2023年10月スタートの日本テレビ系ドラマ「コタツがない家」のネタバレと原作はあるのか、最終回の結末までをご紹介します!
「コタツがない家」は、やり手のウェディングプランナーがダメ男3人を養う、笑って泣けるネオ・ホームコメディーです。
深堀家の一家の大黒柱として働く主人公の万里江役を務めるのは、小池栄子さん。
深堀家3人のダメ男役を、吉岡秀隆さん・作間龍斗(HiHiJets)さん・小林薫さんが務めます!
ドラマ「コタツがない家」
- ネタバレと原作はあるのか?
- ドラマの全話ネタバレとあらすじ
- 最終回の結末と考察
ドラマ「コタツがない家」のキャスト相関図も別記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
コタツがない家ネタバレ!原作はある?
ドラマ「コタツがない家」は、今回のために書き下ろされた完全オリジナルストーリーです。
脚本を担当されるのは、金子茂樹さんです。タッグを組むのはプロデューサー担当の櫨山裕子さんです。
金子茂樹さんの代表作とは…
- もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜(2018年・ 2019年)
- 俺の話は長い(2019年)
- コントが始まる(2021年)
- ジャパニーズスタイル(2022年)
- 大河ドラマが生まれた日(2023年)
櫨山裕子さんの代表作とは…
- もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜(2018年・ 2019年)
- ゼロ 一獲千金ゲーム(2018年)
- 恋の病と野郎組(2019年)
- 俺の話は長い(2019年)
- #リモラブ 〜普通の恋は邪道〜(2020年)
このドラマは「俺の話は長い」を見ていただいた方なら通じると思いますが、「あの満が3人いる!という一家の大変な状況でヒロインが3人に立ち向かい乗り越える話」と言えば分かりやすいかと思います。どうも金子氏には「小池さんに叱られたい」願望があるようです笑。
引用:コタツがない家|櫨山裕子さんのコメント
水10らしく色々な世代の女性に共感して頂けるドラマです。今後キャストも発表になりますが、小池さんゴールデン初連ドラ!を飾る個性豊かな意外性のある方々になっております。
皆さん楽しみにお待ちくださいませ。
お2人の作品はどれも話題作で、一度は見聞きしたことがあるものばかりですね!
金子さんはオリジナル作品へのこだわりが強く、またホームドラマへの思い入れがあると語っておられます。
櫨山さんは、「俺の話は長い」「きょうは会社休みます」などで今までも金子さんとタッグを組まれている経歴があります。
2人の最強タッグから作り出される作品には期待しかありません!
「コタツがない家」は完全オリジナル脚本であるため、ストーリーや結末が明らかでない分、予想しながらドラマを見ることができますよね。
各話ごとにドキドキと期待がふくらみます♪
コタツがない家の基本情報
「コタツがない家」の現時点で判明している基本情報についてご紹介しますね。
放送開始日と最終回はいつ?
日本テレビ水10ドラマの放送期間と話数を調査してみました。
作品タイトル | 放送期間 | 話数 |
それってパクリじゃないですか? | 2023年4月12日~6月14日 | 10 |
リバーサルオーケストラ | 2023年1月11日~3月15日 | 10 |
ファーストペンギン! | 2022年10月5日~12月7日 | 10 |
家庭教師のトラコ | 2022年7月20日~9月21日 | 10 |
悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜 | 2022年4月13日~6月15日 | 10 |
近年の日本テレビの放送は全10話構成で、水10ドラマは10月初旬に放送スタートしていることが分かりました。
「コタツがない家」も同じ10月初旬頃にスタートすると予想しましたが、実際は少し遅く、10月18日スタートとなりました。
10話構成で、12月20日に最終回を迎えました。
コタツがない家のストーリー設定
若い頃から恋に仕事に全力投球、
欲しいものはすべて手に入れた……はずだったのに。
深堀万里江、44歳、やり手のウェディングプランナー。
気づけば夫・息子・父、3人のダメ男たちを養うハメに!男だけが稼ぐ時代じゃないし
「ワタシが食わせる心配するな!」とは思うけど、
よくもまあ毎日トラブルを起こせるもんだ!てんやわんやな日々に小さく小さくきらめく幸せを描きだす、
引用:コタツがない家|日本テレビ
笑って泣けるネオ・ホームコメディー、はじまる。
- キャスト:小池栄子|役:深堀万里江(ふかぼり・まりえ)
→やり手のウェディングプランナーにして会社社長。3人のダメ男を養う一家の大黒柱。 - キャスト:吉岡秀隆|役:深堀悠作(ふかぼり・しゅうさく)
→万里江の夫。廃業寸前の売れないマンガ家。 - キャスト:作間龍斗|役:深堀順基(ふかぼり・じゅんき)
→万里江と悠作の息子。アイドルを夢見るもオーディションに脱落し進路に迷う。 - キャスト:小林薫|役:山神達男(やまがみ・たつお)
→万里江の父親。熟年離婚で1人になり万里江に引き取られる。
ドラマ「コタツがない家」のキャスト相関図も別記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
ほかにもキャスト情報やネタバレ情報などが解禁されると思うので、今後の情報に期待して待ちましょう!
コタツがない家のタイトルの意味考察
「コタツがない家」は、タイトルの名前の通り、コタツがなくて寒い!、家族の暖かみがない?などが予想できます。
おそらく「コタツがなくても十分暖かい家」とは何か?ということを視聴者に訴えかけているのかもしれません。
各話を見ることでタイトルの意味を予想しながらドラマを楽しめるといいですね♪
コタツがない家のネタバレあらすじ
⋱10月スタート 新水曜ドラマ⋰
— 【公式】新水10『コタツがない家』10月スタート 日テレ (@kotatsu_ntv) August 26, 2023
🏠#コタツがない家🏠
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/
万里江(#小池栄子)の家族
深堀家のダメ男3人は誰だ⁉️
\
小池さんのヒントと似顔絵を参考に
ぜひ予想してみてください🔍✨
🔗 https://t.co/wOkr3GVssP
キャスト発表は
明日の24時間テレビで!#日本テレビ pic.twitter.com/1AMnPNRe43
「コタツがない家」あらすじは…
主人公・深堀万里江は、上司・部下問わずみんなから頼りにされ、「彼女に頼めば離婚しない」という伝説のやり手ウェディングプランナーにして会社社長。仕事はバリバリだが家には、廃業寸前の売れない漫画家の夫と、アイドルを夢見るもオーディションで脱落し人間不信になってしまう息子、さらに熟年離婚を言い渡され一人になった父親も来てしまい3人のダメ男を養うハメに!
引用:コタツがない家|日本テレビ
第1話のネタバレとあらすじ
主人公・深堀万里江は、ブライダル系企業を経営する、バリバリのキャリアウーマン。
そして、彼女の式場で挙式したカップルは別れないという噂まである、伝説のウエディングプランナーでもあります。
ですが、家では売れない漫画家の夫・悠作と、反抗期真っ只中の息子・順基の世話に振り回される日々。
悠作は植木の剪定の約束があると伝えたにも関わらず、ふらふらと外出してしまい、それを棚に上げて「たまたま散歩に出かけた間に来るのが悪い」だの、「作業してないのに出張費だけ取るのは詐欺だ」だのとグチグチ。
順基は、学校に行く振りをして、万里江にお昼代をせびったものの、そのまま部屋に引きこもっていました。
苦しい言い訳に責任転嫁しまくりなふたりに、とうとう堪忍袋の緒が切れた万里江。
学校を2日もサボっていることを順基に問い質すと、なぜか悠作がマッサージに行っていたことを暴露。
そのまま友達と約束があるからと出て行ってしまいます。
そして、後に残された悠作は、万里江の小言の集中砲火を浴びる羽目になったのでした。
翌朝
通勤バスで座れなかった日は良くないことが起こりやすいというジンクスを持つ万里江は、今朝も座れなかったことに危機感を覚えます。
案の定、客から用意していたプランの変更を告げられ、内心がっくり。
さらに、昼食中には、部下達から「旦那と離婚した方がいいのでは?」と心配されてしまいます。
万里江は普段から愚痴を吐きすぎかなと少し罪悪感を感じたものの、「旦那がひっそり死んでてくれたら良かったのに」と、尚も笑いながら毒を吐くのでした。
そんな中
順基が両親に内緒でアイドルオーディションを受けていたことが判明。
真っ先に脱落した彼は、クラスメイト達にからかわれるのが怖くて、学校を休んでいたのでした。
全てバレてしまったことにバツが悪くなり、ふてくされる順基。
万里江は自分も就活時代、一次面接で落とされまくったけど、10年後にその会社から引き抜きの話が舞い込んだと慰めますが、彼には全く響きませんでした。
ですが翌朝、ようやく登校した順基。
クラスメイトの原木田れいらは軽く心配している素振りを見せましたが、彼が休んでいた理由を深く追及はしませんでした。
そんな彼女の気遣いに、思わずはにかむ順基なのでした。
一方その頃
悠作の元には、彼の安否を気遣う編集者・土門幸平の姿が。
気心の知れた彼に、「万里江との結婚が、俺の人生最大の汚点だ」とうっかり漏らしてしまう悠作。
さらに、「結婚するように誘導したのはお前だ」だの、「結婚というぬるま湯に浸かったせいで漫画の創作意欲を失った」だのと、ビール片手に理不尽な責任転嫁を繰り返します。
やがて愚痴の矛先は万里江の人間性にまで向かい、さすがに呆れた土門は、「いっそ離婚するまでの過程を漫画にすればいい」ととんでもない提案を始めました。
いよいよ収拾がつかなくなり、焦り出した悠作。
そこにタイミングよく、万里江が帰って来ました。
今度は彼女の方を揺さぶろうと、万里江に愚痴大会を提案する土門。
ですが、その矢先、万里江のスマホに栃木の警察から連絡が。
父親の山神達男を保護したと言われ、腑に落ちないながらも、車で迎えに行く万里江。
警官の話によると、達男は深夜に山奥の吊り橋でぼんやり立っており、自殺を疑った地元住民に通報されたとのことでした。
ですが、当の本人は、空腹以外は至って元気な様子。
達男を引き取った万里江は、終始無言で夜通し車を走らせたのでした。
そして翌朝
明らかに達男の扱いに困っている様子の悠作。
達男は気を遣って食事作りを申し出ますが、思わず「家事が得意なのに、何で離婚されたんだろう」と愚痴をこぼします。
それが気になった万里江は、早速母親の貝田清美に連絡。
彼女は達男の話を聞いてもケロっとしていて、離婚を1ミリも後悔していない様子でした。
彼が落ち込んでいるとしたら、友人が突然亡くなったことだろうという清美。
万里江はその話を聞き、昨夜以上に達男を気遣うことにしました。
ですが、夕飯が済むと、自宅まで送っていくと言い出した悠作。
それに待ったをかけるように、達男は家も家財道具も全て処分したと告げました。
順基は同居を提案しますが、悠作は「俺の母親との同居は拒否したくせに」と猛反対。
昔のことを蒸し返す悠作に、万里江は思わずカチンときますが、それ以上に腹を立てた達男は、自分がこの家の頭金を払ったと言い出しました。
そして、「まさか本当に1円も返さないとは思わなかった」「老後資金だったのに」と止まらない愚痴。
その言い合いは、徐々に親子喧嘩に発展し、悠作が達男の肩を持つというおかしな方向に。
収拾がつかなくなった一同は、何となく気まずいままでしたが、その夜は達男を泊めることにしました。
ぎこちないながらも、少し達男に歩み寄ろうとする悠作。
その様子を見て、少し安心した万里江でしたが、翌朝彼女が出勤すると、また達男と悠作のくだらないバトルが勃発するのでした。
なんかもう、序盤から悠作の女々しさにイラっとしてしまいました。
でもたまにいますよね?こういう人。
何か自分の思い通りにならないことがあると、不平不満を並べ立てて、何もかも他人のせい。
俺は不運だ。
でも、お前が俺をその不運に導いたんだ。
黙ってる間もそういう感情がダダ漏れで、万里江が殺気を覚える気持ちがよくわかります。
きっと彼のような人は、自分が色んな人に守られてることに気づきもしないで、感謝するどころか、重箱の隅をつつくように粗を探す。
そして、一生自分の言動に責任を持たないんでしょうね。
ほんと、フィクションとは思えないほど、リアリティがありました。
腹は立つけど、離婚するとなると色々面倒くさい。
だから、適度にスルースキルを身に付けて、相手に見えないところで愚痴を吐く。
夫婦に限らず、みんなそうやってどこかでガス抜きをしないと、いつか潰れてしまうから。
自分は身近な人にちゃんと優しくできてるだろうか?と、少しドキッとしてしまいました。
これから先、扶養家族がひとり増えて、万里江はますます気苦労が増えそうですが、達男がいることで、逆に冷え切った家庭の空気がまたあったかくなるという未来に期待したいですね。
第2話のネタバレとあらすじ
達男がやって来て5日目の朝。
彼が用意してくれた朝ご飯を満足そうに頬張る万里江。
そして、ちゃんと登校し、朝ご飯も食べるようになった順基。
少しずつ、深堀家の状況は好転しているように見えました。
そんな中でも、昼過ぎにようやく起きて来て、カップ麺を作り始める悠作。
掃除機をかけている達男に挨拶をガン無視され、少しムッとしてしまいます。
その不機嫌さは夜まで続き、ポケットにティッシュを入れたまま洗濯した犯人だと疑われて逆ギレするわ、お隣からもらったキャベツの質が良くないと愚痴るわで、万里江は思わずうんざり顔。
その空気を打ち破るように、突然大学の推薦を断ると爆弾発言を始めた順基。
浪人してでも慶応を目指すという彼に、怒り心頭の万里江。
達男に順基がアイドルを目指していたことを暴露し、推薦試験に対する不安を屁理屈で誤魔化しているだけだと主張します。
埒が明かなくなった万里江は、「推薦を受けてくれたら、今後一切小言を言わない」と譲歩案を出し、渋々了承する順基なのでした。
そして翌日
その決意表明のために、ダンススタジオを訪れた順基。
アイドルはすっぱり諦めて、普通の人間になるとふわふわ語る彼に、同期は少し心配気味です。
それでも、「またいつでも戻って来ていい」という言葉にはきっぱり断るのでした。
その夜
万里江に悠作の堕落した生活をメモしてこっそり知らせた達男。
万里江はすでに十分把握していたことに呆れ、思わず「仕事も家事もしないで一日中ゴロゴロしてるなんて、犯罪者以下だ」と罵ります。
そして、しまいには「転職させろ」だの、「元彼と結婚していればよかったのに」と過去の不満まで持ち出す始末。
その愚痴に乗っかる順基は、「自分が生まれないという選択肢もあったんじゃ?」と、遠回しに万里江をディスります。
その頃、自分がボロクソに言われてるとも知らず、悠作は呑気にラジコン整備に明け暮れていたのでした。
翌日
ふらっと深堀家を訪れた土門。
ですが、達男から悠作が隣の少年とラジコンをしに出かけたと告げられ、思わず苦笑い。
その悠作は彼に大人げなく勝ち続け、屁理屈を並べて泣かせていました。
そこに割って入った土門。
子供をさりげなく優遇してあげるという優しさを目の当たりにし、少しバツが悪くなる悠作なのでした。
その夜
一言物申すために、清美を呼び出した万里江。
高級ディナーを頬張りながら、順基に余計なことを吹き込むなと釘を刺します。
ですが、清美も元彼と別れたことを残念がっている様子。
いたたまれなくなった万里江は、実は自分が振ったのではなく、振られたのだとこっそり打ち明けるのでした。
一方その頃
土門とバーで酒を煽っていた悠作。
土門はまだ離婚漫画を諦めていないようでしたが、「漫画のために離婚なんて馬鹿げている」と、悠作は一蹴します。
それでも達男との共同生活を描けばいいと食い下がる土門に、ますます顔をしかめる悠作なのでした。
その後、泥酔して帰宅し、早速万里江に達男のことを愚痴る悠作。
万里江に達男のメモを見せられると激怒し、「このままじゃうちを乗っ取られる!」と騒ぎ始めます。
そして、何故達男がこんなにも長くうちに居座るのか、さらに疑問が大きくなったふたり。
順基は寂しいからだと呑気に捉えていましたが、万里江は全く腑に落ちません。
今まではわざわざホテルに泊まっていたのに、今は順基の部屋で雑魚寝。
マンションまで解約してまで、うちに留まる理由って?
ぐるぐると考え出した万里江は、翌朝、達男が就職情報誌を買っていたことを知り、さらにもやもや。
その達男は、朝からスーツを着込み、綺麗に髪をカットし、証明写真を撮り、公園のベンチで履歴書を書いていました。
そして向かった先は、警備保障会社。
いくら自分の長所を主張しても、鼻で笑われてしまう達男。
それでも、必死に採用してもらおうと、土下座をして頼み込むのでした。
一方その頃
実は土門の提案を真に受けていた悠作。
こっそり達男のスケッチを始めていましたが、どうもしっくりきません。
そして、いざ顔を合わせるとグチグチ言われ、思わず言い合いに。
不満が止まらない悠作は、「本当は結婚する気がなかった」だの、「ストレスで口の中にヘルペスができた」だのと、万里江も巻き込んでこれ見よがしに大騒ぎ。
ついには、達男が出て行くなら、喜んで家事をやると宣言し始めました。
ですが、「どうせ三日坊主で終わる。そんな甘ったれた生活は黙認できない」と、頑として認めない達男。
彼の頑なな様子に、万里江はついに「本当はお金がないんじゃ?」と問い質しました。
さらに清美も投資詐欺に遭ったんじゃないかと心配していたと伝えると、観念したように素直に認めた達男。
ですが、居候なのに我が物顔なことを悠作に咎められ、逆ギレして家を飛び出します。
心配して後をつける万里江。
すると達男は焼き鳥屋に誘い、詐欺に遭った経緯をこっそり打ち明けました。
彼の悲痛な思いを聞いた万里江は、もう少し達男をうちに置いて欲しいと悠作に頼みます。
「じゃあ、ひとつ貸しね」と上から目線の悠作に、少しイラっとする万里江。
必死に達男にフォローしたことを、激しく後悔したのでした。
そして翌日
相変わらず悠作の行動をメモしている達男。
悠作もこっそり達男をスケッチし、わざと変顔にして自尊心を満足させるのでした。
今回も相変わらず、愚痴満載の悠作さん。
子供相手に大人げなく論破しようとするとか、もはや自ら周りに嫌われようとしてるとしか思えません。
でも、本人はそんな気全くないんですよね。
だから余計にタチが悪い。
そら、身内じゃなくても、ほんとに結婚生活続けてて大丈夫?と万里江に言いたくなりますよ。
でも、結局は結婚のタイミングも、どんな相手を選ぶかは自己責任。
自分が好きで好きで、運命を感じた相手と結婚したって、離婚する人もいますからね。
先のことなんて本当にわかりません。
だから、万里江の「この人を選んでよかったと信じて過ごすしかない」という考えは、すごく正論な気がしました。
そして、大半のクズっぷりの中に、必死にいいとこを探そうとする努力も素晴らしい。
それを証明するかのように、不本意ながらもほんの少しだけ達男に気遣いを見せる悠作。
ズバズバと正論を言われるから、売り言葉に買い言葉で、つい悪態をついてしまうだけで、心の底から達男を毛嫌いしてるわけじゃないのかもしれませんね。
そして、無駄に絵が上手い(笑)
まだしばらくうだうだ言いそうですが、結局は達男モデルの漫画を描くような気がしました。
第3話のネタバレとあらすじ
警備会社に就職が決まり、工事現場のアルバイトを始めた達男。
帰宅後、万里江達の前で嬉しそうに初日の出来事を報告し、同僚が悠作と同い年なのに家族の為によく働いていると当てつけのように告げます。
そして、さりげなく転職を勧められ、思わず苦い顔をする悠作。
万里江は達男の就職を喜びつつも、ずっと続けられるのか、正直不安でした。
悠作との険悪な関係も、さらに悪化するかもしれない。
それでも、万里江と一緒に通勤バスに揺られるのがまんざらでもない達男の姿を見た万里江は、「無理はしないでね」と気遣うことしかできませんでした。
そんな中
こっそり外出し、遠目から達男の行動を監視していた悠作。
万里江からの電話もガン無視するほど、彼に釘付けになっていたのでした。
その後
約束通り、悠作に会いに来た順基の同級生・原木田れいら。
悠作は珍しく仕事部屋にこもっており、次回作の準備をしていました。
にわかには信じがたい順基。
ですが、れいらは将来漫画家になりたいと打ち明け、悠作に自作漫画を託すのでした。
その夜
そのことをこっそり万里江と達男に報告した順基。
ふたりも全く信じようとせず、悠作の日頃の行いの悪さのせいだと、思わず呆れてしまいます。
当事者の悠作は、その頃、バーで土門と打ち合わせをしていましたが、深夜に戻って来た悠作は、自分からは何も言いません。
ですが、万里江から「ようやく新作を描く気になったのが嬉しい」と大袈裟に喜ばれると、急に上機嫌になりました。
そこに順基も加わりますが、題材が達男だと聞いたふたりは、一気に不安に襲われます。
達男には内緒で進める気満々の悠作に呆れる万里江は、自分が何とかするまで勝手に動くなと釘を刺すのでした。
翌日
順基の顔を見るなり、ちゃんと土門に原稿が渡ったかとそわそわするれいら。
両親は応援してくれているものの、そのためにちゃんと大学には行くよう、釘を刺されていると言います。
自分ははなから期待されていないんだと落ち込む彼女を、自分も似たようなものだと自虐的に励ます順基なのでした。
その夜
思い切って漫画のことを達男に打ち明けた万里江。
予想通り、達男は漫画のモデルになることで悪目立ちしたくないと否定的。
さらに、こんな状況でも土門に言われたからやるんだと責任転嫁をする悠作に、さらに呆れてしまいます。
困った万里江は、直接土門と話し合うよう、達男をうなぎ屋に連れて行きました。
ふたりの必死の説得にも、終始無言を貫く達男。
ですが、最終的には万里江の幸せとうなぎに免じて折れることにしたのでした。
そして翌日
早速ネームを作り始めたものの、なかなか気分が乗らない悠作。
イライラするあまり、れいらの原稿のこともすっかり忘れていました。
そんなことはつゆ知らず、上機嫌の万里江と、わざわざ同僚に話し、まんざらでもない様子の達男。
ですが、土門と喧嘩になり、早々と制作を諦めてしまったことを万里江に打ち明けた悠作。
絶交宣言までされたと聞き、「彼に見限られたら、あなたの漫画家人生終わる」と激怒し始めた万里江。
それならそれで仕方ないと、まるで他人事のようにつぶやく悠作に完全に失望した万里江は、翌日の夜、自分が直接土門に謝罪することにしました。
土門の話によると、絶交宣言したのは悠作の方で、土門はそこまで彼を怒らせてしまったことを後悔している様子を見せます。
悠作は自分が納得していないのに、及第点を出されたことでプライドが傷ついたのだろうと、酷い仕打ちを受けながらも、彼にまだ漫画を描く情熱が残っていたことが嬉しいと笑う土門。
まだ彼が味方でいてくれるとわかり、少しホッとする万里江なのでした。
そして翌日
早速悠作の元を訪れた土門。
手土産だけ受け取るつもりでしたが、新しい企画が気になり、家に上げる悠作。
そしてしばらくして、万里江の元には、無事仲直りしたと笑顔で酒を酌み交わすふたりの写真が届いたのでした。
一方その頃
バイト先で同僚と大喧嘩になった達男。
年下だからとつい彼をお前呼ばわりしてしまい、一気に険悪ムードになってしまいました。
そして順基もまた、大学推薦の面接会場で面接官に横柄な態度を取り、「親の敷いたレールに乗ってしまったことを後悔してる」と爆弾発言をしてしまうのでした。
前回がわりと静かだった分、今回の深堀家には色々ありすぎて、感情が追い付かないほどでしたね。
達男はこのまま勢いでバイト辞めそうな気がするし、悠作と土門は仲直りできたものの、せっかく渋々了承したのに、あっさり企画を辞めたと聞いたら、さらに怒りに火が付きそう。
ほんと、ふたりとも、人間としての器が小さい!
本来は喧嘩両成敗か、むしろ悠作の方に非があるのに、全面的に自分が悪いと素直に謝れる土門の漢気を見習って欲しいですね。
万里江の言う通り、悠作は土門に見捨てられたら、一生社会人として生きていけないと思います。
そして、順基もやはり、蛙の子は蛙という感じで。
れいらの愚痴の、自分に都合のいい部分だけ同調して、最終的には全部親のせい。
まあ、面接の場でこんなこと堂々と言えてしまう度胸はある意味尊敬しますが、彼もこの先ずっと、悠作のように自分のことを棚に上げて無責任に生きていく未来が想像できてしまいました。
親の苦労って、ぶっちゃけ、自分が親になるまでわからないんですよね。
思春期だから余計なのかもしれないですが、このまま順基が道を外さないことを祈るばかりです。
第4話のネタバレとあらすじ
ようやく順基の面接も終わり、ホッとしていた万里江。
ですが、トラブルを起こした本人は、早速担任に呼び出しを喰らっていました。
そして、それはもちろん万里江の耳にも入り、翌日彼女も担任に呼び出される羽目に。
「受けるつもりがないなら、もっと早く辞退して欲しかった」と愚痴られ、平謝りの万里江。
その夜、早速順基を問い詰めました。
事情はわからなかったものの、突然早退してきたことに疑問を感じていたという悠作。
達男も晩御飯を作りながら、聞こえないフリをしていました。
「母親に言われてここに来た」と自分に正直に答えたと開き直る順基。
万里江は呆れ返り、「一旦は納得したのに今更卑怯だ」と彼をなじりました。
そして、改めて浪人させる金銭的余裕がないと告げると、「達男が通帳に700万円隠し持っている」と爆弾発言をした順基。
達男は思わず動揺し、手に持っていたトングを落としてしまいました。
3人から鋭い視線を投げかけられ、お金の存在は認めたものの、「こんな金額、あるうちに入らない」だの、「家の頭金も出したのに、なんでこれ以上あげないといけないんだ」だのとゴネ始めた達男。
その矢先、突然鳴り始めた悠作の携帯。
電話に出ないことを不審がる万里江と達男は、女からだろうと問い質しました。
慌てた悠作は、正直に土門の連れで、彼女の父親が自分のファンだったことを打ち明けますが、「でも、連絡先を交換する必要はない」「相手が若い女の子だから浮かれてるんだ」と、怒りの火に油を注いでしまいました。
誤魔化し切れないと悟った悠作は、とっさに怒りの矛先を順基に向けようとしますが、順基は達男の話を蒸し返し、達男は悠作の話に戻し、そのまま堂々巡りに。
とうとう堪忍袋の緒が切れた万里江は、思わず「全員黙って!」と一喝するのでした。
そして翌朝
不機嫌なままの万里江は、客が婚約破棄の危機だと知り、彼の堕落ぶりに思わず声を荒げてしまいます。
話を聞けば聞くほど、昨夜のことがフラッシュバックして、ますますヒートアップしてしまう万里江。
とにかく謝れと詰め寄られた彼は、思わず泣き出してしまったのでした。
一方その頃
近所の小学生のラジコンを修理していた悠作。
悠作の仕事がなくなり、もっと沢山遊べるねと嬉しそうな彼に、少し気持ちが救われます。
そこへ土門がやって来て、れいらの作品をよくできた量産型だと酷評しました。
さすがに気の毒になった悠作ですが、それを本人に伝えることは全力で拒否するのでした。
その頃、その当事者は、学校の屋上で順基に呼び出されていました。
突然「自分がプロになるために俺に近づいたんだろ」と問い質され、思わず困惑するれいら。
さらに順基は、「自分に好意を持っているのでは?」とさりげなく探りを入れますが、それも全力で否定されてしまいます。
最後には「これだけふたりで一緒にいても、付き合ってる噂も皆無」とダメ押しされ、完全に打ちひしがれた順基なのでした。
そしてその夜
万里江に新たなる試練が。
部下の志織の恋人・康彦が、万里江のせいで別れを告げられたと怒鳴り込んで来たのです。
万里江は「決めたのは志織自身の意志だ」と反論しましたが、全く聞く耳を持たない康彦。
結局言い逃げされ、もやもやする万里江は、清美に愚痴を聞いてもらうことにしました。
そして、「あなたならちゃんと乗り越えられる」と励まされ、少し心が軽くなった万里江は、改めて順基と向き合います。
推薦入試の失態はグッと呑み込み、私大受験を頑張り、それでもダメなら浪人してもいいと譲歩案を出しましたが、順基は大学には行かないとバッサリ。
さすがに悠作と達男も万里江の肩を持ちますが、「万里江はまともに子育てしてない」「全て自分の都合のいいようにしか動いてない」と順基の愚痴は止まりません。
そんな言葉の暴力に耐え切れなくなり、思わず逃げ出してしまった万里江。
順基もバツが悪くなり、自室へと引き上げました。
その後しばらくして、柄にもなく「お前はちゃんとひとりで頑張ってた」と必死に万里江をフォローしようとする悠作。
最終的には例の女性からのメールで台無しになってしまいましたが、弱り切った万里江の心には深く響いたようでした。
そして、ふと思い出したように、昔のDVDを引っ張り出した万里江。
運動会の日、自分が来るのを待ち望んでいた順基の姿に、思わず涙してしまうのでした。
翌朝
まだ気まずいのか、無言のまま朝食を頬張る万里江と順基。
ですが、万里江と同じバスに乗り込み、「失恋してイライラしてたから、つい言い過ぎた」と素直に謝った順基。
「進路についてはもう少し考える時間が欲しい」とだけ告げ、バスを降りていきました。
まだ気持ちの整理がつかない万里江は、今の素直な気持ちを、キッチンカー店主の和恵にぶつけ、「子供のためと思ってたことも、結局は自分のエゴだったのでは」と少し反省します。
ですが、「理不尽に文句言われるのが親の役目」と諭され、ようやく得心したのでした。
その後
出張から戻って来た志織に謝り倒された万里江。
康彦が本気で志織のことを思っていると分かって良かったと、ようやくフォローする余裕が出てきました。
そして、結婚したいなら強気に出ていいとアドバイスされた志織は、また結婚をほのめかしてみますが、思わず固まる康彦。
まだまだ長期戦を覚悟する志織なのでした。
一方その頃
客のトラブルも解決し、上機嫌な万里江に、部下の師島が相談を持ち掛けてきました。
彼は志織を好きになってしまったと打ち明け、謝罪しますが、全く理解できない万里江は困惑。
さらに、この責任を取って会社を辞めるとまで言い出した彼に、思わず唖然。
後のことは考えていないと聞き、「早まるな」と慌てて退職届を突き返すのでした。
今回はまさに順基がザ・反抗期という感じで、自分もしょうもないことでよく親に反抗したなと、昔を懐かしく感じてしまいました。
まあ、さすがに自分が上手くいかないのは全て親のせいというのは極論すぎると思いますが、「本当に胸張って子供に見せられるほどの価値がお前の背中にあるのか」という順基の指摘は、心にグサッとくるものがありました。
でも、辛辣なわりには、ちゃんと後で後悔して反省してしまうところが、順基も素直でかわいいですね。
あれだけ否定してたのに、実はれいらのこと好きだったし。
それをこっそり万里江にだけは打ち明けるあたり、心の底ではちゃんと信頼してるんだなと感じました。
まあでも、それよりも悠作ですよ。
これまで散々、結婚が失敗だったとかディスりまくってたくせに、「仕事も家事も育児もちゃんとひとりで頑張ってた」って、さりげなくフォロー入れるとか。
本当は万里江のこと大好きで、頼りにしてることがよく伝わりました。
普段からちゃんとそう言って、自発的に協力すれば、ここまでこじれることもないだろうに、無意識に人を怒らせるような言動をするからすぐ誤解されるんでしょ?
妻を褒めた傍から、若い女のメールにヘラヘラするあたり、やっぱりこういう男は信用できないですね。
ほんと、万里江さんの日々の忍耐と器の大きさには頭が下がります。
悠作の件が収まったと思ったら、今度は達男の色恋沙汰みたいだし、なかなか話題の尽きない深堀家。
また修羅場に発展しないことを祈るばかりですね。
第5話のネタバレとあらすじ
師島の退職騒動で埒が明かなくなった万里江は、そのまま彼を家に連れて帰って来ました。
師島が志織を好きだと聞いた達男は、「自分は過去に社内恋愛を3組成就させたことがある」という過去の栄光をちらつかせ、「彼女に脈があるか、自分が観察して確かめてやる」と言い出します。
それに乗った万里江達は、後日会社の社員達を集めて、きのこパーティーを開くことに。
うきうきで帰って行った師島とは対照的に、悠作と順基は浮かない顔をしていました。
数日後の夜
会社の同僚ときのこ狩りにいくと張り切っている達男を、冷ややかな目で見つめている悠作。
達男の姿が見えなくなると、早速「貯金があるなら、早く出て行けばいいのに」と万里江に愚痴り始めます。
そこにふらっと現れた順基も、「最近寝不足だから、もうじいちゃんと一緒の部屋で寝たくない」と愚痴に加勢。
達男の寝る場所で揉め始めると、順基も「出て行ってもらいたい」と言い出します。
必死に止めようとする万里江も、家事をやってくれるし、順基の浪人のための資金源だからいなくなると困るという本心を、ふたりに見透かされていました。
焦った万里江が順基の進路に矛先を向けると、彼は「現役合格は無理かも」と言葉を濁し、そそくさとその場を立ち去るのでした。
一方その頃
志織と気まずくなってしまい、彼女の留守中にせっせと荷物をまとめていた康彦。
彼は「一旦離れて冷静に今後のことを考えたい」と冷たく告げ、そのまま部屋を出て行ってしまいました。
そして、きのこパーティー当日。
達男は約束通り、大量のきのこを持って帰って来ましたが、そそくさと帰って行く同僚。
万里江はやけにきのこが綺麗なことに少し疑問を持ちましたが、深く追及はしませんでした。
その後しばらくして、突然制服姿でアポなし訪問してきたれいら。
漫画の評価を順基にうやむやにされ、直接悠作に聞こうとわざわざ訪ねて来たのでした。
気まずそうに正直に評価を伝えた悠作。
れいらはショックで泣き出してしまいますが、悠作は全て土門のせいにし、自分は才能を認めていると必死にフォローします。
少し気が晴れたれいらは、一緒にきのこパーティーに参加することにしたのでした。
ダイニングでは、和やかに食事が進み、酒が入った達男は、上機嫌で万里江と悠作の結婚式のことを面白おかしく語ります。
ふたりは思わず苦笑いでしたが、突然不躾に志織の結婚話を持ち出した悠作。
思わず場の空気が凍り付き、酒の勢いで志織は康彦が出て行ったことを打ち明けました。
もう戻って来ないかもしれないと諦めモードにさせる達男と対照的に、「きっと戻って来る」と思わず励ましてしまった師島。
急に師島に気を遣い始めた志織に、思わずにやりとする達男と万里江なのでした。
そして、みんなが帰ると、早速師島に脈があるのか尋ねて来た順基。
達男は脈なしだと断言しますが、順基と万里江は脈があると思っている様子。
それでもガンとして譲らない達男は、順基とれいらにも脈がないと話を飛躍させます。
順基が不貞腐れると、そこに悠作が現れ、突然達男の独り暮らし用の物件情報を突きつけました。
そして、順基や猫まで巻き込んで、ストレスで限界だと訴える悠作。
キレ気味に「俺が邪魔なんだろ!」と声を荒げた達男に、万里江は仕方なく悠作のベッドを提供することにしました。
そこで、こっそり万里江にだけ、彼女のために根拠もなく脈がないと言ったことを打ち明けた達男。
彼の不器用な優しさに苦笑いしながらも、「ずっとここにいてほしい」と本心から願っている万里江なのでした。
そして翌日
達男の言動を正直に師島に打ち明けた万里江。
彼はその言葉を真摯に受け止め、何があっても受け入れると言う万里江に、一生ついていくと退職を撤回しました。
その日の夕方、突然万里江の元に1本の電話が。
相手はスナック晴れ女のママという女性で、最近まで鬼怒川で達男と同棲していたと言われ、万里江はびっくり仰天。
帰宅するなり、達男を問い詰めますが、「彼女が書き置きだけ残していなくなったことを心配していた」と告げても、顔色ひとつ変えません。
そこで、鬼怒川と那須が地理的に近いと言い出した悠作。
万里江にこれまでのことが全て口から出まかせだったのだと詰め寄られ、知り合いの墓参りに行って死ぬつもりだったと言い訳を始めた達男。
でも、「偶然彼女のスナックに入り、一晩泊めてもらってからずるずると一緒にいただけ」と、全く悪びれない達男に、開いた口が塞がらない万里江。
それを面白がる悠作は、珍しく達男に共感し、「彼女の浮気を確信して自殺しようとした」という真相もあっさり信じました。
翌日
まだもやもやが止まらない万里江は、思わず和恵に愚痴ります。
自分でも知らないうちに、父親にかっこいい男の理想像を押し付けてしまっているという和恵の持論に、つい納得してしまう万里江。
自分のわがままだと思いつつも、まだ昨夜のことを受け入れられずにいました。
一方その頃
やっぱり達男のことを漫画にしたいと土門に言い始めた悠作。
追い出す協力まで求めていたのに、突然の心変わりに感情が追い付かない土門。
悠作自身も、普段は憎たらしいのに達男がかっこよく見えてしまうと戸惑っていましたが、彼の目には、確かに漫画家としての闘志がみなぎっていました。
その夜
達男の荷物を受け取りに鬼怒川まで行くと言い出した悠作。
もう一度達男の漫画を描くつもりと言われ、万里江は驚きを隠せません。
そして翌日
結局ふたりで一緒に鬼怒川まで行くことに。
本人から浮気は誤解だと聞かされ、少し複雑な気持ちになった万里江。
ママ・雅枝は、達男が万里江の新聞記事のスクラップを大事に持ち歩いていて、自分自身もそれを読んで万里江に好意を持ったと話します。
それを聞き、怒るに怒れなくなってしまった万里江なのでした。
そして翌日
客から父親の好きな映画のようなヘアメイクをしたいという要望を聞き、自分も父親の好きな映画の影響でウエディングプランナーになったと打ち明けた万里江。
改めて達男の存在の大きさを実感し、彼女とテンション高く語り合うのでした。
一方その頃
悠作が雅枝に会いに行ったと聞かされた達男は、仕事場から彼女に電話をかけていました。
そして夜になると、上機嫌で荷物整理をし始めます。
突然家を出て行くと言い出し、驚きを隠せない万里江。
そこに雅枝が迎えに来てると慌てて悠作が飛び込んで来ると、達男は足取り軽く彼女の元へ向かいました。
「どうせ最後には捨てられる」と必死に止めようとする万里江。
ですが、達男は自信満々に「脈はある」と言い切り、雅枝のハーレーの後ろにまたがって去って行ったのでした。
今回も次から次へとジェットコースターのような展開で、見ているこちらまで感情が追い付かなくなってしまいました。
知らず知らずのうちに、父親に男の理想像を求めてしまうという件、何だか妙に説得力がありました。
確かに、女性は結婚相手に父親と似た男性を選んでしまうとよく聞きますもんね。
しかも、嫌なところばかりがよく似てるっていうね(笑)
そういう意味では、万里江が悠作を選んだのも必然的で、達男が悠作と反発し合ってしまうのも、お互い似ているから仕方ないのかもしれませんね。
まあ、それにしても、今回も絶好調でしたね、悠作の二枚舌は。
きっとれいらのことも深く考えずに、思ってもないこと言ってるんだろうなって感じがバレバレだったし、この期に及んで、やっぱり土門を悪者にするし。
でも、あれだけ大喧嘩までしたわりには、相当依存してますよね?
達男に対する態度も一気に掌返しだし、この主体性のなさは相当ヤバイですね。
それでも、同居の件が丸く収まるならまだマシだと思おうとしたところに、突然の達男の家出。
せっかく達男を見直したのに、一瞬で苦労が台無しになってしまった万里江の絶望感を思うと、胸が痛くなってしまいました。
次回は清美が火種を持ち込みそうだし、まだまだ万里江の心労は続きそうですね。
第6話のネタバレとあらすじ
達男が突然いなくなってから3日後。
順基はまた朝食を食べなくなり、悠作は熟睡できるようになったと満足げ。
厄介払いできたと言わんばかりのあからさまなふたりの態度に、万里江はちょっとイラっとしてしまいます。
そして、その足で清美の元に向かい、愚痴を吐き出しました。
ですが、達男が他の女のところに行ったと聞いても、顔色一つ変えない清美。
むしろ、これで順基に会いに行きやすくなったと喜ぶのでした。
一方その頃
順基の元には、悠作の弟・謙作から和菓子屋を手伝って欲しいと連絡が。
以前から和菓子に興味があった順基は二つ返事で了承し、早速店に向かいました。
手元がおぼつかないながらも、センスがいいと褒められ、まんざらでもない順基。
そのことを謙作から聞いた万里江は、夜家に彼を招きました。
そして、唐突に順基を店の跡取りにしたいと言い出す謙作。
これには万里江と悠作も大反対。
悠作が実家を継がなかったから、自分の就職を蹴って和菓子屋を継ぐ羽目になったと愚痴り出す謙作。
彼が結婚できないのを自分のせいにされた悠作はさらに激怒します。
ですが、自分が好き勝手してきたのに、息子のやりたいことを制限するのはおかしいと正論を吐き出した謙作。
決断を迫られた順基は、「とりあえず興味だけはある」と言葉を濁すのでした。
そして翌朝
思い切ってそのことをれいらに打ち明けた順基。
彼女は大賛成し、さりげなく自分が和菓子好きだから目指すの?とカマをかけてきます。
順基はそれには答えませんでしたが、謙作が自分と似てるから親近感が沸くのかもとぼんやり思うのでした。
一方その頃
町内会長から、公園でのラジコンを禁止されてしまった悠作。
夜になっても怒りは収まらず、万里江と順基に愚痴りますが、自分の方が非常識だとやり込められてしまいます。
バツが悪くなった悠作でしたが、ちょうどその時清美が訪ねて来て、テンション高く出迎えに行きました。
その後も進んで布団を用意したり、かいがいしく世話を焼く悠作に、「もっと他に気を回すところがあるだろ」と冷ややかな視線を向ける順基。
そんな嫌味も全く気にしない悠作なのでした。
一方その頃
達男の元を訪れていた熊沢。
雅枝の存在に安心したものの、彼女の介護士資格が目当てでは?とからかいます。
それは否定したものの、「動けなくなったら新しい男に乗り換える」とあっさり言う雅枝に達男は思わずもやもやしてしまうのでした。
その日の深夜、順基の思い出話を始め、最近はすっかり冷たくなったと愚痴る清美。
そこで、悠作が清美からお年玉をもらっていたという衝撃の事実も判明。
これで清美に異常に優しかった理由がわかったと、思わず悠作をにらみつける万里江なのでした。
翌日
万里江のいないところで、「離婚してから娘と孫と疎遠になってる気がする」と悠作と土門に本音を打ち明けた清美。
そのことは万里江に知られないように、上機嫌に過ごしていました。
ですが、順基が謙作の和菓子作りを手伝っていると知ると、大激怒。
その勢いに任せて、万里江がわざと自分から順基を遠ざけようとしていると言いがかりを付けます。
その後、順基の世話を押し付けただの、頼んでないことまでそっちがやっただのと、罵り合うふたり。
そこに順基が戻って来て、清美は「浪人するなら自分が援助するから、和菓子屋だけは継がないで欲しい」と懇願します。
ですが、子供の頃も和菓子屋になりたいという七夕の願い事をなかったことにされたと恨み節を言い、「もうこれ以上口出ししないでくれ」と冷たく言い放った順基。
清美はショックのあまり、黙り込んでしまうのでした。
一方その頃
万里江から志織と師島のことを聞いていた凛奈は、飲み会の後、気を利かせてふたりきりにしようとしますが、ふたりもすぐに解散することに。
そしてその帰り道、思い切って志織に告白した師島。
彼女は「気持ちは嬉しいけど、まだ康彦のことが忘れられない」と謝ります。
完全に脈なしだと感じた師島は、うなだれながらその言葉を受け入れたのでした。
翌朝
まだもやもやする万里江は、いつものように和恵に愚痴を吐きます。
彼女は、万里江の言い分を理解しつつも、清美はふたりから頼りにされなくなったのが寂しかったんじゃないかと諭しました。
そして、順基をどうこうしようと思わず、万里江が清美に甘えてみたらいいと提案するのでした。
その夜
早速、忘れた薬を届けるのを口実に、清美の元を訪ねた万里江。
まだ気まずいながらも、万里江に泊まっていくと言われ、まんざらでもない様子の清美。
そして、悠作にせっつかれた順基が謝りの電話をかけると、清美は胸のつかえが取れたようにホッとしました。
その後、清美から順基が子供の頃、万里江と別れるのが辛くて、お気に入りのタオルケットを被って泣いていたと聞かされた万里江。
突然罪悪感にさいなまれ、思わずタオルケットを被って、自分を覆い隠してしまいました。
それから数日後
相変わらず和菓子屋を手伝っていた順基の元に、れいらが突然訪ねて来ました。
「彼の最初のお客さんになりたい」と、順基が作った和菓子を購入したれいら。
そんなふたりの姿を見て、思わず口元が緩む謙作なのでした。
その夜、突然深堀家を深刻な顔で訪れた熊沢。
達男が雅枝と喧嘩別れして、今カプセルホテルに泊まっていると聞かされ、万里江と悠作はびっくり仰天。
とにかく一旦家に連れ帰ろうと、3人で現地に向かったのでした。
万里江の義母には気を遣ってしまうけど、実母には遠慮なく辛辣に言えてしまうところが、かなりリアリティがありました。
そして、恐らく両家にとって順基が唯一の孫なんでしょうか。
どうしても旦那側が優位という傾向は未だにありますよね。
それに、万里江が義母と折り合いが悪いという件もありましたし、清美が万里江と順基を自分の手の届くところに置いておきたいと思う気持ちもよくわかります。
順基もまだ子供だし、細かい事情を察するのは無理かもしれませんが、あからさまに義実家を否定するような清美の言動は、やはりまずかったかなと思います。
みんなお互いに頭に血が上ってる時は、自分が被害者みたいな気持ちになってしまうけど、冷静になると許し合えるのは、やはり直接血がつながった家族だからかもしれませんね。
そういう意味では、お金の援助の件があるにしろ、清美のことをないがしろにしない悠作は、いい夫のような気がします。
まあ、50過ぎて義母からお年玉もらうってどうよ?とは思いますけどね(笑)
達男も結局出戻りだし、順基もなかなか目標が定まらないし、その上離婚危機まで!?
深堀家のドタバタと、万里江の心労はまだまだ続きそうですね。
第7話のネタバレとあらすじ
雅枝に捨てられ、意気消沈の達男。
帰りの車内でも縮こまるように身を潜めながら、熊沢に耳打ちして、自分の代わりに万里江と悠作に話をしてもらう始末。
家に着いてからも、別人のように低姿勢な達男にみんなは困惑気味。
ふたりが別れた原因は、「雅枝に老後の面倒を見てもらえば」という熊沢の軽い発言だったとわかったものの、達男自身もほのかにそういう期待を抱いていました。
それは振られて当然だと呆れる万里江と悠作。
ですが、迷惑かけないから家に置いてくれと懇願する姿を見せられては、無下に断ることはできませんでした。
翌日
すっかり元のだらけた姿に戻った悠作。
ですが、達男が何も言わないのをいいことに、威張りちらします。
そのまま夜になっても上機嫌でビールを煽っている悠作。
達男だけが食事の用意でせかせかと動き回っていました。
そこに順基が戻って来て、芸能事務所のスカウトマンに、スイーツ男子アイドルにならないかと誘われたことを打ち明けます。
寝耳に水のふたりは思わず唖然。
さらに順基は、「夢をひとつに絞れという考え方が古すぎる」と屁理屈をこね出します。
万里江は昔のサッカーと水泳の両立の失敗、最近のダンスとギターの両立の失敗を蒸し返し、反対します。
とにかく和菓子のことをまず真剣に考えてからだと結論付けた万里江に、完全に論破されてしまった順基。
いつものように不貞腐れると、自分の部屋へと引っ込んでしまうのでした。
翌日
相変わらず低姿勢なまま、元職場に復帰したいと懇願しに行った達男。
熊沢の根回しと順基の和菓子のおかげで、何とか復職できることに。
その感謝を込めて、夕食に熊沢を招待した達男。
熊沢は、言いたいことを気兼ねなく言い合える深堀家の雰囲気を羨ましく思っていました。
それに気を良くしたのか、今度は師島と志織のことをあれこれ詮索し始めた一同。
その流れで万里江は、悠作と康彦が会うことを提案しました。
「俺と会って何の得になるんだ」とごねる悠作でしたが、成功報酬につられ、結局引き受けることにします。
早速そのことを志織と康彦に報告した万里江。
康彦は結婚どうこうより、悠作自身に興味があるようで、意外にも快諾しました。
翌日
達男の件を清美に報告しに行った万里江。
老後なんてまだ先のことだと思ってたとショックを受ける彼女に対し、すでに終活を進めていることを告げた清美。
彼女は少なからず達男のことを心配していましたが、復縁は断固拒否するのでした。
一方その頃
康彦の元を訪れていた悠作。
しょっぱなから「結婚は勧めない」だの、「27歳は一番結婚に興味がない頃」だのと、あからさまに否定的な態度を取ります。
とはいえ、結婚すると自分の自由がなくなると思い込んでいる康彦には、「自由の意味をはき違えてる」と正論をぶつけます。
最終的には自分の成功報酬を持ち出し、「頼りがいのある女に養ってもらえばいい」と、結婚をゴリ押しするのでした。
その夜
久しぶりに働いてくたくたになった達男を、心配気に見守っていた万里江。
思い切って、「老後の面倒も自分が見るから、ずっとここにいて欲しい」と懇願します。
その気持ちは嬉しいものの、悠作が黙っていないと二の足を踏む達男。
絶対に自分が説得すると意気込む万里江に、少し複雑な気持ちになるのでした。
さらに翌日
達男が戻って来たと聞き、悠作の元を訪れた土門。
再び達男との同居生活を描く件を蒸し返します。
ですが、今の達男では面白くならないと否定的な悠作。
土門は必死に食い下がりましたが、自分の感性と合わないとはっきり言われ、とうとう悠作を見限ります。
本気で決別宣言をし、そのまま出て行ってしまった土門。
いつもの悪ふざけのつもりだった悠作は、思わず困惑してしまうのでした。
一方その頃
仲良く一緒に下校していた順基とれいら。
順基はアイドルのスカウトを断ったことを彼女にだけ打ち明けます。
「夢を諦めた途端、向こうから寄ってくるなんて皮肉だ」と自嘲気味に笑う順基。
ですが、れいらに自分のことももう諦めたのかと聞かれると、そこははっきり否定し、改めて好きだと告白しました。
一瞬意外そうな顔をするれいらでしたが、笑顔で「私も!」と答え、そっと順基の腕に自分の腕を絡めるのでした。
その夜
上機嫌で愛猫とのツーショットを悠作に撮ってもらう順基。
急に明るくなった彼に、思わず困惑する悠作。
さらに万里江から突然達男との同居を継続する話を持ち掛けられ、ますます困惑。
同居には反対しないものの、「自分の仕事部屋で寝泊まりしてもらえばいい」と、しれっと漫画家を辞めるつもりでいることを暴露します。
万里江は納得できないと食い下がりますが、ガンとして譲らない悠作は、「代わりに家事を頑張る」とひとり勢いづくのでした。
翌日
この割り切れない思いを、和恵に吐き出した万里江。
本当は心の底で悠作の才能に今でも期待していたのではと指摘され、ハッとします。
そして、心から納得できないなら、辞めないでと食い下がるしかないと言われ、少し得心したのでした。
その夜
もう一度土門に頭を下げに行った万里江。
最初は自分の社内での立場が危ういからと言葉を濁していた土門でしたが、話しているうちに、「もうこれ以上描きたくないと言っている悠作に無理強いして苦しめたくない」と本音をポロリ。
悠作のいう潮時が真実味を帯び、万里江はただ頷くことしかできないのでした。
一方その頃
焼き鳥屋で達男とサシ飲みしていた悠作。
万里江が自分のいいところを必死に達男に訴えていたと聞かされ、少し気恥ずかしくなります。
すると、万里江を褒めた上で、「彼女の幸せのために離婚して欲しい」ととんでもないことを言い出した達男。
悠作は思わず固まりますが、「万里江の性格上、自分からは言い出さないだろうから、君の方から言って欲しい」とあくまで強引に迫る達男。
酔った勢いの冗談ではないと感じた悠作は、何も言い返すことができませんでした。
ここにきて、色々一気に急展開でしたね。
その中でも、スイーツ男子アイドルというパワーワードのインパクトがえぐい。
まあ、話を聞けば聞くほど胡散臭いですけどね。
本気でお菓子に向き合ってる人がアイドルをやる?
いや、二足のわらじ狙ってる時点で、全然どっちも本気じゃなくない?(笑)
また順基が迷走するのかとヒヤヒヤしましたが、速攻断ってくれてホッとしました。
でも、素直に本心を見せる相手がれいらだけってところが、いかにも思春期真っ只中って感じですね。
彼女の突然の心変わりにはちょっとびっくりしましたが、実ははっきりと好意をぶつけられてから、なんとなく男として意識し始めてたのかな?
急にあざとさを見せて来て、やっぱり女って怖いとちょっと思ってしまいました。
今後は順基は和菓子の道、れいらは漫画家と、お互いの夢に向かって励まし合っていくのかな?
いずれにしろ、彼の今後の見通しは少し明るそうですね。
それと対照的に、万里江と悠作にとんでもない波風を立ててしまった達男。
もちろん、娘を大事に思う彼の気持ちはよくわかります。
そして、ほのかな期待を完全に断ち切られて、どうしていいかわからない万里江も。
生みの苦しみに悩まされ、万里江と土門の期待に応えないといけないプレッシャーに密かに苦しんでいた悠作も。
引きこもりニート生活を満喫してる姿が、描きたくない振りをしてただけというこじつけもすごいですが、自分の作品をディスる理由がそんなとこにあったとは!
改めて、本当に心底のほほんと生きてられるのって、幼稚園児くらいまでなんだろうなと感じました。
次回はとうとう悠作が離婚を受け入れるという展開になりそうですが、離婚の過程を漫画にするってこれ、1話の土門の冗談半分の予言が現実になるの!?
いよいよ正念場という感じで、ますます目が離せませんね!
第8話のネタバレとあらすじ
達男から離婚を懇願された悠作は、家に帰ってからもひとりぼんやりと考え込んでいました。
その態度を、漫画家を辞めたくてもやもやしていると受け取った万里江。
本当は辞めないで欲しいし、辞めるにしてもあと1作は描いて欲しいとお願いします。
困惑する悠作は、「もう少し考える」と言い残し、自室へ戻って行きました。
翌日
熊沢から勝手に離婚話を勧めたことを咎められた達男。
万里江に謝った方がいいと言われた彼は、その夜、熊沢を家に招き、言い出すタイミングを見計らっていました。
そんな中、昼間から悠作とずっと連絡が取れていないと不安げな万里江。
仕方なく熊沢が事情を話すと、「どうして勝手なことをするんだ!」と激怒し始めます。
その時、順基がやって来て、悠作が家出した旨の置き手紙を渡しました。
順基に責められた達男は「万里江が漫画家を続けろと迫ったせいだ」と言い訳しますが、熊沢から言わせればどっちもどっち。
万里江はじっと黙り込んだまま、置き手紙を見つめ、LINEのメッセージすら送る勇気もありませんでした。
そして翌日
いつものように和恵に相談に行った万里江。
あえて連絡しない方が、信頼していると思われるというアドバイスに、ようやく得心しました。
ですが、夜になっても相変わらず音信不通なまま。
それを聞き、万里江よりも達男の方がそわそわしていました。
そんな中、清美の家に遊びに行っていた順基が戻って来るなり、「家に知らないおじさんがいた」と爆弾発言。
驚く万里江と、動揺を隠し切れない達男。
どんな男だったのか順基から根掘り葉掘り聞き出そうとし、写真を見せられると、「俺に対する当てつけだ。遺産目当ての詐欺師かもしれない」と口を尖らせます。
埒が明かなくなった万里江は、仕方なく清美に直接聞くことに。
清美いわく、彼はジンさんといい、絵画教室の先生とのこと。
それを聞いても納得しない達男はますます不機嫌に。
そこで、いきなり順基がれいらと付き合っていることに話題転換した清美。
寝耳に水の万里江は、「進路を決める大事な時期に何やってるんだ!」と怒りに火が付きます。
なんだかんだと言い訳を並べ、交際を正当化しようとする順基。
ですが、達男にも説得されると、渋々れいらの受験が終わるまで会わないという万里江の提案を受け入れることにしたのでした。
翌朝
そのことをれいらに報告した順基。
彼女は親にすぐ別れろと言われたと落ち込んでおり、つい「家出したい」と本音を漏らしてしまいます。
それに反応した順基は、さりげなく悠作が家出してることを打ち明けました。
れいらに悠作の行き先が気になると言われたものの、大して興味もない順基。
夜になると、本当は連絡を取りたくてそわそわしている万里江を、帰ってきたとからかい、動揺する姿を見てにやにやします。
さらに、悠作を変な同居人呼ばわりされ、ショックを隠し切れない万里江。
「もう連絡すれば?」と焚きつけられ、さらにもやもやしてしまうのでした。
その翌日
隣の少年が訪ねて来て、悠作から形見だと言われてお気に入りのラジコンを渡されたと万里江に相談します。
不穏な空気を察して不安げになる彼に、何も言ってあげられない万里江。
その頃、当事者は、実家の和菓子屋を訪れていました。
万里江が心配していると順基に告げられても、のほほんとしている悠作。
順基は呆れますが、全く気にしていない様子の悠作は、手土産のまんじゅうを買うと、さっさと出て行ってしまうのでした。
その夜
清美からジンさんを紹介したいと言われ、家に遊びに行った万里江。
名前で呼び合い、なんだか親密な様子のふたりに、思わずにんまりしてしまいます。
ここぞとばかりに、あれこれ聞き出そうとする万里江。
清美が嬉しそうに彼のことを褒めるので、好意を持っているんだなと悟り、嬉しくなってしまうのでした。
その後、家に戻り、順基から悠作が店に来たと聞いた万里江。
悠作はきっと友人のテツオのところにいると、ピンと来ます。
その予想通り、その頃、悠作は彼の家に転がり込んでいました。
愚痴を吐きつつも、万里江のことは褒める悠作。
ですが、酒が回ると、この離婚危機がテツオのせいだと言い始めます。
適当に聞き流すテツオでしたが、最終的にはなんだかんだ嬉しそうにじゃれ合うのでした。
一方その頃
深堀家には、また熊沢が遊びに来ていました。
そこで、これ見よがしにジンさんの話題を振る順基。
まだ彼のことを認めない達男は、ああだこうだと清美をディスり始めます。
カチンときて、「達男が人のためと思ってやってることは、本当は全部自分の都合のため」とつい辛辣な言葉を投げつけてしまう万里江。
悠作のことも自分の老後生活に邪魔だったから追い出したんだと言われ、愕然とした達男は、思わず家を飛び出してしまいました。
珍しく順基も万里江に同意しましたが、「悠作のことは本当に万里江のためだった」と慌ててフォローする熊沢。
「悠作に働く意欲を持って欲しいだけで、別に本気で離婚して欲しいわけじゃなかった」と自分に本音を漏らしていたことを打ち明けました。
それを聞き、達男を追いかけて焼き鳥屋に入った万里江。
しばらく無言で酒を煽っていたふたりでしたが、突然「ずっと清美は何があっても傍にいてくれると思い込んでいた」と、ようやく未練を認めるような発言をした達男。
宇宙でひとりぼっちにされた気分になったと落ち込む彼を、万里江は「地球には私がいる。絶対見つけてみせる」と精一杯励ますのでした。
悠作が気掛かりな万里江に、「絶対もうすぐ帰って来る」と断言する達男。
その言葉通り、翌朝、悠作から今日帰ると連絡が。
彼の好きなオムライスを作って帰りを待つと、何だか嬉しそうな万里江。
ですが出社するなり、そんな彼女に、「康彦が結婚に前向きになってしっかりしてきてるのが不満」と不穏な空気を投げつけて来る志織。
「自分も万里江みたいにダメ男を飼い慣らすのが好きなのかもしれない」と心配する彼女に、思わず顔をゆがめる万里江なのでした。
その夜
万里江がご機嫌で帰宅すると、すで仕事部屋にこもっていた悠作。
彼が漫画を描く気でいることに、さらに嬉しくなった万里江。
ですが、そのテーマが「悠作が離婚して深堀家を出て行く話」だと聞かされると、思わず固まってしまいます。
そして、泣きそうになりながら、「このネタならみんなが幸せになれる」と告げ、離婚を切り出そうとする悠作。
万里江は最後まで言わせまいと、食い気味に「嫌だ」と全力で拒否するのでした。
いやあ、驚きましたね。
達男の離婚のお願いが、半分冗談のつもりだったって?
あんな真剣モードで言われたら、そりゃさすがの悠作もこたえますよ。
常にやさぐれてるようで、実は結構真面目に今後のことを考えてたんですね。
万里江にもちゃんと感謝していたし、泣きながら離婚を切り出そうとする姿に、心から彼女のことを好きだったんだなと感じました。
自分だけが不幸を背負えば、この先、みんなが喜べる。
漫画家を辞めないでという、万里江の期待にも応えられる。
こんな自虐的で不本意な決意、聞いてるこちらまで泣きそうになります。
ふと、「幸せを感じてしまうと、いい曲が作れない」というアーティストの言葉を思い出してしまいました。
天才は孤独という言葉もよく聞くし、なにかをひとつ得ようとすると、なにかをひとつ諦めないといけないのかなという気になります。
でも、それって、万里江が順基にいつも言ってる「二兎追う者は一兎をも得ず」に繋がるような気がします。
かくいう万里江も、仕事のために順基と過ごす時間を散々犠牲にしてきたし、達男も自分の意地のせいで清美を失った。
悠作もすでに土門という戦友を失ってるのに、まだこの上に家族も失おうとするなんて、得るものに対して失うものが多すぎるのでは?と心配になります。
もしそれで、新作が売れたとしても、本当に万里江は喜ぶのかな?
悠作と達男って根本的に似すぎてるし、彼の良かれと思ってしたことも、結局自己満足で終わってしまうんじゃないの?
今のところは万里江に離婚の意志はなさそうですが、周囲は離婚推しっぽいし、彼女の苦悩はまだまだ続きそうですね。
第9話のネタバレとあらすじ
突然離婚したいと言い出した悠作に、全く納得できない万里江。
彼のアドバイス通り、周囲に意見を聞くことにしますが、清美は仕方ないの一点張り。
さらに、会社の部下達も、和恵までも離婚には大賛成。
なぜ自分がこんなにも悠作との結婚に執着してるのか、理由が分からず、もやもやは大きくなるばかりです。
一方その頃
漫画を描き始めたことを土門に報告しに行っていた悠作。
土門は漫画の出来には大満足ですが、万里江のことを考えるとすんなり先に進めないと突っぱねます。
そんな彼に「離婚をけしかけたくせに」と、不満タラタラな悠作。
ちゃんと編集者としての仕事をしろとハッパをかけ、さっさと出て行ってしまうのでした。
困った土門は万里江に相談することに。
ふたりとも、悠作がやる気になったことは嬉しいけど、離婚を肯定することには納得いかない。
そこで土門は、「この離婚騒動を漫画のネタとしてつまらなくしてしまえばいい」とアドバイスをしました。
その夜
万里江は達男と順基も巻き込み、土門の作戦を実行に移します。
そこに意気揚々と離婚届を持って現れた悠作。
早速サインをせがみますが、万里江は聞こえないフリ。
達男も順基も悠作を空気のように扱いますが、彼は逆ににやり。
またネタが増えたと、その様子を嬉しそうにメモするのでした。
翌朝
めげない3人は悠作の言葉を茶化すようにしりとりを始めたものの、結局離婚というワードに繋げてしまう悠作。
ますます離婚に意欲的になる彼に焦った達男は、熊沢に援護射撃を頼みます。
上手く離婚話をさせずに済んだと喜ぶ達男達でしたが、熊沢と達男のやり取りさえもネタにしようとする悠作。
翌朝
全てが裏目に出て、心が折れかけている万里江。
何とか気持ちを切り替えて、仕事に専念しようとするも、客から夫婦円満の秘訣を聞かれてしまい、またいたたまれない気持ちになってしまいます。
達男はすっかり諦めモードで、むしろ悠作が出て行った方が自分の老後が安泰とまで言い出す始末。
夜になってもモヤモヤが止まらない万里江は、志織とサシ飲みしながら、思いを吐き出します。
改めてなぜ悠作と別れたくないのか聞かれ、また悩んでしまった万里江。
そこで志織は、ピザを円グラフに例えて、今の気持ちを視覚化しようと考えました。
好きという気持ちもありつつ、大事な存在であり、腐れ縁の同志であり、心配もしてる。
でも、あとの1/4は?
答えが出ない万里江は、まだすっきりしないまま、家へと戻るのでした。
一方その頃
深堀家には謙作が訪ねて来ていて、すでに悠作と壮絶なバトル中。
謙作は離婚に反対しているものの、和菓子屋の跡継ぎ問題のためだと指摘する悠作。
万里江は「自分達が離婚すると順基は深堀家との繋がりがなくなる」と食い下がりますが、順基は「なら、父親に引き取ってもらえばいい」と涼しい顔。
その上、無条件で母親を選ぶと思ってるところが癪に障るだの、山神になるのが嫌だのと、屁理屈を並べます。
それに丸め込まれそうになる謙作の曖昧な態度に、万里江はさらにイライラ。
それでも悠作は、素知らぬ顔で、また漫画のネタにしようとメモを取ります。
とうとう堪忍袋の緒が切れた達男は、「もう離婚すればいい!」と捨て台詞を吐き、その場から逃げ出してしまいました。
その後もひとりで答えを探し続けていた万里江。
順基に「最終的に決めるのは自分」と告げられ、ようやく自分が仕事と家庭を両立してるかっこいい女性像に固執していただけだと気づきます。
さらに、清美から「離婚したって、これまで築き上げてきた努力はなかったことにはならない」と背中を押され、ついに離婚届に手を伸ばすのでした。
そして翌日
土門にはっきりと離婚の意志を告げた万里江。
彼はまだ納得いかないようでしたが、頭ごなしに反対することもできず、頷きました。
そんな彼を、なぜか会社の忘年会に誘う志織と凛奈。
ふたりは困惑しますが、土門は万里江が離婚届にサインするのを見届けると約束しました。
とはいったものの、その夜、やはり先にひとりでサインすることにした万里江。
同じ頃、悠作も順基からその事実を告げられましたが、顔色ひとつ変えません。
順基も負けじと、「別に山神になっても構わない。でもチョーさんは置いていけ」と塩対応。
自分の優先順位が猫よりも低いことに、思わず寂しさを覚えた悠作なのでした。
その後
忘年会に合流した万里江は、すっかり吹っ切れた様子。
それを見た部下達は、唐突に土門との再婚をけしかけてきます。
勝手にふたりの結婚生活を妄想し、盛り上がる3人に、思わずうんざり顔の万里江。
ですが、そこでようやく残りの1/4に気づきます。
土門はギリギリまで万里江を説得する気でしたが、志織達からやっぱり離婚は辞めたと聞かされ、ビリビリに破かれた離婚届を見て、少しホッとしたのでした。
その頃には、悠作に直談判しに自宅へと向かっていた万里江。
顔を見るなり、離婚届を破って捨てたと言い放ちます。
ですが、「そんなこともあろうかと、もう一枚用意してた」と得意げな悠作。
そこから離婚するしないで、激しい言い争いに発展してしまいます。
思っていたことを全て悠作にぶつけ、「あなたの存在全てが自分の生きる活力」と殺し文句を告げた万里江。
そのしおらしいセリフが、にわかには信じがたい悠作。
ですが万里江は、「あなたがクズでいればいるほど、何もしないほど、自分が頑張るパワーになる」とさらに畳みかけます。
困惑しつつも、「じゃあ、漫画は諦めないといけない」としょんぼりする悠作。
そこへ「離婚を引き延ばしながら漫画を描き続ければいい」と、とんでもないことを言い出す万里江。
達男も「離婚のお願いは撤回する」と謝り、順基も「チョーさんの親権のことが面倒だから離婚しなくていい」と後押しします。
トドメにチョーさんにも懇願するように鳴かれ、いたたまれなくなった悠作。
「今回はチョーさんに免じて」と言い訳しつつ、渋々離婚を撤回したのでした。
離婚するには相当なエネルギーが必要とよく言いますが、今回がまさにそれでしたね。
あれほど悠作にムカついて、事あるごとに離婚が脳裏をよぎっていたのに、いざ本当に離婚を目の前に突きつけられるとショックを受ける万里江。
確かに、悠作の言う通り、矛盾だらけです。
でも、いくら普段は邪険に扱っていても、無意識のうちに頼りにしてたり、その人の存在自体が心の支えになってたりするんですよね。
まあ、悠作がクズで何もしないことがかえって自分のやる気に繋がるって胸張って言える万里江は、やはりダメ男を養うことに喜びを感じてるのかもしれませんね。
志織には全力で否定してましたけど、愛の形は人それぞれだし。
血は繋がってなくても、万里江にとっては、悠作も立派な家族の一員なんですね。
みんな一言余計なのに、肝心なことは言葉足らずで、見ていてもどかしくなりますが、本音をぶつけ合えるうちは、まだ大丈夫。
人間にとって、無関心が一番ダメージを受けるって言いますもんね。
とりあえず、その場の勢いだけで離婚してしまわなくて良かったです。
このまま丸く収まればいいですが、最後のナレーションがなんとなく不穏な空気を出してたし、ギリギリまでなんかありそうですね。
とりあえず、みんなが最後まで笑顔でいられるように願うばかりです。
第10話(最終回)のネタバレとあらすじ
嵐のような離婚騒動も収まり、すっかり日常に戻った深堀家。
クリスマスも近づきつつあり、万里江はみんなにプレゼントに何が欲しいか尋ねます。
順基が欲しいのは、7万円の高級ダウンコート。
悠作は、家族からの尊敬。
そして達男は自分の部屋。
好き放題言う家族に、少し呆れ顔の万里江。
そんな彼女自身は、お金で買えないものが欲しいと密かに願っていました。
その翌日
家の大掃除を始めた達男。
ダラダラする気満々だった悠作も駆り出され、渋々手伝い始めます。
その頃、万里江は紆余曲折のあった、ひかるの結婚式の本番を迎えていました。
趣向を凝らした演出の数々に本人達も参列者達も笑顔がこぼれ、万里江も誇らしい気持ちになります。
そして、改めてひかるから夫婦円満の秘訣を聞かれた万里江は、「本人だけじゃなく、その家族など、周囲の人も大事にしてあげること」だと、自信を持って答えるのでした。
その夜
順基が帰宅すると、疲れ果ててぐったりとしている悠作。
そんな彼に、万里江が漫画の続きを描いて欲しがっているとこっそり伝える順基。
珍しく万里江に親身になる彼のお願いを、それでも無下に断る悠作なのでした。
一方その頃
志織も仕事帰りにぐったりしており、代わりに康彦が夕食の準備をしていました。
無事に就職も決まり、志織が喜んだタイミングで突然プロポーズした康彦。
志織は一瞬驚いたものの、笑顔で快諾するのでした。
その翌日
早速会社のみんなに報告した志織。
みんな笑顔で祝福したものの、やはり内心ショックだったのか、酔いつぶれてしまった師島。
万里江はまた彼を家に連れ帰り、達男達は師島のメンタルが心配になります。
その話をこっそり聞いていた師島は、ぼっちのクリスマスが怖いと思わず漏らしてしまいます。
ますます気の毒になった万里江は、師島を招いてクリスマスパーティーを開くことにしました。
その後
嫌々ながらも、ちゃんとれいらのために土門に漫画家のサインを頼んであげていた悠作。
土門もさりげなくクリスマスプレゼントに漫画の続きをねだりますが、離婚がなくなったんだから結末のゴールがなくなったと反論する悠作。
万里江のためだと言われても、頑なに首を縦に振らないのでした。
一方その頃
熊沢が最近新人とばかり仲がいいことにもやもやしていた達男。
自分だけが仲間外れにされていると、酒を煽りながら万里江と悠作に愚痴ります。
それは達男の被害妄想だと、必死に熊沢をフォローするふたり。
それでも納得しない達男に、万里江は熊沢もクリスマスパーティーに誘えばいいと提案しました。
その提案をあっさり受け入れた達男。
翌朝
できるだけしおらしく熊沢を誘いますが、あっさり断られてしまいます。
さらに、順基も急に予定変更だとドタキャン。
師島を含めて4人だけのパーティーに、あからさまに不機嫌になっている達男。
師島は気を遣って必死に盛り上げようとしますが、悠作が熊沢をディスり始め、ますます険悪ムードに。
思わず逃げ出しそうになる師島を必死に引き留める万里江は、達男の機嫌を直そうと、和室をプレゼントします。
その気遣いに、ようやく少し笑顔を見せた達男。
万里江は順基にもちゃんとダウンコートを買ってあげていましたが、そこになぜか同じダウンコートを着て現れた順基。
悠作と万里江がぽかんとしていると、清美に買ってもらったとしれっと報告します。
すると、自分との先約を蹴って、清美のところに行っていたことに激怒し始めた達男。
さらに順基から、清美がジンさんに指輪をもらっていたと聞かされ、とうとう和室に引きこもってしまうのでした。
そして翌朝
熊沢家に自分を差し置いて新人が招待されていたことに、ショックを隠し切れない達男。
熊沢の奥さんにまで気に入られている新人に、ますます怒りを覚えるのでした。
その夜
昨夜の報告をしに、清美の元を訪れた万里江。
清美は素直に謝ったものの、順基を怒る万里江に、「彼は自分に本格的に和菓子屋を目指すことを宣言したくて来たんじゃないか」と、さりげなくフォローします。
他人の人生を自分がコントロールするなんて不可能と悟りつつも、まだどこかで大学進学を望んでいる様子の清美。
娘にだけ本音をこぼしてしまった彼女に、思わずにんまりしてしまう万里江。
ついでにジンさんとのこともカマをかけますが、「籍を入れるつもりはない」とあっさり言い切り、でも同棲はするかもしれないと言葉を濁す清美なのでした。
一方その頃
居酒屋でひとりで酒を飲んでいた達男。
預金残高を確認してにやりとし、その足でサウナを衝動買いしました。
翌日
その話を悠作から聞かされた万里江はびっくり仰天。
帰るなり、達男を叱り飛ばしますが、そんなふたりを尻目に、先に入ろうとする順基。
そこに悠作もやって来て、3人は誰が先に入るかで大騒ぎ。
埒が明かないので、とりあえず理由を聞いてみることにした万里江。
達男はサウナ好きの新人に張り合うため、そして熊沢の心を繋ぎ止めるためにサウナを買う必要があったと力説します。
全く腑に落ちない万里江と、対照的にそれほど熊沢の存在が大きいのだと理解を示す悠作。
尚も万里江と達男の押し問答は続きますが、ふたりのやり取りに突然大笑いし始めた悠作。
「うちにはコタツがないのに、サウナがあるという状況がおかしい」と言われ、自分も何だかおかしい気分になってきた万里江。
そんなふたりが大爆笑する姿を、冷ややかな目で見つめる達男と順基なのでした。
その後
約束通り熊沢を招き、順基と3人でサウナを満喫した達男。
熊沢の満足げな様子を見て、すっかり自尊心も満たされていました。
何だかんだで、まあいっかと思えるようになっていた万里江。
上機嫌でおせちの用意をしていると、そこに土門がやって来ました。
土門から悠作の漫画が仕上がったと聞き、驚きを隠せない万里江。
改めて達男がサウナを買ってくれたことに感謝し、急いで悠作の元に向かいました。
漫画を読みながら、これまでのことを思い出し、思わず感慨にふけってしまった万里江。
それがクリスマスプレゼントだと言う悠作に、「お返しに尊敬してあげる」と彼を抱きしめる万里江。
「欲しかったのとは違う」と憎まれ口を叩きつつも、どこか嬉しそうな悠作なのでした。
それから3か月後、無事出版された悠作の「コタツがない家」。
売り上げはさっぱりでしたが、ようやく深堀家にも春が訪れたのでした。
最後の最後まで喧嘩の絶えない深堀家にハラハラしましたが、最終的には大団円という感じですね。
悠作の漫画家復帰という悲願も達成できて、万里江も土門も大満足だし、進路迷子の順基も、とりあえずは和菓子職人という道を、自分自身で選択できたわけだし。
達男もまだ清美に執着してはいるけど、仕事と熊沢というかけがえのない親友を見つけたし。
3人とも完全にダメ男卒業というわけではないけど、多少万里江のストレスも減ったんじゃないかと思います。
まあ、リビングのど真ん中にサウナって、湿気とかカビとか大丈夫なの?って、いらぬ心配をしてしまいましたが、何だかんだでみんなが笑って過ごせるなら大目に見てあげる万里江は、本当に器が大きいですね。
順基の卒業後とか、悠作があの後も漫画家を続けられてるのかとか、まだ続きが気になるところもありますが、とりあえず明るいラストで良かったです。
ホームコメディとしてはかなり癖が強いですけど、人はひとりでは生きていけない生き物なんだなと改めて感じることができました。
コタツがない家ネタバレ!これまでの深堀家まとめ
まだ4話なのに、なかなかに波乱万丈な深堀家。
それぞれの事情も少しずつ変わりつつあるので、ここで一旦整理したいと思います。
- 万里江:現在のところ、身内の男3人が悩みの種。会社の部下からも頼りにされてはいるが、志織の結婚問題には頭を悩ませている。そして、師島が志織にガチ恋からの退職希望という新たな悩みの種も発生。
- 悠作:一旦新作の意欲を見せたものの、納得いかないのであっさり挫折。その後、復帰意欲も見られない。ぐうたら生活を続けながら、家族の目を盗んでは遊び歩いている。達男がとにかく目の上のたんこぶ。万里江のこともディスりまくるが、本心から離婚する気はない。
- 順基:アイドルオーディションに落ち、自分の進路を迷走中。一旦は万里江に従い、大学の推薦入試に挑むものの、わざと面接に落ちる。現在のところ、残された道は私大受験か浪人だが、まだ踏ん切りはついていない。密かに想いを寄せていたれいらに失恋確定で、さらに情緒不安定気味に。
- 達男:自殺未遂を疑われ、警察に保護されたことがきっかけで、深堀家にやって来た。投資詐欺に遭い、大金を失ったため、娘一家と同居を続けているが、最近になって700万円の隠し預金が発覚。悠作とは犬猿の仲だが、自分の立場が危うくなると、たまに仲間意識も持つ。万里江と順基のことは本気で心配している。元妻・清美いわく、頑固な寂しがり屋。今後、謎の恋人疑惑が・・・?
今の時点でも、かなりみなさん、キャラが濃いですね(笑)
5話では達男にスナックのママの恋人がいたことが判明し、投資詐欺と友人の死の心痛で自殺未遂をしたという話が嘘だったとわかりました。
実は、恋人・雅枝が浮気したと勘違いして、傷心のまま那須に行き、死のうとしたというのが真相だったようです。
こんなこと聞かされたら、そりゃ万里江もショックですよね。
なんだかんだ悪態はついてても、まだ清美に未練があると思ってただろうし。
とりあえず、映画のような雰囲気に心酔して、またトラブルに巻き込まれないことを祈るばかりですね。
と言ってた矢先に、あっさりと捨てられてしまった達男。
まあ、いくら好きな相手でも介護問題はシビアですよね。
ヨリを戻した直後にそんな重い話をされたら、急に気持ちが冷めてしまうのもよくわかります。
達男はきっと一生添い遂げる気持ちで万里江の家を出たんでしょうけど、雅枝の方は代わりはいくらでもいるという軽いノリでしかなかった。
ある程度年を重ねると、年の差恋愛ってこうなるのかと、ちょっと怖くなりました。
そして、ここにきて、また順基も和菓子屋とか迷走を始めたし。
7話ではそれにアイドルを上乗せするという、さらに意味不明な話も飛び込んできましたが、そこは何とか回避。
でも、和菓子屋の道は、このまま本気で目指すっぽい雰囲気?
そんな見よう見まねで、修業期間もわずかなのに、簡単に店頭に並べていいのか?というツッコミはさておき。
本当に死ぬ気で頑張るなら、頑なに反対してた清美も、いつかわかってくれるかもしれませんね。
そしてまさかの、悠作の漫画家辞めます宣言!
それに追い打ちをかけるように、達男から悠作へ離婚の打診。
相変わらず万里江の気持ちを無視した暴走で、彼女のメンタルが崩壊しないか心配になりますね。
でも、意外にもダメージが大きかったのは悠作の方でした。
自分の夢だった漫画家という肩書きが独り歩きして、それが自分のアイデンティティだと周囲にも思われてしまう。
好きなことを仕事にするって、やはり大変なことですね。
段々義務になって、重荷になって、でも簡単には辞められない。
求められる自分であるために、一番大事な家族を捨てるって、いくらなんでも苦行すぎません!?
確かに今まで楽してきたかもしれないけど、それなりに苦悩や葛藤はあったわけで。
でもきっと、最後の一押しをしてしまったのは、やはりテツオだと思います。
自分のターニングポイントに何度も立ち会ってくれた相手って、やっぱり特別だと思うし、吐き出す言葉も重い。
もし、間違った方向に背中を押してたとしたら、これ大問題ですよ?
その証拠に、9話では冒頭から離婚するしないで、深堀家最大の大喧嘩が勃発。
まあ、ここでベタな修羅場ではなく、コントになるところが彼ららしいですけど(笑)
やはり、漫画家スイッチ入った悠作は強いですね。
あれだけ悩んで泣いてたのに、掌返したように全てをネタにしようとする貪欲さ。
さんざん万里江に愚痴を聞かされてた周囲も、ここぞとばかりに離婚を焚きつけようとするし。
でも、結局何が幸せかなんて、本人達にしかわからないんですよね。
だって、「ダメ男だからこそ傍にいて欲しい」なんてセリフ、普通は出て来ませんよ?
万里江の器の大きさは、常人を超えてるとしか思えません。
結果的に、現時点では結婚生活の継続も漫画描かせることも叶ったわけだし、万里江としてはいい流れなんですが、深堀家のことだから、このまますんなり終わらせるわけがない?
予想通りの結末になるのか、続きが楽しみですね。
コタツがない家の最終回の結末と考察!
完全オリジナルストーリーで原作がなく、ネタバレ情報も少ない「コタツがない家」。
深堀家の一家の大黒柱である万里江と、その家族ダメ男3人の物語の結末を予想してみました!
廃業寸前の漫画家の夫、アイドルオーディションに落選し挫折する息子、熟年離婚を経験し1人になった父。
日々の生活の中で小さな幸せを見つけたり、ダメ男3人が100の失敗をしても小さじ1杯の成長を感じることができる主人公の万里江。
そんな器の大きな主人公の前向きさや明るさ、温かさを通して家族が成長し、絆が作られていく結末を考えます。
家族が支え合い、困難を乗り越え成長する、新しい家族の形をこのドラマで見てみたいですよね!
もう一つの予想は、万里江が家族のために悪戦苦闘しながら日常生活を送る中、ひょんなことから仕事でトラブルが発生したり、思いもよらぬ体調不良に見舞われる。
そこでダメ男3人がその困難を乗り越えるために一致団結し、万里江を窮地から救い出す!
そんな感動的な結末を考えます。
ダメ男が万里江のために体を張って乗り越えていくシーンがあるのでしょうか。
主人公の万里江とその家族が、てんやわんやの日々に小さな幸せを見つけて笑ったり、時には涙したりといった、ほのぼのとした家族の形を描いています。
あえて、劇的な要素や展開を持たせず、新しい家族の形を見せてくれるのでしょうか。
家庭や社会で頑張っている女性にエールを送る意味もあるかもしれません!
物語の内容が待ち遠しくなりますね。
ささいなストレスが、日々どんどん蓄積されていってるように見える万里江。
自分が我慢すれば丸く収まると、家族に見えないところで愚痴を吐きつつも、こんな人達だからと妥協の日々。
それでも、その怒りのハードルを下げても下げても、それを軽く超えて来て、さらにイラっとさせられる。
こんなことがずっと続くと考えたら、万里江じゃなくてもゾッとしてしまいます。
なので、トラブルの連続は伏線で、最終的には周囲の説得に従って、悠作と離婚し、母・清美のように、優雅な独り暮らしを始めるんじゃないかと。
できればこのバッドエンドは避けたいところですが、万里江が幸せになれるなら、こういう選択肢もありかもしれませんね。
色々予想してきましたが、数々のトラブルと離婚危機を乗り越えた深堀家。
最終的に悠作は、待望の新作「コタツがない家」の出版までこぎつけました。
鳴かず飛ばずだったことはさておき、これで万里江と土門の11年間の苦労もようやく報われたと思います。
そして、進路が二転三転していた順基は、とりあえず身内の和菓子屋の後継者候補という、そこそこ無難な道を選択。
一度は家出騒動も起こした達男は、とりあえず老後まで万里江に面倒を見てもらえるという安心感を得ました。
最初は険悪でしかなかった悠作との関係も少し軟化し、警備員の仕事で年長者としての面子を保ちつつ、家事にも協力的。
家族の愚痴を受け止めてくれる熊沢という親友もできて、多少角が取れて来た感じもしますね。
それでも親子喧嘩は絶えないし、劇的に状況が改善されたわけでもないけど、明るい未来に一歩踏み出せたのは確か。
世話の焼ける家族だけど、それでも万里江が愛しいと思えるところに、家族の絆の強さを感じました。
タイトルの伏線を悠作の漫画のタイトルで回収させるという演出もなかなか粋でしたね。
コタツがない家のキャスト原作ネタバレと最終回結末まとめ
2023年10月スタートの日本テレビ系ドラマ「コタツがない家」のネタバレと原作はあるのか、最終回の結末までをご紹介しました。
ドラマ「コタツがない家」
- 原作はなく、完全オリジナルストーリー
- 主演は小池栄子さん、キャストは吉岡秀隆さん・作間龍斗(HiHiJets)さん・小林薫さん
- 「コタツがない家」のタイトルは、”コタツがなくても暖かい家族”という意味
- 全10話のストーリー
主人公万里江の前向きさや明るさ・温かさ・成長の姿と、新しい家族の絆が築かれていく様子が、最終回にどのような結末を迎えるのか、原作がない分、ストーリーを予想しながら見るのも楽しみでした。
毎回予想外の展開になり、笑いあり、涙あり、ほっこりしたり、ハラハラしたりと感情がついていけないほどでしたね。
腹が立つことも多いけど、やっぱり心配だし、大事だし、簡単に切り捨てられないのが家族。
母親が一家の大黒柱という斬新な設定ながら、その根っこにある家族の絆は、いつの時代も変わらないものですね。
このドラマを見てほっこりした後は、家族に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
以上、ドラマ「コタツがない家」のネタバレと原作はあるのか、最終回の結末までのストーリーをご紹介しました。