ブラックペアン2のネタバレ原作は？最終回結末までのあらすじ全話

成長した世良

渡海征司郎(二宮和也)に鍛えられた世良雅志(竹内涼真)は立派な医師に成長。

しかし渡海が去ってから、今どこで何をしているのかは、誰も知りません。

唯一知っていると噂されているのが、相棒の猫田麻里(趣里)ですが…。

海外出張へ

世良は、東城大学医学部付属病院の院長になった佐伯清剛(内野聖陽)の命令で海外出張へ。

学会に参加する為に、垣谷雄次(内村遥)とオーストラリアに向かいました。

世良には学会参加以外にも、もう1つ使命があり…。

それは、連絡を一切無視する天城雪彦に、手紙を直接渡す事でした。

ビーチで少年がピンチ

現地に着いた2人は、ビーチが騒がしいのに気づきます。

海でサーフィンしていた少年が、意識不明で救命処置されていました。

世良達も加わり懸命の処置をしますが、少年の意識は戻りません。

溺水したにしては、容態がおかしいと考え、世良がAEDを取りに行きます。

何かに刺されたアナフィラキシーショックだと垣谷は診断。

処置をしようとすると、その手を止める日本語を話す男性の声が…。

「これは、サーフボードに胸を当てた心タンポナーデだ」

そこに世良が戻ってきて、垣谷は心タンポナーデの処置を指示します。

驚く世良ですが、まずは心タンポナーデの処置をし、少年を安定させました。

世良は心タンポナーデと診断した垣谷に驚きますが、垣谷は日本語で助言を得たと話します。

世良はビーチで渡海に似た人物を見かけた気がしますが、他人の空似だろうと垣谷に言われるのでした。

素顔を誰も知らない天才医師

天城も参加するとされている学会に参加する世良と垣谷。

そこには、佐伯と全日本医学会会長の座を争う菅井達夫(段田安則)がいました。

しかし天城は、学会に参加しない事が分かります。

そこで天城が働く病院へ向かう事になりますが、天城は不在。

手術の日にしか来ない天城は、いつ来るかが全く分からないと受付に言われてしまいます。

同じく天城に会いに来た韓国人医師・パク・ミンジェ(キム・ムジュン)に会う2人。

ミンジュは、母・パク・ソヒョン(チェ・ジウ)の手術をしてもらう為に来たのです。

しかし、当のソヒョンは金で患者の命を決めている天城を嫌っていて…。

天城の行先

途方にくれる世良達は、病院の受付から天城が競馬場にいると言われ向かいます。

顔が分からない状態ですが、見れば分かると言われました。

そして、レースが終わった時、世良は天城を見つけますが…。

なんと、天城の容姿は渡海と同じだったのです！

しかし、雰囲気が全く違う為、別人だと気づきますが、世良は恐る恐る声をかけます。

やはり天城は渡海とは別人で、世良は佐伯からの手紙を渡しました。

さっさと読み終えた天城ですが、日本に行くつもりはないときっぱり。

食い下がる訳にはいかない世良ですが、天城は興味がなさそう。

そして、ミンジェは母親のオペをお願いすると、そっちはあっさり承諾。

しかし、オペを受ける為には、自分との賭けに勝つ事が条件だと判明するのでした。

オペを受けるルーレット

運命を決めるルーレットをする為に、カジノへやってきた世良達。

ルーレットでは、赤or黒を選択するだけでしたが、全財産の半分が掛け金に。

最初は金で患者の運命を決める天城に嫌悪を表すソヒョン。

しかし、天城は自分しかできない術式をやらないと助からないと話します。

ソヒョンは2億を賭けますが、結果は惨敗。

ミンジェは母を助けて欲しいと懇願をしますが、神に見捨てられた患者と天城は相手にしません。

そんな天城を悪魔だと怒号する世良に天城は…。

「僕は神様を味方にした悪魔だよ」と笑って去るのでした。

ソヒョンを助ける方法

こうなったら世良は、東城大の医師達に協力して貰い治療法が無いか探ります。

しかし、通常のオペ方法では助からない為、中々手立てが見つかりません。

そんな時、高階権太(小泉孝太郎)から未発表の論文に、方法が見つかったと連絡を受ける世良。

しかし、何故未発表なのかが分からない為、学会に参加していた筆者のモランに会いに行く事に。

そこで判ったのは、未発表の理由は誰にもできないものだからと言う理由でした。

そう、その術式は天城にしか出来ない“ダイレクト・アナストモーシス”だったのです。

手が無くなった世良は、天城に会いに行き、再度ソヒョンの手術をお願いします。

天城にしか助けられないのが何故なのか疑問に思う世良。

その答えは、オペは技術ではなく芸術だと天城は言います。

「だから、君たちは生涯をかけても不可能だろうね」

ダイレクト・アナストモーシス

天城はこれからオペだから、見学をしていくと良いと世良に言います。

オペ室に入ると、そこにいた患者はソヒョンでした。

天城は世良に人生で一番大切な執念の話をします。

ソヒョンの執念の結果、神を自分の味方に付けたと話す天城。

更にオペ室の悪魔の自分に会う権利を得たソヒョン。

この悪魔と神の共同作業を人は奇跡と呼ぶのだろうと。

そして、オペが開始され心臓のオペまでは、助手たちがこなします。

ダイレクト・アナストモーシスに入る時、天城から助手の指名を受ける世良。

初めての天城のオペさばきに圧倒されます。

オペを無事に終えた天城は、ミンジェに成功を報告します。

賭けとして使われた店の権利を全て売却した天城でしたが、1店舗だけ赤字で売れなかったと言いました。

それは、夫婦の想い出の1号店の権利書で、ミンジェは天城に感謝します。

日本行きのルーレット

天城の考えには勿論賛同は出来ない世良ですが、天城の腕は確か。

だから、天城と一緒に仕事をしてみたいと感じた世良は、自分の気持ちを伝えます。

「指導医だった人も悪魔みたいな人でした。でも、素晴らしい医師でした」

世良は二色のどっちかではなく、数字1個を選び天城は驚きました。

本来は世良の敗北ですが、黒でも赤でもない0に天城は興味を抱き、日本行きを決めます。

「ただ、僕は自分のやり方を変えないからね」

天城のやり方を受け入れる世良は、自分も曲げないと伝えます。

世良の青二才っぷりに、ジュノとあだ名を付ける天城。

そして、佐伯からの手紙の内容がスカウトではないと伝え、手紙を見せます。

それは桜宮心臓外科センターのセンター長に推挙という内容でした。

天城の記憶

天城は空港で、コイントスをしながら昔の記憶を思い出していました。

それは誰かと手を繋いでいた記憶で…。

渡海にソックリな医師

東城大に帰って来た世良雅志(竹内涼真)は、早速大変な目に遭います。

それは、天城雪彦(二宮和也)の苦情処理でした。

天城は、様々なオペを見学していましたが、気が散ってしまうと。

おまけに渡海征司郎(二宮和也)に瓜二つの為、無視もしにくい存在でした。

そして、天城の紹介を医師達にされますが、天城の天狗的な態度に嫌悪感を出します。

更に、新病院のトップに天城の名前が上がっている事に波紋が…。

そんな周りの評価を気にしない天城は、自分の実力を見てもらう為に、公開オペを画策。

配置替え

世良は自分が受け持っていた患者をミンジェに引継ぎを行いました。

洋菓子店を経営している繁野隆道(誠直也)は、スナイプオペが必要で…。

しかし、オペを受けるお金が足りない為、治療方針を考えていました。

父親にオペをして欲しい娘の麻美(蘭寿とむ)は、看板商品の権利を売ってお金を工面しようとします。

勿論、道隆と孫の結衣(堀越麗禾)は、それに反対しました。

おじいちゃんを助ける勝負

道隆の検査結果を見た世良はスナイプをしても助からない可能性に気付きます。

それを麻美に話そうをしますが、そこに天城が割り込んできました。

「患者はこのままだと死ぬけど、僕なら助けられる」

それを聞いた結衣は、天城にオペをお願いしますが、天城はある賭けを提示します。

それは、結衣が作る店の看板商品のアップルパイを完成させること。

子供にまで賭けを強いる事に世良が止めに入りますが、結衣は必ず完成させると条件をのみます。

「では、3日以内に完成させ、判定人が合格を出せばオペをしよう」

天城のオペを受ける為に

天城は、公開オペでのメンバーを会議室で発表します。

垣谷雄次(内村遥)、世良、猫田麻里(趣里)、花房美和(葵わかな)らが選ばれました。

ですが、猫田は天城が執刀医なのが嫌で有給を取ろうとしますが、勿論佐伯清剛(内野聖陽)に却下されます。

完成品を天城に渡し、花房に協力してもらい店の常連の猫田に試食してもらいました。

食べた瞬間に、お店の味だと驚く猫田の言葉に天城は、結衣に合格と伝えるのです。

祖父のオペの権利を勝ち取った結衣は、天城にオペを頼むのでした。

刺客の登場

公開手術の当日、菅井達夫(段田安則)の策略でプレゼンターが1人追加されます。

ダイレクト・アナストモーシス

心臓の手術までは助手がやる手術に、やはり嫌味を言ってくる安島。

しかしそんな嫌味など気にしていない天城。

そして、心臓のオペに取り掛かると、その術式は危険なものだと指摘する安島。

会場はざわつきますが、天城はこのオペでの閉塞率は0だと断言。

そして、ダイレクト・アナストモーシスが始まり、高階が解説。

信じられないスピードで仕上げていく天城の動きに全員が圧巻するのでした。

無事にオペを終えた天城は、残りを垣谷達に任せ懇親会へ。

石灰化が残る

患者の身体の石灰化が気になる垣谷は、石灰化の除去オペを開始してしまいます。

しかし、その石灰化は天城がわざとしなかったものでした。

心臓の遮断を解除した後、大量出血を起こし緊急事態が起きてしまいます。

世良は花房に天城を探しに行かせ、高階はオペに入りました。

しかし何をやっても結果大量出血をしてしまい、このままだと患者が術中死してしまいます。

間一髪の所で戻って来た天城のおかげで、出血も止まり無事にオペは終了するのでした。

お礼のアップルパイ

無事に退院を迎えた道隆は、麻美と結衣と一緒に病院を去ります。

結衣は祖父を助けてくれたお礼のアップルパイを贈るのでした。

「もっと上手く作れるように精進します。ありがとうございます」

そして結衣は天城にもお礼を伝え、神様の力ではなく、自分の力で頑張ると意気込みます。

資料室で

天城は1人、資料室であるファイルを手にします。

ファイルの中にある資料を見つけ、それを持って資料室を出るのでした。

それは医療事故調査報告書で…。

スリジエハートセンター

新しい病院の名前を勝手に改名してしまう天城雪彦(二宮和也)。

センター長に任命されたとはいえ、反感をかっている天城を注意する佐伯清剛(内野聖陽)。

しかし天城は全く日本の固い考えに乗るつもりはなく、次の公開手術を提案するのでした。

早速、次の患者を探す天城は、世良雅志(竹内涼真)から梶谷年子(正司花江)のオペを頼まれます。

しかし「この患者にオペは不可能だ」と相手にされません。

世良は、年子が生活保護者だから、天城が相手にしないと思い知ります。

生活保護者の治療

世良は高階権太(小泉孝太郎)にも相談をしますが、ダーウィンは高額医療費の為、患者が負担できないと言われてしまいます。

結局、お金で命のラインが決められてしまう事にモヤモヤする世良。

新病院の関係者

スリジエハートセンターの出資関係者の企業組合の理事の水野祐一(梅沢富美男)が東城にやってきます。

実は菅井達夫(段田安則)の紹介で、高階がオペする為に入院。

天城と孝利の賭け

母親のオペが決まらない事にイラつく孝利に、世良は謝ります。

「今、お母さまを助ける為のオペを考えているので、もう少し時間をください」

そんな時、孝利が工場での作業中に足に大怪我を負って夜間にやってきます。

救急車も呼ばずやってきた孝利に驚く世良。

お金を出来るだけ賭けたくない孝利は、救急車も麻酔も拒むのでした。

「そんなに我慢して何かあったら、年子さんが1人になる方が困るはずです！」

世良の説得で、孝利は治療をして入院をしますが、世良は更に驚かされます。

それは、労災が会社から拒否されたということ。

絶望感が漂う病室に天城がやってきて、自分のオペを提案します。

そして天城は、お金が無い孝利に、孝利の人生を賭けるならと提案してきます。

年子のオペ

しかし、年子のオペに使用する治験薬に1つ問題がありました。

それは30分しかその治験薬が効果がないからです。

オペでは今まで以上のスピードで進めていく天城に観衆も驚きます。

しかし、残り時間が15分しかない状態では、不可能だと誰もが思います。

ダイレクト・アナストモーシスと閉胸作業

天城と世良は立ち位置を変え、オペを続行します。

天城がダイレクト・アナストモーシス、世良が閉胸作業の同時オペでした。

そして、残り3分で天城が完了し、あとは世良が終わらせるだけに。

ピッタリ30分でオペを完了させた2人に称賛の拍手が響き渡ります。

天城のお願い

オペ終了後、直ぐに観覧している人々の前に姿を現す天城。

そして、今回の患者は生活保護者であり、治療費はここにいる皆様に寄付をお願いします。

天城は世良に回収袋を渡し、寄付を回収していきました。

驚く会場に、更に驚く事実を天城は言います。

「労災を許可しなかった彼の会社は、水野製鉄というそうですよ…」

その瞬間、誰もが水野に冷たい視線を向け、水野は菅井からも見捨てられます。

天城は水野に「早くオペをしないと高階のオペは高額だから」と言われてしまいました。

賭けに勝った孝利

オペ後も順調に回復している年子に安堵する孝利に、天城は寄付金を渡します。

「あなたは私との賭け。内部告発という人生の賭けに勝った」

内部告発で会社にいられなくなった孝利に、次の仕事が決まるまでのお金に使ってほしいと言われます。

何から何まで助けてくれた天城に、孝利は感謝するのでした。

スリジエハートセンター

後日、天城は世良と一緒に新病院の完成予定地へ行きます。

そして、スリジエと付けた理由を話します。

「スリジエとは、フランス語で桜って意味で、僕は人間の一生を同じ時間を過ごす桜と一緒に、人々を見守る病院を作りたいんだ」

訴訟を起こさせる天城

天城雪彦(二宮和也)のオペの方針が“詐欺行為”だとして訴訟団体が東城大に乗り込んできます。

天城は論破する自信がありましたが、佐伯清剛(内野聖陽)から大人しくするように言われてしまいました。

対応は高階権太(小泉孝太郎)、黒崎誠一郎(橋本さとし)、世良雅志(竹内涼真)がします。

しかし、東城大が院長も出さない対応に、訴訟団体から更に抗議を受け…。

佐伯も仕方なく入りますが、そこに天城も間違って入ってしまったとやってきます。

医療訴訟で有名な弁護士の戸島和子(花總まり)は、天城に質問をしました。

天城は、自分の主張を全く曲げない為、戸島は天城の行為は詐欺行為だと断罪。

収拾がつかなくなり、佐伯は今後予定されている天城のオペを中止すると提案するのでした。

戸島と花房

花房美和(葵わかな)と戸島が話しているのを見かけて声をかける世良。

「美和。こんな詐欺師がいる病院は直ぐに辞めなさい」

自分はこの病院を辞めるつもりはないときっぱり話す、花房と別れる戸島。

戸島は、花房の母親で仕事では旧姓を使っていると世良は花房に教えられます。

目を覚ました戸島に、天城のオペしかないと説明をしました。

しかし、詐欺師のオペは絶対に受けないと話す戸島。

「別に構いませんよ、そのまま天に召されるだけです。あなたが」

患者に相変わらずの対応の天城に世良は、言い方を考えて欲しいと懇願します。

「言い方を変えたら助かるの？それよりもジュノ。オペの腕を上げる事を考えた方がいいよ」

戸島の決意

戸島は東城大を信用できず、勝手に維新大学へ転院してしまいます。

そして、最先端の医療技術の医療AIのエルカノによるバイパス手術を希望。

更に戸島の希望で、オペは公開オペになりました。

オペ前に戸島と食事をすることになった花房と世良。

2人の仲を見た戸島は、恋人同士と勘違いをします。

2人は照れながら否定をし、抗議活動を止めるようにお願いしました。

しかし、正義の為に戸島は止めるわけにはいかないと意思が固く…。

そんな母親を尊敬している花房でしたが、助かって欲しいと別れてから世良に本音を話します。

涙を流す花房を世良は、優しく抱きしめるのでした。

スリジエハートセンター予定地

天城が考えた病院の設計を完成予定地で見せられる世良。

どの部屋からもオペ室かも見える様に設計を考えた天城。

ここまで天城がするのは、いずれ人は死ぬけど建物は生き続けると。

「僕がいなくなっても人が集まる様な病院にしていんだ」

公開オペ当日

AIエルカノ(三石琴乃)の指示で執刀医・野田(池田鉄洋)によるオペが始まります。

エルカノの指示で順調に進んでいくものの、オペが終わった直後にVFが発生！

対応に追われる野田でしたが、対応方法が分からず菅井達夫(段田安則)に指示を仰ぎます。

東城大の初期処理が悪いと言うように指示を受けますが、そこに世良がやってきました。

世良は自分が代わってオペをすると名乗り出て、オペを続行します。

実は世良は事前に天城に今回のオペのイメージと練習を受けていました。

その通りに世良はオペを進めていき、無事にオペは終わったかと思われますが…。

突然の出血により、なす術が無く…。

母のオペをしてください

戸島和子(花總まり)のオペで原因不明の出血が発生！

世良雅志(竹内涼真)が対処をしますが、全く出血が止まりません。

天城とエルカノ

オペ室は混乱し、手の施しよう手の施しようがなく…。

そこに天城が現れ、エルカノ(三石琴乃)にオペ方法を教えに来たと言い始めます。

「あんたみたいなのが、患者を死なせる。患者は生きたいからオペをするんだ」

無事にオペを終了させるとマスクを取った天城。

天城のおかげで戸島も助かり、訴訟も取り下げられることになりました。

しかし今回のミスで野田は菅井達夫(段田安則)から切られます。

後任候補には、高階権太(小泉孝太郎)の名前が…。

新病院の資金集め

天城のデザイン変更のせいで、建築予算が50億円不足していました。

そこで韓国で飲食店で成功をおさめた木崎(恵俊彰)のオペをしてくるように言われる天城。

二者択一に勝てば、全財産の半分を賭けにしなくてもいい天城はそれに乗ります。

そしてルーレットの二者択一に勝利した木崎は、オペを受ける為に日本にやってくるのでした。

ソヒョンの検査結果

ソヒョンの検査結果を見たパク・ミンジェ(キム・ムジュン)は絶句します。

それを天城から聞きつけた木崎は、ミンジェにある提案をします。

「1200万円で1号店を買い取らせて頂ければ、今すぐ振り込みますよ」

そんな安い額で渡すのもあり得ない中、怒りが抑えられないミンジェ。

世良が間に入り落ち着かせているとソヒョンがやってきて、売却を伝えるのでした。

木崎のオペ

してやったりな木崎が勝ち誇りながらオペ室に向かっていると丁度ソヒョンのオペ中。

ですが、そこにソヒョンが現れると、木崎は驚きます。

実は、木崎を怪しんだ天城に最初から仕組まれていたのです。

恐怖にかられた木崎は、オペ室に逃げ込み自殺をしようとします。

しかしそれもオペ室と医者を目の前にしている時点で無意味だと話す天城。

手術を終え、退院した木崎は詐欺罪で逮捕されました。

そして、木崎の逮捕により買収されていたお店を全て買い戻せることになったソヒョンは天城に感謝しながら韓国へ帰国します。

東城大と維新大のタッグ

エルカノの件で、菅井達夫(段田安則)は焦っていました。

このままでは、佐伯清剛(内野聖陽)に日本医学会の会長を取られてしまうからです。

そこで、エルカノの融資もしてくれている上杉歳一会長(堺正章)で風向きを変えようとします。

エルカノを更に進化させる為に、菅井は天城雪彦(二宮和也)を招集。

金の為なら、天城は協力を全く惜しみません。

しかし、当の菅井はダイレクト・アナストモーシスをエルカノが覚えたら切り捨てるつもりでした。

野田吉行(池田鉄洋)が失脚してから引き継いだ早川玲子(瀧内公美)も協力します。

猫田と早川

エルカノの進化版・エルカノ2の臨床試験は東城大で行われることになりました。

早川が東城大へ行くと、猫田麻里(趣里)と出くわします。

8年前に自分のオペで勝手に医療行為をした猫田は、維新大を解雇されていたのです。

早川に一瞬驚きながらも、猫田は相変わらずの不愛想な態度で立ち去ります。

早川の病気

臨床試験当日、臨床対象者のオペが不可能だと天城とエルカノ2が判断しオペは中止に。

勝手な行動をする天城に怒りが抑えられない早川。

自分が臨床対象者になれば、見る事が出来ないと考える早川。

「君の代わりはいくらでもいるんだ。しかし、上杉会長の代わりはいない」と菅井に言われてしまうのでした。

8年前の過去

猫田が早川の病室に採血しに行くと、早川を恨んでいるか聞かれます。

そんな昔の事は忘れているときっぱりな猫田ですが…。

「あなたは私がいない間、看護師に認められていない医療行為をした。患者を危険に晒した」

しかし猫田は、大量出血する患者を見捨てない為にしたと、全く信念を曲げませんでした。

辞表を書く羽目になった猫田は、維新大に偶然来ていた渡海征司郎(二宮和也)に拾われます。

緊急オペ

翌日、早川が急変し直ぐオペが必要でしたが、天城が右手を負傷してしまいオペが出来ず。

3日後ならオペが可能とのことで、高階権太(小泉孝太郎)がダーウィンで時間を稼ぐことに。

無事にオペを終え、高階が手術室を去った後、何故か猫田がエルカノ2を止めに入ります。

危険行為をした猫田は謹慎処分が言い渡されました。

オペから数時間後、また早川は急変しオペの準備をします。

そんな高階に、猫田は自分は医師免許を持つ医師だと告白。

突然の告白に驚く高階でしたが、そこに天城がやってきます。

「彼女は働きながら東城大の医学部に通って卒業し、先日医師免許を取ったそうだよ」

佐伯と渡海のサポートもあり、猫田はオペが出来る新米医師になっていたのです。

それを聞いた高階は、猫田にオペの続行を許可し、無事に縫合を終了させます。

エルカノの臨床試験

早川は自分のオペで何があったのかカメラで知ります。

そして、猫田は自分を助ける為に動いてくれていた事に感謝しました。

これにより、エルカノの臨床試験はこれ以上は無理になりました。

猫田の旅立ち

猫田は誰にも言わずにスカウトされた海外の病院へ向かおうと東城大を後にします。

1人気付いた天城は、猫田を見送りました。

猫田は自分も渡海や天城の様な悪魔の様な医者になると決意しながら、次の人生へ進みます。

上杉の治療

エルカノの失敗により、上杉は天城のオペを東城大で受ける事になります。

実は、上杉は二者択一でエルカノの臨床試験の失敗に賭けていました。

成功すればエルカノのオペ、失敗すれば天城のオペ。

危ない船には乗らない上杉でしたが、東城大入院後に急変し緊急のオペをすることに。

佐伯が佐伯式で処置をするかと思われましたが、何故か手術を中断するのでした。

上杉親子

「上杉歳一(堺正章)のオペの失敗をお願いしたいんです。天城先生」

そう言うのは、歳一の息子の上杉歳弘(城田優)。

息子のとんでもない発言に驚く世良雅志(竹内涼真)、椎野美咲(田中みな実)。

しかしこの策略は、菅井達夫(段田安則)によるもので…。

歳弘は目先の利益しか考えていない為、歳一とは対立していました。

父親の赤字を払拭する為には、歳一が邪魔な歳弘。

天城雪彦(二宮和也)に、父親より多額の報酬を渡すと提案してきたのです。

歳弘の策略

菅井と歳弘が新会社を設立し、協力関係になった事がニュースに取り上げられます。

勝手な行動ばかりをする歳弘が許せない歳一。

ですが、既に会社の殆どの人間が自分側に立っていると歳弘は言い放つのでした。

エルカノの利用価値

歳弘達の行動は、エルカノがただ利益の道具になっていると椎野は怒りがこみ上げます。

実は、椎名にとってエルカノは希望の医療でした。

離島出身の椎名には弟がいましたが、ドクターヘリで搬送される者の助からなかった過去があったのです。

天城と歳弘

天城は以前、歳弘に提案された事を承諾しに密談します。

「万が一、会長が元気になれば、これまでの努力が水の泡になるかもしれませんよ」

天城の言葉に歳弘は、1％の会社の株を報酬に提案します。

その会話を、部屋の外で椎野は聞いていました。

椎野の土産

維新大を裏切った椎野でしたが、その話を聞いたため、佐伯清剛(内野聖陽)に勝ち目がないと寝返りをします。

これから資金が必要だろうからと、中国の大手企業の社長・王を紹介するのでした。

運命の日

会長選と歳一のオペが同日になり、公開オペに変更されます。

しかし、完璧な天城がオペでミスし、大出血を起こしてしまうのです。

これを乗り越えるには、2カ所同時のダイレクト・アナストモーシスが必要。

そこで、エルカノを佐伯が使って同時オペをすることになります。

それにはエルカノの認証資格を持つ菅井の協力が必要でした。

会長と病院長

菅井が認証し、天城と佐伯によりダイレクト・アナストモーシスが行われます。

無事にオペが完了し、佐伯が次期会長に選ばれたのです。

これにより、東城大の新たな病院長を選ばなければいけなくなります。

しかし、佐伯は副院長の江尻(大黒摩季)ではなく、自分が出馬すると言い出し…。

佐伯の野望

病院長への再出馬を発表した佐伯清剛(内野聖陽)。

それだけではなく、世代交代を進言した事で、江尻(大黒摩季)達上の人間が窮地に追い込まれます。

これでは反発が生まれると心配する藤原真琴(神野三鈴)も、佐伯から切られてしまい…。

天城が探るもの

2016年の手術記録を調べる天城雪彦(二宮和也)。

そして047の手術記録が抜き取られている事に気付きます。

部屋に戻った天城は、直ぐにでもオペが必要な患者の心臓の写真を見ていて…。

天城の問題行動

厚生労働省の富沢雅之(福澤朗)が、天城の治療費の問題があると報告しに来ます。

このままスリジエハートセンターのセンター長を天城にする事を問題視。

天城は何故かあっさりと許認可申請の修正を認めました。

直ぐに許認可申請の修正が、佐伯に届きますが、それは意味がありませんでした。

佐伯の会長権限で、厚労省の上層部を黙らせていたのです。

そこまで佐伯が新病院に拘る事に、高階権太(小泉孝太郎)は疑問を抱きます。

渡海の私物

関川文則(今野浩喜)に、渡海征司郎(二宮和也)の私物の残りを見せてもらいます。

それを見た天城は、ある事に気付き翌日ある場所へ向かう事にしました。

電話の相手

佐伯の元に速達で、心臓の写真が送られてきて、急いで天城の部屋に行きます。

しかし、天城はいませんでした。

そこに渡海征司郎(二宮和也)から電話がかかってきます。

「俺の周りを嗅ぎまわってるの邪魔です」

その会話を世良に聞かれてしまった佐伯ですが、何も教える事はありません。

心臓の写真の患者は誰？

天城宛に速達で封書が届きますが、天城が不在の為、世良が受け取ります。

緊急を要したら大変だとパク・ミンジェ(キム・ムジュン)が開けてしまいました。

天城が訪れた民家

表札が外されていた民家に入った天城は、残された遺品を目にしました。

家の壁には、征司郎の描いた絵や医師免許証が飾られていて…。

母子手帳が2冊と兄弟の手形が3歳までありましたが、4歳から1人分しかありません。

アルバムには、兄弟が楽しそうに写っていて3歳の誕生日の記憶が蘇ります。

子供の1人は酸素呼吸器をつけていて、もう1人はいつか一緒に遊びたいと思っていました。

そんな天城を追いかけてきた佐伯は、天城にここに来た理由を聞きます。

「僕の両親や双子の弟・征司郎が暮らしたこの家に来ました」

心臓に病気があるのは…

世良は心臓に問題があるのが、天城だと気づきます。

そう、実は子供のころから心臓に病気を抱えていた天城。

「金があれば、僕はこの家で育ってたかもしれない…」

天城が助かる方法は、フランス国立大学病院の心臓外科の権威の天城司(大和田伸也)の養子に。

それでも完治はしませんでしたが、病気と向き合ってきた天城。

佐伯は庭にある2本の桜は、母親が息子2人を想って大事にしてきたと話します。

渡海家の秘密

しかしその話にはある隠された真実がありました。

「僕が捨てられたのは、病気のせいだと思ってたけど違いますよね？」

佐伯はもう隠しきれないと真実を話します。

3歳の頃に、多発性冠動脈瘤になった渡海は緊急オペ。

その時、天城の左内胸動脈を渡海に移植する処置をされます。

しかし血管の移殖は、違法行為の為、天城は養子に出されたのでした。

限界を迎えた心臓

渡仏した天城も多発性冠動脈瘤になってしまいます。

司がオペをしてくれますが、完治することは出来ませんでした。

その事実は、あまりにも天城には許せるものではなく…。

「返せよ…俺から取ったもの全部…」

家を出た天城は、2本の桜を見つめます。

そこに世良から電話がかかってきて、直ぐに治療を受けて欲しいと言われました。

「天城先生！いつもの冗談じゃないんですか？！」

天城は、スリジエハートセンターの桜を想いながら、世良に自分の後を頼みます。

緊急手術

倒れた天城は、近くの病院に運ばれ世良も合流しました。

ダイレクト・アナストモーシスしか助からないこの状況。

佐伯はエルカノを使用してオペを始める為、高階にエルカノの準備を頼みました。

江尻にこのまま天城を消す事を提案されますが、高階はそれを拒否します。

「私は万人に平等な医療を目指しています。天城先生も例外じゃない」

ダーウィンなしのオペではありましたが、佐伯と世良はオペを始めます。

順調に進んでいきますが、僧帽弁逆流が起き、佐伯式をやるしかありませんでした。

しかし途中で針が弁輪から外れてしまい、佐伯は目の不良を伝えます。

実は緑内障で視野が悪くなっていた佐伯。

世良に補助されながら、感覚だけでオペを進めていきます。

しかし、左心室の動きも低下してしまいました。

佐伯式とダイレクト・アナストモーシスの同時オペしか助ける方法がありません。

あの男が登場

絶体絶命の中、オペ室に入って来た人物に、全員が驚愕します。

「1億円まだ返してもらってないぞ。世良」

「1千万円でもみ消しますよ。佐伯教授」

オペ室に入って来たのは、数年ぶりに再会した渡海征司郎！

しかしダイレクト・アナストモーシスはする気がない渡海。

生き別れの兄弟

佐伯清剛(内野聖陽)と世良雅志(竹内涼真)は、絶句します。

このままでは天城雪彦(二宮和也)が、死んでしまう…。

しかしそこにやってきたのは、佐伯から連絡を受けた渡海征司郎(二宮和也)でした。

渡海はダイレクト・アナストモーシスをするつもりはないと話します。

そして椎野美咲(田中みな実)の力を借り、ダーウィンで手術をすると言いました。

閉胸の時に、世良は6年間必死にやってきた事を渡海に言いますが…。

「1億円払うどころか1円も貰っていないんだが」と渡海は言うのでした。

天城が見つけた証拠

天城の様子を見に来た佐伯から、国際心臓外科学会の公開オペを頼まれます。

天城は命の恩人の佐伯の頼みを聞くつもりでしたが、ある質問をしました。

特に理由が無いとはぐらかす佐伯に天城は、司の最後の言葉が気になると話します。

それは、ブラックペアンの約束は消え去ったと言うもの。

天城は父の死後、色々調べると8年前に手術した徳永の手術が原因だと気づきます。

調べている時に、世良が現れ東城大で調べる事が出来るようになった天城。

徳永の居場所を聞き出そうとしますが、それだけは答えられないと佐伯は口を閉じます。

公開オペ

そんな時、繁野結衣(堀越麗禾)の心臓に病気が見つかります。

そこで天城は公開オペの患者を結衣にすると発表しました。

しかし、そのオペのメンバーに何故か世良の名前がありませんでした。

自分の患者なのに、参加出来ない理由を天城に問いただす世良。

すると結衣の手術は、公開オペの翌日で同意書が書かれている事を聞かされるのでした。

そして手術当日に、患者が変更になった事を天城は佐伯に伝えます。

更に患者は天城の罠に引っかかった佐伯により、居場所が分かった徳永だったのです。

徳永は意識不明で家族もいない為、同意書には佐伯のサインが必要でした。

そこで天城は、サインをしなければ8年前の医療過誤を暴露すると脅します。

ダイレクト・アナストモーシスのはじまり

手術前、天城は世良にダイレクト・アナストモーシスが誕生した日の話をします。

天城の母親の手術をする事になったが、心筋梗塞により打つ手がなくなりました。

そこで天城は司の部屋で目にした論文のダイレクト・アナストモーシスをすることにします。

手術は上手くいきましたが、悪性高熱が起き母は亡くなってしまったと。

「あれが僕がやった最初で最後の失敗例だ」

実はその日、占いの運勢が悪いからと手術の延期を希望していた母親。

しかし早くした方が良いと天城は考え、自分が説得してしまった天城。

あんな悲しい事は二度と目にしたくない天城は、それから二者択一を始めたのでした。

波乱の1日

徳永のオペが始まりますが、すぐさま問題が発生。

想像以上の癒着が多い点だけではなく、悪性高熱が起きてしまうのでした。

その頃、東城大では藤原真琴(神野三鈴)の裏切りにより、佐伯の病気が暴露されます。

更に世良は結衣の容態が急変したと聞き…。

トラブル発生

徳永(井上肇)が悪性高熱を発症しますが、唯一の対処のダントロレンがなく万事休す。

これ以上のオペの続行を真行寺龍太郎(石坂浩二)に反対されます。

しかし、天城雪彦(二宮和也)はこのままオペの続行。

天城がこのオペに拘るのは、天城司(大和田伸也)の言葉があったから。

「ブラックペアンの約束は反故にされた」

8年前の手術

それも全て8年前に起きたオペのミスが原因だと天城は思っていました。

しかし佐伯清剛(内野聖陽)は、自分のミスではなく司自身が起こしたものだと説明。

新病院の目的も、司が無理な手術を強行したのも全て天城の心臓を治す為だったのです。

信じられない天城でしたが、徳永の身体の全てが、真実だと言わざるを得ないものでした。

オペに必要なグラフトも無く、どうしようもない状況に。

しかし佐伯が下腹壁動脈を司が保護していた事を思い出し天城に伝えます。

それはいつかこのオペが出来る医師に託したもので、天城はそれを使って無事にオペを完了させるのでした。

変わる東城大

その頃、世良雅志(竹内涼真)は急変した衣(堀越麗禾)をスネイプで処置。

黒崎誠一郎(橋本さとし)のサポートで無事に終えましたが、直後に急変してしまいます。

高階権太(小泉孝太郎)の遠隔操作により、無事にオペを終わらせることが出来ました。

オペを終えた世良は、先輩たちから新病院長が江尻(大黒摩季)に決定したと聞かされます。

それはつまり、天城が東城大を去る事を意味していて…。

消えた天城

江尻が新院長になった事で、スリジエハートセンターのセンター長には高階権太(小泉孝太郎)が就任。

天城は世良にも黙って、東城大を去ってしまい世良も暫くして地方医療へ。

そして1年の月日が経ち、世良は花房美和(葵わかな)から天城からの手紙を渡されます。

最初は読むのをためらいますが、これまでの天城との言葉を思いだし封を開けました。

するとそこには、オーストラリアのカジノで待っていると書かれていて…。

天城との再会

天城との再会を楽しみにしていた世良は、カジノで助けた親子に再会。

「天城先生は、ここには来れません。彼は亡くなったんです」

そう聞かされた世良は、驚きが隠せません。

この手紙は、自分が死んだ後に世良に届けて欲しいと頼まれていたものでした。

天城の眠る墓に来た世良は、白い花束の隣に花を置きます。

そして天城からの手紙だと1通渡されました。

そこには、天城渡海2人の悪魔に気に入られたジュノなら、世界一の医者になると書かれていたのです。

そして、白い花束は、渡海が添えたものだと世良は教えてもらうのでした。

数年後…

スリジエハートセンターは、天城の望む病院になっていました。

そこに植えられたソメイヨシノには、天城の名前が書かれた札がかけられています。

その桜を渡海は猫田麻里(趣里)と一緒に見るのでした。