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    ペンディングトレイン原作ネタバレ最終回まで考察!結末を予想

    ペンディングトレインのネタバレ原作はある?最終回結末まで予想!
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    2023年4月20日スタートのTBS金曜ドラマ「ペンディングトレインー8時23分、明日 君と」。

    いつものように乗った電車が荒廃した未来へワープしてしまう、という非日常でサバイバル要素ありのヒューマンエンタテインメント

    主演キャストは、今大注目の俳優・山田裕貴さんです。

    この記事でわかること
    • ペンディングトレインの原作はあるの?
    • ペンディングトレインの基本情報、設定は?
    • ペンディングの意味は?
    • あらすじとネタバレが知りたい!
    • 最終回、結末はどうなる?考察してみた!

    ペンディングトレインの原作や全話ネタバレとともに、ストーリー内の気になる点を最終回結末に向けて考察しています。

    また放送開始から最終回まで、どのような結末を迎えるのか、あらすじとネタバレを更新していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね♩

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    • 最新話まで一気に見たい!

    という方におすすめです。

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    目次

    ペンディングトレインのネタバレ原作はある?

    まずは一番気になるのが、ペンディングトレインに原作があるかどうかではないでしょうか!

    ペンディングトレインに原作はありません

    完全オリジナル脚本のドラマです。

    ネタバレや原作がないので、毎話新鮮な気持ちで見ることが出来ますね!

    脚本を担当するのは、金子ありささん。

    ペンディングトレインの脚本家、金子ありささんが手掛けた主な作品をご紹介!

    ドラマ
    • ナースのお仕事
    • 電車男
    • 着飾る恋には理由があって
    • 恋は続くよどこまでも
    • 花燃ゆ

    など…

    映画
    • 電車男
    • 陰日向に咲く
    • ヘルタースケルター
    • となりの怪物くん

    などなど…

    大人気作品や話題作ばかりでびっくり!その他、舞台脚本や小説の執筆もされていますよ。

    金子ありささん原作の作品というだけで、すでに期待大ですよね♩

    恋愛ものが多いイメージの金子ありささん。

    ですが、ペンディングトレインは「サバイバル」「非日常」などがキーワードとして挙げられている、ヒューマンエンタテインメント作品

    過去を嘆いて地べたを見るのか、明日を夢見て空を見るのか。

    そのボーダーラインがこの電車の中にあります。

    引用:TBS|金子ありさコメント

    恋愛要素よりも人間ドラマがメインになりそうな今作。

    ネタバレ情報もないためどのような展開になるのか楽しみですね!

    ペンディングトレインの基本情報

    ▲ゆるキャラ(?)も登場…?

    放送開始日、ストーリーの設定、キャストなど、ペンディングトレインに関する基本情報を調べました!

    放送開始日と最終回はいつ?

    放送開始日は2023年4月21日、最終回は6月23日と予想!

    下記の情報から、4月14日スタートと予想していましたが、実際には4月21日スタートとなりました。

    近年のTBS春の金曜ドラマは基本的に4月の2週目に放送スタートとなることが多かった!

    過去の4月期TBS金曜ドラマの放送開始日
    作品タイトル放送開始日
    インビジブル2022年4月15日~
    6月17日
    リコカツ2021年4月16日~
    6月18日
    MIU2020年4月10日~
    (コロナの影響で
    6月に延期となりました)
    インハンド2019年4月12日~
    6月21日

    そしてTBS金曜ドラマは10話編成で放送されることが多いんですよね!

    最終回は予想通り、6月23日放送です!

    【ペンディングトレイン】の設定とは

    ペンディングトレイン、放送開始前に知っておきたい基本設定をご紹介します!

    【ペンディングトレイン】どんな物語?

    いつものように乗った電車が、荒廃した未来の世界にワープしてしまう。

    知らない人同士が詰め込まれた電車が突如未来の異空間にワープ。

    スマホはもちろん使えず、水も食料もない世界で乗客たちは元の世界に戻るために何をしていくのか。

    人見知りの私は、そんな状況を考えただけでも絶望です。

    【ペンディングトレイン】メインキャストは?
    • 萱島直哉(かやしまなおや)|山田裕貴さん
      • コミュニケーション能力は高いが、複雑な過去を持つカリスマ美容師。
    • 白浜優斗(しらはまゆうと)|赤楚衛二さん
      • 熱血漢で男気のある消防士。
    • 畑野紗枝(はたのさえ)|上白石萌歌さん
      • 優斗に密かに思いを寄せる、高校の体育教師。

    その他、井之脇海さん、古川琴音さん、藤原丈一郎さん(なにわ男子)、日向亘さん、片岡凜さんなど、若手注目株の出演も続々と発表されましたよ!

    キャストの画像や詳しい役柄の解説は、ペンディングトレインのキャスト相関図でまとめていますので、合わせてご覧くださいね。

    GP帯初主演となる山田裕貴さん、御本人にとってもペンディングトレインは思い入れのある作品になるのではないでしょうか?

    また、登場人物それぞれが密かに問題を抱えていて、裏の一面がありそうな設定です。

    原作、ネタバレ情報がない今作。

    偶然乗り合わせた登場人物たちがストーリー上でどう絡んでいくのか、非常に気になりますね!

    「ペンディング」の意味は?

    ペンディングとは?

    直訳すると「ことがらが未決定のままであること。保留。」と言う意味。

    ペンディングトレイン公式Twitterのプロフ文には 

    #ペンディングとは”宙ぶらりん”です

    と一言が。

    このタグが何を意味するのでしょうか。

    実はネタバレだったり!?

    未決定の未来、宙ぶらりんの状況。

    そんな電車の行方を、乗り合わせた乗客たちで選択していく、ということでしょうか。

    でもそれは、現実社会にも言えることですよね…。

    【ペンディングトレイン】あらすじとネタバレ

    【ペンディングトレイン】あらすじ

    8時23分、いつもと変わらない朝。

    昨日と同じ今日を迎える、誰もがそう思っていた。

    しかし、突如として都心へと向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。

    この物語は、同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが突如、前代未聞の出来事に巻き込まれ、電波が通じないうえに水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナルの予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。

    引用:TBS

    ここではペンディングトレイン1話~最新話まで、あらすじとネタバレをご紹介していきます!

    第1話ネタバレ

    2023年春

    とある朝、いつもの通勤電車に向かっていた畑野紗枝は、ホームで顔見知りの男性を見つけました。

    彼の名は白浜優斗

    紗枝の勤め先の高校に、偶然消防訓練でやって来た消防士です。

    それ以来、紗枝は優斗に一方的に想いを寄せていました

    ですが、彼女は満員電車の中で少し離れた場所から見守ることしかできませんでした。

    ほとんどの人がスマホをいじりながら、思い思いの時間を過ごす中、突然鳴り響いた緊急地震速報のアラーム

    その直後、スマホの画面が一斉にフリーズし、大きく揺れ出す車内。

    そのまま電車は猛スピードでトンネルに突っ込んでいき、乗客達は思わず床に倒れ込みました。

    揺れはしばらくして収まりましたが、一瞬気を失っていた全員が目を覚ますと、車内は電気も消え、真っ暗になっていました。

    優斗はとっさに脱線事故を疑いましたが、乗務員の小森が押した通報アラームは作動しません。

    一気に不安になる乗客達は、萱島直哉が非常ボタンを押してドアを開けると、みんな我先にと人を押しのけ、車外へと飛び出しました。

    ですが、そこに広がっていたのは、まるで山奥のような壮大な景色

    全員が唖然とする中、冷静な優斗は率先して怪我人がいないか確認し始めました。

    そして、紗枝、優斗、直哉の3人がトンネルを見に行くことになりました。

    一方、事故後の駅構内では

    突然車両の一部が消えてしまったと、駅員がパニックになっていました。

    その話を聞いた刑事の永田村木は、思わずぽかんとしましたが、トンネル内の調査に乗り出しました。

    奇しくも同じタイミングで、直哉達もトンネル内を見回していましたが、なぜかこの二組が出会うことはありませんでした

    駅員達は両側から調べたものの、車両が忽然と姿を消したという事実しかわかりませんでした。

    一方、トンネルの先に光を見た直哉達が駆け出していくと、そこは一面の砂漠

    車両に戻り、紗枝がその動画を見せると、乗客達の間にさらに動揺が広がりました。

    そこで、ゲーマーの専門学校生・米澤大地が立てた仮説は3つ。

    • トンネルに入った瞬間、ミサイルが落ちて来て、自分達だけが生き残った。
    • 自分達はもうすでに死んでいて、集団転生の準備段階。
    • ここはパラレルワールド。

    その馬鹿馬鹿しい推理にみんながざわつく中、優斗は小森に乗客名簿を作ろうと提案しました。

    小森、優斗、紗枝が手分けして身分確認をしていましたが、すでに何人かは逃げ出し、行方不明でした。

    さらに優斗はのろしで助けを呼ぼうとしましたが、無駄な努力だと冷めた目で見ていた直哉は、西に行くと言い出しました。

    ですが、今は単独行動しない方がいいと優斗に諫められ、仕方なくその場にとどまることにしました。

    車両に閉じ込められて7時間が過ぎ、乗客達は不満を募らせ始めました。

    みんなが空腹を感じている中、高校生の江口和真佐藤小春は、気にせずお弁当を食べ始めました。

    小森は無気力状態で座り込み、女社長の寺崎佳代子に何を聞かれても謝るだけでした。

    そんな中、ネイリストの渡部玲奈は近くにあったカバンを勝手に探り、見つけた食料を独り占めしようと外に出ました。

    ですが、直哉に見られてしまったため、彼の前に袋を置いて逃げて行きました。

    それは紗枝の昼食でしたが、玲奈は直哉が盗んだと言い張り、犯罪者呼ばわりしました。

    みんなに疑いの目を向けられた直哉は、逆ギレしてその場を離れ、森を彷徨い始めました。

    その途中、直哉はペットボトルの水が入った箱を見つけ、思わず目を輝かせるのでした。

    一方、空腹の乗客達を見かねた優斗は、自分が持っていた果物の詰め合わせを分けようと提案し、紗枝も自分のサンドイッチとおにぎりを差し出しました。

    車内を撮影していた大地は、玲奈が紗枝の荷物をあさっている場面を見つけ、彼女を問い詰めました。

    すると玲奈は、食料を放置している方が悪いと開き直り、外へ出て行きました。

    誤解だとわかった紗枝と優斗は、直哉を探しに行きましたが、その頃彼は崖から足を滑らせ、落ちそうになっていました。

    優斗は必死に直哉を引き上げ、彼が靴を片方失くしたことに気づいた紗枝は、自分の予備の靴をあげました。

    ふたりに謝られた直哉は、ようやく自分の本名と30歳の美容師だと名乗りました。

    翌朝

    砂漠と崖に囲まれたこの地に救助は来ないと悟った乗客達は、一気に絶望感に襲われました。

    水も食料も連絡手段もない

    小森は「もう知るか!」と逆ギレし、和真と心春は家出するつもりだったとふらっと出て行きました。

    それに続いて、みんな勝手に動き始め、焦る優斗でしたが、直哉は「他人の命まで背負う必要ない」と彼を諭しました。

    優斗は自分のせいで先輩に大怪我をさせたことがあり、その償いのために他人を助けるという約束を果たすため、躍起になっていたのでした。

    必死に和真達を説得する優斗を見て、自分の過去を思い出した直哉。

    直哉は弟・達哉をとても可愛がっていましたが、ある日、騒ぎを起こして少年院送りになりました。

    彼を助けられなかったことを後悔し、直哉は何もできない現状を嘆きました。

    一方、森を彷徨っていた大学院生の加藤祥大とサラリーマンの田中弥一、そして和真はとんでもないものを見つけてしまいました。

    2026年完成予定だったはずのブルームタワー。

    まだ研究途中だった植物。

    2026年製造のビールの空き缶。

    未来にタイムスリップしてしまったのではという不穏な空気の中、自販機の納入業者が現れました。

    水やお茶が手に入ると乗客達は喜びましたが、彼は誰かにカートごと盗まれてしまったと衝撃の事実を告げるのでした。

    序盤からまさかの連続で、話のスピード感についていくのが大変なくらい、濃い内容でしたね。

    極限状態の中では、人間の本性が現れるとよく言いますが、自分だけが得をしたい、助かりたいというエゴがみんな前面に出ていて、少しドン引きしてしまいました。

    とはいえ、身内や友人同士ならいざ知らず、赤の他人のために自分が犠牲になるなんて嫌だと思ってしまうのは正常な反応だと思います。

    全て自己責任だと突き放す直哉の方がきっと正論だし、自分もあの場にいたら同じ振る舞いをしてしまうだろうなと感じました。

    そういう意味では、たとえ義務感からでも、みんなが少しでも快適に過ごせるように努力する優斗はまさに聖人君子かもしれませんね。

    現時点では、正直優斗の方が主人公っぽいですが、今後優斗と紗枝に感化された直哉がどう変わっていくのかも気になりますね。

    ペンディングトレインのロケ撮影場所まとめ>>

    第2話ネタバレ

    遭難から2日目

    優斗は消防学校時代のことを思い出していました。

    それは、ひとつの重大事件が起こる前に、29件の軽い事故、300件の予兆となる出来事があること。

    思い返せば、優斗には思い当たるふしがありました。

    • 拾おうとしたペットボトルの蓋が消え、その直後に緊急地震速報のアラームが鳴った。
    • 電車が急加速し、トンネルに突っ込んだ。
    • そして、水も食料も電波もない世界に飛ばされた。

    これは起こるべくして起こったことなのだろうか・・・?

    そして現在

    車内では納入業者を襲い、水やお茶を盗んだ犯人探しが始まっていました。

    ギスギスした空気の中、直哉は自分が森をさまよっていた時に水の入った箱を見つけたことを思い出しました。

    みんなに平等に配ろうと提案する優斗に対し、暴動が起きると否定的な直哉。

    ふたりがにらみ合っていると、「早く水が欲しい」と数人が騒ぎ出しました。

    収拾がつかなくなった直哉は、水を取りに行くと告げ、祥大とSEの立花弘子も同行しました。

    ですが、やはり箱は見当たらず、再び始まる犯人探し。

    みんなが出し合った食べ物もわずかしかなく、体調を崩す人も増えて来て、車内はますます悲壮感に包まれるのでした。

    その夜

    優斗は電車の天井にレジャーシートを広げ、雨水を溜めようと試みました。

    人の命の限界は、空気なしでは3分、水なしでは3日、食べ物なしだと3週間

    「このままではあと1日でみんな死んでしまう」と、紗枝は危機感を募らせました。

    ですが、「お好み焼きが食べたい」と呑気な発言を返す優斗。

    生きて戻るという希望を込めて未来の約束を沢山しようという真意を聞き、紗枝はようやく納得しました。

    一方、まだ犯人探しを諦めていなかった直哉は、みんなが寝静まった頃に犯人が水を取りに行くのではと考えていました。

    ですが、夜通し見張っても、犯人は見つかりませんでした。

    翌朝

    優斗と祥大、そして紗枝は水を探しに北に向かうと言い出しました。

    そんな中、車内では新たな問題が発生しました。

    大地玲奈の足元にお菓子のゴミが落ちているのを見つけ、彼女が盗んだのではと詰め寄りました。

    それは誤解でしたが、彼女のポケットに失くしたモバイルバッテリーを見つけた大地は大激怒。

    玲奈が逃げようとして小春が飲もうとしていた水をこぼし、車内は大騒ぎになりました。

    乗務員の小森も知らん顔で、とうとう堪忍袋の緒が切れた弘子が「静かにしろ!」と大声を上げました。

    彼女は部屋が汚れていると心も汚れるとみんなを諭し、車内の整理整頓を提案しました。

    水場を探していた優斗も、同じように理性を持ち続け、人を信頼すれば助かる道が見えて来ると紗枝達に話しました。

    そんな優斗の理想論を、嘘のエピソードを並べ立て、茶化す直哉。

    険悪なムードになりかけたその時、4人は湿っている岩場を見つけました。

    一方、歌を口ずさんだり、突然叫んだりと、奇行を繰り返していた弥一は、歯が抜けたと喜び、森の茂みから水を取り出して飲んでいました。

    彼の後をつけていた小森は、弥一が犯人だと悟り、一緒に水の箱を持って車内に戻って来ました。

    ですが、彼は業者に水の代わりに何かよこせと要求しました。

    みんなの冷たい視線を浴びた弥一は、家庭でも会社でも居場所がなかった過去を思い出し、突然暴れ始めました。

    ちょうど戻ってきた直哉が彼をハサミで脅し、取り押さえましたが、優斗はそのやり方を非難しました。

    そこで直哉は、弥一を許すかどうか多数決をとることにしました。

    結果は五分五分。

    決断は紗枝に委ねられましたが、彼女は、もう二度としないことを念押しした上で賛成しました。

    水やお茶が配られ、そのありがたみに安堵する乗客達。

    直哉に少し感謝した紗枝は、忘れ物の靴を彼に手渡すのでした。

    翌朝

    ロープを作った優斗は、早速水を汲みに出かけました。

    ロープの先を紗枝達に託し、崖をひとり登っていく優斗。

    ふもとに湧水を見つけ、喜んだのも束の間、頂上に立つと遠くにかすむ富士山以外は、見覚えのない崖や山の風景が広がっていました。

    車内に戻った優斗は、その動画を見せ、改めてここが未来の世界ではないかと推測しました。

    直哉は陰鬱な表情を浮かべ、戦争、大災害、未知のウイルスなどで他の人達が死滅したのではと言い出しました。

    そんな話は信じたくないと取り乱す佳代子は、娘の名を叫びながら車外へと飛び出しました。

    その頃、元の世界では、乗客達の家族が必死に行方を捜していましたが、そんなことなど知らない乗客達は、家族がもうすでに亡くなっているのではと悲しみに暮れました。

    それでも少しの希望を込めて、大地はビデオメッセージを残すことにしました。

    送信はできませんでしたが、それを見た他の乗客達も、動画やメッセージを作り始めました。

    そんな中、直哉から弟・達哉のことを聞いた紗枝は、直哉にもビデオメッセージを撮るよう提案しました。

    その途中でスマホのバッテリーがなくなり、直哉はお節介だと呆れましたが、紗枝は直哉が優しい人だと満足そうでした。

    一方

    元の世界では、5号車68名、6号車64名が消えたこと、乗客達の顔写真と名前が判明していました。

    ですが、それ以上の手掛かりは全く見つかっていませんでした。

    夜更け

    弥一が外で用を足していると、頭上からペットボトルの蓋が落ちてきました。

    ふと上を見上げると、空にはオーロラがかかっていました。

    そして、その美しさに酔いしれている弥一の前に、不審な人影が現れたのでした。

    探検すればするほど、ますます直哉達がどこにいるのかわからなくなってきましたね。

    かろうじて遠くに富士山は見えているけど、まるで原生林のような森と崖と砂漠。

    おまけにオーロラまで出現して、もはや日本とは思えません。

    これだけでもげんなりするのに、相変わらずトラブルメーカーな玲奈!

    今まで人間関係で嫌な思いをしてきたのかもしれませんが、平気で人のものに手を出すのはやはり間違っていると思います。

    弥一もそうですが、生きるために人を出し抜こうとするのは、必ずしも悪いとは言い切れません。

    みんな行動を起こさないだけで、腹の底では同じことを思っている可能性もあります。

    でも、どこかで線引きをしないと、他人同士が同じ空間で何日も過ごすなんて絶対無理だし、今のところ、そのストッパーになっているのが優斗だと思いました。

    とはいえ、彼自身も、紗枝にいい顔をしながら、他に好きな人がいそうな匂わせシーンもあったし、紗枝は紗枝で、直哉に気を回しすぎなんじゃない?って思ったり。

    いくら振り回しても食らいついてくる紗枝に、ドン引きしながらもまんざらでもない直哉がちょっと可愛く見えてしまいました。

    お互いまだどう思っているのかわからないけど、今後3人が三角関係になっていくというラブ展開もあるかもしれないですね。

    第3話ネタバレ

    森の中で怪しい金髪の帽子の男を見かけた弥一は、必死に後を追いかけていました。

    丸腰だと危険だと思った弥一は、一旦電車に戻って来て、直哉の荷物からハサミを持ち出しました。

    そして再び戻って来た弥一の手には、ハサミが1本しかなく、どこかで落としたようでした。

    怒りに震える直哉は弥一を電車から追い出そうとしましたが、優斗が必死に止めました。

    その時

    突然雨が降り出し、みんなはシャワー代わりだと喜びました。

    その隙に弥一はまた電車から離れましたが、優斗に見つかってしまいました。

    もう電車には戻らず、ここで暮らすと完全にへそを曲げている弥一。

    優斗は直哉が無理やり弥一を追い出したことを責めましたが、危険人物は排除するべきだとまた口論になってしまいました。

    その上、無気力で人任せな乗客達にさらにイラついた直哉は、「死にたくなければ自分で行動しろ!」と喝を入れるのでした。

    その後

    直哉はひとりでハサミを探しに森に出て、過去のことを思い出していました。

    • 母親が出て行き、美容師になりたいと言うと、父親にキレられたこと。
    • 15歳で家を出て、必死に達哉の世話をしてきたこと。
    • そんな達哉に裏切られ、彼が警察の世話になってしまったこと。

    でも、もう彼に説教する機会もないかもしれない。

    そう考えると、また直哉はもどかしい気持ちになるのでした。

    一方その頃、紗枝達は

    近くに食べられる植物や木の実がないか探していました。

    植物に詳しい祥大が活躍し、明るい空気になったものの、天変地異が起こったのかと想像すると、またみんな憂鬱な気分になりました。

    そんな中、玲奈からもらった木の実を食べた紗枝が、突然苦しみ出し、その場に倒れました

    直哉が立ち尽くす中、優斗はすぐに水を飲ませて吐き出させました。

    その様子を、陰から弥一がじっと見つめていました。

    幸い紗枝は命に別条がなく、すぐに目を覚ましました。

    彼女の無事をみんなが喜び、それぞれが自分のできることを見つけ、忙しく動き回っていました。

    少しずつ団結力が生まれて来たことを喜ぶ優斗は、改めて直哉にお礼を言いました。

    直哉が弟のことを打ち明けると、優斗はハサミを探しに行こうと提案しましたが、直哉は「もう必要ない物だから」と拒絶しました。

    その夜

    みんなは拾った木の実でスープを作り、久々のちゃんとしたご飯に盛り上がっていました。

    その中で直哉はスープに玲奈が持っていた木の実を発見し、口にしないよう声を荒げました。

    実際には食べられる木の実でしたが、後入れされたものだとわかると、直哉は真っ先に弥一を疑いました。

    紗枝が倒れていたところを見ていて、わざと自分達を殺そうとしたのだと主張する直哉。

    それでも弥一を庇おうとする優斗。

    再び意見が対立し、腹を立てた優斗は、ひとりで弥一を連れ戻しに行くことにしました。

    一方車内では

    佳代子がご飯も食べず、ずっとひとりで落ち込んでいました。

    彼女はこの電車に乗っていたことを後悔するばかりで、ここで生き延びる努力をする意味すらわからなくなっていました。

    ですが、見かねた乗客達から励まされ、ご飯を食べる元気を取り戻したのでした。

    その後、直哉と紗枝は優斗を待ち続けましたが、深夜になっても彼は戻って来ませんでした。

    直哉は優斗を異常に心配する紗枝を完全なファンだと茶化しつつも、それを生きる理由にしている彼女を否定はしませんでした。

    その頃トンネル内では、線路わきに謎の緑色の石が意味ありげに光っていましたが、誰もその存在に気づくことはありませんでした。

    翌朝

    紗枝が優斗を探しに行こうとすると、突然姿を見せました。

    結局弥一は見つけられませんでしたが、直哉のハサミを一晩中探していたのでした。

    でも素直に喜べず、「いい人ぶるな」と悪態をついてしまう直哉。

    すると優斗は、自分の弱さを素直に認め、知ったかぶりを謝りました。

    そして、報われなかった自分の努力を認めてくれた優斗に、直哉はハッとするのでした。

    その頃、現実世界では

    達哉がひとりでラーメンを食べていました。

    ラーメンを分け合っている親子を見た彼は、直哉のことを思い出し、思わず涙しました。

    そして、直哉もまた、達哉のことを思い出し、もう一度会って謝りたいと涙を見せるのでした。

    その日の夕方

    優斗は西側に川があるのではとみんなに報告しました。

    魚が獲れるかもしれないと湧きたつ車内。

    優斗、直哉、祥大の3人が偵察に行くことになりました。

    その様子を陰からまた弥一が見ていました。

    鳥を見つけ、テンションが上がった祥大が先を急ぐと、突然彼の悲鳴が聞こえました。

    そこで優斗と直哉は、帽子をかぶった不審な男が逃げて行くのを見かけ、木の根元に腹を刺された祥大が転がっていました。

    折しも、その頃現実世界では、刑事達が北千住駅の殺傷事件の犯人らしき男電車に乗り込んでいる姿が発見されたところでした。

    ここに来て、ついに1話の伏線が回収されましたね。

    なんで和真が殺人事件の記事に注目してたのか疑問でしたが、まさか犯人が一緒に電車に乗ってたとは!

    こんなに何もない状況で、突然刺されてしまった祥大を治療できる方法なんてあるんでしょうか?

    消防士の優斗と、医者志望の和真は、ある程度応急処置の知識はありそうですが、止血くらいしかできないのでは?と今から不安でいっぱいです。

    祥大は食べ物を探す上で一番有能だし、彼が欠けると、今後の生存率も低くなっていくのは間違いなさそうです。

    今のところ、弥一が疑われまくってますが、誰かに連れ戻して欲しくて監視してるだけのような気がします。

    本当はみんなに混ざりたいけど、引っ込みつかなくなっただけで、実は寂しがりやの構ってちゃんだったりして。

    何気に消えたペットボトルの蓋やオーロラ、そして怪しい人物も目撃してるし、今後も異変を見つける可能性はありそうですね。

    第4話ネタバレ

    森で刺された祥大を、優斗直哉は慌てて止血し、電車へと戻って来ました。

    車内は騒然としましたが、みんなは消防士という職業柄、優斗に期待の眼差しを向けました。

    ですが、彼は「何かあったら責任が持てない」と逃げ腰になり、見かねた直哉は、乗客から手渡された裁縫道具でいちかばちか、縫合を始めました。

    そして、大地が祥大のノートから薬草になりそうな葉を探し、みんなで手分けしてかき集めました。

    応急処置はするものの、一向に熱が下がらない祥大。

    彼は熱に浮かされながら、走馬灯のように自分の過去を思い出していました。

    そんな中、祥大の苦しむ姿に耐えられなくなった直哉は、そっと車両を抜け出しました。

    その時、暗闇の中で石が怪し気に緑色に光っていることに気が付きましたが、その光はすぐに消えてしまいました。

    その間も、懸命に祥大の無事を願う乗客達。

    当事者の祥大は、電車の中で家族みんなに置いてけぼりにされるという悪夢の中にいましたが、3日後の朝、突然目を覚ましました

    まだ夢うつつな祥大は、祖父に友達ができたと報告している幻を見ていましたが、みんなの拍手を聞き、現実に自分が生きていると実感したのでした。

    その後、祥大は順調に回復し、食事も取れるほどになりました。

    彼は優斗が命の恩人だととても感謝していましたが、いたたまれない気持ちになった優斗は、思わずその場から逃げ出しました。

    そこへ弥一が現れ、優斗が肝心な時に役立たずだったとあざ笑うように指摘しました。

    ですが、優斗は腹を立てるどころか、弥一の危機管理能力に感心し、彼を電車に連れ戻しました。

    みんなはあからさまに嫌な顔を見せましたが、元警備員という弥一の話には不思議と説得力がありました。

    彼が指摘したことはふたつ。

    • 何か普段と違うという違和感を大事にし、おかしなことを見つけたらお互いに報告すること。
    • 不審者対策として、鳴子やくくり罠を仕掛けること。

    みんなは素直にその忠告を聞き入れ、祥大を襲った犯人に対抗する策を練り始めました。

    その中で、少しずつ大地和真と打ち解けていく直哉。

    それと対照的に気持ちに余裕のない優斗は、木をこすり合わせて必死に火をおこそうとしていました。

    直哉はそんなに焦らなくていいとなだめましたが、優斗は自分がもっと役に立ちたいとますます躍起になりました。

    そんな中

    自分の髪がパサパサだとショックを受けた玲奈は、直哉に髪を切って欲しいと頼みました。

    それに祥大と佳代子も続き、車内は臨時の美容室と化していました。

    無茶ぶりの連続に、疲労困憊の直哉。

    それでも、後から切って欲しいとやって来た紗枝を拒むことはしませんでした。

    そして、仕上がりに満足した紗枝にいい腕だと褒められ、直哉は小さく微笑みました。

    その間も、優斗は必死に火をおこそうとしていましたが、鳴子が突然鳴り響き、紗枝とふたりで見に行くと、小さな男の子が罠にかかっていました。

    ふたりに気が付いた男の子は、突然逃げ出し、その後を追いかけて行くと、川が見つかりました。

    ふたりは尚も彼を追いかけようとしましたが、母親を呼んで来るからと制止され、その場にとどまることに。

    ですが、男の子は日が暮れても一向に戻って来ません。

    諦めて引き返そうと思い、優斗はまた火をおこし始めました。

    その後をこっそり追いかけていた直哉。

    鳴子の傍で見つけた防犯ブザーが気になりましたが、その場に放置して、また歩き出しました。

    一方その頃、元の世界では

    行方不明者の家族に向けた説明会が続いていました。

    何も捜査が進展していないと、声を荒げる家族達。

    そこには、優斗を心配して様子を見に来た、先輩の高倉康太の姿もありました。

    優斗は1年前に自分のせいで康太を怪我させてしまったことを、ずっと気に病んでいました。

    それでも、ここではみんなに期待され、頼りにされ、ヒーロー扱いされることで、そのもやもやはもっと大きくなっていました。

    あの時、康太が何も言わなかったから、自分のミスを隠蔽したずるい自分。

    そんな醜い心を持ちながら、偽善者を演じている自分に嫌気が差し、優斗はとうとう自分の本心を紗枝と直哉に打ち明けました。

    そしてまた、康太も同じように自分を責めていました。

    口では綺麗事を言いながら、わざと優斗のミスを報告せず、心の中でずっと彼を責めていたと。

    どうしてあの時許せなかったのかと嘆く康太は、刑事達に優斗を探し出して欲しいと懇願するのでした。

    その後もずっと自分をディスり続ける優斗を見かねた紗枝は、自分もダメダメだと必死にフォローしました。

    直哉も、自分は火おこしは手伝わないけど、お互いにできることを分担して、協力し合おうと励ましました。

    その言葉を聞いた優斗がまた火をおこし始めると、ついに火が付きました。

    たいまつができたと3人が喜んでいると、そこに男の子が戻って来ました。

    彼について行くと、木を組み合わせたオブジェのようなものが点在する、開けた場所に出ました。

    人が住んでいるような痕跡があり、3人が驚いていると、その視線の先に6号車が見えました。

    すると、その中から3人の男性が現れ、3人を5号車の乗客だと名指ししたのでした。

    ペンディングトレインのロケ地撮影場所はこちら>>

    ここに来て、一気に直哉が主人公らしくなってきましたね。

    ずっとかっこよく振る舞っていた優斗も、実は虚勢を張っていただけだとわかって、ようやく人間臭い部分が見えてきた気がします。

    ふたりの深い部分が少し見えて来て、ここから紗枝の気持ちがどちらに傾くのか、気になるところですね。

    でも、何となく玲奈も直哉にロックオンしたような雰囲気を出してきてるし、これは、単純な三角関係で終わらない予感がしますね。

    そんな甘酸っぱいやり取りが全部吹っ飛ぶかのように、終盤は急展開でした。

    他にも人がいる!と思った途端、6号車まで出現とか、驚きすぎて感情がついていかないくらいでした。

    あの土地の感じからすると、しばらく住んでたっぽいし、むしろ直哉達以上にサバイバル生活に馴染んでる?

    そして、最後に登場した3人のうちひとりが、祥大を刺した犯人の金髪に似ている?

    説明がなさすぎてもやもやしてますが、6号車の人間が敵じゃないことを祈るばかりです。

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    という方におすすめです。

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    第5話ネタバレ

    6号車の人間と対面した直哉、優斗、紗枝は、簡易キッチンやトイレ、お風呂まで揃っている居住空間に驚きを隠せませんでした。

    そこで、リーダー格のIT企業社長・山本俊介が、工務店勤務の植村憲正金髪に帽子姿の加古川辰巳を紹介しました。

    そこで、加古川が祥大を襲った男だと気づいた直哉。

    「自分達に危害を加えた人間がいるあんた達は信用できない」と冷たく言い放ちました。

    加古川は、祥大敵かどうかわからなくて襲ってしまったと思わず土下座し、山本も今後は5号車の人間と協力したいと改めて頭を下げました。

    ですが、数人の男性達が紗枝を見て笑っていることに気づいた優斗は、とっさに紗枝が婚約者だと嘘をつきました。

    翌朝

    ひとりで散策に出かけた玲奈は、自分の過去を思い出していました。

    怒りは後悔に変わると言った学校の担任。

    夫婦喧嘩が絶えない両親に耐えられなくなり、家出したこと。

    宅配ピザの配達先では、客に理不尽に舌打ちされる。

    ガールズバーで働けば、周囲に馴染めず、ひとりで酒を煽る日々。

    ネイリストに転身した後も、先輩の客を横取りしたと陰口を叩かれる。

    こんな鬱々とした人間関係から解放された喜びを、山に向かって叫ぶ玲奈なのでした。

    一方

    5号車に戻って来た3人は、元の世界に戻れる方法があるかもしれないという山本の話をみんなに伝えました。

    ですが、玲奈と直哉が全く信用しないため、みんなで山本に会いに行くことにしました。

    山本はこれまでにわかったことをいくつか話しました。

    • 遭難して4日目に難破船を発見していたこと
    • その無線機がカナダの山中に繋がったこと
    • 今いる場所が2060年の日本であること
    • 2026年に太平洋に直径500mの隕石が落下し、日本、アメリカ、オーストラリアで大洪水が起こったこと
    • 世界中で大地震が頻発し、その粉塵で日光が届かなくなり、作物が枯れ果ててしまったこと
    • その原因は宇宙ゴミにぶつかった小惑星で、突然軌道を変え、日本のどこかへ落下したのだということ

    これは人災だと憤る山本は、自分達がこの未来を見せられたことには何か意味があり、その事実を現在に戻って伝える義務があるのだと考えていました。

    一方その頃、元の世界では

    達哉が直哉の勤務先の美容院を訪れていました。

    働き口がないと嘆く達哉に、オーナーの三島すみれはここで働けばいいと誘いました。

    その誘いに乗った達哉は真面目に働いているかと思いきや、すみれが目を離した隙に、彼女の財布からお札を抜き取りました。

    その夜

    優斗は改めて山本に聞いた話を思い返していました。

    自分達の使命は、現在に戻って、この悲惨な未来を変えること。

    彼を冷めた目で見つめる直哉は、帰れる日なんて来ないと否定的でしたが、ひとりになると、元の世界に戻り、自分の美容院に紗枝が客としてやって来るという未来の夢を見ていました。

    そして翌朝

    直哉が目を覚ますと、みんなは山本達に教わった簡易のお風呂を作ろうと張り切っていました。

    特に佳代子は、帰れる希望が出て来たことでやる気になり、その場を仕切り始めていました。

    みんなが動き回る中、ひとり輪から外れる玲奈は車内に残り、爪の手入れをしていました。

    心配して様子を見に来た紗枝に、玲奈はネイルをしてあげました。

    その腕を褒められた彼女は、まんざらでもない様子でした。

    翌朝

    ようやくお風呂が完成し、みんなから思わず笑みがこぼれました。

    みんなが順番にお風呂を堪能する中、優斗と直哉は、改めて他の人がどうなったのか想像し始めました。

    みんな死んでしまったのか、脱出して他の星に移住したのか。

    考えれば考えるほど、馬鹿馬鹿しい予想しか出てきませんでしたが、優斗はふとある女性のことを思い出していました。

    先輩の怪我で落ち込んでいた優斗を励ましたのは、お好み焼き屋で働く樋口真緒でした。

    彼女は優斗が助かった理由を見つけるまで消防士を辞めるべきじゃないと励まし、キーホルダーを渡しました。

    優斗はそれを今も大事に持っていたのでした。

    その話をうっかり聞いてしまった紗枝は、優斗がお好み焼き屋に行きたかった理由を知り、複雑な気持ちになるのでした。

    そのことを愚痴られた直哉は「過去に嫉妬しないで、今自分が一番傍にいることに胸を張れ」と励ましました。

    ふたりの会話を偶然聞いていた佳代子は、直哉が紗枝に恋をしていると感じました。

    一方その頃

    山本の元を訪れていた弥一は、優斗達が石を隠すように埋めていたと報告しました。

    それがタイムスリップのヒントになるかもしれないと考えていたと聞き、難しい顔をする山本。

    翌朝

    早速植村と加古川がその石を探しにやって来ました。

    ふたりからその話を聞いた玲奈は、阻止するためにひとりで6号車へ向かおうとしました。

    彼女は心配でついてきた紗枝を、ひとりで平気だと振り切ろうとしましたが、その時人毛のようなものが目に入りました。

    慌てて逃げようとしたふたりを、6号車の男3人が取り囲みました。

    隙を見て先に逃げた玲奈は、車内に戻り、金髪の死体を見たと報告しました。

    そして、紗枝が行方不明だと聞かされた直哉と優斗は急いで電車を飛び出しました。

    その間も男達に追い続けられ、崖に追い込まれた紗枝は、思い切ってそこから飛び降りるのでした。

    ここに来て、隕石衝突説、カナダとの境目、2060年の未来など、一気に話が具体的になってきましたね。

    とはいえ、まだまだ雲をつかむような話で、山本がどこまで誠実なのかもわからない。

    彼を胡散臭いと思う直哉と玲奈の勘を信じるなら、実は殺人犯は山本の方で、加古川は捨て駒にされただけのような気がしました。

    みんなが協力的というのも、本当はチンピラっぽい手下を使って威圧しているだけで、その一番の被害者が植村だったのかもしれません。

    石を探しに来たのだって、山本に命令されたとあっさり白状していたし、本来の目的は直哉達に助けを求めることだったとも考えられます。

    弥一もまた怪しい動きを見せているし、今後も余計なことをして、直哉達を悩ませるんじゃないかと心配になりますね。

    玲奈も心の闇が明らかになって、ほんの少し同情する気持ちも生まれました。

    でも、肝心な時になると、やっぱりあっさりと紗枝を見捨てるあたり、きっとこの先も、自分本位な性格は直らないでしょうね。

    とりあえず6号車に拉致されてしまう紗枝が心配なので、直哉がかっこよく助け出す胸キュン展開に密かに期待しています。

    第6話ネタバレ

    6号車の男達に追いかけられ、紗枝が森の中を逃げまどっている頃、直哉優斗は6号車に乗り込み、彼女の姿を探しました。

    その中で座席に血の染みのようなものを見つけたふたりは、山本を問い詰めました。

    すると彼は、地震が起こった日のことを話し出しました。

    あの日

    突然ここに飛ばされて乗客達がパニックに陥る中、ナイフを持って暴れ出した金髪の男を、山本が揉み合ったはずみで刺し殺してしまいました。

    ですが、危険人物を排除したことで、山本は英雄のような目で見られるようになり、自分もリーダーとして振る舞うようになりました。

    こうして、山本が車内に目を光らせることで、6号車の治安が守られるようになったのでした。

    直哉と優斗は嫌悪感を示し、もっと自分達と協力し合える方法を探そうと提案しました。

    その後

    ふたりは5号車に戻り、6号車で見て来たことをみんなに告げました。

    不信感を露わにし、やられる前にこっちから仕掛けるべきだといきり立つ乗客達。

    ですが、祥大の一喝でしんとなり、作戦を練り直すことにしました。

    直哉と優斗は紗枝を探すことに専念し、残ったメンバーは襲われた時の対策を強化することに。

    そんな中、大地は床に座り込み、スケッチブックをめくりながら過去のことを思い出していました。

    専門学校で卒業制作の表彰式があり、大地の作品は佳作止まりでした。

    その後も、アニメの制作会社に作品を持ち込むも、門前払い。

    母親からも才能がないから里帰りしろと突き放され、深く傷ついていました。

    そして今も、大したこともできない自分の不甲斐なさに、苛立ちを隠し切れない様子でした。

    一方その頃

    森の中で難破船の中に隠れていた紗枝は、山本がコードの切れた無線機で話しているところを見てしまいました。

    そのことを紗枝に指摘されると、山本ははぐらかすように「この電車に乗れてよかった」と話し出しました。

    地震が起こった日、山本は電車の中である男性から会社の倒産を告げられていました。

    絶望に打ちひしがれる中、急に未来に飛ばされてしまったことで、山本は新たな土地でやり直すという希望を得たのでした。

    さらに彼は車内での主導権を握るために、船の中で偶然見つけた船長の手帳を利用しました。

    その中に災害の記述があり、人災が起こったことは本当だろうと弁明する山本。

    腑に落ちない紗枝は、みんなに真実を伝えるべきだと反論しました。

    ですが、山本は紗枝にナイフを向け、口をつぐむようほのめかしました。

    しばらくして、直哉と優斗が傍を通りかかりましたが、紗枝は金庫のようなところに閉じ込められており、見つけてもらえませんでした。

    紗枝は乗客のひとり、梶原朱美に助けを求めましたが、山本に怯える彼女は現状に身を任せるしかないと言い残し、すぐに立ち去ってしまいました。

    彼女の姿が、かつて教頭のいいなりになっていた自分と重なり、愕然とする紗枝。

    必死に助けを求め、叫び続けましたが、その声は誰にも届かないのでした。

    その夜

    まだ解放してもらえない紗枝は、優斗のことを思い出しながら、出された食事を頬張っていました。

    彼女を必死に探していた直哉と優斗は、紗枝ならどういう行動を取るのかと推理し始めました。

    よく彼女のことをわかっていると、思わず感心してしまう優斗。

    紗枝への恋心がバレたと焦る直哉は、必死にごまかすのでした。

    翌朝

    弥一から聞いたボストンバッグを盗もうと、6号車の吾妻将太朗が5号車にやって来ました。

    ですが、途中で罠に引っかかり、すぐに見つかってしまいました。

    彼は乗客のひとりを殴り倒し、逃げていきました。

    とうとう被害者が出たと憤る玲奈に、冷静な佳代子は、ここが占領された時のために、先に移動先を探しておくべきだと諭しました。

    そして、彼女は小森と一緒に森を捜索することにしたのでした。

    その頃

    怒りが収まらない吾妻は、いつもつるんでいる岬亨吾、矢島樹と共にもう一度5号車に乗り込もうとしていました。

    それを見た植村加古川は、山本に報告しに行きました。

    山本は平和的な交渉をしようと、植村に彼らを止めるよう指示しました。

    ですが植村はその命令に反し、武器を用意するよう、乗客達に告げました。

    そして、再び5号車の前で罠にかかってしまった吾妻。

    それを合図に、戦闘態勢に入った5号車の乗客達。

    そこに戻って来た直哉と優斗も加勢し、6号車の乗客達もさらに加わり、乱闘状態になりました。

    それを見た大地は、電車の上に駆け上がり、スケッチブックを破り捨て、醜い争いを辞めようと大声で訴えかけました。

    みんなの動きが一瞬止まった隙に、矢島がボストンバッグを盗んで逃げて行きました。

    そこに山本と、ようやく解放された紗枝が現れました。

    紗枝は山本が嘘つきだと暴露し、彼に洗脳されていた朱美も自分の非を認めて謝りました。

    問い詰められた山本は、ここで生き抜くべきだと主張をあっさり翻し、自分が裸の王様だと揶揄した直哉を、逆に逃げてるだけの弱虫だと罵りました。

    みんなから冷たい視線を向けられた山本は、船長の手帳を優斗に託し、静かに立ち去りました。

    遠目からその一部始終を見守っていた弥一は、すぐに戦いが終わってしまったことに不満そうでした。

    迷惑をかけたと謝る紗枝でしたが、直哉はその健闘を称え、靴紐を結んであげました。

    気が緩んだ紗枝は、駆け寄って来た弘子達の前で思わず泣き崩れました。

    そして、直哉から彼女が自分のために頑張っていると告げられた優斗は、ようやく紗枝の気持ちに気づかされたのでした。

    一方

    タワーへ向かう道を探していた佳代子と小森は、空にかかるオーロラと、緑色に光っている石を見つけました。

    それと同時刻、元の世界では、祥大の恩師・蓮見涼平が事件のことを調べていました。

    彼は電車が時空の果てに飛ばされたのではとぼんやりと推測したのでした。

    前回から胡散臭さ満載の山本でしたが、あれだけ力説してたのに、全部嘘なんかいっ!と思わず突っ込んでしまいました。

    一応船長の手帳はあるものの、実際に誰もまだ中身を確認していないし、大災害の話もかなり信憑性が低くなってしまいましたね。

    大地もただのゲームオタクかと思いきや、大きなトラウマを抱えていたし、これだけ密かに病んでる人が集まっているとなると、みんながこの電車に乗り合わせたのも偶然じゃない気がしてきました。

    6号車のハリボテの王国も、もはや崩壊したも同然だし、山本は裸の王様から狼少年に格下げという感じですね。

    とはいえ、船で紗枝を見つけた山本の目が完全に狂気じみていて、突然のホラー展開にドキドキさせられました。

    さらに、金髪の殺人犯が加古川と思わせておいて、実は全くの別人だったというオチにも、かなり戸惑ってしまいました。

    何となく彼は気弱そうな感じがしたし、人を殺しそうには見えなかったので、正直違和感はありました。

    でも、何となく似たような服装してるし、このおっさん誰だよ!紛らわしいわ!と突っ込まずにはいられませんでした。

    今回は思わず首を捻ってしまうような場面の連続でしたが、佳代子と小森もオーロラと石に気づいたし、何となく頼りになりそうな蓮見も出て来たので、そろそろまともな推理にも期待できそうですね。

    第7話ネタバレ

    山本が姿を消した翌朝、6号車から数人の乗客達が5号車に移りたいとやって来ました。

    そんな中、和真は本をめくりながら、過去のことを思い返していました。

    意味もなく、他人の不満を口にしたり、クラスメイトをいじめる生徒達。

    従順な和真が大好きな父親。

    自分のことにしか興味がない母親。

    周囲の人達の感情が透けて見えるようで、適当に合わせつつも心の中では嫌悪感を抱いていた自分。

    そんな自分を見透かしているような小春に、和真はとても癒され、心惹かれていました。

    そして、改めて現代に戻り、小春を幸せにしたいと固く決意したのでした。

    一方その頃

    山本から渡された船長の手帳の中身を確認していた優斗は、彼が言った通り、2026年12月9日に大災害が起きたという事実を確信しました。

    そして、例の石を拾ってきていた佳代子小森は、オーロラが出現している時、石が緑色に光ることを突き止めていました。

    その時、6号車に行っていた明石玲奈が戻って来て、近くの川辺に温泉のような湧水があり、温泉を煮詰めて塩を作り出しているのではと告げました。

    ですが、「自分達の領土だと主張し、近づかないよう牽制された」と憤る玲奈。

    直哉自分が説得に行き、そのまま向こうで暮らすかもしれないと言い残すと、6号車へと向かいました。

    大地祥大も加わり、6号車へ乗り込むと、完全に招かれざる客扱いでしたが、直哉は気にせず、6号車への移住を提案しました。

    植村は不満げでしたが、直哉のハサミ一式と移住を賭けて、サイコロ賭博で勝負することにしました。

    一方その頃

    優斗達は、6号車の乗客達を受け入れるために寝床を増設していました。

    その間も直哉が傍にいる前提で話してしまう優斗と紗枝は、何とか彼を連れ戻したいと考えていました。

    そしてふと、以前電車で優斗に声をかけ損ねたことを思い出した紗枝。

    今後はもう普通に挨拶を交わせる仲になったんだと喜び、真緒の存在も踏ん切りがついたのか、優斗が彼女と再会できることを本心から願っていました。

    そんな中

    大地と祥大が、植村と数人の乗客を連れて戻って来ました。

    植村は今後は魚も塩も自由に取っていいと告げ、そのまま戻って行きました。

    それが直哉の賭けのおかげだと知った優斗は、すぐに直哉の元に向かいました。

    そして、自分と紗枝に気を利かせて離れたのかと問い詰める優斗。

    お節介だと責める彼に、直哉はもう真緒がこの世に存在しないという残酷な事実を突きつけました。

    それでも彼女が自分を信じて待ってくれていると主張する優斗に対し、直哉は「達哉にそんな風に待ってて欲しくない。自分のことなんか忘れて、笑って生きていてくれたらそれでいい」と少し寂しそうに笑いました。

    優斗は何と答えたらいいかわからず、黙り込んでしまいました。

    一方その頃、元の世界では

    達哉がまたすみれの財布に手をつけていました。

    以前から気づいていたすみれが牽制すると、達哉は直哉の情報を引き出すために、警察に繋がりのある先輩にお金を渡していたと打ち明けました。

    あなたは騙されているとすみれに諭された達哉は、直哉に会いたいとその場で泣き崩れたのでした。

    その夜

    直哉を連れて戻って来た優斗は、6号車の海老原から聞いた話をみんなに報告しました。

    • 緑色に光る石は隕石であること。
    • オーロラが頻繁に現れるのは、宇宙磁気圏の乱れであること。

    優斗はそのきっかけとなったのが、6号車の少年・勝地震の前に見た流れ星ではないかと考えていました。

    ちょうどその頃、蓮見涼平も、刑事に同じように流れ星のことを話していました。

    彼の説によると、超新星爆発によって発生したエネルギーがブラックホールを生み出し、その時空の歪みに車両が飛ばされたことになります。

    そして、トンネル自体がワームホールだったとすればタイムワープが可能だと彼は結論付けました。

    祥大と和真も同じ考えで、まだ仮説段階ではありましたが、帰れる可能性が出て来たことに、乗客達は少しホッとしました。

    楽観的な彼らを「戻ったら死ぬだけ」と玲奈は冷めた目で見ていましたが、みんなはとりあえず今いる場所が元の生活圏内なのか再確認することにしました。

    その輪からこっそり離れた直哉は、紗枝の制止もきかず、6号車へ戻ると去って行きました。

    翌朝

    みんなは記憶を頼りにそれぞれの方向に歩き出しました。

    直哉もまた、自分の店があった場所を求めて、砂漠の中を彷徨っていました。

    ですが、辿り着いた先には崖と海しかなく、消えたのは自分達ではなく元の世界の方だと思い知らされたのでした。

    そして優斗は、いつも真緒とすれ違っていた月島橋の看板と自転車のカゴらしきものを見つけ、ようやく彼女の死を悟って愕然とするのでした。

    そこで直哉の言葉を思い出した優斗は、真緒の幸せを願い、キーホルダーをその場に置いていきました。

    一方その頃

    森の中を歩いていた和真は、小春にまた元の普通の高校生に戻ろうと未来への希望を語っていました。

    そんな彼に、小春は自分が妊娠していると告げましたが、和真は何も答えられず、呆れた心春はそっとその場を離れました。

    見失った彼女を心配しながらも、直哉に自分の不甲斐なさを打ち明ける和真。

    直哉はそんな彼に、家出した母親が訪ねて来た時、居留守を使ってしまったと打ち明けました。

    その後、紗枝も一緒に心春を探しましたが、途中で足をくじいてしまいました。

    彼女に上着をかけながらも、小言が止まらない直哉。

    我慢できなくなった紗枝は、何故本心を隠すのかと問い詰めました。

    直哉が「期待して裏切られるのが怖い。だから逃げた」と、とうとう本音を吐き出すと、紗枝は思わず背後から彼を抱きしめるのでした。

    その後

    雨風が強くなり、せっかく作った木のベッドも倒れてしまいました。

    そこへ弥一が避難しに来て、乗客達は大いに困惑しましたが、彼は気にせず、5号車の端の連結ドアを開けました。

    すると、トンネルの中に不気味な黒い穴が開いていて、弥一がミーポと名付けた人形が吸い込まれて行きました。

    それを見た優斗、大地、祥大はトンネル内に降り、その場にあった石を穴に投げ入れてみました。

    すると、石は中に吸い込まれて消え、4人は穴が元の世界と繋がるワームホールだと確信したのでした。

    山本がいなくなって植村が急に威張り出したあたり、6号車は永遠に独裁政治体制なんだなと感じました。

    その上縄張り争いとか、むしろ状況が悪化してるし、あんな裸の王様でも一種の牽制になってたんだなと思うと、どんな環境でも最低限のルールは必要なんですね。

    とはいえ、温泉から塩を作るとか、一部乗客のサバイバル力は半端ないし、このまま友好関係が続くことを願います。

    そして、今回は他にも色々、事態が動きましたね。

    まず、小春の妊娠。

    ここで産むのか、戻ってから生まれるのかわかりませんが、赤ちゃんを抱いているのが紗枝なところが気になります。

    もしかして、小春の身に何かあったのでは?と心配になってしまいます。

    そして、その紗枝ですよ。

    なんか、優斗と真緒の再会を願った時点で、もうすでに彼への気持ちを吹っ切ったように見えたし、隣にいるのに直哉の心配ばかりするし。

    トドメのバックハグで、これはもう、完全に直哉のこと好きになってるでしょ。

    さりげなく優斗に真緒のこと諦めさせようとしてるのに、肝心の紗枝に突然気持ち向けられたら、素直に喜んでいいのか、直哉も複雑でしょうね。

    でも、直哉はたぶんここに留まる気満々だろうし、現代に戻りたい紗枝が、直哉を取るのか、戻る方を取るのか、気になりますね。

    達哉もお金を盗んでたのが直哉に会いたい一心だったとわかったし、やっぱり根は悪い子じゃなかったんですね。

    きっとグレてた時も周りに振り回されてただけで、本当は何もしてないのに誰かの身代わりで捕まることになったのかなという気もします。

    とりあえず、手癖が悪いとか思ってしまってごめんなさい。

    きっと再会したら、直哉も誤解が解けるだろうし、また仲良し兄弟に戻れると思います。

    今後は現代に戻りたい人、残りたい人でもめそうですが、できるならみんなで一緒に戻って欲しいですね。

    第8話ネタバレ

    突然トンネル内に現れたワームホールに、みんなが騒然としました。

    優斗が手を伸ばそうとしましたが、命の危険があると祥大に止められ、見守っているうちに穴は消えてしまいました。

    先に穴に吸い込まれていたミーポは、現実世界の線路わきに辿り着いていましたが、その事実を優斗達は知る由もありませんでした。

    一方その頃

    森に出ていた直哉紗枝は、ようやく木の陰に座り込んでいる小春を見つけ出し、電車に連れ戻しました。

    ワームホールを見つけ、興奮している祥大は、また雷や嵐などが起こり、オーロラが現れると、ワームホールが再び出現するかもしれないと予測しました。

    そして優斗は、みんなで元の世界に戻り、こんな未来にならないよう事実を周囲に伝えるべきだと決意を新たにしたのでした。

    翌朝

    海老原から緑色に光る隕石がワームホールを出現させる手掛かりになるかもしれないと聞いた優斗は、みんなで集めることにしました。

    その途中、大地が地面に埋まっている電線ケーブルを見つけ、祥大はこれを使って電流を流すことでワームホールを作り出せるかもしれないと考えていました。

    それを聞いて、停電時の非常用電源設備が電車の沿線上にあったことを思い出した小森

    みんなはその設備を探すべく、地面を掘りながら電線の先を辿ることにしました。

    そんな中、自分の声も届かないほど、必死に作業に没頭する優斗。

    紗枝はそんな彼を見て「リーダーとして尊敬しかない」と告げましたが、優斗は「尊敬しか」が引っかかり、少し複雑な表情になるのでした。

    みんなが必死な中、作業に加わろうとしない玲奈は、「戻っても死ぬだけなのに」と冷ややかな目で静観していました。

    玲奈の言い分もわかる直哉は、できれば全員で戻りたいと主張する優斗とまた衝突してしまいました。

    そこで、間に入った祥大がある仮説を立てました。

    • もしみんなで2023年に戻ったとして、未来を変えられなかった場合、ここに残った玲奈はそのまま生き残れる。
    • 2026年の災害が起こらなかった場合、今いる2060年はパラレルワールドになってしまい、本来の時間軸に新たな2060年ができてしまう。
    • 孤立したこの世界では、今いるみんなと再会できることもなく、彼らの無事を想像することしかできない。

    その話を聞いて、「本当に後悔しないのか」と佳代子に問われた玲奈は、少し戸惑いながらも、頑なに信じようとはしませんでした。

    翌朝

    直哉もこの世界に残ると言い出し、優斗と紗枝は驚きました。

    直哉は祥大のここに残る人も必要だという意見に賛同していて、自分がその役割を担うべきだと考えていました。

    未来に希望を持つ優斗と、絶対に変えられないと否定的な直哉。

    またふたりの間に微妙な空気が流れましたが、直哉は電線を掘る作業を快く手伝いました。

    そして翌朝

    優斗達はついに砂に埋まった変電所を見つけました。

    中は意外と広く、小森も初めて見る光景に茫然としていましたが、何となく電源装置に見覚えのある弘子が、ブレーカーをいじり出しました。

    すると中の電気が付き、海老原が電線の破損個所を修理すると、強い風が吹き出しました。

    和真達は車両に電極を巻き付け、電流を流す準備を始めました。

    そして、ここに残ると決めた弥一を気遣う大地は、水と食料を準備してあげました。

    お礼の代わりに念仏を唱えようと茶化したものの、弥一はどこか嬉しそうでした。

    大地は一緒に帰ろうと引き留めようとしましたが、弥一の固い決意を悟ると、彼の似顔絵を渡して去って行きました。

    夜になり、いよいよワームホールの話が現実的になってくると、まだ帰るのを迷っている小春は不安を感じ始めました。

    玲奈は残る一択のようでしたが、まだ心配する紗枝に、ぶっきらぼうに「元気でね」と別れの挨拶をするのでした。

    翌朝

    変電所近くの砂漠に立っていた直哉は、上空にオーロラを見つけました。

    中では優斗と和真が磁気の乱れを確認し、弘子がブレーカーの電源をオンにしました。

    紗枝に再確認されても戻る意思のない直哉は、会えて良かったと彼女にお礼を言い、みんなともここで別れると告げました。

    ですが、達哉を託された優斗は激怒し、直哉が必要だと必死に説得し、強引に連れ戻しました。

    その頃

    トンネル内では隕石に共鳴して、ワームホールが再び姿を現していました。

    ですが、まだ不安が残り、その場から動けずにいる数人の乗客達。

    戻って来た優斗は「これが戻れる最後のチャンスだ」と大声を張り上げ、直哉も「優斗を信じろ」と加勢しました。

    最後まで頑なだった玲奈も、明石の手を取り、車両に乗り込みました。

    その時、突風に襲われ、直哉は思わずその場に倒れ込みました。

    その隙に彼を押しのけ、植村達が先に乗り込むと、直哉を締め出そうとしました。

    直哉は諦めようとしましたが、その時弥一が現れ、彼を力ずくで車両に乗せました。

    そして、最後に「生きろ!」と檄を飛ばし、扉を閉めました。

    その直後、黒い闇に包まれた車両は、大きく揺れながら動き出しました。

    しばらくして車両が止まると、外から激しくドアを叩く音がしました。

    そして、ドアが強引に開かれると、駅の作業員が茫然としながら優斗達を見つめていました。

    我に返った優斗が、作業員に日付を尋ねると、彼は2026年5月1日と答えたのでした。

    帰る帰らないで内部分裂するのかと思いきや、まさかの車両ごと帰還というオチに、完全に肩透かしを喰らいました。

    そして、最後の最後にヒーローになった弥一にもびっくりでしたね。

    ギリギリまで直哉を蹴落とそうとした植村達とは大違い。

    奇行の連続には戸惑いましたが、最低限の良心は持ち合わせている、まともな大人でホッとしました。

    大半の6号車のメンツはどうなったんだろう?という疑問も残りましたが、とりあえず弥一だけはパラレルワールドでも、たくましく生き延びて欲しいですね。

    で、肝心の帰還先ですよ。

    微妙に元居た場所より未来についてしまったわけですが、そこはまあ、超常現象なので文句は言えないかなと思います。

    ドラえもんのタイムマシーンのようにきっちりとはいきません。

    でも、ミーポが無事に元の世界についたことを考えると、やっぱり最初に見つけた穴に飛び込めばよかったのでは?という気もします。

    ただ、もしその行き来が成功したとしても、それを確かめる手段がないし、一旦冷静になった祥大が正しかったと言えますね。

    まあ、なにはともあれ、荒廃した世界から脱出できたことは大きな一歩だと思います。

    ここからどう周りを説得して災害を食い止めるのか、さらに大きな試練が待っていますが、まずはそれぞれの大切な人達との感動の再会シーンに期待ですね。

    第9話ネタバレ

    2026年5月1日に戻って来た乗客達は、未来の樹海から抜け出したことに沸き立ちました。

    ですが、冷静な優斗祥大は、証拠をちゃんと持っているか確かめました。

    その後、全員が病院で精密検査を受け、聞き取り調査が行われました。

    優斗達は刑事に未来にいた証拠を見せ、半年後に大災害が起こることを必死に訴えました。

    ですが、刑事は腑に落ちない顔で首を捻るだけでした。

    しばらくして、全員が家族と再会することになり、それぞれ、久しぶりに見る家族の姿に安堵し、涙を流して喜び合いました。

    達哉と無事再会を果たした直哉も、お互いにぎこちなく謝ると、涙を流して抱き合いました。

    みんなそれぞれ自宅に戻ることになり、迎えの来なかった玲奈は、明石と一緒に病院を去りました。

    直哉は優斗紗枝に他人行儀な別れの挨拶をすると、そのまま後ろを振り返らずに出て行きました。

    その足で牛丼屋に立ち寄った直哉は、興奮しながらすみれ達哉にこれまでの体験を話して聞かせました。

    そして、久々のまともなご飯にがっつきながら、優斗と紗枝のことを思い出し、ようやく本当に戻って来たことを実感したのでした。

    ですが、家に戻ると知らない女性が突然姿を見せ、直哉はパニックに。

    彼女は美容師で達哉の同棲相手でした。

    直哉は気持ちを落ち着かせるために自分の店を訪れ、カットの練習を始めました。

    ですが、その直後にハサミを落としてしまい、右手が震え出して拾うことすらできませんでした。

    一方その頃

    佳代子は自分の話を誰も信じてくれないと頭を抱えており、夫の茂道に頼んで、厚労省に掛け合ってもらうことにしました。

    優斗も何度も刑事に大災害が起こることを訴えていましたが、刑事はうんざりするだけで、もう来ないで欲しいと聞き流しました。

    困った優斗は、紗枝、和真、小春、弘子、大地、祥大を集め、今後のことを話し合いました。

    祥大と和真は、証拠が揃うまで目立つことはしない方がいいと慎重でしたが、ネット上ではすでに直哉の情報が拡散されており、美容院の名前や達哉の前科のことまで細かく調べられていました。

    達哉はまた直哉に迷惑をかけていると気に病んでいましたが、それは直哉も同じでした。

    直哉がまともに右手を使えなくなっていると気づいた達哉は、自分が支えると申し出ましたが、直哉は「お前の世話になる気はない」と突っぱね、器用に左手を使って見せました。

    その頃、直哉を心配した紗枝が美容院を訪ねていましたが、不在だったため、すみれにメモを託して帰って行きました。

    少し前だと聞いた直哉は、慌てて後を追いかけようとしましたが、動かない右手を見つめ、その場に立ち尽くしました。

    翌日

    ようやく仕事復帰した優斗を、高倉が訪ねて来ました。

    彼はリハビリの甲斐もあり、立ち上がって歩けるようになっていました。

    「前に進め」と背中を押してもらった優斗は、また仕事に打ち込む決意をしました。

    一方、ネット上では直哉のファンが急増しており、多くの女性達が美容院の前に押しかけていました。

    ユーチューバーもその様子を撮影していて、すみれがその対応に追われていました。

    その大騒ぎに直哉は驚き、店に近づくことすらできませんでした。

    そんな中

    優斗達は、植村加古川が勝手に未来のことを話した動画をネット上に拡散していることを知りました。

    そのせいで、他の乗客達も個人情報をどんどん特定されており、佳代子は完全に変人扱いされていました。

    優斗はイケメン消防士としてファンが激増し、紗枝も知らないうちに顔写真が晒されていました。

    紗枝は高校を退職させられており、玲奈は明石の妻がネイルサロンに乗り込んで来た時の動画のせいで誹謗中傷の対象になっていました。

    田中の娘に会って来た大地は、ミーポが彼女の昔のあだ名だったことを知りました。

    蓮見の話を聞いてきた祥大は、持ち帰った植物と隕石を分析すればできた年代がわかり、未来にいたことを証明できるかもしれないと話しました。

    それを聞いたみんなは、これで世の中の流れを変えることができるかもと少し希望を持つのでした。

    その夜

    優斗と紗枝は、真緒のお好み焼き屋を訪ねました。

    優斗はすっかり吹っ切れた様子で、彼女が元気でいることを心から喜んでいました。

    店を出た後、偶然直哉を見かけた優斗は彼を捕まえ、一緒にブルームタワーを見に行きました。

    優斗は直哉に一緒に声を上げて欲しいと頼みましたが、直哉は「そんなことしても無駄だ」と冷ややかな反応でした。

    自暴自棄な直哉は、「またあの樹海に戻りたい」だの、「今生きてるだけで何も救われてない」だのと言い、優斗が紗枝を奪うと言っても無反応でした。

    そして翌日、直哉はすみれと達哉の前からも姿を消すことにしました。

    それを聞いた紗枝は、直哉に電話をかけ、思い切って自分の好意を打ち明けましたが、直哉は「もう全部忘れたし、どうでもいい」とばっさり切り捨て、紗枝の連絡先も捨ててしまいました。

    一方

    まだ直哉の言葉を引きずっていた優斗は、火事現場に出動しながらも、どこか上の空でした。

    その上、野次馬に煽られ、思うように身動きが取れない優斗は、カッとなって思わず野次馬のひとりを突き飛ばしてしまいました。

    その様子はユーチューバーの生配信で拡散され、ネット上では優斗叩きが始まりました。

    偶然その動画を目にした直哉は、優斗の元を訪れました。

    直哉の言葉が心から染みた優斗は、自分も「この世界はクソだ」と言い出し、大災害の滅亡を望み始めました。

    ですが、直哉は同意して欲しくなかったように「お前がそんなこと言うな」と必死にたしなめるのでした。

    一度究極の不便さを経験した直哉達が、これまで何となく過ごして来た当たり前の生活環境にありがたみを感じるところが感慨深かったです。

    とはいえ、ものすごいスピードで、膨大な量の情報が消費されている世の中や、事実の一部分だけ見て、それが多数派の意見になると、ヒーローが一気に炎上対象に変わってしまうことに恐ろしさを感じました。

    確かに、未来に行って戻って来たなんて話、普通の感覚なら信じられるわけないですよね。

    でも、それを目新しいネタだと捉えると、これまでなら一生脚光を浴びることがなかったはずの一般人が、時の人になってしまう。

    すぐに個人情報を特定できてしまうことも怖いけど、自分の意図しない方向に評判が独り歩きしてしまうのが何より恐ろしいですね。

    誹謗中傷の件も、書いてる本人は軽い気持ちかもしれませんが、その身勝手な人が何十人、何百人と集まれば、たった一言でも人の心を簡単に壊せてしまうんですよね。

    玲奈には全くこたえていないようでしたが、現実でもこういうことはよくあるし、人の気持ちに寄り添えない人が増えたのかなと少し悲しくなりました。

    あれだけ必死になって戻って来たのに、守ろうとした世界が救う価値ゼロだと気づいてしまった直哉の絶望感は相当だったと思います。

    右手のこともあってナーバスになっているんだと思いますが、優斗にも紗枝にも八つ当たりして、また心のシャッターを下ろしてしまった直哉がとても痛々しかったです。

    うっかり優斗に共感されてしまって、さすがにやべえと思ったんでしょうか?

    あれだけ力説した後に「でも、お前は言うな」とか、フォロー下手すぎでしょ。

    はっきりとは言わないけど、直哉にとって優斗は最後の希望だから、やっぱり信頼してるんだと思います。

    ここからどう話を畳むのか予想がつかなくなってきましたが、ちらっと赤ちゃんも出て来たし、やはり最後は1話冒頭に繋がっていきそうですね。

    第10話(最終回)ネタバレ

    隕石の軌道を調査していた蓮見は、地球に到達する日を12月10日前後だと割り出し、優斗達の証言が正しいことがわかりました。

    一方その頃

    火事場で騒ぎを起こした優斗は、上司から自宅謹慎を命じられました。

    直哉と話してから自暴自棄になっていた優斗は、反論する気になれず、ただ黙って受け入れるのみでした。

    その直哉は、優斗と別れた後、電車に乗り、どこかへ向かおうとしていました。

    偶然5号車に乗っていたと気づいた直後、足元に転がってきたペットボトルの蓋。

    一瞬ハッとして拾い上げると、その落とし主は大地でした。

    そのまま直哉を自分達のたまり場に連行した大地。

    祥大、弘子、玲奈は、直哉との突然の再会を喜びました。

    そんな中、ひとり気まずい様子の紗枝

    直哉の手のことを心配しつつも、ありきたりな会話しか交わせずにいました。

    みんな直哉のことを気遣い、ここで暮らせばいいと提案しましたが、直哉は優斗が気がかりでした。

    一方その頃

    引き続き事件について調べていた刑事達は、ミーポ人形についていた歯が弥一のものだと突き止めていました。

    そして、この事件にはオカルト団体が絡んでいるという週刊誌の記事を鵜呑みにしてしまいました。

    ちょうど同じタイミングで弘子もその記事を見つけていましたが、フェイクニュースが拡散されていることに我慢ならない大地は、真実を告げる動画を配信することに。

    それは一気に300万回再生で大バズリ。

    さらに、祥大が持ち帰った植物が、30年後の未来で拾ったものということも科学的に証明されました。

    みんなが動くなら今だと確信を得たその時、佳代子から「今は派手に動くな」という牽制の電話が。

    というのも、彼女は元防衛大臣に接触し、すでにロケットで惑星の軌道を変える計画が進行中だと聞かされていたのです。

    みんなが落ち込む中、直哉だけは終わりがわかっている以上、その日までどう過ごすかが大事だと諭すのでした。

    その夜

    優斗は真緒のお好み焼き屋で高倉と会い、消防士を辞めたいと打ち明けました。

    完全に心が折れ、「自分はもう誰も助けられない」と嘆く優斗。

    そんな彼の話をふたりは真剣に受け止め、「人に何かを伝えたいなら、ちゃんとした居場所と立場を持っていないといけない」と励ましました。

    翌日

    紗枝に呼び出された直哉と優斗は、とある海岸にやって来ました。

    優斗を叱り飛ばしながらも、初めて弱音を聞いて、逆に信頼できると思ったと告げる直哉。

    そこにやって来た紗枝は、日傘をさして日焼け対策バッチリ。

    それをいじりながら、軽口を叩く直哉。

    優斗とも冗談を言い合い、いつの間にか未来にいた頃のような雰囲気に戻っていました。

    そんなふたりを、微笑ましそうに笑顔で見守る紗枝なのでした。

    一方その頃

    未来に飛んだ時のトンネルを探し当てた大地は、近くに弥一宛の手紙を入れたタイムカプセルを埋め、目印に自分のジャケットを置いて行きました。

    そして、直哉の言葉通り、それぞれ思うように過ごし始めた元乗客達。

    スポーツジムに転職した紗枝の傍には、弘子の姿がありました。

    優斗は無事に職場復帰。

    そして、妻と離婚した明石は、玲奈に復縁を申し込みました。

    まだハサミを握れないものの、美容院には顔を出し、接客のサポートをする直哉。

    少しずつ元気を取り戻しつつある彼を、すみれは心から喜ぶのでした。

    そんな中、ファミレスで突然産気づいた小春

    直哉が病院に駆けつけると、すでにみんな集まっていて、新しい命の誕生に感極まっていました。

    そして、病院の外では、あの日5号車にいたほぼ全員が集結。

    みんなが優斗と直哉に感謝し、あの過酷な日々を懐かしく思い出していました。

    「そう思えたなら、あの経験もまんざら不運でもなかった」と笑う紗枝。

    みんなが笑顔で別れた後も、優斗だけは厳しい顔をしていました。

    直哉が問い質すと、優斗は祥大から聞いたことを全て打ち明けました。

    • ロケット追撃計画が来月実行されること。
    • その3日後に結果がわかり、災害が起きるかが決まること。
    • 失敗に備えて、佳代子からシェルター施設への避難を打診されたこと。
    • そして、優斗自身はここに留まるという決意。

    全て聞き終えても、直哉は混乱するばかり。

    ギリギリまで自分を犠牲にしようとする優斗を、やっぱり理解できないとがっかりし、足早に去っていきました。

    12月1日

    ついにロケット追撃計画が実行に移されました。

    大地の国民に向けての最後のメッセージ動画を見た紗枝は、直哉に電話で「明日あのホームにみんなで集まり、8時23分発の電車に乗る」と告げ、必ず来て欲しいと念押しするのでした。

    翌朝

    紗枝や祥大からの着信をガン無視して、仕事の準備をしている優斗。

    直哉もまた、美容院で掃除をしていました。

    達哉は少し不安げでしたが、直哉がいたからずっと幸せだったと告げました。

    それを聞いて安心した直哉は、彼を抱きしめ、先に行くよう促したのでした。

    それからしばらくして、直哉の元にお騒がせユーチューバーがやって来ました。

    そこへ加勢する新聞記者や賑やかしの野次馬達。

    大地の訴えを面白おかしくいじろうとする彼らに、直哉は思わず「勝手に妄想で話をするな!ちゃんと人の本質を見ろ!」と声を荒げました。

    そして、ますます優斗のことが心配になった直哉は、彼らを放置したまま、どこかへと駆け出したのでした。

    その頃

    駅前で赤ちゃんを預かっていた紗枝は、直哉から電話で一緒にいけない旨を告げられました。

    ですが、電話口からホームのアナウンスが聞こえ、紗枝は慌てて駅に向かいました。

    そして、奇跡的にホームで会えたふたり。

    改めて自分への好意を告げた紗枝を、直哉は無言で抱きしめました。

    一瞬驚いた紗枝でしたが、直哉に愛おしそうな目で「お前のおかげで居心地良くなった」と言われ、はにかんだ笑顔を見せるのでした。

    その頃

    まだ救助活動に専念していた優斗。

    そんな彼の前に突然現れた直哉は、「いつまでもヒーローやってるお前を助けに来た」と真顔で告げました。

    すでに電車は出てしまったと聞き、わざと乗り遅れた直哉を責め立てる優斗。

    それにも怯まず、直哉は「ずっとお前に助けられて来た。体より、むしろ心を救われていた。だから一緒に生きよう」と必死に訴えかけました。

    直哉の気持ちを理解した優斗は、電車に乗ったみんなに未来を託し、ふたりで微笑み合うのでした。

    その頃

    研究室で1本の電話を受けていた蓮見は、了解の返事だけをし、ため息をつきながらソファーに倒れ込みました。

    そして最後に

    樹海にひとり留まった弥一は、大地からの手紙を受け取っていました。

    紙は色あせ、ジャケットも埃まみれ。

    それでも嬉しそうな弥一は、感慨深そうに「生きろ」とつぶやきました。

    その傍らには、立派な木の実が実っていました。

    それはまるで、何らかの変化を暗示しているかのようでした。

    正直、はっきりと結末を見せないラストには、少し困惑してしまいました。

    最後の蓮見の反応も微妙なんですよね。

    ちょっと笑っているようにも見えたし、ホッとして体の力が抜けたのか、失敗と聞いて絶望感で崩れ落ちたのか。

    まあ、もし隕石回避が失敗してたとしても、少なくともシェルターに向かった人達だけは助かるわけですよね。

    そういう意味では、やはり人類全滅の未来が少し変わったと考えていいと思います。

    なので、弥一のいる元の未来は、祥大が説明してたようにパラレルワールドになったのかなと。

    大地の手紙がそのまま弥一に届いたということは、予定通りの未来になって、同じ世界線で繋がってるんじゃ?という意見もあるようですね。

    でも、草木も生えないほどの衝撃を受けたなら、大地のジャケットが綺麗な形で残るはずないし、そもそもその場所に留まってるわけもない。

    さらに、弥一のいる未来で、植物が元気に育っていることも説明がつかなくなります。

    その間はファンタジー的なご都合主義になってしまいますが、弥一が生き残れる世界線に上手くリンクできたってことで。

    とりあえずは、彼も無事だったことにホッとしました。

    で、散々なんやかんやあった直哉と紗枝ですけど。

    お互いはっきり好きとは言わないけど、これはもう、完全に両思いですね。

    おでここつんで終わるラブシーンは斬新でしたが、勢いでがっつかないところが直哉らしくて良かったと思います。

    優斗との本気のぶつかり合いも胸熱だったし、虚勢張ってた優斗の心のシャッターを最後に直哉がこじ開け返したところが最高にヒーローっぽかったですね。

    とりあえず、人の一部分だけ見てごちゃごちゃ言うんじゃなく、その人の本心にまで触れてこそ、相手を理解したことになるんだというメッセージはすごく刺さりました。

    【ペンディングトレイン】最終回の結末予想と考察

    原作やネタバレ情報がないペンディングトレイン

    未来へ飛ばされた電車が最終回にどのような結末を迎えるのか、予想してみました!

    結末予想①現実世界に戻れる!

    様々な経験を経て元の世界に戻り、これまでの生活や周りの人との関係を見直して、元の世界で心新たに生きていく、という結末を予想!

    もし自分が突然異空間に飛ばされたとしたら、まず願うのは「元の世界に帰りたい~!」ということではないでしょうか?

    主人公の直哉も、第1話でまず弟のことを思い出していました。

    家族や恋人に会いたい、いつもの喧騒が恋しい、煩わしい人間関係ですら愛おしい、お家のベッドで眠りたい…。

    紆余曲折を経て、主人公たちは無事現実世界に戻れた…という結末がやっぱりしっくり来るような。

    しかも!2話オープニング映像で、直哉含め乗客たちがみんなで電車の中から外をのぞき、「わあ~!」っとちょっと嬉しそうな表情をするシーンがありません?

    このシーンを見てから、やっぱり現実世界に戻れるような気がするんですよね♩

    そして第8話で、完全な元の世界ではありませんでしたが、事故の起きた3年後に戻ることができました!

    結末予想②主人公の夢だった!事故が起こる前に戻り、未来を救う

    起きたことの全ては、主人公が見た予知夢だった、という結末を予想!

    そして事故が起こる前に戻り、電車と乗客、そして未来を救う…!

    (あれ?有名映画と丸かぶりですね。)

    ペンディングトレインでワープした先は30年後の未来

    30年後と言うとそう遠くはない未来で、ワープしなかったとしても今回の乗客たちは生きているはずの未来。

    そしてその未来は現在の跡形もないほど荒廃している。

    この30年後に先にワープしてしまったことは、何か意味を持っているのかも。

    実際は夢ではなく現実でした!

    でもしっかり今後起こる大災害に備えて未来を救おうとしていましたね!

    最終回では、無事乗客達の証言が真実だと科学的に証明されました。

    ですが、最後は結局、政府に頼ることになりました。

    それも、ロケットを隕石にぶつけて軌道を無理やり変えるという、かなりの大博打。

    さすがの蓮見も、そりゃ結果聞くまで生きた心地がしなかったでしょう。

    まあ、その先ははっきり教えてくれなかったんですけどね。

    後は彼の態度から察してくださいという感じでした。

    結末予想③このまま未来の世界で生きていく!

    異空間に取り残されたまま、残された人々で力を合わせて生きていく、という結末を予想!

    モノと情報に溢れた現代社会。

    「何も知らない、何もない環境でゼロからスタートしたい…」と考えたことはありませんか?

    早速1話でも、「戻りたい」と思う乗客とは逆に、「自由だ~~!」と叫んでいた乗客もいましたね。

    一見絶望的にみえますが、現実をリセットしたい…と思ってる人にとってはちょっと希望が持てる話のような気もします。

    第8話で現実世界に戻ってくることができました!

    ただ、もし今後大災害を避けられないのであれば、「未来へワープして未来で生きていく」という選択肢もありそうですよね。

    と、ちょっとファンタジー展開も考えてみましたが、さすがにもう一度ワープはなかったですね。

    とはいえ、弥一だけは未来の世界でたくましく生きているようだったので、この一部分だけは予想通りでした。

    濃厚な最終回の結末はこんな感じでしょうか。

    ①の「現実世界に戻る」+②の「30年後未来を救う」もしくは③の「災害が来る前に未来へワープして未来で生きていく」?

    現実世界に戻ってきて最初は喜んでいた乗客たちも、今は誰にも信じてもらえずあまりにも酷な現実に悲観している状態。

    ですが、最終回では、自分達の主張が正しかったと周囲に受け入れられ、みんなにも笑顔が戻りました。

    とはいえ、どちらにしても全員が助かる未来ではないという、手放しでハッピーエンドと喜べない結末になってしまいました。

    でも、たとえ命のリミットがわかっているとしても、今この瞬間を幸せに生きることが何より重要だと、居残り組も思えたし、タイムスリップ直後の悲壮感もありませんでした。

    みんなが笑顔で終えられたという意味では、物理的には無理でも、精神的にはみんなを救うことができたんじゃないかと思います。

    紗枝が抱いていた赤ちゃんは誰の子?

    1話の一番最初に紗枝が抱いていた赤ちゃんは誰の子?

    これ、当初からずっと話題になっていた部分ですが、めちゃくちゃ気になりません?

    1話の最初に駅のホームで紗枝が赤ちゃんを抱っこしながら走っていましたが、今のところストーリーの中では赤ちゃんは出てきていませんよね。

    結局最終回は「元に戻れる」という結末で、今の未来へワープしている状態自体が紗枝の”回想“なのでしょうか?

    それとも、未来と現在(30年前)を行ったり来たりできるとか?

    そして赤ちゃんは

    • 紗枝自身の子供?
      ・・・優斗か直哉と結ばれる?
    • 高校生カップル(和真と小春)の子ども?

    この辺りが濃厚なのかな~なんて思いました。

    実際小春ですが、ちょこちょこお腹を気にするシーンや、「眠くなった」というシーンがありません?

    しかも第5話では、和真がお風呂に入っているときに小春が何かを打ち明けようとしていましたよね!

    これはやはり伏線だったようで、第7話の終盤で、小春自身の口から妊娠の事実が告げられました。

    このことから赤ちゃんは、小春と和真の子供で間違いなさそうですね。

    第9話でも、小春「お腹の赤ちゃんは順調」と言っており、和真と小春が結婚することになっていましたね!

    最終回では無事に小春が出産し、みんなで祝福しました。

    そして、1話冒頭の紗枝が赤ちゃんを抱いていたシーンは、シェルターに避難する日、駅のホームで直哉を探すために全力疾走するという場面に繋がりました。

    やはり直哉と離れ離れになるというナレーションの伏線は変わらずでしたが、しっかり回収はされました。

    緑色に光る石

    第1話から時々出てくる緑色に光る石

    トンネル内で光るこの緑の石ですが、ちょこちょこ出てきているので物語のキーになりそうですよね。

    • この緑色の石にはタイムスリップさせる力がある?
    • 時空を歪ませている?

    きっとこの緑色に光る石が、現代に帰るためのきっかけになるかもしれません。

    さらに同じタイミングで光るオーロラ。

    Twitter上でも話題になっていますが、この石とオーロラは何か関連がありそうな気がしますよね。

    ちなみに電車がタイムスリップする直前に、転がったペットボトルの蓋。

    優斗が拾おうとしたら消えましたが、2話の最後にオーロラ出現と共に落ちてきましたよね。

    時空が歪んでいて、現在と繋がっているということでしょうか?

    第4話では、初めて直哉が緑の光る石に気付きましたよね。

    そして、第5話では、隕石かスペースデブリの一部では?という可能性も出てきました。

    さらに、第6話では、佳代子と小森もオーロラと緑の石を見つけました。

    これに関して、第7話で、石が隕石であることと、オーロラが出現した時だけ緑色に光ることが判明しました。

    石自体にタイムスリップさせる力はなく、トンネル内に時空の歪みの境界であるワームホールができていて、そこに電車が飛び込んでしまったという具体的な説も出てきました。

    蓮見教授、やはり説得力がありますね。

    それを瞬時に理解した祥大と和真もすごいですが、そもそも最初にそれに気づいた海老原って一体何者なんでしょう!?

    ちなみに、この説は終盤で実際にワームホールが現れたので、すぐに立証されました。

    そして、第8話では、この隕石がワームホールを出現させるきっかけになりました。

    この隕石、ただ転がってるだけではなかったんですね!

    半信半疑だったものの、終盤で無事、災害が起こる直前の2026年5月に戻ることができました。

    6号車と犯人

    序盤では全く出てこなかった6号車。

    6号車も一緒に消えていることを忘れそうでしたが、第4話から6号車も登場しストーリーが急展開しています!

    6号車も一緒に同じ未来に行っていたことが確定しました。

    また3話の予告から出てきた謎の人物。

    この謎の人物は、3話終盤で北千住駅殺人事件の犯人だとほぼ確定しました。

    この犯人、5話で登場した加古川辰巳かと思われましたが、6話で全く別の男性だったことが判明しました。

    そして、5話終盤で埋められていた死体は、この犯人で確定。

    彼を刺殺したのが山本でした。

    偶然の事故に近かったとはいえ、殺人の現行犯が目の前にいるのに、危険人物がいなくなったことの方に喜びを感じてしまった6号車の乗客達も、すでに相当ヤバイですね。

    勘違いで持ち上げてしまったのは自分達だし、後に洗脳されてこの独裁国家になってしまったのも、自業自得ですね。

    でも、その歪んだ国家ももはや機能していないし、結果的に山本を見限った人達が5号車に流れて来ました。

    8話以降、この6号車に関しては一切触れられることもなく、最後まで消息はわからずじまいでした。

    山本もどこへ消えたの?

    警察も何か途中から捜査ぐだぐだになってたし。

    え?弥一の歯が見つかったその後は?

    ここだけはうやむやにされたままで、何だか消化不良でした。

    30年の間に何があった?

    最終回結末までの展開で、このワープした30年の間に何があったのかも少しずつ明かされていきました。

    もしかしたら、富士山噴火などの自然災害?

    30年後の未来なんて正直それほど遠くない未来なのに、

    • 何でここまで荒廃しちゃったの?
    • みんなはどこへ行っちゃったの?

    この辺りがやはり気になる部分ではないでしょうか。

    富士山はありましたが、一面砂漠、スカイツリーが埋もれていたりと荒野になっていました。

    これに関しては、5話で山本が具体的に説明しました。

    • 2026年に、日本のどこかに隕石が落ちた
    • 大洪水、大地震が起こり、日光が遮られて植物が育たなくなった
    • ここは恐らく、2060年の日本で、カナダとの境目

    ですが、6話で無線が嘘っぱちだとわかったため、3つ目の予想はなくなりました。

    こうなると、残り2つの説も怪しくなってきました。

    ただ、7話で実際に優斗が船長の手帳を見て、2026年12月9日に大災害が起こったという文章を確認しています。

    それに加えて、元いた世界の痕跡も見つけたので、ここがかつて自分達が住んでいた地域の未来の姿という点は間違いなさそうですね。

    最終的に、2026年12月9日に地球に隕石がぶつかるという説は、科学的に証明されました。

    それが予定通り起これば、後の枯れ果てた大地に繋がった可能性もあります。

    ですが、最後に弥一がいた未来には、木々が生い茂り、果物も実っていました。

    ということは、途中で何らかの変化があって、植物が育たない環境ではなくなったのかもしれませんね。

    少なくとも、直哉達が見た絶望的な未来より好転したと考えていいと思います。

    ラブ要素はある?

    紗枝は最初から優斗に想いを寄せていました。

    ということは、この紗枝を巡るラブ要素も今後描かれていくのかな・・・?と。

    主人公の直哉に対して、いくら振り回されても気を配る紗枝。

    強がりで素直になれない直哉ですが、第2話で紗枝に言われた「優しい人」という言葉できっと直哉の中で紗枝に対する思いも変わったのではないかと。

    優斗は優斗で過去に何かしらあるようですし、紗枝を巡る直哉と優斗の三角関係も描かれそうですよね。

    さらに、3話あたりから、玲奈もふたりに気があるようなそぶりを見せています。

    4話では、直哉の勇敢な様子を見て、かなり彼に気持ちが傾いたように感じられました。

    紗枝も初めて直哉の笑顔を見て、ますます人の良さに気が付いたようです。

    ここに来て、一気に直哉の株が爆上がりなので、今後四角関係に発展していくという可能性もあるかもしれませんね。

    5話では、ついに直哉が完全に紗枝に惚れていると判明しました。

    優斗にも樋口真緒という想い人がいることがわかって、紗枝の気持ちは少し直哉に傾いた気も?

    さらに玲奈は、スッピンを褒められたことで、全く眼中になかった明石にも興味を持ち始めたように見えました。

    今は恋なんてしないと頑なな彼女でしたが、7話では何だか明石といい雰囲気に?

    実はもうすでに付き合っているのかもしれません。

    そして、ついに真緒への想いを断ち切った優斗。

    散々直哉に煽られてたし、これから紗枝に気持ちが向かうかもしれません。

    ですが、その紗枝は、完全に直哉に惚れている様子。

    まだお互いの気持ちを知らないので、両片思いっぽくも見えますが、ここに優斗が割り込んで来るんでしょうか?

    これに関しては、8話で紗枝が優斗に恋愛感情がないことを匂わせるような発言をした時に、若干優斗ががっかりしてるように見えました。

    もしかして、もうかなり紗枝を女性として意識し始めてる?

    そして、ここまでけしかけておきながら、急に紗枝にデレ始めた直哉。

    紗枝としては、こんなんされたら、もう直哉をますます放っておけなくなるじゃないですか!

    この三角関係、これからますますややこしくなっていきそうですね。

    最終的には直哉が気を遣って身を引きそうな感じもしますが、1話冒頭のナレーションを思い出すと、結局どちらも選ばないとか?

    このあたりも、今後の動向が気になりますね。

    なんてのんきに構えてたものの、9話で一気に急展開!

    紗枝は直哉に惚れてることを自白したものの、あっけなく玉砕。

    優斗が略奪愛宣言したけど、直哉はそれも完全スルー。

    このまま本気でふたりをくっつけようとするのかも?

    まあ、そうなっても、3人とも納得しないでしょうけどね。

    そして、完全にもう付き合ってると思われた明石と玲奈ですが、実は明石が既婚者だったことが判明。

    最後の最後にとんだクソ野郎じゃないですか!

    ベタな修羅場動画にはちょっと笑ってしまいましたが、全く動じない玲奈を見てると、彼女は今後もひとりで強く生きていけそうですね。

    ・・・と思ってたところに、まさかの明石の離婚で、あれよあれよという間に、あっさり復縁してしまいました。

    やはり、吊り橋効果は最強ですね!

    それにあやかったのは、直哉と紗枝も同じで。

    あれだけ横やり入れてた優斗は、やはりふたりの間に割り込めないと思ったのか、あっさり直哉に押し付けた!(笑)

    直哉の心のシャッターをこじ開けたのは優斗と言ってたけど、やはり本音では紗枝だと思ってる気がします。

    最後のキスしそうでしない、微妙な距離感が逆にエモかったですね。

    【ペンディングトレイン】ネタバレ最終回予想まとめ

    「ペンディングトレイン」まとめ

    • 原作なしのオリジナルドラマ
    • 放送開始は4月14日、最終回は6月23日
    • 主演は山田裕貴さん、バディ役に赤楚衛二さん、ヒロインは上白石萌歌さん!
    • ペンディングの意味は「未決定の」「宙ぶらりん

    今回は2023年4月期のTBS金曜ドラマ「ペンディングトレインー8時23分、明日 君と」についての情報をお伝えしてきました。

    いきなりのタイムスリップから始まるサバイバル生活。

    その中で本音でぶつかり合い、出来上がった絆は、何事にも代えがたい幸せを生み出しました。

    色んなものを失くしたことで、逆にみんながこれまでの恵まれた環境をひしひしと感じられました。

    そして、強く願えば、奇跡は起こる。

    最後はタイトル通り、「宙ぶらりん」なままのラストでしたが、人が対面でぶつかり合うことの大切さを痛感させられた作品だったと思います。

    全ての謎が解けた上で見返すと、また違った考察が生まれるかもしれませんね。

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