2023年10月16日スタートのドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」の原作ネタバレや最終回結末についてまとめています!
「トクメイ!警視庁特別会計係」は主人公の一円(はじめ まどか)が署内の無駄な経費や、刑事達のあやしい交流を解決していく新しい警察エンターテイメント。
一円を演じるキャストは、フジテレビ系ドラマで初主演となる橋本環奈さんです!
1円のズレも見逃さない円が、刑事達でも気づかなかった事件の違和感を指摘していくストーリーですが、原作はあるのでしょうか?
Xの正体は誰なのか、事件を解決していった先にはどんな最終回の結末が待っているのか気になりますね!
「トクメイ!警視庁特別会計係」の原作ネタバレの有無とともに、最終回の結末まで考察していきます♪
トクメイ!警視庁特別会計係のネタバレ原作はある?
*・。*・。*・。*・。
— 10月ドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』公式 (@tokumei_ktv) August 12, 2023
✨10月スタート✨
『#トクメイ!警視庁特別会計係』
カンテレ・フジ系🔸月曜夜10時
*・。*・。*・。*・。#橋本環奈 主演
警察組織の経費削減💰の“トクメイ”を背負った、最悪の凶運⚡️を持つ警察官が織りなす
⚠️新しい警察エンターテインメント⚠️ pic.twitter.com/odTqcxmc8w
「トクメイ!警視庁特別会計係」は、完全オリジナル脚本のドラマです。
ネタバレ原作がないので、毎回ドラマの展開を予想して楽しむことができますね♪
「トクメイ!警視庁特別会計係」の脚本を担当するのは荒木哉仁さんと皐月 彩さんです。
脚本を手掛ける荒木哉仁さんと皐月 彩さんの代表作をご紹介!
- しもべえ
- 世にも奇妙な物語シリーズ
- -50kgのシンデレラ
- ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
- レンアイ格闘家
今までも人気ドラマを手掛けているお二人が、「トクメイ!警視庁特別会計係」でどんな脚本を手掛けたのか今から楽しみです♪
原作ネタバレがないからこそ、最終回の結末まで予想できない展開が期待できますね。
従来よくあるお仕事ドラマとはまた違った爽快感が感じられそうです!
トクメイ!警視庁特別会計係のあらすじをネタバレ
「トクメイ!警視庁特別会計係」はお荷物所轄の万町署が舞台。
主人公・警視庁特別会計係の一円(はじめまどか)は、最強の凶運の持ち主!
刑事ドラマ好きの祖母の影響で刑事に憧れていましたが、あまりの凶運に周囲を巻き込みすぎてその夢は断念。
経費削減のため、別名「警視庁のお荷物所轄」の万町署に派遣された一円。
なんと万町署では無駄な費用、使途不明な経費ばかりだったのです!
無駄なのに「必要経費」と言い張る所属刑事たちとぶつかります。
そんな中次々と発生する難事件に、円は『1円玉にこだわり』つつ刑事達と協力しながら事件解決の糸口を見つけていくのです!
今までになかった警察署内の経費削減というところにフォーカスを当てたドラマですね♩
しかしそれだけでなく、几帳面な円だからこそ気づく事件の違和感。
それを刑事たちと一緒に事件ごと解決していく爽快感も味わうことができちゃいますよ!
- 一円(はじめまどか)|橋本環奈
- 1円のズレも見逃さない几帳面な性格。
- 刑事に憧れて警察官になったが、極度に運が悪い【凶運】の持ち主。
その他のキャストはトクメイ!警視庁特別会計係のキャスト相関図記事をご覧くださいね!
トクメイ!警視庁特別会計係の最終回まで各話あらすじをネタバレ
10月スタート 月10ドラマ
— 10月ドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』公式 (@tokumei_ktv) August 28, 2023
『#トクメイ!警視庁特別会計係」
🔶主演 #橋本環奈 さんコメント紹介🔶
「王道の刑事ドラマでもありますが、その一方で警察にも必ずいる「お金を管理する人たち」にフォーカスしたドラマというのは新鮮で、今までなかなかなかったと思うので楽しみです。私自身…(続く) pic.twitter.com/GUzQ7uyMvW
トクメイ!警視庁特別会計係のキャスト相関図とあわせてご覧くださいね。
第1話ネタバレ
ここは万町署のとある会議室。
未来に訪れるであろう、財政難による警察組織の存続に危機感を覚えた警視庁上層部は、大々的に経費削減を打ち出すことにしました。
そのモデルケースに選ばれたのが、万町署の刑事課で、年内に経費20%の削減目標が掲げられると、刑事達は大ブーイング。
強行犯係係長の湯川哲郎は、率先して異を唱えますが、特別会計係に任命された一円は、突然彼が事件現場で暴れている動画を流します。
そして、別室に連れ込まれた湯川は、円から店の修理費などの合計55万5400円が警察に請求されていると追及されました。
「全て経費で落とせる」と豪語する湯川でしたが、そこに被害者の店主が現れ、営業妨害だと難癖をつけます。
ですが、円は請求金額が極端に少ないことに疑問を抱き、店主が偽物を販売していると見抜いていました。
強盗が自作自演だと指摘され、大慌てで逃げ出す店主。
ですが、すぐに周りにいた刑事達に取り押さえられてしまいました。
いきなりの活躍に驚きを隠せない湯川達。
その後、刑事課では、円の噂で持ちきりでした。
彼女は警視庁長官官房長のお墨付きでやって来たエリートと言われているものの、本人曰く、警察学校時代のあだ名は疫病神。
早速捜査雑費を20%カットすると容赦ない円に、不満タラタラな一同なのでした。
そんな中
変死体が発見されたとの一報がもたらされ、すぐに現場に向かった湯川達。
被害者は万町大学の講師・徳永和樹。
刺殺のわりには出血が少なく、別の場所で殺されたようでした。
そして、所持金はわずか643円。
資金繰りに困って知人に借金はあったものの、どれも少額で、殺害されるほどの動機にはなっていませんでした。
防犯カメラもダミーで映像がなく、早速手詰まりかと思われましたが、財布から1円玉が1枚なくなっていることに気づいた円。
必死にその行方を捜すよう訴えますが、誰にも相手にされません。
それでもめげずに湯川に張り付き、捜査費の無駄遣いを指摘し続ける円。
この先、さらに捜査行動が制限されると憤る湯川。
完全に刑事達に敵認定されてしまった円はさすがに落ち込みます。
ですが、上司の須賀安吾は、自分で勝手に調べればいいと意外なアドバイスをするのでした。
その夜
こっそり大学敷地内に忍び込んだ円。
適当に探し回ったところ、偶然探していた1円玉を見つけ、大はしゃぎ。
しかも1円玉の裏には血痕があり、ここが殺害現場だと確信したのです。
その声に偶然通りかかった男が反応。
実は彼が徳永を殺した真犯人で、円はどこかの教室に連れ込まれてしまいました。
ですが、すぐに観念したのか、円に事情を説明し始めます。
彼は徳永にお金を貸していたうちのひとりで、そのお金を遊びのために使われていたことに逆上し、返してもらおうともみ合いになりました。
そこでうっかり手に持っていたナイフで徳永を刺し殺してしまったというのです。
出頭するつもりだったと後悔しながらも、研究を続けるべきだと思い直し、口封じのために円を殺そうとする男。
間一髪のところで湯川が飛び込んできて、男を殴り倒しました。
円は驚きを隠せませんでしたが、湯川はあらかじめこの男に目を付けていたのです。
というのも、湯川はガールズバーの店員から、徳永のことを聞きに来た男がいたという情報を得ており、ふたりに金銭トラブルがあったことにも気づいていました。
ですが、話に気を取られているうちに、気絶していた男が目を覚まし、再び円に襲い掛かります。
それを間一髪で押さえた湯川は、無事に彼に手錠をかけることができました。
男が連行された後、たった1万円で殺された徳永に憐れみを感じる円。
ですが、湯川は「金は人を変える」と、至って冷静でした。
遅れてやって来た刑事達は、手柄を横取りされたと不満顔。
湯川はムカつくと悪態をつきながらも、少し彼女を認めたように微笑みました。
その後
単独行動のペナルティを覚悟して、副所長の中塚に謝罪した円。
ですが、彼は意外にも上機嫌で、湯川がこっそりフォローしてくれていたことに少し嬉しくなる円なのでした。
一方その頃
かねてから刑事課にXという人物の嫌な噂がありました。
このところ、署内から次々と不正疑惑で辞職者が出ており、その裏でXという脅迫者が暗躍しているというのです。
身近に犠牲者が出たことから、次は副所長の番ではと噂する刑事達。
その時、タイムリーに中塚がXから反社との繋がりの件で強請られていました。
その正体はまさかの円で、電話を切った後、無言でパソコン画面を睨みつけるのでした。
序盤から、お金の動きだけで行動範囲を絞れるという大胆な推理方法で、円さん只者じゃないな?と思いましたよね。
でも、ラスト5分がそれ以上の衝撃で。
Xの正体を引っ張るのかと思いきや、あっさりバラしちゃうし。
円がこれだけお金に執着する理由も、間違ったお金の使い方をする大人にモノ申す理由も、もしかしたら何かのトラウマに繋がってるとか?
上層部が彼女を万町署にねじ込んだのも、潜入捜査という可能性もありますね。
円もちょっと不運な不思議ちゃんというわけでもなさそうだし、まるで二重人格のような豹変ぶりに、かなりゾクッとさせられました。
お金に特化した、ちょっと変わった刑事ものというイメージで見てましたが、この先もっとドロドロした展開になっていきそうですね。
第2話ネタバレ
経費削減を推し進めるため、残業時間の異常な多さに目をつけた円。
警察も働き方改革をするべきだと意気込みますが、湯川達は渋い顔。
ですが、その日は珍しく事件もなく、みんな定時に帰れるとウキウキ。
そんな中、うっかり爆破予告の電話を受けてしまった円。
また徹夜で捜査確定だと、ため息をつく一同なのでした。
そして、予告時間間近のショッピングモール前。
湯川達に緊張感が走りますが、トイレで見つかった不審物は客が置き忘れたおにぎりのみ。
爆弾らしきものは見当たらず、通報はいたずらだと確定しました。
それでもなかなか撤収しようとしない湯川達。
慌てて駆けつけた円は、残業時間が増えるだけだと訴えますが、全く聞く耳を持たない湯川。
野次馬の中に不審な男を見つけ、月村に職質を指示しますが、寝不足気味の彼は上の空。
その間に男を取り逃がしてしまいました。
その後
署に戻り、賃貸の張り込み部屋を探し始めた刑事達。
また経費の無駄遣いだと、刑事の勘に頼って暴走を繰り返す湯川に怒り心頭の円。
そんな中、防犯カメラの映像を確認すると、爆破予告の犯人が大量の10円玉を持っていることに気が付きました。
そこに突然戻って来て、疑惑の男・沼田あきらが5年前の爆破騒ぎで湯川に逮捕されていたことを告げた月村。
情報を共有しない湯川に苛つく円でしたが、一同はいつものことだからと怒りもせず、張り込み部屋を借りると勝手に決めてしまいました。
一方その頃
ひとりで沼田に接触していた湯川。
そんな彼を、「爆弾なんか持ち歩くわけないだろ」と挑発する沼田。
湯川は何も言い返すことができず、彼の背中を睨みつけながら見送るのでした。
その後
張り込み捜査に進展のない刑事達は、とりあえず過去の事件を洗い直すことに。
- 沼田が過去に作った自家製爆弾は4つ。
- その内、実際に爆破されたのは3つ。
- 残りひとつはまだ見つかっておらず、その代わりに不審なナンプレパズルが発見されていました。
思わず首を捻る中西と大竹。
そして、通報も結局ガセネタだと判明し、捜査は無駄骨に終わったのでした。
一方その頃
いつもの公園で呑気にクレープを頬張っていた湯川。
実はこっそり、店主の片桐から「爆弾愛好家の中でボマーというSNSアカウントがバズっている」という噂を聞いていました。
それを目ざとく見つけた円。
身勝手な行動ばかりの湯川に、なぜみんな従っているのか、改めて疑問に思いました。
その答えをはぐらかすようにコーヒーを注文しようとして、うっかり小銭を地面にばら撒いてしまった湯川。
それを見た円は何かを思い出し、須賀に頼んで署内の最近の通話記録を取り寄せました。
そこから、公衆電話によるいたずら通報が相次いでいたことを割り出した円。
強行犯係だけでなく、署内全体で匿名の通報に振り回されていたため、今月の残業が増えていたのだと説明しました。
それでも現場に向かうと譲らない湯川に、円は通行人の小銭調査を提案するのでした。
そんな中、駅で湯川の姿を見かけ、慌てて逃げ出した不審な男。
藤堂が取り押さえると、彼の手から大量の10円玉が零れ落ちました。
その男・ヤジマハルトは、すぐに観念し、自分がいたずらでやったと自供。
その理由は、カップラーメンと電車賃の値上げが許せなかったという、何ともつまらないものでした。
これで沼田が無関係だと判明しましたが、まだ腑に落ちない様子の湯川。
自腹で張り込み部屋を借り直し、沼田を見張っていました。
文句を言いつつも、結局朝まで張り込みに付き合ってしまった円。
そこにヤジマの取り調べをしていた藤堂から、彼に爆破予告をさせていたのがボマーだったという報告が。
ボマーが沼田だと推測した藤堂と湯川は、早速彼の身柄を拘束することにしました。
ちょうどその時、湯川の見張りに気づき、笑いながらこちらに手を振って来る沼田。
彼は自ら出頭し、湯川の取り調べを受けました。
沼田が爆弾を持ち込んでいると察知した湯川が問い質すと、ちょうどその頃、円が湯川宛の段ボールを受け取っていました。
その中身は爆弾で、湯川が慌てて止めに入ると、その隙に逃げ出していた沼田が、起爆装置を手に周囲を脅し始めます。
彼は湯川に土下座を強要しますが、その理由に全く身に覚えがない湯川。
実は「自分を納豆呼ばわりした」という、取るに足りない理由でした。
思わずぽかんとしたものの、頑なに謝ろうとしない湯川。
命がけの緊迫した状況に、思わず仲間割れを始める一同。
それを見た沼田は、起爆装置はただのハッタリだと笑いました。
ですが、何故か勝手に動き出していた爆弾。
沼田自身も解除パスワードを忘れており、パニックになる一同。
その時、パズルのことを思い出した中西が、この答えがパスワードだと言い出します。
ギリギリで解読に成功した円は、無事爆弾を止めることができました。
そして、全ての元凶は湯川ということで落ち着いたのでした。
その後
部下達を先に帰らせ、円にクレープまで差し入れした湯川。
彼の不器用な優しさに、何となくくすぐったい気持ちになる円なのでした。
一方その頃
中塚が持っていた500万円が気になっていた藤堂達。
ますます反社との繋がりの噂が濃厚になる中、その中塚は、SNSで公園に行くよう指示され、夜中にどこかへ出かけていきました。
その後をこっそり付けていた藤堂と中西。
ですが、相手は現れず、中塚は取引中止を言い渡されてしまいました。
突然の変更に戸惑いを隠せない中塚。
その様子を、遠目から円がこっそり伺っているのでした。
今回は思ったより事件のスケールが小さかった気がします。
でも、爆破予告のいたずらって、確かに現実社会でもたまにありますもんね。
今回の犯人は、ものすごくくだらないとはいえ、一応犯行の動機になる理由はあったわけですが。
それでも、警察を動かすとなると、税金の無駄遣いしてるわけだし、回り回って自分の首も絞めることになってるし、本末転倒な気がしました。
いたずら電話かけるためだけに必死で10円玉かき集めて、今や数が激減してるであろう公衆電話をわざわざ探してはしごして。
その時間と労力を考えると、自尊心を満たすためのコスパ悪すぎじゃない?(笑)
まあ、そんなヤジマはさておき、沼田の粘着質な性格には、ちょっとゾクッとさせられました。
湯川に謝らせるためだけに、他人の悪意まで利用する用意周到さ。
でも、正面からぶつかる勇気はない、根っからの小心者。
正義感を振りかざすわりには、自分から動かないところがなんかずるい。
でも、彼のような人が、典型的ないじめられっ子じゃないかという印象を受けました。
それと対照的な湯川は、無自覚で人を傷つけるいじめっ子タイプ。
傷つけられた方はずっと根に持っていても、本人は言ったことすら記憶にない。
その上、謝りもしないとなれば、そりゃ強硬手段に出たくもなりますよね。
だからといって、無関係の人まで道連れにしようとするのはやりすぎ。
へたしたら、営業妨害で訴えられてもおかしくない事態ですからね。
本人はきっと深く考えないで行動してるんでしょうけど、最終的に自分の行動に責任取れるのも、取らないといけないのも自分だけですから。
そう考えると、自分もちゃんと後のことを考えて発言しないといけないなと改めて感じました。
第3話ネタバレ
ある日
万町署では、一日警察署長の候補者を選定していました。
ですが、人気のある芸能人は、とにかく来てもらうだけでもお金がかかる。
そこにまったをかけた円。
このイベントの存在意義すら疑問に思い始めます。
そして、イベント中止の事実を刑事課に告げると、湯川は大激怒。
必死にイベントの必要性を訴える彼に、円は湯川が経費削減に協力してくれたら、考え直してもいいと譲歩案を出しました。
仕方なくその案に乗り、早速周囲の無駄遣いを指摘し始める湯川。
その徹底ぶりに、思わず苦い顔をする藤堂達なのでした。
一方その頃
とあるライブ会場で発生していた強盗事件。
犯人は女性スタッフをスタンガンで襲い、売上金30万を奪って逃走していました。
そして、客の中にマスク姿で後方席にじっとしていた怪しい男を見たという彼女。
湯川は早速ライブ会場の映像を入手し、男を調べ始めました。
そんな中、近くの防犯カメラに犯人らしき人物が映っていたことを発見した月村。
ライブハウスの男とは別人で、また捜査は振り出しに戻り、刑事達はまた徹夜覚悟だとため息をつくのでした。
一方その頃
人気俳優・氷河涼との打ち合わせに臨んでいた円、須賀、門倉奈々の3人。
いきなり時間短縮と高額なギャラをふっかけられ、交渉決裂かと思いきや、その後の経済効果を説明し始める円。
即座に頭の中で電卓をはじいた涼とマネージャーは、あっさり出演を了承したのでした。
その夜
中塚の500万をまだ疑っていた藤堂達。
彼の部屋を調べようと言い出し、中西と月村がこっそり忍び込むことに。
クビ覚悟という緊張感の中、中塚と女性のツーショット写真を見つけたふたり。
これをネタに強請られてるのではと考える中西は、なぜかその女性に見覚えがありました。
そんな中
ガールズバーでの暴行容疑で連行されて来た犯人を見て、ハッとした円。
その男は、まさかの氷河涼でした。
なぜ一日署長を捕まえてしまったのだと思わず頭を抱える中塚。
人選ミスは自分の責任だと、また落ち込む円。
イベントは3日後に迫っており、再び中止の危機が訪れたのです。
それでも約束が違うと納得しない湯川。
円、須賀、門倉は、急いで代役を探す羽目になったのでした。
翌日
片っ端から電話をかけるものの、なしのつぶての3人。
円が困り果てているのを見かねて、中西達が自分の推しを紹介しますが、どれもいまいちピンと来ない円。
気分転換に片桐の元を訪れ、クレープを頬張りながら、思わず湯川の愚痴をこぼします。
それを聞き、自分のせいだと申し訳なさそうに謝る美和。
彼女の話によると、毎年湯川は、犯罪で親を亡くした子供達を励ますために、一日署長イベントに招待していたのです。
美和も3歳の時に強盗に親を殺されており、その捜査で知り合った湯川と、今でも懇意にしており、湯川は足しげくクレープ屋に通っているのでした。
湯川の本心を知り、何か思うところがあった円。
湯川から頼りにされてるんだよと須賀に告げられ、また代役を考え始めます。
そして、強盗事件の容疑者・糸間がマリリンという地下アイドルの大ファンだということを突き止めた円は、彼女を一日署長候補に提案しました。
彼女をダシにすれば、自宅の沖縄まで追いかけなくても、自分からやって来るはず。
ですが、なぜか中塚は大反対。
というのも、実はマリリンは中塚の娘で、あの日ライブ会場にいた不審なマスク男は中塚だったのです。
そんな中
突然本人が現れ、糸間が自分のストーカーだと話し始めました。
ですが、彼女は円の提案に乗り気で、湯川も渋々了承するしかありません。
こうして、マリリンは正式に一日署長に抜擢されたのでした。
そしてイベント当日
マリリンの奇抜な姿に困惑する署員達。
ですが、大人の悪事を見逃さない正義感の強さを見せられ、一気に好感度が上がりました。
肝心の糸間はまだ姿を見せていませんでしたが、監視カメラを見ていた円が、着ぐるみで変装して、マリリンの控室に向かう糸間を発見。
湯川の制止を振り切り、こっそりとひとりで後をつけます。
スタンガンを向けられたものの、絶縁シャツのおかげで命拾いした円。
その隙に、湯川達が糸間を取り押さえたのでした。
ですが、効果を再び試そうとして、うっかり感電してしまった円。
しばらくして何事もなく目覚めましたが、湯川からは大目玉を喰らいます。
さすがに反省しきりな円でしたが、思いがけず経費が7%削減できたことですぐに復活しました。
苦笑いしながらも、円に感謝する湯川。
円もようやく彼と少し分かり合えたような気がするのでした。
一方その頃
また中塚と女性のツーショット写真を分析していた中西達。
相手がマリリンだと分かって一瞬安心したものの、それが合成写真だと見抜くと、すぐに脅迫者Xに脅されているのではと中塚を問い質します。
そして、その映像をパソコンでハッキングしていた円。
他の部屋も順番に見ていきますが、突然立ち上がった湯川に盗撮カメラを見つけられ、画面越しに呼びかけられてしまいます。
想定外の事態に驚きすぎた円は、思わず動悸が速くなるのでした。
なんなんでしょう、事件解決の余韻を一気に消し去る、ラスト5分のホラー感は。
湯川は変に勘が鋭いから、もしかして、すでに円の目的に気づいてる?
それとも、なんとなくカマかけてみただけ?
ついに和解できたのかと少しホッとしたのに、まだまだ腹の探り合いでしかなかったってことですね。
とはいえ、頑なに円を現場に向かわせたくないのは、彼女を心配しているという風にも見えるし、過去の捜査中に大事な人を亡くしたとか、何かトラウマを抱えてるのかも?
意外な事実もどんどん出て来てるし、実は湯川は円以上にミステリアスな存在なのかもしれませんね。
そうはいっても、毎回予想を超えて来る円の言動の数々。
今回はとうとう、絶縁シャツなる秘密道具まで持ち出してきましたが、こんなアイテム本当にあるの?と思わず検索してしまいました(笑)
次回は怪しげなマルチ商法にまで引っかかってしまうみたいだし、そろそろ不運に命狙われるんじゃないかと心配になってしまいますね。
まあ、最終的には湯川がピンチを救ってくれるんでしょうけど、やはり円には大人しくお金の計算だけしててもらうほうがよさそうですね。
第4話ネタバレ
盗撮と盗聴が湯川にバレてしまい、焦った円は、Xの正体を暴くためにやっていたことだと、中塚を巻き込んで藤堂達を納得させようとしました。
自分達が疑われていたと、ショックを隠し切れない月村。
ですが、他のメンバーはみんな冷静で、円の言い分を完全に信じたようでした。
とは言うものの、やはり違法捜査だと、カメラとマイクを全部撤去してしまった須賀。
円はさらに焦りますが、下手に反論はできませんでした。
そんな中
中西がデートだと浮かれていると、1本の電話が。
うっかり円が応答してしまい、もつ鍋屋で募金強盗事件が発生したと告げられました。
被害総額は約3万円。
容疑者も数が多く、手掛かりは足跡に付着していた植物片のみ。
その植物はこの近辺のものではないとわかったものの、詳しい分析には専門家の協力が必要でした。
ですが、相手の大学教授・宇佐美は、湯川と犬猿の仲。
藤堂達は、またトラブルになるのではと一気に気が重くなるのでした。
そして翌朝
同定調査の見積書を見た円は、その高額ぶりに思わず唖然。
早速湯川を問い詰めますが、廊下でバケツの水をかぶり、何もない床で転んだりと、相変わらずの不運ぶり。
そんな彼女を見かねた中西が、満面破顔茶という怪しげなお茶を勧めてきました。
幸運を呼ぶという触れ込みがいかにも胡散臭く、月村は必死に止めますが、円は15000円で購入してしまいます。
普段のクリーニング代に比べれば安いと浮かれる彼女に、呆れて何も言えない月村なのでした。
一方その頃
宇佐美の元を訪れていた湯川。
顔を見るなり塩対応な彼は、2年前に自分の授業をぶち壊しにされ、学会を出禁にされたことを根に持っていました。
円は他の専門家も当たってみましたが、湯川の名前を出すと、みんな門前払い。
湯川の人徳のなさに思わず呆れてしまいます。
そこで気分転換に満面破顔茶を飲んでみることにした円は、偶然見つけた茶柱に大興奮。
天気も急によくなり、いいことが起こる予兆だと喜ぶ円を、須賀は宇佐美のところへ連れて行きました。
そして、湯川の悪口で、瞬時に分かり合ってしまった円と宇佐美。
さらに出されたお茶が満面破顔茶で、テンションも爆上がり。
少し表情をこわばらせた宇佐美が気になった須賀でしたが、納期短縮を検討してもらえることになり、それ以上突っ込むことはできませんでした。
一方その頃
同定調査がないと話が進まないと湯川に不満タラタラな刑事達。
そんな重苦しい空気の中、突然結婚宣言をした中西。
湯川に交際申告書を提出しようとしますが、湯川に即却下されてしまいます。
というのも、すでに相手の女性の身辺調査は済んでおり、彼女は中西をマルチ商法のカモにしていたのでした。
しかも、その商品は、中西が円に高額で売りつけた満面破顔茶。
中西は足を洗う約束で在庫処分させようとしたと弁解しましたが、彼女には他にもターゲットが沢山おり、詐欺行為を続けていました。
思わずがっくりうなだれる中西。
そんな彼を、藤堂達は何もフォローできませんでした。
そこに美和から満面破顔茶がマルチ商品だと聞かされ、鬼のような形相で乗り込んで来た円。
それでも商品の開運効果だけは信じようとしましたが、中西と揉み合いになり、頭からお茶を被ってしまいました。
さらに、宇佐美からも納期短縮を断られ、完全にインチキだと悟ってしまった円。
悔しさのあまり、思わず泣き出してしまいました。
そして翌日
スーツの洗濯が間に合わなくて、私服で出勤した円。
須賀は何気なく円の写真を撮ると、また大学に連れて行きました。
そして、キャサリンと名乗る女性と対面したふたり。
彼女は満面破顔茶の売り子で、友達と遊ぶお金が欲しくてマルチ商法に手を出してしまったことを涙ながらに訴えました。
自分も同じような境遇だったと、つい同情してしまった円。
彼女に助けを求められ、何とかしてあげたいと、さらに学生達に聞き込みを続けることに。
そして、夜に万町署に戻ると、湯川達はすでに親会社の満面ファクトリーの強制捜査に乗り出していました。
その中で、先程のキャサリンこと小田倉ハナがプラチナ会員だったことを知った円。
さらに、彼女が宇佐美と懇意にしていたことを思い出した円は、翌日宇佐美を尋ね、その件を問い質しました。
宇佐美は彼女がマルチ商法に手を出していたことを知りつつ、黙認して資金援助までしていましたが、それは過去に別の生徒を自分の間違った励ましで自殺に追い込んでしまった罪悪感からだったのです。
同情しながらも、見て見ぬ振りはできないと苦い顔をする須賀。
この件を見逃す代わりに、今後も全面的に同定調査に協力するよう交換条件を出しました。
ですが、その陰で全く反省の色のないハナ。
そのことにも気づいていた須賀は、「今後もずっと見ているからな」と、静かに圧をかけるのでした。
一方その頃
満面ファクトリーの集会に乗り込んでいた湯川達。
中西はまだ恋人に未練がありましたが、腹をくくって彼女に手錠をかけました。
その夜
須賀がハナを見逃していたことに怒りが収まらない様子の湯川。
同定調査の取引のためだったと円がフォローしたものの、須賀こそが違法捜査の常習犯だったと憤ります。
温厚に見えた須賀の意外な一面を垣間見て、少しショックを受ける円なのでした。
その後しばらくして
官房長官・榊山の元を訪れた円。
彼は円の日々の苦労を労いつつ、経費削減20%を達成できなければ、万町署を解散すると爆弾発言をするのでした。
あれ?なんか、いつの間にか円がXの正体を突き止める体になってない?
散々怪しい動きをしてたはずなのに、あれは完全なミスリード?
でも、湯川にバレた時の狼狽ぶりは演技には見えなかったし、中塚も明らかに挙動不審だったし、とっさに口裏を合わせたとしか思えない。
須賀がカメラを撤去させるのも早すぎたし、榊山も急に万町署を潰す方向に動き出したし、なにか知られたくない闇でもあるんでしょうかね?
よくあるパターンかもしれませんが、やはり円には、何か特別な信念を持ったダークヒーローであってほしいと思います。
まあ、それにしても、中西も円もさすがに人が良すぎでしょ。
人を疑うのが仕事のはずなのに、こんな簡単に詐欺師に騙されると、この先の人生が本気で心配になってしまいますね。
楽に稼げるという言葉に騙されてしまう学生達も問題あるっちゃあるけど。
法律改定で、18歳が自分の意志で結んだ契約は親が破棄できないという事実に一番ゾッとしてしまいました。
とはいえ、ハナのような二枚舌の人間は、今後本当に泣くような事態になっても自業自得だし。
須賀の牽制が、少しでも心に刺さってくれていることを願うばかりです。
第5話ネタバレ
円が榊山から万町署の統廃合の話を聞いた直後、署内では、僻地の小笠原に誰かが飛ばされるという噂が飛び交っていました。
そんな中、円がパソコンを触っていると、突然画面にドクロマークが現れます。
それは他のパソコンも同じで、気が付くと万町署のサーバーがハッキングされ、乗っ取られる事態に発展していました。
犯人の要求は5億円で、感染源は生活安全課の難波課長の端末。
うっかり添付ファイルを開いたことで、ウイルスが拡散されてしまったのです。
身代金を払わないと機密データをばら撒くだの、ネット送金しろだの、犯罪のハイテクぶりに全くついていけない湯川。
そんな彼を、円は「今の時代は犯罪者も経費削減してるのだ」と冷静に諭すのでした。
その後
捜査本部が設置され、警視庁からやって来た日下部管理官と対面した円。
ふたりは知り合いのようでしたが、浮かない顔をする彼女が気になった湯川達。
ふたりの関係を円に問い質そうとすると、ちょうど日下部が現れ、藤堂と中西を捜査本部に引き入れようとしました。
経費を盾に必死に反対しようとする円。
すると、これ見よがしに円が本庁のお荷物だったと嫌味たっぷりに暴露する日下部。
「くれぐれも邪魔をするな」と円に釘を刺し、そのまま部屋を後にしました。
その夜
捜査名目で湯水のようにお金を使う日下部に呆れる円。
その頃、本人は中塚を追い出し、副署長の椅子にふんぞり返っていました。
そして、当事者でありながら、部下の鈴木に偉そうな態度を取る難波。
彼のパワハラで何人も辞めて行ったと鈴木に聞かされ、思わず同情してしまう藤堂なのでした。
タイムリミットまで4時間に迫った午後8時。
サイバー犯罪対策課の綿貫は、中西に目視でSNSやサイトを監視するよう命じました。
ハイテクな部署のアナログなやり方に驚く中西。
人員を増やそうとまた経費増額を要求する日下部に、円は何も言えませんでした。
ですが、さすがに高額の領収書を見せられては黙っていられません。
怒鳴り込まれても顔色一つ変えない日下部は、円をATM呼ばわりし、彼女から金をむしり取りました。
そこに横やりを入れに来た湯川。
日下部の捜査方針に口を出そうとしますが、それを必死に咎める円。
実は円は、日下部がまた所轄をトカゲの尻尾切りに利用しようとしていることに気づき、わざと関わらせないように仕向けていたのでした。
改めて日下部との因縁を問い質された円は
- 過去に日下部の横領疑惑の告発を握りつぶされたこと
- 捜査の妨害をでっち上げられて左遷されたこと
を打ち明けました。
円が自分達を守ろうとしてくれたと知り、少し複雑な気持ちになる藤堂達。
そんな中
タイムリミットまで後3時間というところで、突然生活安全課のデータが流出し始めました。
突然の緊急事態に、さすがに驚きを隠せない日下部。
直接乗り込んで来た榊山にせっつかれた彼は、身代金を支払うことを決断しました。
犯人が口座にアクセスしたところを捕まえると豪語し、国費を引き出すためにサイバーテロを装えとまで言い出す彼に、開いた口がふさがらない円。
湯川にも反対され、ついに本性を現した日下部は、「黙って俺に従え!」と声を荒げました。
さらに、怒りに任せて経費削減を大義名分にして万町署を潰すのが本来の目的だったことを暴露する日下部。
円の努力は全て無駄だの、お前は組織にとって1円の価値もないだのと言いたい放題。
愕然とする円が必死に湯川達に協力を要請すると、「俺達は独自で動く」と日下部に反旗を翻した湯川。
そしてもう、彼らの耳には「キャリアに逆らうと後悔するぞ」という日下部の恫喝も全く届いていないのでした。
そうは言ったものの、全くノープランだった湯川達。
その時、藤堂と中西が戻って来ました。
中西は綿貫から開発中の捜査AIソフトを託されており、早速使ってみることに。
そこから導き出された被疑者は、ハッカー集団のリーダー・塚原薫という若い女性でした。
さらに、片桐から3日前にすでに情報がダークウェブに漏洩していたと聞かされた円達。
難波が何か知っていると睨んだ藤堂は、彼を問い質すことにしました。
情報漏洩の件に全く身に覚えがない難波と鈴木でしたが、塚原薫のことをふと思い出した鈴木。
彼の言葉に確信を得た湯川達は、薫を事情聴取することに。
面白半分で偶然拾ったデータをネット上に流したものの、バズらなかったと不満げな薫。
罪悪感のかけらもない彼女に、思わず呆れる中西なのでした。
一方その頃
日下部が身代金を払ったものの、データの流出は止まりません。
とうとう日下部の失態に失望してしまった榊山。
日下部は平然と責任を所轄になすりつけようとしますが、そこに「犯人が判明した」と割り込んで来た円。
円は鈴木の領収書から、彼が3日前に機密データの入ったUSBを紛失し、探し回っていたことを突き止めていました。
歓送迎会の後、うっかり路上で寝込んでしまった鈴木のカバンを盗んだ薫。
しばらくしてそのことに気づいた鈴木は、失態を誤魔化すために第三者のサイバーテロを自作自演していたのでした。
全てがバレ、「あと少しだったのに」と観念した鈴木。
これ見よがしに難波へ暴言を吐き、ふたりはそのまま別室へ連行されていきました。
その後もあくまで自分の非を認めない日下部。
ですが、日下部が綿貫を買収して、中西にAIを使わせようとした証拠映像が突然流れました。
実は須賀が盗撮カメラをわざと1台残していて、こっそり不正を記録していたのです。
それでもまだ悪態をつこうとする日下部に心底失望した榊山は、彼に小笠原への左遷を言い渡しました。
そして、愕然とする彼に、円は「経費は自己責任で処理を」と、笑顔で領収書の束を突きつけたのでした。
数日後
情報漏洩の件で謝罪会見を開く羽目になった中塚。
半泣き状態で頭を下げる姿を、さすがに気の毒そうに見つめる藤堂達。
その頃、円は、万町署の統廃合の件を、榊山に問い質していました。
即決は否定したものの、引き続きXの捜査に力を入れろとハッパをかける榊山。
そしてちょうどその時、そのXから脅迫を受けていた日下部。
あざ笑うようなその声に、思わず愕然とするのでした。
一方、何とか万町署を存続したい署員達は、円に期待し始めます。
彼らに頼られていると嬉しくなった円は、ついでに一緒にXも探して欲しいととんでもないお願いをするのでした。
今回の機密データ紛失事件って、現実にも似たようなのありましたよね?
ていうか、そもそもなんでそんなデータ持ち出したんだ、鈴木さんは。
最初から何らかの形で難波を陥れようとしてたとか?
まあ、彼の詰めが甘いのは生活安全課だから仕方ないにしても、サイバー犯罪対策課のグダグダ感はさすがにヤバイ。
キャリアのはずの日下部も、プライドだけエベレスト級で、自分じゃ何一つ解決できないし。
円なりのやり方で彼をやり込めたラストは、久々にスカッとしましたね。
最近忘れられがちだった、お金の流れから事件を解決するという展開に戻ったのも良かったし。
強行犯係も少しずつ団結してきたし、円の未来も少しはこれから明るくなりそうですね。
とはいえ、薫の罪はどうなったの?
成人が18歳になった以上、少なくとも窃盗罪は成立するよね?
真犯人は判明したけど、そこだけが気になってしまいました。
第6話ネタバレ
ある朝
100円のコーヒーに釣られ、喫茶モナリザに入った円と藤堂。
ですが、なぜか人気はなく、レジはすっからかん。
嫌な予感がしたふたりは、バックヤードを物色し始めます。
すると突然物陰から怪しげな男が金属バットで襲い掛かって来ました。
必死に応戦する藤堂でしたが、少し目を離した隙に、別の男に銃を向けられた円。
店内は一気に緊迫した空気に包まれたのでした。
一方その頃
万町署内で、怪しい動きを見せていた月村と中西。
Xが潜んでいるのではと警戒を強めるものの、湯川に気を遣い、何もできません。
そして、始業時間になっても出社してこない藤堂を不審に思い始めました。
その頃
喫茶モナリザで男達に拘束されていた円と藤堂。
ふたりが警察だと知り、トーマと呼ばれた若い男は抜けると言い始めますが、ナツメというフードの男に「マイマイに言いつける」と銃で脅され、黙り込みます。
藤堂は彼らが闇バイトの素人強盗だと見抜いたものの、何もできず苛立ち始めました。
湯川達もちょうど闇バイト強盗の捜査中でしたが、須賀からふたりが一緒にいるのではと聞き、現場に向かいます。
その様子を近くの防犯カメラで見ていたふたりは喜びますが、湯川達は店が閉まっていると思い、その場を離れてしまいました。
そこへ再び戻って来た3人の男達。
「2000万円が見つからない」と呟きながら、言い争いを始めました。
そこで、何気なく話を引き出そうとした円が話しかけると、ナツメはあっさり「報酬が50万」だと打ち明けます。
さらに、藤堂が空腹を訴えると、素直に中華の出前を取ろうと言い出しました。
そして、中華料理屋の店主が電話を受けると、ちょうどそこでチャーハンを食べていた湯川達。
注文が喫茶モナリザからだと知ると、ピンと来た湯川は、店主のフリをして店に潜入します。
その隙に月村が犯人達の姿をカメラに収めていました。
そんな中、なんとか湯川に気づいてもらおうと、物音を立てる円と藤堂。
ようやく気づいてもらえましたが、慌てたナツメはまた円に銃を向け、湯川達の動きを止めます。
彼の横柄な態度に逆ギレした湯川は、思わず詰め寄ろうとしますが、周囲の説得に一旦冷静になり、外に出ました。
そして、中華料理屋から犯人を見張ることにした湯川達。
店主はあからさまに嫌そうな顔をしましたが、売り上げを保証すると言われ、渋々了承。
すると、しばらくしてSITが合流してきました。
リーダーの萩原と陣頭指揮をどちらが執るかで揉め始めた湯川。
そこへ円から犯人のヒントになるFAXが送られてきました。
それを、「バイトリーダーがマイマイで今はこの場にいない」と即座に解き明かした須賀。
勢いづいた萩原は、犯人達に交渉の電話をかけますが、名乗っただけで切られてしまいます。
バツが悪くなった彼は、そのまま突入準備を始めてしまうのでした。
ですが、そんな中でも突入にかかる費用を気にする中西達。
イライラが止まらない萩原に、湯川はバイトリーダーを捕まえて投降を促すという提案をしました。
渋々1時間だけ待つと了承した萩原。
湯川は早速、円と藤堂に「14時30分にSITが突入する」という暗号を送り、片桐からマイマイがヨネヤマタケシという男だと聞き出しました。
一方その頃
犯人達からマイマイの情報を引き出そうと、トーマに話しかけていた藤堂。
彼は学費と生活費のためにバイト漬けの生活を送っており、それに嫌気がさして、つい闇バイトに手を出してしまったことを打ち明けました。
個人情報を握られ、抜けられなくなった現状を嘆き、後悔している様子のトーマ。
円はまだやり直せると励ましますが、「一度堕ちたら一生這い上がれない」と辛辣な藤堂。
続けて、仕事も家庭も上手くいかない自分の無力さと世間の理不尽さを訴えます。
それに思わず同調してしまうトーマ。
それでも、円はまだやり直せると訴え続け、事務室に転がっていた壺が500万円の価値があるとほのめかしました。
それを持ってマイマイのところに行けばいいと背中を押す円。
トーマは金額が足りないと話に乗りませんでしたが、14時に豊丘公園にマイマイが現れるという情報を得ました。
早速囮を使ってマイマイを待ち伏せした湯川達。
無理やり彼を連行すると、計画通り投降の説得役をやらせることにしました。
そんな中、藤堂の怪しい動きに気づいたナツメはFAXを叩き壊し、彼女の説得にも耳を貸しません。
マイマイの姿を見かけると、思わず動揺したものの、彼の説得にも応じず、とっさに発砲するナツメ。
業を煮やした萩原は、とうとう店内に突入する決断をしました。
その頃店内では
出頭するというトーマとナツメが突然仲間割れ。
その様子を陰から見つめていた円と藤堂。
藤堂は自分が囮になるという円を制し、500万円の壺をちらつかせ、その隙にナツメから銃を奪おうとしました。
ですが、揉み合った時にナツメがうっかり発砲してしまい、弾丸は円が持った壺に命中。
驚き、その場に倒れ込んだ円。
一瞬ひるんだナツメを藤堂が取り押さえ、背後から加勢しようとした仲間も湯川が拘束しました。
その隙にナツメが落とした銃を藤堂に向けたトーマでしたが、「自分が変わらないと、何も始まらない」という呟きを聞き、戦意喪失しました。
そして、目を閉じたままの円を心配し始めた藤堂。
最悪の事態を想定し、パニックになりますが、杏仁豆腐と聞き、突然ガバっと起き上がった円。
実は500万円の損害賠償を心配してめまいを起こしただけでした。
呆れ返る藤堂でしたが、円の気遣いを素直に受け取り、急いで息子の元に向かいました。
そして、1年ぶりにふたりで食事をすることになったのでした。
それから数日後
突然Xの捜査をすると張り切り出した藤堂。
円の言葉に感化され、また捜査一課長への夢を目指すと決めたのです。
それにつられて、やる気を見せ始めた月村と中西。
その円は、榊山から許可をもらい、まだ開発中だった捜査AIを正式に使い始めました。
Xの正体はわからなかったものの、脅迫の対象者には共通点があったと意味深発言をする円。
その相関図の中心には、小田切誠という議員の姿があり、榊山とも繋がりがあるようでした。
今回の闇バイトの件は、フィクションとは思えないほどリアリティがありましたね。
冷静に考えたら、楽に稼げるなんて甘い話は絶対裏があるって分かるけど、トーマみたいに切羽詰まってる状況だと、きっとそんな冷静な思考力もなくなってしまうんですね。
それでもナツメみたいに、いざとなれば未成年だし、法律が守ってくれると思い込んでる子達も一定数いるわけで。
こういう警戒心の薄さを食い物にする詐欺師集団は、心底タチが悪いと思いました。
とはいえ、彼らは相当運が悪かったですね。
盗みに入った先の店主が、すでに詐欺に引っかかってるとか。
こっちはこっちで大丈夫なのかと心配になりましたが。
500万円(仮)の壺には手をつけなかったあたり、ガチで犯罪者になる気はないんだなとわかって、少しホッとしました。
まあ、不法侵入とか監禁とか脅迫とか器物損壊とか、色々やらかしちゃってるけど、少しは情状酌量の余地があることを願うばかりですね。
で、それよりも気になったのが、やはりXの件ですよね。
何か意味深な相関図とか出てきましたけど、小田切誠がなんとなくラスボス感出てるし、榊山も裏で繋がってる感じ?
国家と警察上層部の癒着って、刑事ものあるあるだけど、これまさかの榊山自身がXっていう可能性も出てきましたね。
この件がどういう方向に転がっていくのか、ますます続きが気になりますね。
第7話ネタバレ
万町署統廃合阻止のため、何としても経費削減20%を達成したい円は、刑事課に新たなルールを提案しました。
刑事達はもう限界だと大ブーイング。
ですが、円がここまでゴリ押しするのは、榊山から手っ取り早く何人かリストラして人件費を削ればいいと告げられたからでした。
そんな中
円はこれまでXに狙われた人達が小田切誠という議員と親しい間柄だったことを打ち明け、次は西尾参事官が狙われるのではと当たりをつけます。
そして、藤堂達に西尾の動きに注意して欲しいと頼みました。
湯川だけは相変わらず素知らぬ顔でしたが、少しは協力的な藤堂達にホッとする円。
その直後、万町署内が急に騒がしくなりました。
不自然にできた行列の正体は、1億円の落とし主と名乗る人達の集まりで、そもそもの発端は、ハラン人のノッカーという男性が1億円の入ったアタッシュケースを拾ったこと。
そして、2日後に彼がその1億円を譲り受けるという情報がなぜかネットで拡散され、それを聞いた人達が、我こそが落とし主だと集まって来たのでした。
ネットでの過熱ぶりを藤堂達が冷めた目で見つめていると、突然飛び込んで来た転落事故の一報。
その被害者は偶然にも、1億円を取得予定のノッカーでした。
湯川達は事情聴取をしようと試みるも、彼はハラン語しかわからず、全く意思疎通ができません。
仕方なく通訳を頼もうとするも、ハラン語を話せる通訳は日本にひとりしかおらず、しかも依頼料は1日30万と超高額。
絶望ムードが漂う中、突然奈倉幸子という女性がやって来て、無料で通訳を引き受けると名乗り出ました。
実は彼女はノッカーに仕事を紹介した人物で、ニュースで彼の事故を知り、力になりたいと訪ねて来たのです。
渡りに船と大喜びの円。
ですが、奈倉を見るなり、いきなり暴れ出したノッカー。
湯川達はいきなり不安になりますが、彼女が何か耳元で囁くと、彼は急におとなしくなりました。
ホッとした湯川達は、奈倉に事情聴取を任せることに。
彼女はノッカーが過労で倒れそうになった時にうっかり転落してしまったのだと話しました。
それを聞いてホッとした円。
ですが、湯川だけは訝しそうに奈倉を見つめていたのでした。
その後もノッカーと奈倉の証言が信用できない湯川達は、独自に捜査を続けます。
すると、防犯カメラの映像から、ノッカーの拾ったアタッシュケースが特殊詐欺の報酬ではないかと推測できました。
ノッカーが拾った金も、どこかから盗まれたものではないかと考えた湯川達。
すぐに別の角度から事件を洗い直すことにしたのでした。
翌日
特殊詐欺に奈倉が絡んでいると睨んだ湯川。
その頃、円は病院で彼女と接触していましたが、1億円の受け取り書類を代筆していた奈倉はなぜかそわそわ。
待っている間、円は日本語で必死にノッカーに話しかけました。
「マドカ」「家族」という言葉を何とか理解した彼は、円の去り際に、自分の家族の写真を見せ、しきりに「ターチ」と連呼します。
円は少し気がかりでしたが、彼の真意を理解することはできず、そのまま病室を去ったのでした。
一方その頃
ノッカーと奈倉が1億円の取り分のことで揉めていたのではと推測していた藤堂達。
ますます奈倉が信用できないと、別の通訳を呼ぶことを湯川に提案しました。
ですが、だんまりを決め込む湯川。
というのも、彼は須賀から円が署員達のリストラを回避するために経費削減のハードルを上げたのだと聞かされたからでした。
彼女の努力を無下にしてもいいのかと悩む湯川。
ですが、そこに円が現れ、奈倉が嘘をついているからノッカーの本心が知りたいと、別の通訳を呼ぶと告げました。
その矢先、ノッカーが病院を抜け出したと連絡が。
彼の元に先回りしていた湯川は、ナイフを突きつけたノッカーににじり寄り、奈倉が言っていた言葉をかけました。
するとパニックになったノッカーは、湯川の腹をブスリ。
逆ギレした湯川は、その場で彼を取り押さえたのでした。
そして翌日
奈倉を取調室に呼び出した湯川。
改めて例の言葉の意味を問い質すと、奈倉は「自分がついてるから大丈夫」だと答えました。
ですが、本当は「逃げたら殺す」と脅し、中西にも嘘の言葉を教え、詐欺グループの仲間と思わせようとしていたのです。
別の通訳の女性から
- ノッカーはアタッシュケースの中身を知らなかったこと
- バイト代につられて詐欺事件に加担してしまっていたこと
- ケースを警察に奪われ、殴られていたこと
を聞かされた円は、ショックのあまり無言に。
ノッカーは、このまま1億円を受け取ったら殺されると思い、誰かに助けを求めようとわざと転落事故を起こしたのでした。
一方、湯川にいくら追い込まれても、庶民の生活を全く顧みない国が悪いと、自分の悪事を棚に上げてわめきちらす奈倉。
ですが、湯川は全く動じず、「お前は弱い者いじめをする犯罪者だ」と冷たく言い放ちました。
その頃、お金は必要だけど、奈倉のことが気掛かりだとサインを躊躇していたノッカー。
ただ家族の元に帰りたいと言われた円は、書類を破り捨ててしまいます。
彼女の真意を理解したノッカーは、涙交じりで喜んだのでした。
その後
円の要望通り、こっそり西尾の様子を伺っていた藤堂と大竹。
彼が公園のベンチに残した封筒から、USBメモリを回収しました。
そして、万町署には1億円を引き取りに、都庁の人間がやって来ました。
ですが、円がアタッシュケースを開くと、中はもぬけの殻。
突然のトラブルに、みんなは思わずパニックになるのでした。
通訳という特技を悪用した奈倉のやり口はかなりあくどいですが、彼女が湯川にぶつけた不満が、まさにリアル内閣に対する皮肉のようで、思わず「それな」と共感しそうになりました。
とはいえ、自分より弱い立場の人を脅して私腹を肥やすのは、やはり許されないことだし。
最近、実社会でも外国人の犯罪が増えているのは、もしかしたらこういう事情もあるのかもしれませんね。
今回は湯川班のメンバーが完全にとばっちりで、ちょっと不憫でしたが、ネタばらしまで見た上でもう一度最初から見直すと、自信満々にとんちんかんなことをベラベラしゃべってる奈倉が、一周回ってちょっと面白かったです(笑)
でもそんな空気も、ラスト5分で一変してしまいましたね。
金庫開けられるのって、恐らく警務課の人間だけだし、さらにその管理者が須賀って、まさかの・・・!?
なんか須賀っていつも妙に冷静だけど、湯川の話だと昔はかなりの問題児だったみたいだし、ちょいちょい今の警視庁への不満を湯川や円に漏らしてますよね?
もしかしたら彼は、Xに相当近い人物なのかもしれません。
次はとうとうXの正体がわかるというフラグも立ったし、ますます続きが気になりますね!
第8話ネタバレ
1億円の紛失騒ぎで、万町署では須賀が事情聴取を受け、辞職を迫られるほど大事になっていました。
議員の小田切誠も、これ見よがしに警察の失態を煽るようなコメントを出し、円達は一気に暗いムードに。
当の本人はそれでもケロっとしていましたが、藤堂達も気持ちを切り替え、西尾から入手したデータを確認することにしました。
そこにあったのは、たったふたつ。
大量の札束や貴金属が保管されている室内で、誰かが「嫌な奴」と連呼している映像。
そしてもうひとつは、小田切を新聞記者の芹沢詩織が問い詰め、どこかへ呼び出した音声データ。
藤堂は、この音声データと同じ日付の防犯カメラの映像で、詩織が階段から転落死したことも突き止めていました。
大竹は捜査のための追加費用を請求しますが、円は即却下。
彼女は須賀のために1億円の行方を追うのに必死でした。
意見が対立し、怒って部屋を出て行った円。
すると湯川は、こっそり藤堂にだけ1億円の捜査を命じ、他のメンバーで詩織の事件を追うことにしたのでした。
その後、詩織の職場に聞き込み調査し、彼女が警察内部の組織的な不正を追っていたことを突き止めた中西と大竹。
月村は小田切の音声データを声紋認証してもらい、それが本人のものであると確証を得ました。
一方その頃
西尾に直接接触していた湯川。
音声データを彼に聞かせ、「これをXとの取引交渉に使おうとしていたのでは」とカマをかけました。
何も答えずに立ち去ったものの、その後しばらくして証拠改ざん疑惑が報道されてしまった西尾。
そのニュースを見ていた中西と大竹は、またXの仕業だと複雑な表情を浮かべました。
一方
榊山の元へ向かい、1億円を早急に見つけて須賀の首を回避したいと訴えていた円。
ですが、榊山はXの正体を暴くことが先決だと譲らず、むしろその手柄があれば、万町署を守ることができるとほのめかします。
それを聞いた円は、X捜査のためなら捜査費用をいくら使っても構わないという榊山の言葉を信じ、グレーゾーンの捜査費をあっさり認めたのでした。
その後
月村から防犯カメラの映像の音声が加工されていたことを聞き、ますます小田切に疑いを深めた湯川達。
こっそり単独で動いた湯川は、小田切本人に接触。
彼は知らぬ存ぜぬという態度を貫きましたが、湯川が帰った直後に警視総監にクレーム攻撃。
湯川には2週間の停職処分が下ってしまいました。
そして、その件で円も榊山から苦情を言われる羽目に。
組織を守るために小田切に忖度しろという榊山。
納得のいかない円は、思い切って榊山がXのことを何か掴んでいるのではと問い詰めます。
彼は上手くはぐらかし、円に湯川のような裏切り者になるなと釘を刺したのでした。
がっくり肩を落としながら万町署に戻ってきた円。
もう一度西尾から奪ったUSBを確認しようとしましたが、それもすでに何者かに盗まれていました。
政治家が警察を駒に使うのはよくあることと須賀に言われ、ますますモヤモヤする円。
ですが、ある秘策を思いつき、刑事課全員を集めると、幹部の特命で無駄な経費を計上した者を問い質しました。
渋々ほとんどの人間が手を挙げたことに驚きを隠せない円。
その申告金額を集計した彼女は、残り1ヶ月でこの経費を削減できれば20%をクリアできると結論付けました。
理屈はわかるものの、自分や家族を守るためには致し方ないと首を縦に振らない中塚。
そう言われてしまっては、何も言い返せない円なのでした。
一方その頃
片桐の店でのんびりとクレープを食べていた湯川。
そこに円がやって来て、榊山に小田切を追及するなと叱られたことを打ち明けました。
ますます小田切が怪しいと睨む湯川。
そんな彼に、珍しく感謝の気持ちを伝える片桐。
湯川は少し不審に思いつつも、片桐が詩織のことを調べるという提案を素直に受け入れることにしました。
その後
中西の駐車場の領収書の件を聞いた湯川は、円に本庁の領収書データを調べさせ、西尾が誰かに依頼されて詩織とデータを始末したことを突き止めます。
そのことを西尾に問い質すと、彼は詩織からデータを奪おうとしてもみ合いになり、うっかり彼女が足を滑らせて転落しただけの事故死だと言い張りました。
自分は上層部の犬だと自嘲気味に呟く西尾。
今が正しいことをする時だと湯川に諭された彼は、「1億円を盗んだのはXだ」と打ち明け、「クビを覚悟で捜査しろ」と、ふたりに希望を託すように立ち去ったのでした。
一方その頃
自分の身を案じ、榊山の元を訪ねていた小田切。
榊山は自分が後始末をすると約束したものの、その直後に円からメールが送られてきて、特命を拒絶するという宣戦布告を受けました。
そのメールは警視庁内全員に一斉送信されており、万町署を守るためにやったと気づいた藤堂達は、思わず呆れ顔。
ですがその直後、中塚が現れ、自分がUSBを盗んだと白状しました。
彼女の決意表明は、確実に署内の人間の心を動かしつつあったのです。
その後
榊山に経費削減20%達成したと報告に行った円。
彼はその業績を褒めたものの、裏切り者として警察を去るか、自分に忠誠を誓って刑事になるかの二択を彼女に迫りました。
「自分の意志を曲げるつもりはない」と即答する円。
それを自分に対する反逆だと受け取った榊山は、彼女が退室すると、怒り任せに書類を床に叩きつけるのでした。
その夜
湯川と円をおでん屋台に誘った須賀。
憎まれ口を叩き合いながらも、湯川は円に感謝していました。
そんなふたりを微笑ましく眺めていた須賀。
ですが、翌朝、須賀は1億円紛失の責任をとって、辞職することにしたのです。
納得がいかないと思わず詰め寄る円。
それでも譲らない須賀は、「君が正義のヒーローになれ」と言い残し、そのまま去って行きました。
一方その頃
片桐からXの正体がわかったと連絡を受けていた湯川。
彼の元へ向かうと、片桐はすでに何者かに刺殺されていたのでした。
ここにきて、いきなりのシリアス展開。
いよいよ、クライマックスが近づいてきましたね。
片桐の昔の思い出話語りや、美和に後を頼むという雰囲気。
そして、トドメに「会ってから話す」という焦らし。
あれもこれもベタな死亡フラグすぎて、何となくそんな予感はありました。
もしかしたら、片桐もこうなることを察知してたのかもしれませんね。
あれだけ予告で煽っておいて、結局Xの正体言わんのかい!って突っ込みたくはなりましたが。
そして次回は、第一発見者の湯川が容疑者になるという、あるあるな展開ですよね。
須賀の期待通り、円が正義のヒーローになって、湯川を助けてくれると信じたいですね。
まあ、それにしても、小田切とずぶずぶな関係の榊山。
やっぱり、がっつり見返りもらってたんですね。
それであんなに必死にXを捕まえろって言ってたのか。
人間は上に行けば行くほど、強欲になってしまうことがよくわかりました。
西尾もかなりふてぶてしい感じだったけど、ほんのひとかけらでも良心と警察官としての埃が残っていて少しホッとしました。
かなり怪しい動きしたまま去った須賀も気になりますが、刑事課の人間もなんか意図的に1億円のこと隠してるように見えたし、実はすでにXの正体わかってるとか?
よろずくんって、きっと着ぐるみのことですよね?
マスコットキャラのはずなのに、犯罪の道具に使われすぎなんじゃ?(笑)
湯川も知ってる人間ってことは・・・やはり須賀がX?
深読みしすぎて、ますますわからなくなってきましたが、次こそXの伏線回収に期待したいと思います。
第9話ネタバレ
片桐が何者かに殺され、第一発見者の湯川は、署で取り調べを受けることになりました。
ですが、捜査会議の中で、湯川が容疑者扱いされていることに、中西が大激怒。
捜査方針に納得できないと食い下がると、湯川班は捜査から外される羽目に。
それでも気が収まらない中西は、単独で動こうとしますが、連帯責任になると藤堂に止められます。
彼女の昇進が気に入らないこともあり、さらに不機嫌になる中西。
ふたりは大喧嘩になり、不貞腐れた彼は、無言で立ち去ったのでした。
一方その頃
片桐のことをぼんやりと思い出していた円。
悲しみに暮れる美和の話を聞き、ますますいたたまれない気持ちになってしまいます。
それでも何もできず、仕事に没頭していると、突然榊山が訪ねて来ました。
彼は取って付けたような笑顔を浮かべ、万町署の統廃合が正式決定したことを告げます。
愕然とする円と中塚。
「それでは話が違う」と食い下がりますが、榊山は「署の運命を自分の一存で決めることなどできない」としれっと聞き流すのでした。
そんな中
もやもやが止まらない月村は、湯川を無理やり捕まえ、片桐のことを聞き出そうとしますが、「もう事件に関わるな」と釘を刺されるだけ。
納得がいかないのは藤堂と大竹も同じだったようで、結局全員でこっそり真犯人を探すことにしたのでした。
その後、片桐のアジトを捜索した月村と中西。
ですが、彼は手掛かりになるようなものは一切残していませんでした。
事件現場にも行ってみましたが、新たな発見はなく、捜査はいきなり壁にぶつかったのです。
一方その頃
自分が何をすべきかわからないと悩む円は、須賀に相談することに。
円が本気で万町署を守りたいと思っていることを嬉しく思った須賀は、榊山の弱みを握ればいいとアドバイスするのでした。
翌日
円が榊山と小田切の癒着の証拠を探ろうとした矢先、小田切が議員を辞任するというニュースが飛び込んできます。
警察の予算のために彼に辞められては困ると焦っていた榊山を思い出した円の頭の中は疑問符だらけ。
そこに丸山管理官が「湯川の居場所を教えろ」と怒鳴り込んで来ます。
円は知らないと毅然とした態度を取りましたが、丸山が消えた直後、会見場の隅に湯川の姿を見つけ、慌ててどこかへ飛び出していくのでした。
その間に、小田切に接触していた湯川。
片桐が殺されたこと、Xが芹沢詩織の件で西尾を強請っていたことを告げ、「Xの正体を知っているのでは?」とカマをかけました。
小田切ははっきりとは答えず、「自分は榊山の駒でしかない」と意味深発言を残し、立ち去ってしまいました。
そこに円がやって来て、統廃合が決まったことを告げます。
犯人がXだと睨んでいる湯川は、自分がひとりでXを捕まえると言い、円には榊山を追い込み、警察を守れと告げました。
ようやく自分のすべきことが見つかった円は、また一緒にクレープを食べに行くと約束し、湯川と別れます。
ですが、その話はすでに丸山の耳にも入っており、円は帰ってくるなり、湯川班のメンバーに問い詰められたのでした。
そこで、片桐を殺したのがXだと打ち明けた円。
消えた1億円とXが繋がっているという西尾の話を思い出した藤堂は、真壁が管理していた防犯カメラの映像が一部足りないことを報告しました。
真壁が何となく怪しいと睨んだ藤堂達は、彼を訪ねますが、あいにく彼は不在。
こっそり彼のパソコンを持ち出した藤堂達は、天才ハッカー・塚原薫を使ってパスワードを破り、データを取り出しました。
一方
西尾のデータを見直していた円達。
謎の動画に映り込んでいた捜査資料を確認しましたが、事件は全て記録に残っていませんでした。
さらにその中のいくつかは不自然に不起訴になっており、中西は警察が便宜を図った証拠ではないかと推測します。
これも榊山の仕業ではとピンと来た円。
さらに、よろずくんの着ぐるみを、真壁が不自然な時間に返却していたことを突き止めます。
そのよろずくんの姿が不自然だと気づいた大竹と藤堂。
着ぐるみの中に1億円を仕込んで持ち出したと考えると、その正体がXという結論に辿り着きました。
急いで真壁の自宅に突入した湯川班。
ですが彼はひどく冷静で、自分がXだとあっさり認めたのでした。
一方その頃
署内で事件の進展がないと苛立っていた丸山。
そこに湯川班が真壁を連行し、彼が片桐を殺した真犯人だと告げます。
彼の家からは片桐を殺した時の凶器と消えた1億円のうち3000万円が発見されていました。
不本意ながらも、その功績を受け入れるしかない丸山。
そんな彼の姿を見た円達は、誇らし気に微笑み合うのでした。
その後、早速犯人が捕まったことを美和に報告しに行った円。
美和はようやく笑顔を見せ、店の再開を約束しました。
一方その頃
丸山の取り調べを受けていた真壁。
彼は片桐を殺したのは指示されたからで、Xは自分だけではないと意味深発言をし、共犯者がいることをほのめかしたのでした。
ここにきて、いきなり怪しい態度取り始めた真壁がXって・・・。
考察の裏をかいたんだろうけど、なんかちょっと納得いかない。
すでに金庫に入ってる1億円をこっそり盗み出すのも、着ぐるみ着た人間が自分で1億円を中に詰め込むのも、絶対誰かの協力がないと無理だし。
あの唇の動きだと「湯川さん」なんだけど、やはり、金庫を開けるとなると、須賀の方が自然なんだよなあ。
となると、実は協力者は沢山いて、Xは集団で動いてるのかも?
純粋に上層部の不正を根絶するためだけにやってるとしたら、頭ごなしに悪いとは言えないんだけど、すでにふたりも人が死んでるし・・・。
真壁は何となく犯罪を楽しんでるようにも見えるし、本当に湯川が口封じのために片桐を殺させたとしたら、刑事としての正義って何なの?って感じですね。
次回はどんどん湯川を追い込む証拠も出てくるようだし、誰かがわざと湯川を犯罪者と思わせるように誘導しているような気がして、ちょっと怖いです。
せめて円だけは、最後まで湯川の身の潔白を信じて欲しいですね。
第10話ネタバレ
丸山管理官の取り調べで、片桐殺害と自分がXであることを認めた真壁。
その動機は、芹沢詩織の復讐でした。
実は真壁は詩織の幼馴染で、彼が警官になったのも彼女の影響。
彼女の死に絶望した真壁は、事件の真相を調べるうち、警察上層部と小田切の裏金作りという不正を突き止め、それに関与している人間を次々と脅し始めたのです。
たとえ相手が金を払ってもリークすることはやめず、上司の中塚も例外ではありませんでした。
ですが、湯川班が探っていることに気づいた真壁は、突然計画を中止。
その後しばらくなりを潜めていましたが、ついに1億円を盗み出すという大胆な行動に出たのです。
というのも、彼は円達が気になっていた記録にない事件の押収品が裏金に換えられていることを知っていて、いずれあの1億円も裏金になると思い、事前に盗んだのでした。
さらに真壁は、「Xは各部署にいて、大人数のグループになっている」とも証言し、「自分に片桐を殺せと命令したのは湯川だ」ととんでもないことを言い出します。
湯川がXのリーダーだなんて信じられないと憤慨する円。
ですが、他のメンバーは否定も肯定もしません。
そこに美和から連絡が入り、送り主不明の1000万円を受け取ったとのこと。
きっと湯川だろうと思いつつも、彼と連絡が取れないことを心配する美和。
ですが、湯川が片桐殺害に関わったことは全く信じようとせず、同じ気持ちの円は、絶対湯川の疑いを晴らすと、決意を新たにしたのでした。
その後
戻って来た4000万円を再び金庫に収めた円。
残りは犯罪被害者に配られたと聞き、「実はXはいい人なのでは」と少し喜ぶ奈々。
ですが、「やってることはただの犯罪だ」と吐き捨てるように言う中塚。
彼は3日後に引き渡すまで、泊まり込みで金庫番をするという円達の冗談に、思わず顔をしかめるのでした。
一方その頃
何事もなく通常業務に没頭していた藤堂達。
円は湯川を探しに行くようせっつきますが、彼らは湯川がXのリーダーだと認めている様子。
全く聞く耳を持たない一同に我慢できなくなった円は、捜査本部に乗り込み、丸山に直談判します。
ですが、彼は湯川に借金があり、1億円紛失の数日後にそれが全て返済されていたという事実を告げました。
どんどん湯川がXという疑惑が高まっていくのを感じ、愕然とする円。
自分だけでも動こうとしますが、そこに榊山が現れ、これ以上Xのことに首を突っ込むなと釘を刺します。
そこで円は、裏金庫の動画を見せ、「警察の人間が犯罪者からお金を奪っている」と問い詰めますが、「そんなもの、何の証拠にもならない」と鼻で笑う榊山。
真実を必ず突き止めると息まく円を、軽くあしらいながら立ち去るのでした。
その後
もやもやが止まらなくなった円は、須賀に相談しに行くことに。
彼が湯川の無実を信じているとわかり、2日後の予算会議の場で、裏金作りの不正を摘発するつもりだと打ち明けます。
真壁の話から、取り返した4000万も、裏金に回ってしまうと推測した須賀。
榊山に直接裏金庫の場所を聞き出すしかないと言い出しました。
その件を須賀に後を任せ、湯川の足取りを追うことにした円。
スマホの地図を頼りに辿り着いた先は、芹沢詩織の墓。
そこで血痕を発見した円は、偶然藤堂と出くわし、自分達が榊山の部下に監視されていることを告げられました。
そのまま、万町署の備品倉庫に連れ込まれると、そこには中西達の姿が。
みんな本当は湯川の無実を信じていましたが、監視されていたため、わざと無視をしていたのでした。
早速、捜査会議を始めた一同。
円の話では、湯川は詩織の墓を訪れた時に何者かに拉致されていて、連絡が取れなくなっているのではとのことでした。
そして、二手に分かれ、湯川の行方と裏金庫を探すことにした一同。
中西と月村は、榊山の公用車のナビの履歴を辿り、警察の施設でもなく、地図にもない建物を見つけ出しました。
一方
湯川が詩織の自宅と新聞社にも立ち寄っていたことを突き止めた藤堂と大竹。
そこで詩織の荷物を引き取りに来た時、真壁の他にもうひとりいたと聞かされました。
真壁がその人物をかばって、湯川を犯人に仕立て上げたのではと考えている藤堂は、その人物こそがXの黒幕だと断定しました。
その後
その謎の施設に向かった中西達。
入口に警察官の見張りがおり、その男が榊山の部下だと気づきます。
中西が彼に話しかけている隙に、中に忍び込んだ円と月村。
中は無人でしたが、取調室のような部屋に入った途端に閉じ込められ、チャットピーポーのAIに話しかけられました。
ふたりが驚いていると、榊山が現れ、将来的にこのAI端末のみで事件を捜査できると説明を始めます。
AIの取り調べを体験し、その精度の高さに驚く月村。
榊山は、AIが円の半分の時間で万町署の事件を解決したと自慢気に語り、このデジタル化が将来的な人手不足の解消に役立つと必要性を念押ししてきました。
その話を聞き、このプロジェクトのために榊山が裏金を作っていたと気づいた円。
犯罪をなくすために法を犯すのは矛盾してると反論しますが、逆にプロジェクトへの参加を強要しようとする榊山。
円がきっぱりと断ると、「余計な真似をしたら、万町署の人間を全員クビにする」と脅しをかけてくるのでした。
そして、結局裏金庫の場所がわからないまま、落ち込んで戻って来た円。
ですが、入れ違いに4000万円が運び出されたと聞き、慌ててその行方を追います。
一方その頃
新聞社に聞き込みに来ていた藤堂と大竹。
詩織の私物を取りに来たのは真壁でしたが、湯川がそれ以上何も聞かなかったことに、思わず首を捻ります。
ですが、ふと壁に貼られていた1枚の写真が気になった藤堂。
詩織の背後に何かを見つけ、愕然としたのでした。
一方
4000万円を追いかけていた円達。
車が着いた先は、先程の施設で、裏金庫はやはりそこにあったのです。
厳重に警戒され、入口に近づけない円達。
そこに藤堂から「Xの正体がわかった」と連絡が。
彼女から送られてきた写真には、詩織と須賀のツーショットの写真立てが映り込んでいました。
そして、同じ頃
人気のない建物内で目を覚ました湯川。
椅子に座らされ、ロープでくくりつけられていましたが、そこに現れたのは須賀。
湯川は須賀をXと断定したのでした。
今回は色々急展開でしたが、やはり真壁は隠れ蓑で、真の黒幕Xは須賀でしたね。
真壁は愉快犯のように見えていましたが、その出発点が詩織の復讐だと言われると、少し同情したい気持ちになってしまいました。
Xに賛同する人達も、そもそも上層部の不正を許せないという正義感で動いてるわけだし、目的のために犯罪を犯すことが必要悪と言うなら、榊山のやってることより、Xの方が正論っぽく感じます。
とはいえ、さすがに正体がバレそうになったから片桐を殺したり、直接関係のない湯川に濡れ衣を着せようとした真壁はやりすぎですよ。
ここにきて、須賀も何をしたいのかよくわからなくなってきたし、ごく身近にXがいたとわかった藤堂達が、この先どんな感情でどう動くのかが気になりますね。
それにしても、榊山の警察AI化計画がヤバすぎる。
融通の利かないAIに、自分自身も犯罪の疑惑かけられてるし、もしこれが実現したら、絶対そのうち足元をすくわれるような気がします。
いつどこにいても、AIに監視されてるってかなり気味悪いし、しっかり映像にも残されているのがさらに恐ろしいです。
最後は恐らく須賀と榊山の一騎打ちになりそうですが、とにかく榊山の計画が頓挫することを願うばかりです。
第11話(最終回)ネタバレ
湯川の前にふらっと現れた須賀は、過去に貸しがあるからと、強引に湯川をXに仕立て上げようとしました。
断固拒否する湯川は、芹沢詩織が須賀の娘だと問い質すと、5年前に初めて知ったとあっさり認めます。
ある日突然、娘だと訪ねて来た詩織に驚いたものの、すぐに受け入れ、一緒に暮らし始めた須賀。
それは彼の人生にとって、一番幸せな日々でした。
ですが、そんな幸せは、詩織が榊山と小田切の裏金問題を追っているという告白で一気に崩れ去ります。
須賀は「この件からは手を引け」と必死に止めようとしましたが、詩織はその制止を振り切り、家を飛び出していきました。
そして、裏金庫に忍び込んで動画を撮影し、小田切を脅そうとして、転落死することになったのでした。
それからずっと、自分が詩織を殺したのだと、激しい自責の念に駆られていた須賀。
湯川は「どうして自分に相談してくれなかったんだ」と、思わず唇を噛みます。
ですが、「お前は優しすぎるから」という言葉が全く腑に落ちない湯川。
無関係の片桐が殺されたのは、彼にXの正体がバレそうになり、観念した須賀を踏みとどまらせるため、真壁が独断で行動した結果だったのです。
もう後戻りできないと、湯川の説得にも応じず、まだ計画を実行しようとする須賀。
拘束されたままの湯川は、何もできずにいました。
一方その頃
須賀がXだったことで、湯川班は大騒ぎ。
円はまだ信じられない様子でしたが、円が藤堂にあげたGPS機能付きのお守りを、回り回って湯川が持っていたことに気づき、すぐに現場に向かいます。
それを知ったXグループは、慌てて須賀を逃がし、湯川を盾に時間稼ぎをしました。
藤堂がひと暴れし、何とか湯川を助け出すことに成功した湯川班。
署に戻った湯川は、須賀から得た情報を伝え、彼が予算会議の場で榊山の命を狙っていることを予想しました。
円がその場で榊山を失脚させ、須賀の計画を頓挫させることを提案した湯川。
中西と月村には、裏金庫の実態を暴くことを命じました。
そして予算会議当日
早速、裏金庫のある建物に忍び込んだ中西と月村。
ですが、入室ドアのパスワードに出鼻をくじかれてしまいます。
一方その頃、無線で須賀に呼びかけながら、考え直すよう必死に説得を続ける湯川。
須賀は全く耳を貸さず、「邪魔をするなら容赦しない」と逆に脅してきます。
それでも湯川は、諦めることなく、彼の居場所を探すのでした。
そんな中
滞りなく進んでいく予算会議。
ですが、円の発表の番になり、資料の数値が1%違うと騒ぎ始める円。
その勢いのまま、万町署の統廃合をすると、数千億円の損失になると榊山に訴えかけます。
経費削減の過程を力説する円に、周囲は思わず拍手喝采。
無線で聞いていた須賀も、思わず涙を流してしまいます。
それでも、強引に統廃合案の決を採ろうと急かす榊山。
そうはさせまいと、上層部の裏金問題を打ち明け始めた円。
裏金庫の前にいる中西達に中継を繋ぎますが、なぜか金庫はもぬけの殻。
円達の動きを察知していた榊山が、先回りして金をどこかへ移動させていたのでした。
円が愕然とするまま、会議は終わり、榊山は勝ち誇った顔をして自分が正義だと告げます。
それでも円は榊山に避難を勧めますが、全く聞く耳を持たない榊山。
そこに須賀が現れ、彼に銃を向けます。
「これ以上罪を重ねないで」と、とっさに榊山の前に立ちはだかった円。
その須賀を、後ろから銃で狙いながら入って来た湯川。
尚も説得しようとしますが、躊躇なく銃の引き金を引いた須賀。
湯川はその場に倒れ込み、悲鳴を上げる円。
次はお前の番だと脅され、ようやく罪を認めた榊山。
ですが、湯川はポケットの小銭のところで弾が止まっていて無事でした。
ふたりに説得され、ようやく観念した須賀は、銃を投げ捨て、円に逮捕されたいと申し出ます。
円は戸惑いつつも、彼に手錠をかけたのでした。
それから1週間後
ようやく裏金庫の存在が確認され、5000万円相当の現金や貴金属などが見つかります。
ですが、その金額に納得いかない藤堂。
本物はまだ別にあるのだろうと、苦々しい顔で吐き捨てるようにつぶやく大竹。
その頃、榊山の元にも東京地検特捜部が押しかけていましたが、余裕の笑みで買収しようとする榊山。
彼に反省の色は全く見られません。
一方
万町署は統廃合もなくなり、すっかり日常を取り戻していました。
ですが、中塚は副署長には復帰できておらず、円の姿もありません。
事件もなく、張り合いがないとぼやく湯川班でしたが、そこに護送車から囚人が10人脱走したと連絡が。
1週間経っても半分しか捕まっておらず、管理官は怒り心頭。
怒りの矛先を所轄に向けられ、捜査本部が経費を使い放題だと、こそこそ陰口を言う湯川班。
そこへ円が現れ、正式に警視庁の特別会計係として派遣されてきたと告げます。
しれっと戻って来た彼女に、思わず笑みをこぼす中西達なのでした。
須賀と詩織が何か深い関係なのはわかってたけど、まさか娘だったとは。
そりゃ、いくら不慮の事故だと言われても、榊山に復讐したくなる気持ちはよくわかります。
それでもやはり、そんなクズを殺して殺人犯という罪の十字架を背負うのは大損だという湯川が正論だし。
須賀がギリギリで思いとどまってくれて、本当に良かったですね。
そして円も、これまでの頑張りがちゃんと評価されたし、刑事にはなれなかったけど、違う角度から刑事達を支える道が見つかりました。
名前からして、やはり彼女にはお金に関わる仕事が似合いますね。
湯川班にとっては、もう円はなくてはならない存在だし、彼女の姿を見て微笑んだ中西達がソウルメイトという描写の仕方も粋でしたね。
とばっちりで殺された片桐と詩織だけは不憫ですが、とりあえず、上層部の不正を暴くという、円と須賀の目標は達成できて良かったです。
まだバレてない裏金庫がありそうなのと、全然心が折れていない榊山は心配の種ではありますが、警察内に不正を許さないという空気を作り出したのは、やはり円だと思います。
経費の無駄遣いは税金の無駄遣いでもあるし、万町署は今後も節約意識でより良く変わって行きそうですね。
最後はわかりやすい展開になりましたが、とりあえずみんなが笑顔で終われて良かったです。
トクメイ!警視庁特別会計係の最終回結末とXの正体
「トクメイ!警視庁特別会計係」は原作ネタバレがないため、最終回の結末は放送までわかりません。
でも最終回の結末が気になる!
そんな方のために最終回がどんな結末になるのか予想してみました♪
トクメイの最終回はどうなる?
円は刑事になる最終回を予想!
円は刑事に憧れて警察官になりました。
ですが、凶運のせいで刑事課に配属にはなりませんでした。
その夢を万町署の刑事たちと過ごしていく中で、取り戻していくのではないかと予想します。
円の新たな視点や気付きで万町署の刑事たちも円の仕事ぶりを認め、最終的には「刑事」として一緒に働くことになるかもしれませんね!
特別会計係として他の署にも派遣されていくかも?
元々は刑事志望の円ですが、万町署で経費削減の命を果たしていく中で、自分には特別会計係という職が天職ではないかと気付くのではないでしょうか。
5話では、円の経費削減目標達成に、万町署存続の命運がかかっているという、重要なミッションが確定しました。
最初は苦い顔をしていた湯川達も、少しずつ賛同し始めているし、これからはより一層、節約意識に目覚めるかも!?
今後は円のこの役職が、重要なキーポイントになりそうですね。
刑事より自分が輝ける道を見つけた円は、今まで以上に特別会計係として他の署でも経費削減に命をかけていくのではないかと予想します。
円は脅迫者Xとして、署内の不正を一掃するためだけに派遣されたので、役目を終えたら本庁で婦人警官に戻るのでは?
1話終盤で、特別会計係は表向きで、円にはXという裏の顔があることが判明しました。
序盤から彼女が派遣された経緯には、憶測が飛び交っていましたね。
ただ、この件に関しては、4話で円はXの正体を突き止める側に回っているという描写もありました。
そして、5話では、榊山がさらにこの件を念押ししていましたね。
そうなってくると、全く立ち位置が変わってきてしまいますが、もし円が本庁の人間も含めて欺いているとしたら、二重スパイという可能性もあります。
まだ円には語られていない秘密がありそうだし、湯川達と馴れ合いたくない理由も徐々に明らかになっていきそうですね。
3話では、湯川が事件の被害者遺族達の心のケアまでしているという事実が判明しました。
事件が解決して終わりではなく、刑事の領域を越えた優しさを垣間見ることもできました。
円が驚くほどのギャップを持っている湯川なので、もしかしたら、心の中では刑事とは全く違う選択肢も持っているのかもしれません。
最終回では、刑事ではない湯川の姿を見られるかも?
4話あたりから、Xの正体を突き止めるのが円の特命という流れができてきました。
このままいくとすれば、予想③とは真逆の展開になってしまいますが、Xに異常にこだわる榊山自身がXなのでは?という可能性も出てきました。
それを円に突き止めさせようとしてるなら、自分の首を絞めることになりかねないですが、自分がのし上がるために水面下で周囲の悪事を暴いて、ライバルを減らそうとしてるなら、ありえなくもないんですよね。
そして、頑なに非協力的な湯川も気になりますね。
何か秘密を掴んでそうな気がしますが、湯川の協力次第で事件が大きく動くのかも?
最終的には、かなりベタですが、警察上層部の悪事が暴かれて、組織内が大きく動くと予想します!
円が最終回で今後の未来をどうしていくかが鍵ですね♪
このように色々予想してきましたが、最終的には、榊山主導で行われていた、警察上層部の裏金問題が明らかになり、榊山は責任を問われることになりました。
そして、円は今度は特命ではなく、正式に特別会計係に任命されました。
刑事の道は選ばなかったけど、自分の特技を活かして、より輝ける道を見つけたのは、彼女の人生にとって大きな一歩だったと思います。
湯川班にも仲間認定されたようだし、ホッとしましたね。
Xの正体を考察
ここまで色々考察してきましたが、8話放送の前に、Xの正体を予想考察してみたいと思います。
ストーリー序盤から、万町署内を盗撮盗聴している姿が目撃されていました。
彼女が中塚を脅しているように見える描写もあったし、彼女がXの正体を突き止めるという流れは実はミスリードだった?
円にXの正体を暴くという特命を与えていますが、その陰で実は自分が警視庁内でのし上がるために、秘密裏でライバルを蹴落としている?
万町署の金庫番という職業柄、お金の動きには鼻が利きそう。
円の盗撮盗聴行為も知ってて黙認してるようだったし、過去には色々ヤバイことをしていたという噂もあります。
事あるごとに今の警視庁に対する不満を湯川や円に愚痴ってるし、純粋な正義感で警視庁の闇を一掃しようとしてるのかも?
そして、このことが湯川にバレているから、あえて湯川はXの件に非協力的な態度を取ってるのかも?
以前から囁かれている、「Xは万町署内の人間」という情報が正しいなら、③が濃厚かな?とは思いますが、今までも話が二転三転してるし、どうなんでしょうね。
結局8話でもXの正体はわかりませんでしたが、とりあえず榊山は小田切と繋がってることがわかったので、Xに脅される側の人間という線が濃厚です。
須賀はあっさり退場してしまったものの、水面下で円達をサポートするような場面もあったし、現場からいなくなったから除外されるというわけでもないですよね。
善人っぽい人に裏切られるほどショックなことはないし、まだ須賀犯人説も推したいと思います。
それが片桐を殺した犯人に繋がるっていうのは、ちょっとモヤモヤするけども。
まだ他にも、突然怪しい動きをし出す人間もいるかもしれないし、答え合わせまでは気が抜けませんね。
と書きましたが、これがまさにその通りで!
片桐を殺したのも、1億円を盗んだのも彼でしたが、それは全て誰かの指示で、Xは複数犯だという、とんでもない事実も暴露。
どうもその共犯者が湯川っぽい・・・?
もしこれが事実なら、湯川はとんでもない裏切り者ってことになりますが。
結局これは湯川を陥れようとする真壁の嘘で、片桐を殺したのは自分達の正体がバレそうになるのを恐れたからという、身勝手な理由でした。
ふたりとも詩織の知り合いという共通点があり、彼女の復讐という利害が一致したのかもしれません。
最終的には、上層部の不正を一斉検挙という目的に落ち着きそうだし、須賀の暴走を円達が止められるのかが、最大のキーポイントになりそうですね。
最終話では、実は詩織が須賀の娘だったという衝撃の事実が明かされましたが、これで須賀がXという汚れ役に徹したのも腑に落ちました。
ギリギリで榊山殺害という一線を越えなかったのはホッとしたけど、死なないとわかっていたとはいえ、湯川には簡単に銃を使えるんだとちょっとびっくりでした。
まあ、ふたりはそれだけ信頼し合ってたという証拠ですね。
小銭で弾丸が止まるとか、多少ツッコミどころではありますが、そこがまたトクメイらしくて良かったと思います。
トクメイ!警視庁特別会計係の原作ネタバレまとめ
トクメイ!警視庁特別会計係まとめ
- 原作ネタバレは無しの完全オリジナル脚本
- 主演は橋本環奈さん!
- 最終回の結末は円の将来が鍵!
以上、各話のあらすじとネタバレをご紹介しました。
「トクメイ!警視庁特別会計係」は原作ネタバレがない作品です。
警察とお金という関係のドラマは今までなかったのでどんなストーリーになっていくのか、毎週見逃せない展開の連続でした。
1円のズレも見逃さない几帳面な一円と個性豊かな刑事達が、本気でぶつかり合いながら、分かり合い、信頼し合っていく。
コミカルな部分もありますが、改めて人の絆と正義には、お金以上の価値があると感じさせられる作品でした。
全ての謎が明らかになった上で、またいちから見直すと、それぞれのキャラの印象が変わってくるかもしれませんね。