『ザ・ロイヤルファミリー』のネタバレ原作は？最終回結末までのあらすじ全話　

2011年

栗須栄治(妻夫木聡)は優秀な税理士。

しかしある事情で仕事にやる気が見いだせずにいました。

そんな時に舞い込んだ依頼は、大手人材派遣会社ロイヤルヒューマンから。

人事統括部長の山王優太郎(小泉孝太郎)は、経営が厳しくなっている現状を伝えます。

人員削減まで追い込まれていて、経営難の原因の部署の1つの調査を依頼。

それは、父で社長の山王耕造(佐藤浩市)が力を入れ込む競馬事業部だったのです。

セリ会場

早速北海道のセリ会場へ向かった栗須。

耕造は手に入れたかった馬を手に入れられず不機嫌な様子。

手に入れたかった馬は、ライバルの馬主の椎名善弘(沢村一樹)に取られてしまいます。

そのまま焼肉を食べに行く事になりました。

酒が苦手な栗須の根性を見た耕造は彼の根性を認めます。

出会いと再会

翌日、耕造が栗須を連れてきたのは、とあるファームでした。

そこには足を負傷した馬・イザーニャがいて、普通なら買われる事がない馬。

馬の価値は数字では計測できないものだと、栗須に馬を触られます。

不正な流れ

会社に戻った栗須は、金の流れを整理します。

部署を利用して私的使用を疑う裕太郎の言う通りの数字が出ていました。

競馬事業撤廃の会議でそれを伝える栗須に、夢はあるのかと問う耕造。

馬が走れなくなった先はどうなるかと言われた栗須は、加奈子に相談しました。

馬の引き取り先がなければ、処分という現実を言います。

馬に情を移さない方が良いとファームの人は言います。

自分が調べた結果、馬たちの未来は絶望的なものだったからです。

栗須の決意

その話しを聞いた栗須は、父親の事を思い出します。

翌日もファームに顔を出しイザーニャの子・ロイヤルイザーニャをなでる栗須。

耕造は馬を見るのではなく、人間の信頼を見抜いて馬を買うと言います。

栗須は自分は見抜く力はないから、耕造に自分を賭けて欲しいと頼みました。

これまでの競馬事業部のあらゆる資料を預け、馬たちの未来を探したい栗須。

予想外の栗須の提案に驚く耕造は、なぜそこまでしてくれるのかと聞きます。

「このまま終わらせたくないと、私自身が感じたからです」

不正の真相

馬の処分が決定し、あとは耕造のサイン1つとなった日。

栗須は7年分の領収書の不正の流れを突き止め、多額の横領が発覚。

しかしそれは耕造ではなく、秘書の金城によるものでした。

今回の件で馬たちは救われましたが、大きな仕事を決められなかった栗須。

責任を取る形ではあるものの、自ら栗須は会社を去るのでした。

初めての競馬

後日、栗須は耕造に呼ばれ、馬主達が座る席に呼ばれます。

ほんの一瞬、馬と一体になる瞬間が良いと話す耕造。

東日スポーツの記者・平良恒明(津田健次郎)に声を掛けられる栗須。

耕造は競馬会には欠かせない人だと言われます。

耕造の馬がゲートへ向かう姿を見る栗須。

ロイヤルファイトの走りを今か今かと見守る栗須と耕造。

4番手で走る前半、最後の直線でロイヤルファイトが登り上げてきます。

並んでゴールインしたように見え、判定待ちに。

結果は、ロイヤルファイトは2位で1着は椎名の馬でした。

直後に林田純次(尾美としのり)から電話を貰う栗須。

栗須の過去

林田から感謝の電話を受けた栗須は、1年前の話をします。

税理士一筋の父親は、自分に後を継がせるつもりでした。

数年前に、帰ってきて一緒に働かないかと誘われます。

しかし今の地位が捨てられなかった栗須は帰る事を渋りました。

そして1年前に父は亡くなり、約束が果たせなくなり後悔。

父に言われていた人に感謝されるようになること。

それを漸く果たす事が出来たと感じる栗須。

話を聞いた耕造は、栗須を自分の元で働くように言います。

有馬記念で一位を取る夢を話す耕造。

そして、絶対に自分を裏切らないよう栗須に言います。

2030年

30年前、そんな事があった話しを？？(目黒蓮)は聞いていて…。

飾っている写真には、栗須と加奈子と3人で写っていました。

再出発した栗須

栗須栄治(妻夫木聡)は、山王耕造(佐藤浩市)の競馬事業部の専任秘書になる事に。

その日は山王家の夕食に招かれますが、重たい空気が流れます。

耕造以外の家族は、競馬事業を毛嫌いしているのは明白でした。

1勝しなければ

山王優太郎(小泉孝太郎)は、勝てない馬を持っていても会社の為にならないと考えます。

若手社員達からの不満から、中央競馬で1勝もしなければ、競馬事業部を撤廃する案を提案しました。

耕造はその提案に乗ってしまいますが、不安の方が大きいものでした。

なぜなら、競走馬として可能性があるのは11頭中1頭しかなかったからです。

それは2着でゴールしたロイヤルファイトだけでした。

行先のない馬

ロイヤルファイトを調教する為に、調教師の田所の元へ。

しかし耕造のやり方に嫌気がさして、交渉は決裂。

行き先の無くなった馬たちの新たな調教師を急いで栗須は探す事になります。

しかしどの調教師にも断られ、更に未勝利戦という現実を聞きました。

そして難航している理由は、耕造の評判の悪さに拍車がかかっていたのです。

2頭を別々に

この状況を考え、2頭を別々の調教師に預ける考えを持つ耕造。

しかし、2頭を離れ離れにする事を栗須は反対します。

野崎加奈子(松本若菜)が東京に来たので、栗須は一緒にご飯を食べに行きました。

栗須の話を聞いた加奈子は、広中博(安藤政信)という調教師の事を教えてもらいます。

早速、広中に会いに行くと厩舎に空きがありますが…。

京子と栗須

山王京子(黒木瞳)に呼び出された栗須。

自分が担当している飲食事業へ転職にしないかと引き抜きに合う栗須。

京子は栗須の能力を無駄にする事はないと言います。

競馬が大嫌いだと全く隠す様子もなく…。

広中の返答

広中の返答を聞く為、栗須が行く2頭を引き取ってくれると返答が！

予想外の答えに驚く栗須。

栗須は広中からとある提案をされ、その後耕造を呼びます。

レース方針として広中から提案されますが、耕造は大反対。

この方針に乗るか乗らないかを最終的に決めるのは耕造です。

あとは栗須の説得次第でした。

2頭の運命

林田から買った2頭を信じて買った耕造。

ならば、広中を信じてみたらどうかと栗須は言います。

ギャンブルの様な危険性を感じる耕造ですが、全てギャンブルだと反論。

耕造は自分に判るように説明させるように栗須に言います。

広中が言った「勝つかもしれない可能性がある」という言葉を栗須は信じようと思いました。

ファイトとイザーニャ

広中に預けられた2頭の調教が始まります。

そして出走が決まり、2011年9月、運命の日当日を迎えました。

栗須は転職祝いで耕造から貰った高級時計をゲン担ぎに使いたいと言います。

もし勝てば、これを大事な時に必ず付けたいと。

イザーニャが芝、ファイトをダートで走らせると言う今までとは逆の事をさせる広中。

ファイトよりイザーニャの方が勝つ可能性を広中は考えていました。

馬主とトラブル

野崎加奈子(松本若菜)は父の剛史(木場勝己)の経営の仕方に頭を悩ませます。

経営難のファームは、意見を言える立場ではありませんでした。

剛史はとある理由から庭先取引に拘っていたのが原因で…。

競馬事業部の危機は

イザーニャとファイトによって競馬事業部は救われました。

しかし2頭同時に故障になってしまい、これ以上走らせるわけにはいきません。

有馬記念の勝利の為に、競走馬を探す事になった栗須栄治(妻夫木聡)。

そのタイミングで、加奈子が馬を出していると知り、興味を持ちます。

人気の北稜ファーム

国内最大規模のファームは人気が高く、椎名善弘(沢村一樹)も狙っていました。

有馬記念を狙う山王耕造(佐藤浩市)も椎名と同じ馬に注目。

値は3億を超え、予算を越えてしまいますが、落札は叶わず。

牧場周り

林田純次(尾美としのり)の牧場に向かった耕造達。

そこにはロイヤルハピネスがいて、繁殖用の母馬として暮らしていました。

しかし経営難もあり、牧場を年内に閉じる事を聞きます。

そこで栗須は、競馬界の厳しさを目の当たりにするのでした。

加奈子のファームへ

栗須に紹介された加奈子のファームにやってきた栗須達。

1億円という馬の価値を見に来た耕造。

商売ではなく勝負に拘る剛史と耕造は案の定、喧嘩を勃発。

話にならず近所のスナックへ。

耕造に加奈子はどこにも負けない馬だと言います。

その話を聞いていた地元住民からは、現実離れしていると非難を受けていました。

栗須は勝つ為の馬を探している夢を探していると言いますが…。

ハピネスを野崎ファームへ

栗須は馬を強くする為には、馬を育てる時間が必要だと耕造に提案。

耕造も加奈子を助ける事を強調し、提案を飲むのでした。

改めて剛史になぜ1億円の価値を馬につけたのか聞く耕造。

食いつなぐだけの経営の現在、しかし勝ちたい気持ちが強い剛史。

加奈子は父と同じ様に夢を抱いた仲間達がいたと話します。

父の夢は日高にいる人々の夢だから譲れない事だと。

耕造は日高の馬でGIを勝つ夢が生まれたと話します。

北稜の馬は勝って当たり前で、それはつまらないと。

耕造の死に物狂いで勝つ気があると聞き、1億円の馬は耕造の元へ。

育成牧場

ロイヤルホープが野崎加奈子(松本若菜)の牧場から基礎訓練へ向かいます。

しかしホープには問題があり、広中博(安藤政信)に呼び出されました。

実はプロのスタッフにも心を開かないホープでは、ジョッキーが見つかりません。

最後の候補として岩手で活動する佐木隆二郎(高杉真宙)を尋ねますが問題が…。

ジョッキーにも問題

佐木をジョッキーとして選ぶ栗須栄治(妻夫木聡)。

しかし佐木は中央競馬の騎手免許を持っていません。

更に佐木自身も、ホープが勝てる馬とは思えないらしくスカウトに失敗。

しかし騎手としての才能がある佐木なら、ホープを乗りこなす可能性がありました。

栗須は、平良恒明(津田健次郎)に説得材料がないか聞きます。

そこで佐木が学生時代に暴力事件を起こしていた事を知る栗須。

交渉開始

栗須は再度盛岡へ向かい、佐木を説得しに行きます。

佐木は馬を盛岡の厩舎に置くなら乗っても良いと言いますが…。

必ずしも中央が良いとは限らないと佐木は栗須に言うのでした。

そんな時、ロイヤルヒューマンでは大きなスキャンダルが記者に掴まれていて…。

対応に当たっていた山王優太郎(小泉孝太郎)は、更に記者から言われ…。

喧嘩の原因

佐木の喧嘩の原因が、人気ジョッキーの2世と喧嘩していた事が分かります。

椎名善弘(沢村一樹)から声を掛けられた栗須は事件当日の話しを聞かされました。

佐木の才能を勝っていた椎名は、佐木が去った事を残念に思っていたのです。

もう一度

話しを聞いた栗須は再度、佐木の元を尋ねます。

しかしそれを聞いた父親は、自分を言い訳にせず、自分の足で立つように言います。

社長が向かった先

山王耕造(佐藤浩市)が急いで向かった先はとある病院でした。

栗須は今日中の決算を貰う為に、追いかけて病室前まで行きます。

しかし声を掛けられる感じではなかった為、そのまま病院を後に。

その時、？？(目黒蓮)とすれ違い…。

初対面

佐木とホープの初対面の日。

ホープは尻尾を揺らし、なついている様子です。

そして実際に馬に乗ってみると、これまでのジョッキーとは違い乗りこなします。

それと同時に佐木は中央で走る為の資格の勉強も開始。

6月のデビュー

ホープを賭ける人は少なく、これで勝利すればとんでもない金額になるものでした。

そして佐木は因縁の松井とのレースでもあったのです。

12頭の馬によるレースですが、ホープはゲートに入ろうとしません。

佐木はホープを安心させゲートに入れさせます。

病院の女性と青年の正体

そんな時、耕造の隠し子の記事が週刊誌に掲載。

同じ頃、耕造が見舞いに行った中条美紀子(中嶋朋子)の中条耕一(目黒蓮)は母の病気を心配していて…。

耕造の隠し子騒動

山王耕造(佐藤浩市)の隠し子報道に驚く栗須栄治(妻夫木聡)。

説得をして耕造が漸く、相手の女性・中条美紀子(中嶋朋子)の事を教えてもらいます。

そして美紀子は、余命が1年しか残されていないと知るのでした。

美紀子からは隠し子の耕一(目黒蓮)は何も知らないと聞かされます。

更に耕造自身、美紀子が病気だと知り再会する迄、息子の事を知らずにいたのです。

栗須は全て1人で何とかしようとする耕造に一喝。

美紀子の事もホープの事も全て自分が対応すると栗須は言います。

ホープの成長

隠し子騒動に気を遣う周囲ですが、ホープの勝利を目指さなければいけません。

ジョッキーの佐木隆二郎(高杉真宙)との相性は良く成績も悪くありませんでした。

ロイヤルハピネス

嘗て耕造に言われて馬を選んだ事がある美紀子。

そしてその馬は母馬になって今も元気に過ごしているハピネスだと聞いた栗須。

更に何も知らないはずの耕一は、大学のサークルで競馬研究部に所属していると知ります。

話を聞いた栗須は、ハピネスを撮影する為に、野崎加奈子(松本若菜)の牧場へ。

そして栗須は乗せている車の中で、翔平が競馬学校に行きたい事を教えてくれました。

突然の見舞客

美紀子の病室に山王京子(黒木瞳)が尋ねてきます。

美紀子は京子に謝罪をし、勝手に子供を産む選択をしたと言いました。

京子が帰るのを見かけた栗須は、絶句します。

G1レースデビューのホープ

しかし大惨敗をしたホープ。

耕造は椎名善弘(沢村一樹)にご飯でもどうかと誘います。

栗須と相磯正臣(吉沢悠)は、この重たい空気に困惑。

喧嘩腰の耕造に対して、椎名は二度とホープに負ける事はないと言い切ります。

ホープに負けた事で、椎名は二度と負けない決意をしたと。

食事を終え、耕造を車に乗せ送り出した後、栗須は椎名に質問します。

それは、なぜ勝てないのかというもの。

すると椎名は意外にも、山王は勝てる可能性はあると言うのでした。　

日本ダービーに来たホープ

テレビからホープを応援をする美紀子。

そして、耕造から馬券を買ってやると言われた美紀子が指定した馬は…。

今日のレースには、山王一家全員がやってきました。

ラジオからレースを聞く美紀子と耕一。

美紀子は耕一の予想を聞くと、ヴァルシャーレが勝つと予想。

しかし、耕一が期待している馬はホープだと美紀子は聞くのでした。

運命のレース

残り400になると、ホープが前に出てきました。

ヴァルシャーレとホープの一騎打ちに！

並んでゴールした日本ダービーは白熱し、判定待ちに。

ヴァルシャーレが1着という結果に落ち込む一同。

そして美紀子は耕一にある事を伝え、この世を去りました。

美紀子の葬儀

喪主を務める耕一の前に現れたのは、耕造と栗須でした。

栗須は生前に、2人を合わせて欲しいと頼まれていて、2人の間に立ちます。

耕造は、耕一に迷惑をかけるつもりはない事と何も知らなかったと伝えました。

そして、何かあれば栗須に相談する様にと。

栗須は香典を渡しますが、耕一は拒否し、自分に関わらないで欲しいと言います。

「僕があなたに二度と会う事はありませんから」

引退

ロイヤルホープは中々勝つことが出来ません。

それでも、少しずつファンを増やしていきました。

せめて1勝して欲しいと願うファンも多く…。

そして遂に来年で一緒に引退すると山王耕造(佐藤浩市)は言います。

突然引退すると聞いた家族は驚きが隠せません。

そして耕造は唯一の条件として、今いる社員は守るように言います。

出来る限り要望は望みたいと山王優太郎(小泉孝太郎)は応えます。

耕造は最後に中条耕一(目黒蓮)の事が気がかりでした。

急な耕造の決断に違和感があった栗須栄治(妻夫木聡)。

栗須は引退理由を聞くと、癌が見つかった事を告げられます。

耕造の悩み

競馬事業部も無くなると言う事で、耕造は栗須を経理異動させました。

しかし栗須は耕造との夢を叶える為にも、異動はしないと返します。

そして栗須は耕一のいる大学に顔を出し、耕造と会ってくれないかと懇願。

耕一は耕造と話す事は何もないと相手にしません。

2018年

耕造の病状は悪化し、レースを見られる状況ではありませんでした。

ホープのレースも2位という結果でしたが、有馬への希望が見えます。

久々に外出し、いつもの店で皆で食事会が開かれました。

そして全員でホープの勝利を願う乾杯がされます。

プロポーズ

季節は冬になり、栗須は野崎加奈子(松本若菜)と初詣。

ホープが勝ったら結婚してほしいと栗須は加奈子に言います。

しかし加奈子は馬ではなく、自分で決めたいとプロポーズを断りました。

自分は待っているから、今は耕造の側で支えてあげて欲しいと願います。

更に有馬で勝利したら山王百合子(関水渚)と結婚したいと佐木隆二郎(高杉真宙)は言いました。

意外にも反対はされませんでしたが…。

耕造と耕一

栗須は耕一に、耕造の引退を伝えに行きました。

そして、ある場所で会えるようにセッティング。

一緒に朝陽を見るだけでもいいと考える栗須。

しかし有馬記念の2日前の約束の日、耕造の病状は悪化。

約束の時間に栗須が待ちますが、耕一は現れませんでした。

栗須は1人、嘗て耕造が見たと言う競馬場の芝の上で朝陽を見ます。

最後のレース

耕造は病院の待合室で、ホープのレースを見守りました。

誰もが緊張するレースを全員で見守ります。

大雨の中レースは始まり、ホープが先頭！

しかしホープの走り方では、ラストまでもたないと誰もが思います。

そして最後の直線で、3頭が争う形に！

3位になっていたホープが最後に追い上げ、判定待ちに。

最終結果は、2位という結果に栗須は涙します。

しかしファンたちは、ホープの健闘を称え、多くのファン達に見守られるのでした。

耕一もレースを見て栗須に一度栗須と会話をしたいと連絡をします。

親子の対面

中条耕一(目黒蓮)は栗須栄治(妻夫木聡)と会います。

ホープは引退するが、血統を残す役目があると聞いた耕一。

すると山王耕造(佐藤浩市)に一度会わせて欲しいと意外な提案を受けます。

何か伝えたい事があるらしく…。

いつもの天ぷらの店で会う事になった3人。

耕一の熱心さを感じた栗須は、ホープの相続を耕一に所有させられないかと考えます。

ホープの所有

この提案を聞いた耕造は、耕一にその話しを伝えました。

謝罪も援助しない代わりに、ホープを託したいと。

突然の提案に耕一ですが、自分は馬主が務まらないと考えます。

そして、ロイヤルの馬で欲しい現役馬はいないからと。

栗須は耕一に、なぜ社長と会う気になったのかと聞きます。

耕一はホープの子供の事だけしか考えていないと言い出しました。

更にホープの相手の馬は、候補の馬ではなく、ロイヤルハピネスだと。

この2頭の子供なら、馬主になってもいいと思ったと。

そのハピネスこそ、中条美紀子(中嶋朋子)がかつて選んだ馬でした。

しかしそれには相続まで3年かかる計算だった為、耕一は耕造に長生きする様に言います。

ホープの相続

ホープの相続を山王優太郎(小泉孝太郎)と山王京子(黒木瞳)に許可を貰う栗須。

しかし京子は、あと3年も治療させる残酷さを感じます。

それから1年後、野崎加奈子(松本若菜)の農場にホープの子供が生まれました。

子供の名前は「ロイヤルファミリー」と命名する耕造。

更に半年後、ファミリーは成長し牧場を走り回っていました。

耕一は初めて対面するファミリーを見て笑顔を見せます。

ロイヤルファミリーの登録

競走馬としての登録を完了し、後は勝利でした。

有馬で勝つ為にも短距離ではなく長距離で行きたいと考える耕一。

それを聞いた広中博(安藤政信)は、耕一の意思を尊重します。

ファミリーのデビュー戦

栗須と耕一は、一緒に競馬場へ。

耕造は病院で中継を見るはずでしたが、容態が急変し…。

家族は耕造に見えるように映像を目の前に持って行きます。

ファミリーは、最初から出遅れてしまいました。

しかし徐々にファミリーは順位をあげ、隆二郎と一緒に駆け抜けます。

最後のカーブを抜けると、最後の直線でファミリーが先頭に近づきました。

そして2着から大きく離して1位で勝つロイヤルファミリー！

勝利を見届けた耕造は、涙を流し息を引き取ります。

訃報を聞いた栗須は、耕一に「ファミリーの馬主は耕一さんです」と伝えました。

馬主になった耕一

中条耕一(目黒蓮)は、幼い時から母の影響で競馬に興味を持ちます。

そして、山王耕造(佐藤浩市)が亡くなって1年になりますが、慣れない事も多く。

栗須栄治(妻夫木聡)に連れられてやってきたセリ市。

自分は馬が買えない立場だと耕一は思いますが、勉強する事も大事だと栗須に言われます。

耕一は目を輝かせながら、馬が買われているのを見ます。

耕一は、ファミリーを養うだけでも苦労している為、他の馬主達との違いを痛感。

ファミリーの成績

ロイヤルファミリーの成績が悪く、ジョッキーの変更を考える耕一。

広中博(安藤政信)に相談をしてみますが、佐木隆二郎(高杉真宙)の変更のリスクを言います。

しかし隆二郎に合わせていてもという疑念が耕一にはありました。

栗須は耕一に、チームの大事さを伝えます。

耕一はファミリーに合った戦い方を考えを持っていました。

若手馬主の会

そこに展之が偶然通りかかり、一緒に車に乗ることになった耕一。

展之は自由奔放にやっていて、若手馬主の会に参加させて貰います。

そこで自分の意見を通さない周りの意見の話しを聞き耕一は同調。

その会の記事が出た事で、栗須に注意を受ける耕一。

自分の様な若手がいくら言っても通じないから栗須には味方になって欲しいと頼みます。

しかし戦うべき相手は、チームではないと耕一は言われてしまうのでした。

耕一の覚悟

耕一は調整スケジュールを考え、新ジョッキーに野崎翔平(市原匠悟)を指名。

広中は本番と調教は違うから、翔平には荷が重いと考えます。

ファミリーしか馬を持たない耕一は、自分のプランを使いたいと。

広中も調教師を降りる事になった為、調教師を探す事になります。

しかしそう簡単に見つかるものではないと栗須は言いますが、耕一からは…。

「栗須さんも、辞めて頂いてていても構わない。自分は1人でやる」

翔平は、この状況を心配し、耕一に連絡を取りました。

耕一は、翔平を連れて若手馬主の会の店に行きますが、そこで酔っ払いに絡まれます。

ファミリーだけではなく、耕造の事も悪口を言われた耕一。

そのまま耕一は警察に保護されてしまいました。

警察から連絡を受けた栗須と相磯正臣(吉沢悠)は2人を迎えに行きます。

大事にはなりませんでしたが…。

栗須は軽率な行動を注意し、ファミリーの新しい転居先を探すと言います。

耕一は耕造の墓石の前で、自分の未熟さを痛感し涙を流しました。

耕一の嘘と想い

翔平からあの警察騒動の話しを聞いた栗須は、耕一を呼び出します。

栗須は耕一の秘書になってから、耕造ならどうするかを考えていたと謝ります。

耕一は、耕造からある事を言われた事を伝えました。

しかし自分の意思を貫いてばかりでは、ダメだと感じたと。

有馬記念で勝つ事は、皆さんの夢であり、一緒に叶えたいと耕一は頭を下げます。

栗須は「自分を絶対に裏切らない」を条件に耕一の願いを受け入れました。

もう一度

耕一は広中の元を再度訪れ、これまでの事を謝罪。

これまでの隆二郎の貢献に対しては、申し訳なく感じる栗須。

しかし隆二郎は、問題はないと栗須に伝えるのでした。

2024年

そして、時は経ち、ロイヤルファミリーのジョッキーは翔平に。

翔平とファミリーのデビュー戦を、栗須達は見守ります。

そして、見事優勝し、ファミリーの成績は伸びていました。

しかし隆二郎が新たに乗った馬の馬主は展之だったのです。