イップスのネタバレ原作はある?最終回結末までのあらすじ全話

イップスのネタバレ原作はある?最終回結末までのあらすじ全話
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2024年4月12日スタートのフジテレビ系金曜ドラマ「イップス」。

絶不調バディが絶妙な会話術と掛け合いで事件を解決するミステリーコメディです。

メインキャストは女優・篠原涼子さんと芸人・バカリズムさん。

  • イップスのネタバレ!原作はある?
  • イップスのドラマ全話ネタバレとあらすじ
  • イップスの最終回結末予想と考察

今回は「イップス」の原作や全話ネタバレ、最終回の結末予想までまとめてみました。

ドラマ「イップス」のキャスト相関図については別記事でまとめていますので合わせてご覧ください。

目次

イップスのネタバレ!原作漫画や小説はある?

イップス」は原作がないオリジナルストーリー!

完全オリジナル脚本のドラマです。

ネタバレが全くない状態なので毎話ワクワクしながら楽しむことができますね♪

脚本を担当するのは、オークラさん。

脚本・放送作家・オークラさんが手掛けた作品

担当作品

ドラマ

  • 2009年 0号室の客
  • 2012年 花のズボラ飯
  • 2014年 素敵な選TAXI
  • 2021年 ドラゴン桜 第2シリーズ

テレビ番組

  • 週間さんまとマツコ
  • バナナサンド
  • 午前0時の森
  • ゴットタン
  • はねるのトびら
  • 爆笑 大日本アカン警察
  • 関ジャニ∞クロニクル

オークラさんは1997年に作家活動を開始しました。

作家になる前は「細雪」という名前でコンビ芸人をしていたそう!

ご自身も昔は芸人で、数々の有名番組の作家を務めていることから今回担当するイップスもお笑い要素が入った面白いドラマになるのではないでしょうか?

イップス基本情報

▲すでに予告での2人のやりとりが面白いです♪

現時点でわかっているドラマ「イップス」の簡単な基本情報をお伝えします。

放送日と最終回はいつ?

イップスの放送開始日は2024年4月12日!最終回は6月21日と予想!

近年のフジテレビ金9ドラマから放送開始日最終回を予想してみました!

過去のフジテレビ金9ドラマ放送期間と話数
作品タイトル放送期間
うちの弁護士は手がかかる2023年10月13日〜12月22日
院内警察2024年1月12日〜3月22日

フジテレビ系金曜ドラマは11話構成で放送されることが多いです!

予想取り延期もなく毎週放送され、最終回は6月21日になりました。

イップスの設定

イップスの放送開始前に知っておきたいストーリー設定をご紹介します!

絶不調バディが絶妙な会話術と掛け合いで事件を解決するミステリーコメディ!

小説を書けなくなってしまったおしゃべりなミステリー作家と事件を解けなくなったエリート刑事が事件を解決していく物語です。

多彩な顔ぶれとなる犯人には毎話豪華なゲストが登場するとか!

イップス】どんな物語?
  • 黒羽ミコ(くろば みこ)|篠原涼子さん
    └小説が書けなくなったミステリー作家。
  • 森野徹(もりの とおる)|バカリズムさん
    └事件が解けなくなった警視庁捜査一課の刑事。

キャストの画像や詳しい役柄の解説は、イップスのキャスト相関図でまとめていますので、そちらも合わせてご覧ください。

イップスの名前の由来は?

イップスのタイトルは主にスポーツ選手などで使われるワードです!

イップスはスポーツ選手などで主に使われる「いままで出来ていたことがコントロールできなくなり、プレーできなくなる」という症状です。

今回のドラマ「イップス」でも書けなくなったミステリー作家と事件を解けなくなった刑事というイップスにより行き詰まった2人がおりなすストーリーのため、こういったタイトルが付けられたようですね。

放送が始まったらさらに詳しく明らかになるかもしれません。

ぜひ、タイトルの意味も含めてチェックしてみてくださいね!

イップスのネタバレあらすじ

ミステリー作家黒羽ミコと警視庁捜査一課の刑事 森野徹はイップスでという同じ悩みを抱えていた。3作連続でベストセラーを記録するもネタ切れでもう5年もの間作品が書けていないミコは持ち前の会話術と洞察力を武器にコメンテーター業やコラム執筆をこなしていたがそのせいで本業が片手間になっていた。一方森野はかつてエリートとして組織内でも一目置かれる存在ながらある出来事をきっかけに事件を解けなくなった。そんな森野はミコの大ファンで新作を出さないミコに苛立ち「ノモリ」というアカウントでアンチをしていた。

イップス|フジテレビ

1話ネタバレ

5年前から新作が書けず、そろそろ落ち目と言われているミステリー作家の黒羽ミコ

今や活動のメインは、テレビのコメンテーターで、暇があるとエゴサを繰り返し、悪評の嵐に落ち込む毎日。

中でも、SNS上でよく見かけるノモリというアカウントは、最近のミコの作風についてもいちゃもんをつけ、誹謗中傷を繰り返していました。

それでも、ミコの熱狂的なファンで運転手の坂浦猛に励まされ、やる気が出たミコは、久しぶりにパソコンに向かうことに。

ですが、全く書くことができず、気分転換に見ていたテレビ番組で、脳が過度の緊張状態に晒されると、突然今までできていたことができなくなる「イップス」という症状を知りました。

自分にも思い当たるふしがあったミコは、脳のリラックスが必要だと思い立ち、以前出演番組で取り上げていたサウナ施設を訪れます。

ですが、巷で話題になっている熱波師・電撃ウィッチ麻尋のパフォーマンスが蛇足だと少しがっかり。

その小言をいちいち拾う、隣に座っている男。

癒されに来たはずが、さらにイラっとしてしまうミコなのでした。

その後、しばらくして屋上の水風呂に移動したミコ。

そこに先程の男が現れ、「黒羽ミコさんでは?」と声をかけてきました。

面倒くさそうにあしらっていたものの、話してるうちに本格的に身バレしてしまい、男の話に耳を傾けることにしたミコ。

最初は作品を褒められ、上機嫌でしたが、ダメ出しが始まると、少しイラっとしてしまいます。

ですが、彼の口調が何となくノモリと重なり、「こいつがノモリなのでは?」と思い始め、

さりげなくカマをかけました。

男は動揺し、必死に人違いだと否定していたものの、結局自分がノモリだと認めてしまいました。

そして、「陰で人の悪口を言うのは最低」だの、「今名乗ったから卑怯者じゃない」だのと、子供のような喧嘩を始めたふたり。

ですが、ミコがふと奥の水風呂の前を通りかかると、うつぶせに浮かんでいる男が。

ノモリが彼の死亡を確認すると、「水死体!?」と驚きを隠せないミコなのでした。

その後

施設は臨時休館になり、警察が出入りして大騒ぎ。

第一発見者のミコも、刑事から事情聴取を受けることに。

殺人事件の匂いを感じ、ミステリー作家としての好奇心を抑えきれなくなったミコ。

勝手に現場の写真を撮り始め、興奮気味にフードコートで食事中のノモリに話しかけました。

ですが、水死体を見たばかりだというのに、動揺のかけらもないノモリ。

というのも、彼の正体は、警視庁捜査一課の警部補・森野徹だったのです。

全く事件に興味を示さない彼にイラっとするミコですが、そこに麻尋がやって来て、自分のファンだと告げられると、早速取材を始めました。

その中で、サウナでの事故を溺死前提でしゃべっている麻尋に少し違和感を感じたミコ。

傍で盗み聞きしていた森野も、水死体の男が清掃中なのに勝手に屋上の水風呂に入ったという麻尋の説明が引っかかっていました。

森野もこれが殺人事件と疑っていると感じたミコは、彼に協力を要請します。

あまり気乗りしない森野でしたが、今後も駄作を書き続けてやると脅され、仕方なく現場に連れて行くのでした。

そこで、刑事達から森野が検挙率ナンバーワンのエースだと聞かされたミコは、テンション爆上がり。

まじまじと水死体を眺め、森野達を質問攻めにします。

ドン引きしながらも、真剣に捜査し始めた森野。

ですが、バディの刑事・樋口一之体調不良で仕事を休んだのに、事件現場にいることを指摘され、焦ってしまいます。

そんな中

被害者の竹内渉が反社会組織の人間だったという情報を得たミコは、森野と一緒に麻尋を問い質すことに。

麻尋が竹内と知り合いだったことを指摘するミコと、彼のスマートウォッチが壊れていたこと、首筋にスタンガンの跡があったことをつっこむ森野。

森野は、犯人が竹内の後頭部にスタンガンを押し当てたことで失神し、そのまま溺死したと考えていました。

それは、スタンガンの電圧でスマートウォッチがショートしたという理屈とも辻褄が合い、「それなら、ヒートショックに見せかけて殺すことができる」とノリノリのミコ。

森野は怪しまれずにスタンガンを持ち歩け、竹内と知り合いだった麻尋を犯人だと疑っている様子。

ですが、麻尋は「水中でそんなことしたら、犯人まで気絶してしまうのでは?」と反論し、さっさと立ち去ってしまいました。

その指摘がもっともだと思ったふたりは、早速屋上で試してみることに。

ですが、それを見かけた麻尋に「凶器のスタンガンはどこにある?」と責められた森野は、急に無言になり、立ち去ってしまうのでした。

それでも諦めきれず、こっそり麻尋のロッカーを探っているところを見つかり、逮捕されてしまったミコ。

助けを求められた森野は、シカトしようとしましたが、「このままじゃ事故としてうやむやにされてしまう」というミコの訴えを聞き、もう一度現場に向かうのでした。

ですが、施設の入り口で立ちすくんでしまった森野。

チャットでミコと会話しながら、自分は犯人を目の前にしても問い詰めることができないと打ち明けます。

そこで、お互いがイップス同士だと気づいたミコ。

「まだ諦めてないなら、もがいて這い上がれ」と森野にハッパをかけ、また麻尋に接触しました。

麻尋はさすがに呆れますが、そこに現れ、彼女の殺人トリックを暴き始めた森野。

彼の推理は、超純水という絶縁体を使って、麻尋は自分に電撃が来ないように細工した上で、竹内にスタンガンを押し当てたというもの。

シラを切る麻尋でしたが、森野に定期的に近所で超純水を購入している証拠を突きつけられ、ミコに竹内と付き合っていてDVを受けていたことを言い当てられると、とうとう観念しました。

涙ながらに、売れないアイドルから熱波師に転身し、得た名声を竹内に壊されたくなかったと悲痛な思いを打ち明けた麻尋。

ミコはそれに同情しつつも、「だからって人を殺していいわけない」と一喝しました。

そして、ミコの勧めに従い、自首することにした麻尋。

こうして、ミコは少しだけ、また原稿に向き合う意欲が沸いたのでした。

作家が急に書けなくなることを「スランプに陥った」とよく言いますが、スポーツ業界ではイップスと表現されてたんだとか。

まだ耳慣れない単語ですが、「今まで普通にできてたことが突然できなくなる」という認識は、意外と浸透してきてるんですね。

きっと、マル害を覚えたミコのように、今後SNS上でイップスという言葉が流行りそうですね(笑)

それはさておき。

一般的な刑事ものや探偵ものでは、犯人の殺人トリックを本人の目の前で暴き、自白するまで追い込むというのが、一番の見せ場なはずなんですけどね?

ちょっと踏み込んだだけで倒れるとか、森野ポンコツすぎ!

先に犯人と殺人の過程を見せてしまうという手法は、古畑任三郎を彷彿とさせますが、こういうタイプの種明かしは斬新ですね。

なんなら、放送前の番宣で、すでにトリンドル玲奈さんが「私が犯人です」って言ってましたからね。

ネタバレありきで見てしまうとつまらなく感じてしまう作品も多い中、バカリズムさんと篠原涼子さんの掛け合いが面白すぎて、つい夢中になって見てしまいました。

でもこれ、バカリズムさんが脚本じゃないんですよね?

それなのに、ものすごくバカリズムワールドを感じてしまうのは、監督さんと脚本家の方が、以前からバカリズムさんと共同制作の経験があるからだとか。

主演として、ものすごく自分っぽい世界観の中に放り込まれるのって、どういう気分なんでしょうね?

サスペンスとしては、難解すぎないトリックで、意外とゆるーく楽しめるのも、この作品の魅力かなと思いました。

今後、どんどん殺人事件に首突っ込みまくって、ミコが渾身の新作を発表できるようになるのかにも期待したいですね。

2話ネタバレ

サウナ殺人事件で味をしめたミコは、森野に小説のネタになりそうな事件を見たいと頼みますが、森野は完全スルー。

仕事にも身が入らず、家でゴロゴロしながら、悪童エクスプレスという人気ユーチューバーの配信に夢中になっていました。

そんなある日

悪童エクスプレスのふたりがカラオケボックスで緊急生配信をすることに。

チョロは、よっちゃんがやらせ配信を始めたことにかねてから不満を抱いており、今日この場でよっちゃん本人の口からやらせを告白させようと思っていました。

最初は乗り気ではなかったものの、急に素直に応じることにしたよっちゃん。

ですが、それは壮大な殺人計画の始まりでした。

彼はチョロを泥酔させた後、トイレに細工をして、しれっと配信を始めます。

そして、急に吐き気を催したチョロは、よっちゃんに誘導されながらトイレへ。

しばらく様子を見守っていたよっちゃんでしたが、個室の中でチョロが倒れているのを発見したところで配信をストップ。

すぐさま、彼の手に小瓶を握らせ、服の胸ポケットに封筒を仕込むと、個室の細工を証拠隠滅しました。

そして、緊迫した様子で「チョロが自殺した」と爆弾発言。

その画面に、偶然そこに居合わせて配信を見ていたミコと森野が映り込み、よっちゃんは慌ててカメラを止めたのでした。

その後

カラオケボックスは緊急休業し、警察の捜査が入ることに。

従業員や客も取り調べを受ける中、「また事件に巻き込まれた」と目をキラキラさせるミコ。

早速森野を連れて現場検証に混じり、刑事からチョロが青酸カリで自殺したことを聞きました。

  • 青酸カリは摂取してから効き始めるまでに、数分から15分ほどかかり、その間の行動はずっと生配信されていたこと。
  • チョロが青酸カリを飲めるチャンスは、個室にこもった間だけで、自ら飲むしかないこと。

それらをふまえて、森野も他の刑事達も自殺と判断していました。

ですが、なんだか納得いかないミコ。

配信スタート直後にチョロが飲んでいた酒に青酸カリが混入されていただの、配信が実は録画だっただのと推理をしてみますが、どれも的外れ。

刑事に遺書を見せられますが、それにもなんとなく違和感を感じ、直接よっちゃんに聞いてみることに。

遺書の「常に前に進んで欲しい」という文面と、チョロ本人の「振り出しから始めたい」という発言が矛盾していることを指摘。

森野も、よっちゃんの「チョロが泥酔していた」という発言が引っかかり、「彼はお酒に強い印象だった」と突っ込みます。

少し焦り始めたよっちゃんは、「ひとりにしてくれ」と思わず逆ギレ。

一旦その場からは退散したものの、しつこく捜査を続けるふたり。

そこで、ミコはレジカウンターに飾られていたサイン色紙に注目。

店員・井上孝の名前の漢字をチョロが間違えたと聞いたミコと森野は、再びよっちゃんの元へ。

今度は遺書の先立つ不孝の「孝」の字を知らないチョロが、正しく書けるのはおかしいと指摘したミコ。

ですが、その推理をパソコンなら漢字を知らなくても予測変換で書けてしまうと台無しにする森野。

困ったミコに助け舟を出すようにせっつかれ、仕方なく、「配信中にトイレの窓を開けたのは、よっちゃんがあらかじめチョロが青酸カリで死ぬことを予測してたからでは」と告げました。

犯人と疑われ、さらに声を荒げるよっちゃん。

そこで急に茫然自失になり、そっと部屋を出て行く森野。

残されたミコは、「じゃあ、いつ俺が青酸カリを飲ませたんだ」と逆に詰め寄られ、反論することができませんでした。

夜になり、結局何もわからないまま、現場から運び出されたチョロの遺体。

完全に煮詰まったミコは、井上からあるものを見せられ、悪童エクスプレスの過去の動画を見直すことに。

そこで、青酸カリを飲む以外で体内に摂取する方法を考え始めたミコ。

森野に相談すると、彼はある方法が思い浮かんだ様子。

三度目の正直で、またよっちゃんを直撃しに行きました。

全く乗り気がしない中、真相を語り始めた森野。

  • よっちゃんが不自然にチョロの嘔吐の後始末をしてしまったこと。
  • チョロに青酸カリを飲ませたわけではなく、よっちゃんが事前にトイレに青酸カリを撒いておき、そこにチョロが吐きに来るように仕向けたこと。
  • そもそも、チョロが泥酔するように、ウォッカなどの強い酒をこっそり混ぜていたこと。

それでも、「動機がない」と食い下がるよっちゃん。

ですが、ミコは畳みかけるように「やらせのことでチョロと揉めていた」ことを指摘。

実は、チョロは裏垢でよっちゃんに対する愚痴を投稿しており、それを井上に見せられていたのでした。

ようやく観念したものの、「自己満足の面白さなんていらない」と開き直ったよっちゃん。

ですが、ミコに「チョロは軽蔑なんかしていない。あなたを大事に思っていた」と説得され、とうとう後悔したような素振りを見せました。

そして、実はこのやり取りをこっそり録画していたよっちゃん。

もう薄々自分の犯行がバレることを予想しており、捕まってからもこの動画でバズろうと考えていたのでした。

若干呆れつつも、「もがき続ければまだ再出発できる」と励ましたミコ。

よっちゃんは素直に刑事に身を委ねたのでした。

その後

やっぱり小説が書けないと悩むミコ。

ばったり出会った森野に「あなたを小説のモデルにしたい」と言い出します。

困惑しつつも、まんざらでもなさそうな森野。

弟の慧も賛成しましたが、森野の名前が引っかかります。

そこで何かの事件の資料をめくっていると、そこに森野の名前が。

なにか不穏な空気を察し、複雑な表情を浮かべる慧なのでした。

今回のやらせユーチューバーというテーマは、すごくリアリティがありましたね。

人気が出て来ると、スポンサーのご機嫌取りに走るという傾向は確かに現実でもありそうな感じはします。

万人受けする動画を作り続けるって、結構大変なことだと思うし、配信者に限らず、人気クリエイターは自分の意に沿わない仕事を任されることもあるでしょうし。

一度甘い汁を吸ってしまうと、自分のポリシーやプライドを簡単に曲げてしまうよっちゃんは、精神的に弱かったのかもしれません。

だからといって、相方を殺そうという考えに至る気持ちは全くわからないですけど。

チョロのプライドと正義感も素晴らしいとは思いますが、裏垢でファンに匂わせをするとか、生配信で公開処刑しようとするとか、やり方は乱暴だった気もします。

ふたりの関係は、本人同士にしかわからないけど、コンビ解散という選択肢はなかったのかなと少しもやもやしてしまいました。

ミコと森野も、今はまだ微妙な雰囲気だけど、事件の推理に関しては息が合ってるようだし、今後も異色コンビの活躍に期待ですね。

3話ネタバレ

本格的に森野をモデルに小説を書こうと思い始め、彼の密着取材を始めたミコ

そんな中、都議会議員の尾花健一郎の自宅で、第一秘書・田所万作の遺体が発見されました。

中に入る前から殺人事件の匂いがするとウキウキするミコと、一気にテンションガタ落ちな森野。

それでも、刺殺体を生で見たミコは、思わず悲鳴を上げてしまいます。

森野も努めて冷静に振る舞っていたものの、思わず回れ右。

森野のバディ・樋口の話によると、第一発見者は健一郎第二秘書の村井浩平

打ち合わせから戻って来ると、書斎にカギがかかっており、庭越しに血まみれで倒れている田所を発見したとのことでした。

現場は中からしかカギがかけられない密室状態で、かつ、田所本人がナイフを握りしめていたことから、警察は自殺と判断していましたが、森野もミコもなんとなく腑に落ちません。

そこで

早速健一郎本人に話を聞くことにしたふたり。

ミコには握手を求めたものの、森野にはいきなりハグ。

そして、自分で自分を刺す自殺方法は珍しいとカマをかけられると、「時代劇が好きだから、切腹しようとしたのでは?」と、とんちんかんな答え。

普段から、頭の中がお花畑という嫌味を込めて「フラワー健一郎」と呼ばれている彼だけに、全身からアホさがにじみ出ていると、思わず困惑するふたり。

ですが、何となく健一郎が田所を殺したのでは?と感じていました。

そして

今度は村井に話を聞くことにしたふたり。

田所は健一郎の父・総一郎を崇拝しており、今でも何かにつけては健一郎を彼と比べ、二世議員呼ばわりしていました。

そして、服装から発言、立ち居振る舞いに至るまで、全てを田所がプロデュースし、ちょっと天然なところを前面に押し出して、フラワー健一郎のキャラを作り上げていたのです。

ですが、プライドの高い健一郎は、アホ扱いされるのが大嫌い。

そのことで田所とよく言い争いをしていたと聞いたミコは、健一郎が田所に恨みがあったと、ますます疑惑を深めました。

そんな中

田所の服のポケットから遺書が見つかり、署名の筆跡から本人のものという可能性が高く、自殺の線がかなり濃くなります。

ですが、やはり腑に落ちない森野とミコ。

  • 迷惑をかけないようにという文面なのに、なぜわざわざ健一郎の自宅で自殺した?
  • 本文がパソコン打ちなのに、署名だけなぜ手書き?
  • 普段からスピーチ原稿を作っている人が、こんな改行位置のおかしい遺書を書くのか?

疑問が溢れ出て止まらないふたりは、この遺書が偽造だと判断したのでした。

その後

もう一度健一郎に接触することにしたふたり。

健一郎は田所への感謝の気持ちを述べ、少し泣きそうな表情を浮かべました。

話を聞きながら、自然な流れで、田所と健一郎の作った原稿を見比べることに成功したふたり。

予想通り、健一郎の原稿は全く改行されておらず、あの遺書は彼が書いたものだと確信しました。

ですが、そこでふと、自分が疑われてるのかと健一郎が問い質してくると、思わず固まってしまった森野。

そのまま屋敷を逃げ出し、近くの川に避難していました。

そこでようやく冷静になり、ミコに更なる疑問を話し始めます。

  • フラワー健一郎が、あれほど完璧な密室を作り上げるのは不可能なこと。
  • 村井が共犯者じゃないかということ。
  • 田所の刺し傷は、1箇所だけ真上からで、残りは斜めからと、入射角度が違っていたこと。

ミコも、田所のことを思い出す健一郎が、ウソ泣きじゃなかったことが気になっていました。

そこで

田所の妻に話を聞くことにしたミコ。

彼女は、署名は確かに田所本人のものだと認めたものの、横領という文章には違和感が。

というのも、田所は子供の頃から総一郎と付き合いがあり、彼が亡くなる時にも「自分の命をかけて尾花家を守る」と宣言していたほど。

そんな忠誠心の強い田所が、尾花家に泥を塗るような真似をするはずがない。

それ以前にお金に執着もなかったし、そもそも病気で入院した時に、すでに遺書を作成していたのです。

一方その頃

広間で物思いにふけっていた健一郎。

ふと、花瓶に拭き残した血痕を発見し、慌てて掃除しようとします。

そこに突然現れたミコ。

健一郎は田所が手術をしていたことも、すでに遺書を書いていたことも知りませんでした。

「遺書の種類が違うのでは?」と言い逃れしようとする健一郎に、ますます怪しさを感じるミコ。

そして、自分が姿を消した隙に、トイレには行かず、血痕を掃除しているところを見つけてしまいました。

そのことから、田所が広間で殺され、書斎に運ばれたと考えたミコ。

ですが、森野は、共犯者がいない限り、廊下に引きずった血の跡がないのは不自然と、健一郎単独犯説を否定しました。

その後

もう一度書斎を確認し、虫に怯えながらも、ある仮説を思いついたミコ。

再び健一郎の元に向かい、とうとうはっきりと「あなたが犯人だ」と指摘しました。

「密室の謎が解けていない」と健一郎は食い下がりましたが、その説明を引き継いだ森野。

健一郎が密室を作り上げた有能なバディは、実は田所本人だったと言い始めました。

森野の推理は以下の通り。

  • 最初に健一郎から刺された時点では、田所はまだ生きていた。
  • 健一郎を殺人犯にしたくない一心で、田所は自分を自殺に見せかけようとした。
  • 密室を作りやすい書斎に歩いて移動した田所は、健一郎に自分が考えた遺書の文章を打たせ、自分が手書きで署名した。
  • そして、健一郎を外に出して、中から施錠。
  • その後、自分で自分の腹を6回刺して絶命した。
  • 自分がきっかけだったにも関わらず、自分を守ろうとした田所を思って、健一郎は涙した。

全てを言い当てられ、思わず自白しそうになる健一郎。

ですが、ふと、それも想定した田所の言葉を思い出し、「それは状況証拠にしかならない」と開き直り、強引に話を終わらせようとします。

ミコは反論できませんでしたが、健一郎に握手をされ、初めて会った時のことを思い出しました。

そして、大騒ぎしながら家捜しし、袖に血がついた健一郎のシャツを見つけ出したのです。

決定的な証拠を見つけられ、ようやく観念した健一郎。

アリバイ工作は完璧だったのに、自分の詰めが甘かったと、改めて自分の天然っぷりを自覚しました。

そこで、ミコから自分に宛てた田所の手紙を渡された健一郎。

改めて田所の本心を知り、いたたまれない気持ちになったのでした。

その後

ようやく小説にやる気が出て来たミコ。

ですが、やはり机に向かうと、1文字も書けません。

まだまだ取材が足りないと、落ち込みながらに愚痴るミコなのでした。

今回は以前にも増して、コント感が強かったですね。

超当たり前のことをドヤ顔で言うフラワー健一郎、意外と嫌いじゃないです。

それにしても、これだけアホ扱いされる犯人が、かつていたでしょうか?

典型的な二世議員で、親が偉大だと一生比べられてしまうところは、大変な人生だなとは思います。

でも、たった一度の過ちで、人生を棒に振ってしまったのは、やはり残念だなと思いました。

健一郎のそういう部分も含めて、あえて憎まれ役に徹して、自分の死に際までプロデュースしてしまった田所は、全てにおいて完璧な秘書でしたね。

でも、健一郎はフラワーなんだから、普段からもうちょっとわかりやすく説明するべきでした。

最初から田所の本心に気づいていれば、健一郎の心構えも少しは違っただろうし。

尾花家にとって、彼を失ったことは大きな痛手になりそうですが、これを教訓にして、健一郎ももう少し自立できたらいいんですけどね。

それはさておき、かなり深刻そうな森野のイップス。

NGワードが「私を疑ってるんですか?」なんて、サスペンスものにはありえない欠陥ですよね。

慧がちらちら気にしている冤罪事件と、なにやら関係がありそうな感じ?

森野の過去も、今後少しずつ明らかになりそうだし、ますます続きが気になりますね。

第4話ネタバレ

ここは人気パティスリー『Ebahi』の厨房内。

チーフパティシエの金町環奈は、三ツ星シェフのミシェル・エルナンデスに振る舞うモンブランを試作していました。

味見をしたオーナーの小泉春樹は「これなら彼も納得する」と太鼓判を押し、彼女のフランス行きを確信。

ですが、環奈は浮かない顔をしています。

春樹は「環奈に夢を叶えて欲しい」と別れを切り出しますが、彼と結婚するつもりだった環奈は拒否。

さらに、春樹が後任に元カノの江原尚子を入れようとしたことで、環奈は春樹が自分を店から追い出して、尚子とヨリを戻そうとしていると邪推。

ふたりがホテルに入ろうとしている写真を見せ、浮気疑惑を突きつけます。

春樹は弁解しようとしましたが、全く聞く耳を持たない環奈。

カッとなった勢いで、傍にあったココナッツの実で彼を殴り倒すと、そのまま床に倒れ込み、血を流しながら絶命してしまいました。

しばらく茫然としていたものの、思い立ったように偽装工作を始めた環奈。

見つかるとまずい材料はゴミ箱に捨て、春樹の手に手袋をはめ、靴底と床にクリームを塗りました。

こうして、あたかもケーキを作っている最中に、床に落ちたクリームで足を滑らせて事故死したように見せかけました。

ですが、ゴミを捨てに行く途中、突然の停電

スマホのライトで照らしながらゴミを捨てると、そのまま店を立ち去り、帰る途中に業者にフルーツを発注するのでした。

その翌朝

別のスタッフが出勤時に春樹の遺体を発見。

すぐに警察が駆り出され、ミコも当たり前のように現場に現れました。

森野が来るかどうかで樋口と押し問答になったミコは、モンブランを賭けることにしましたが、そこにひょっこり現れた森野。

彼がイップスに対して少し前向きになったと喜んだミコですが、この店のモンブラン目当てに来たと知り、がっかりしてしまうのでした。

その後、現場検証が始まりますが、森野は『Ebahi』の厨房の方に興味津々。

死因は頭部を強打したことによる脳挫傷で、死亡推定時刻は昨夜21時~21時半とのこと。

ミコは他殺を疑いますが、樋口は停電時に床のクリームを踏んで転んだことによる事故死と判断していました。

ですが、なんとなく腑に落ちないミコと森野は、早速環奈に話を聞くことに。

  • 昨夜20時頃、環奈は春樹と一緒に新商品を試作していた。
  • 春樹はまだ作業と続けると言ったため、環奈だけ先に帰宅。

その説明を聞き、なぜ環奈が先にゴミを捨てて帰ったのかが引っかかったミコ。

しつこく問い詰めていると、尚子がやって来て制止します。

その途端、さらに不機嫌になった環奈。

ふたりのギスギスした空気に、ミコは三角関係を疑います。

そして、今度は第一発見者の女性に話を聞くことにしたミコ。

  • 元々は春樹と尚子が付き合っていたけど、彼女のフランス修行がきっかけで破局。
  • でも、彼女の帰国後、また男女の関係に戻り、高級ホテルで度々逢い引きしている。
  • そして、春樹は環奈を店から追い出そうとしていた。

全ての話は噂レベルでしたが、ミコは何となく環奈が不憫になったのでした。

一方その頃、発注していたココナッツが届かなかったことに激怒していた環奈。

みんな夜遅くに発注したことを不審に思いますが、彼女は素知らぬ顔でケーキを作り始めました。

そんな中

ミコは痴情のもつれによる殺人事件だと確信し、森野と共に環奈の元へ。

  • 解剖の結果、春樹の頭部の傷は、誰かに殴られたことによるもの
  • 滑って転んだなら、靴底のクリームの位置と倒れた姿勢がおかしい
  • 手袋の手首部分に白い粉がついており、春樹は誰かに無理やり手袋をつけさせられた。
  • これらを踏まえ、犯人は春樹がケーキを作っていたという偽装工作をしていた。

この詰問が、明らかに自分に向けられていると悟った環奈は、「何で私を疑うんだ!」と大激怒。

イップスが発動してしまった森野はさっさと退散してしまいます。

ですが、「自分が殺した証拠と凶器はどこにある?」とさらに詰め寄られるミコ。

結局何も言い返せず、そっとその場を離れたのでした。

その後

尚子から聞いた話と、偶然出会った「昨日停電なんかなかった」と言われたことから、ますます環奈の話に疑問を持ったミコ。

それを森野に伝えた上で、また環奈の元へ向かい、今度は自信をもって、「あなたが犯人だ」と宣言しました。

そして、テレビ電話で環奈を問い質し始めた森野。

  • 犯行時刻頃、環奈は自宅にいたと主張。
  • ですが、環奈の自宅周辺は停電しておらず、店が停電していたことを知るすべはないはず。
  • ネット検索や、誰かに電話した履歴も残っておらず、環奈は犯行時刻頃、店内にいたことが確定。
  • そして、凶器は白いモンブランに使われていたココナッツの実。
  • 外皮は人を殺せるほど固いため、環奈は犯行後、血の付いた外皮を捨て、残りを冷蔵庫に保管していた。

森野はゴミ処理場でその外皮を見つけ出しており、もう言い逃れできない状況。

それでも、「結婚するつもりだった春樹を自分が殺すはずがない」と食い下がる環奈。

それを聞いたミコは、「春樹はあなたを愛していて、世界で活躍させるために、あえて別れを切り出した」と尚子に聞いた話を伝えました。

  • 尚子の今の彼氏は、ミシェル・エルナンデス
  • 春樹は環奈のケーキを彼に食べさせたくて、彼が泊まっているホテルに、尚子と何度も足を運んで、お願いしに行っていた。
  • 春樹の熱意が伝わり、エルナンデスがケーキを食べに来てくれることになった。

ようやく春樹の本心に気づき、愕然とする環奈。

約束通り、エルナンデスにケーキを出そうとしましたが、ギリギリで食べさせることを拒否。

その夜、ミコが理由を尋ねると、「春樹を殺したココナッツで作ったケーキなんて、人に食べさせられない」と、自嘲気味に答える環奈。

春樹のことを信じられなかったことを悔いる彼女を、ミコは「もがき続ければまたやり直せる」と励ますのでした。

それから数日後

ぐったりした様子で、いつものようにテレビ出演に向かうミコ。

バイトに熱を入れすぎだと苦言を呈すマネージャーの初田

ですが、運転手の坂浦は「こっちが本業だ」と必死にフォローします。

そんなふたりを尻目に、「ようやく1行かけた」と喜ぶミコなのでした。

今回はココナッツ殺人事件という、かなり癖の強い殺害方法でしたね。

でも、人の頭かち割れるほど固い外皮が、女性の細腕で解体できるの?と、ちょっと突っ込みたくなりました。

そして、その凶器をしれっとケーキに使う、環奈のサイコパスぶり!

終始無表情なのが、余計怖かったですが、一応良心の呵責はあったんですね。

まあ、黙って食べさせてたとしても、殺人がバレた時点でフランス行きはなかったでしょうし。

春樹も気の毒だとは思いますが、なんで肝心なことを本人に黙って進めるかなあ?

結局は、そのせいで彼女の未来も奪ってしまったわけだし、ちゃんと事情を聞いていれば、環奈の対応も違ったと思います。

ていうか、そもそも一緒に海外行って結婚すればよかったんじゃ?って話ですけどね。

「愛してるから別れる」って、何となくかっこよく聞こえるけど、結婚から逃げるための口実にしか思えません。

尚子に対してやましい気持ちがなかったとはいえ、実は環奈がそう受け取るようにあえて黙ってたんじゃないの?と邪推してしまいます。

そうじゃないと、わざわざ元カノと今カノを同じ職場にするとか、普通は自分が気まずい状況を自ら作るメリットもないし。

春樹の美談みたいな感じで終わらせたのが、ちょっとモヤモヤしてしまいました。

それはさておき、ほんの少し心の変化があったミコと森野。

ふたりとも、本格復帰に向けてちょっと前進した感じですね。

でも、予告では喧嘩別れしそうな不穏な空気もあったし、今後どうなるのか、ますます続きが楽しみですね。

第5話ネタバレ

小説のネタ集めのために、坂浦と共に裁判の傍聴に来たミコ

それはミコが出演している情報番組でも取り上げられたほど、注目度の高い建設現場での死亡事故の裁判でした。

大勢の傍聴人の中で、坂浦の左隣に座っている法廷画家の板野恭二が妙に気になったミコ。

彼の絵の上手さに思わず見とれたものの、一瞬絵を描く手を止めたのが、少し引っかかりました。

そして、裁判終了後、弁護士の杉本浩紀に声をかけた板野。

杉本は板野のことを覚えていませんでしたが、板野は「話がある」と屋上に連れ出しました。

一方その頃

次の傍聴に向かっていたミコと坂浦。

さっきとは違い、圧倒的に傍聴人も少ない裁判でしたが、が弁護を担当する案件だったため、ミコは張り切って応援していました。

そして、ふたりの傍にはまた板野らしき法廷画家の姿が。

慧の弁論中、彼の絵をチラ見しながらも、いちいち大声で反応してしまい、裁判長に叱られたミコ。

思わずシュンとなり、慧も呆れたようにため息をつくのでした。

一方

屋上に移動するなり、「あなたは不当に被告人の罪を軽くしようとしている」と杉本を問い質し始めた板野。

  • 15年前、板野の妻の死亡事故の裁判を担当していたのが杉本で、板野が必死に重刑を求めたにも関わらず、杉本の弁護で犯人は軽い刑で済んだこと。
  • 出所後、犯人は再び事故を起こし、死亡したこと。
  • あの裁判の時、杉本が犯人から多額の金銭を受け取っていたこと。

杉本は身に覚えがあるようで、すぐに逃げ出そうとしますが、飛び降りる体で屋上の端に立ち、必死に無念を訴えようとする板野。

杉本が板野に近づくと、彼はさっと身を翻し、杉本の背中を強く押しました。

バランスを崩した杉本は、そのまま転落死。

板野は何食わぬ顔で屋上から戻り、階段で法廷画家の男から絵を受け取ると、そっと立ち去りました。

その後

しばらくして、事件の捜査にやって来た森野と遭遇したミコ達。

みんな当たり前のように現場に入ろうとしましたが、さすがに樋口に止められた慧と坂浦。

ですが、遺体が杉本だと聞くと、慧は慌てて割り込んで来ました。

そこで、遺体の背中の汚れが気になったミコ。

森野も、杉本の発見場所から、彼が誰かに突き落とされたのだと考えていました。

杉本は日頃から周囲の恨みを買うことが多く、ミコと森野は、遺留品から犯人は杉本がヘビースモーカーだと知っていて、わざと屋上でタバコを吸わせるよう誘導したのだと推測します。

さらにその後の調べで、半年前に杉本が榊という遺族とトラブルになっていたことが判明。

背中についていた汚れは黒鉛で、それにピンと来たミコは、森野を連れて板野に話を聞きに行きました。

杉本の死をさも今知ったかのように驚き、犯人に心当たりもないと言い切る板野。

ですが、「裁判中、絵を描く手を止めたのは、過去の妻の裁判のことを思い出したからじゃないか」と突っ込むミコ。

さらに、森野からも「犯人はかねてから杉本に強い恨みを持っていた人物」と告げられ、自分が疑われてるようだと不機嫌になる板野。

犯行時刻頃、自分は法廷の中で絵を描いていたと言われ、確かにその絵を見たことを思い出したミコ。

一旦退散したものの、ふたりはどこか腑に落ちませんでした。

  • 普通は法廷画家がいらないような小さな裁判。
  • わざと指紋を残さないように、両手の鉛筆の跡が残っている部分で杉本を押した。
  • 何より、殺害動機が明確。

考えれば考えるほど、犯人像にぴったりなのは板野でした。

でも、彼には完璧なアリバイがある。

そこで、慧から癖というヒントをもらい、板野本人とその後に見た画家の絵を描く時の姿勢が違ったことに気づいたミコは、もう一度板野を問い質しました。

ですが、任意同行させるには理由が弱く、あっさり逃げられてしまったミコと森野。

ミコは森野を卑怯者呼ばわりし、八つ当たりしますが、ふと過去の記憶が蘇った森野は、「もう現場に来るな」と言い残し、そのまま去って行きました。

ミコの辛辣な態度を諫め、すぐに追いかけて謝らせようとする慧。

ミコは渋々探しに行きますが、森野だと思って追いかけた男性は別人でした。

そんな中

近くの倉庫で首吊り死体が発見されたと聞き、慌てて板野の元に向かったミコ。

その板野は、自宅で妻の肖像画の続きを描いていました。

ですが、思うように描けず、苛立っていると、玄関で騒ぎ立てるミコと付き添いの慧。

ミコは自分がイップスであることを打ち明け、板野の妻の死から絵が描けなくなったという喪失感を引き出しました。

そこですかさず、「その喪失感は杉本の死によって埋められたのか?」と核心を突くミコ。

板野はアリバイがあると言い張り、慧の裁判中の絵に色をつけました。

ですが、彼は慧のネクタイを赤く塗ったことで、自らアリバイを崩してしまったのです。

というのも、慧が赤いネクタイをしたのは、裁判後にミコにもらったからで、裁判中は青いネクタイだったからです。

さらに、ミコが裁判官に怒られた理由を答えられなかった板野は、とうとう観念し、自分が杉本を殺したと自白。

そして、過去を語り出しました。

  • 板野の妻は、売れない画家の自分を支えるために、代わりに働いてくれていた。
  • 徐々に絵が売れるようになり、ついに個展を開けることになった。
  • そのお祝いに、自分の絵をプレゼントして欲しいと言い出した妻。
  • でも、完成直前に妻は事故死してしまった。
  • しかもそれは、板野の個展に向かう途中だった。

それを聞いたミコは板野がまた絵を描けるようになりたくて、杉本を殺したのだと推測しました。

板野は一方的に杉本を恨んでいましたが、慧は杉本がその後、被害者遺族を救う会を立ち上げ、自分の資産を寄付していたことを告げると、複雑な表情を向けます。

ですが、「それは知っていたが、自分には関係ない」と言い捨て、絵を描き始めました。

全て吐き出しても、前と同じようには描けず、改めて妻がもう戻って来ないと痛感した板野。

どこか寂しげな表情の肖像画を残し、警察へ出頭したのでした。

事件は解決したものの、どこかスッキリしないミコ。

自分ひとりでは解決できなかったと、改めて森野の存在の大きさを感じていたのです。

メッセージに一向に既読がつかないことも、気掛かりで仕方ないミコ。

実は、森野はミコと別れた直後、何者かに背後からスタンガンで襲われ、どこかへ連れ去られていたのでした。

今回は珍しく、森野がトリックを説明しないパターンなのね?と思ってたら、まさかの誘拐!?

ラスト5分で一気にサスペンス感が増して、ちょっとゾクッとしてしまいました。

さらに、森野のイップスの原因は、どうやらミコの小説に関係してるっぽいですね。

冤罪というワードもちらっと出て来てたし、犯人は冤罪で捕まった人物で、ずっと森野を恨んでたとか?

この件は、今後もっと深堀りされていきそうですね。

それにしても、常に言葉足らずというか、空気が読めないというか、ツンデレっぷりが半端ないミコ!

もうそろそろ、森野の必要性を自覚すればいいのに、素直になり切れないところが、わざと好きな子をいじめる思春期男子のよう。

自分のイップスを棚に上げて、森野のイップスを回避させようとしてるようで、実際はできてない。

しまいには、自ら煽ってますからね?

そりゃ、いくらお人好しな森野でも、ブチ切れたくなる気持ちはわかります。

まあ、冷静になると、ミコもそれは自分の落ち度だったと気づいたようだし、それで余計もやもやしてしまったんですよね。

ここまで来たら、ミコがかっこよく森野を救い出して、彼女を見直すくらいの大どんでん返しに期待したいですね。

第6話ネタバレ

森野に暴言を吐いてしまったことをメッセージで謝ろうとしたミコ

ですが、何度送っても全く返信がなく、そもそも見てもいない様子で、イライラを募らせています。

一方その頃、その森野は、どこかの廃屋のような場所で、椅子に体を拘束され、黒ずくめの人物に脅されていました。

そして、夜になり、ミコの元に送られてきたからのメッセージ。

そこに添付されていた動画には森野が映っており、8年前の殺人事件で逮捕された異口治は冤罪だと訴えました。

これは、都内のスナック経営者・湯上幸が胸に十字架を刺されて殺されたという事件です。

遺体の状況が、ミコの小説『歪な十字架』と同じだったため、巷では歪な十字架模倣事件と呼ばれており、その捜査担当者が森野でした。

続けて森野は、自分は冤罪を黙認した卑怯者だと認め、警察は誤認逮捕を認めて今すぐ異口治を釈放しろと何度も呼びかけます。

動画を坂浦と一緒に見ていたミコは、複雑な表情を浮かべながら一気に心がざわついたのでした。

そして翌日

ミコが出演しているワイドショー番組で、急遽森野の動画の件を取り上げたいと内容差し替えの依頼が。

制作者側は、原作者としてミコにコメントして欲しいと頼みますが、ミコは「あの事件に触れるなら出ない」と断固拒否。

仕方なくミコは体調不良で欠席ということにし、代理で慧が出演することになりました。

その生放送を、カフェテラスで坂浦と一緒に見ながら、もう一度森野の動画も見直していたミコ。

そこで、普段あれだけ卑怯者という言葉につっかかる森野が、自分の口から卑怯者というのはおかしいと気づきました。

そして、その足で警視庁に向かったミコと坂浦。

中には入れてもらえませんでしたが、樋口と酒井を捕まえ、森野が誘拐されてどこかに監禁されていると訴えました。

その直後、ネット上にまた新たな動画がアップされ、森野が「今から10時間以内に異口治を釈放しなければ自殺する」と告げます。

慌てたミコは、すぐに探しに行くよう樋口を急かしますが、「上の指示があるまで動けない」と二の足を踏む樋口。

森野のことを考えると気が気でないミコは、慧を巻き込んで警察を訴えると息まき、樋口を自宅に連れ込みました。

そこで、改めて事件を振り返ることにしたミコ達。

  • 事件当日、異口治は泥酔しながらタクシーを運転し、飲酒運転で捕まった。
  • タクシーの座席に被害者の血がついていたため、異口は容疑者として取り調べを受けた。
  • 彼は犯行を否定したが、数日後、急に自供。
  • 何より、ミコの小説の犯人像と違い過ぎる。

犯人は異口の身内と推測したものの、警察の調べでは彼に血縁者はおらず、また悩み始めたミコ。

もう一度動画を見直すと、17時を知らせる『どんぐりころころ』のメロディーに気づき、そこから動画が撮られた場所が栗皮市だと導き出しました。

とはいえ、すぐには目的地が見つからず、定食屋に立ち寄った3人。

そこで偶然、異口が写ってる写真を見つけ、隣にいた文香という女性の家を訪ねることに。

空き家のようでしたが、坂浦が躊躇なくガラス扉を割り、中に入ってみると、そこは確かに森野の動画が撮られた部屋でした。

ですが、家の中も物置ももぬけの殻。

3人は東京に戻ろうとしましたが、その最中にまた新しい動画が。

森野はさっきの部屋にいたものの、ミコが壊した花瓶が綺麗なままで、時間差投稿されたものだと気づいたミコ。

そして、樋口から何かを見せられたミコは、近くの地下駐車場へ車を停めさせました。

戸惑う坂浦を尻目に、事件の真相を話し始めたミコ。

  • 犯人は、異口と文香の息子である坂浦猛
  • 坂浦は地元だったから赤焼きそばの存在や、どんぐりころころのチャイム、家の水道の場所を知っていた。
  • そして、坂浦はあの手この手でミコと樋口の捜査を撹乱し、最後は殺すために自分の車のトランクに森野を隠していた。

坂浦は適当に聞き流していたものの、トランクから森野を見つけられてしまい、とうとう罪を認めました。

  • 全ては、無実の父を救うためだった。
  • 異口は決して人を殺すような人間ではない。
  • でも、自分を守るために、警察には内縁の妻がいることは決して言わなかった。
  • だが、そのせいで文香は再審請求もできず、心労がたたって亡くなった。
  • ますます警察を恨むようになった坂浦は、SNS上で異口の無実を訴えた。
  • でも、結局何も変わらず、あの日裁判所で森野を襲うという強行に及んだ。

全て話し終え、森野に襲い掛かろうとする坂浦。

ですが、その時、警察が踏み込んで来て、すぐに取り押さえられてしまいました。

樋口も知らないところで、警察上層部が動いていたと聞かされ、ますますもやもやしたミコ。

結局、この件は坂浦が妄想の冤罪をでっち上げ、刑事を誘拐し、大騒ぎをしただけという認識になっていました。

そこで、復讐のためだけにミコに近づいたと憎まれ口を叩く坂浦。

ファンという話も嘘だったと聞かされ、ショックを受けるミコなのでした。

その後

すっかり元気になった森野に再会したミコ。

ようやく素直に謝ることができましたが、沈んだ表情のままの森野。

彼はついに重い口を開き、8年前のことを話し始めました。

  • 異口を犯人だと決めつける上層部の圧力で、事件の担当になった森野。
  • 取り調べ中、何度もやってないと訴える異口を見て、独自に調査を開始。
  • 異口は人を殺すような人間ではないと悟り、上層部に再捜査を依頼するも却下される。
  • その間に、諦めたように突然罪を認めた異口。
  • そして、誤認逮捕の疑いがある中、異口は送検。
  • 自分の不甲斐なさにショックを受けた森野は、イップスになってしまった。

そこで、ミコもあの事件のせいでイップスになったのではと考えた森野。

それを聞いたミコは、「一緒に真犯人を見つけよう」と提案するのでした。

ついにふたりのイップスの原因が明らかになりましたね。

8年前の冤罪事件が明らかになることで、これまでの坂浦の不可解な言動の意味もようやくわかりました。

慧が気にしていたSNSの書き込みが、実は坂浦が書いたものだったとか、坂浦が大ファンのわりにミコの小説の内容にあまり触れなかったことが、ここで繋がって来たか!と、見事な伏線回収でしたね。

ほぼほぼ、とばっちりだった森野は不憫でしたけど、やはりミコの推理力は本物でした。

樋口もちょっとはミコを見直しただろうし、森野とも仲直りできたし、またミコは安心して事件に首つっこめそうですね。

ストーリー的には、またいつもの犯人先出しに戻るようですが、ミコと森野は、8年前の事件の真犯人を探すという新たなミッションもできたし、これからイップス克服に向けて前向きに動き出しそうですね。

そして、ここに来て、慧が怪しい動きも見せて来たし、実は彼が真犯人を知っているというどんでん返しもあるかも!?

第7話ネタバレ

ミコは監禁事件以来休職していた森野を誘い、マネージャー・初田の運転で物ぶっ壊し体験ができるアミューズメント施設にやって来ました。

ムカつく奴の文句を言いながら物を投げつけると、すごくストレス発散になると説明しながら、皿を破壊し出した初田。

ミコと森野は若干ドン引きしながらも、やっているうちに楽しめたようで、終わった頃には少しスッキリ。

ロビーのソファで休憩していると、元フィギュアスケーターの皇真白を見かけたミコ。

彼女がコーチをしている倉科吹雪の大ファンのミコは、森野の制止を振り切り、声をかけてみることに。

真白は多少困惑気味でしたが、連絡先を快く交換してもらい、上機嫌のミコなのでした。

それから数日後

スケートリンクで吹雪と対面した真白

その日は真白の指導最終日で、彼女は契約延長を望んでいましたが、吹雪は完全拒否。

というのも、吹雪はすでに次のコーチになる奥森美音と恋仲になっていたのです。

吹雪が寝ている間に、こっそり彼のスマホをチェックし、美音に自分の悪口を言っていたことを知った真白は、悔しさに唇を噛みしめ、何かを決意します。

そしてその夜、ミコに「吹雪が明日会いたがっている」と連絡をするのでした。

翌日

大喜びでスケートリンクに向かったミコ。

真白は吹雪もミコの大ファンだと告げ、彼が到着するまで、時間つぶしに選手達の練習風景を見せることにしました。

そして、アイスショーのリハにミコが釘付けになっている間に、こっそりリンクを抜け出した真白。

そのまま真っすぐにトレーニングルームに向かい、美音と対面します。

色仕掛けで吹雪をたぶらかし、コーチの座を奪ったことを問い質されると、「自分が女として負けたことに嫉妬してるだけだろう」と嘲るように笑い飛ばす美音。

思わずカッとなった真白は、あらかじめ用意していたベルトで美音を絞殺し、何事もなかったかのようにリンクに戻って来ました。

リハの間は暗転していたため、そのことには全く気付いていなかったミコ。

真白が選手の指導をする様子を眺めていましたが、守衛から吹雪が来たと知らされ、彼に会いに行くことに。

ふたりがトレーニングルームに到着すると、そこには美音の遺体を前に茫然としている吹雪の姿が。

ミコは全く状況がつかめないまま、真白に促され、警察に通報するのでした。

その後

しばらくして警察が到着。

ミコは事件の目撃者として、樋口から事情聴取を受けます。

ですが、ついいつもの癖で、事件を深堀りしようとするミコ。

樋口は一切何も教えてくれず、ミコはイライラが募ります。

さらに、真白から美音が選手時代の顔見知りで、吹雪の新しいコーチになるはずだったと聞かされたミコは、彼女の棘のある言い方が少し気になり、早速森野に連絡。

森野は絶賛イップス発動中で、着替えに手間取っている最中でしたが、ペラペラと捜査状況を話し始めました。

  • 犯行に使われたベルトと手袋が吹雪のものだった。
  • 美音と吹雪は恋仲だったが、美音には他にも恋人が複数おり、それに腹を立てた吹雪が、衝動的に彼女を殺してしまった。
  • 犯行時刻頃、美音と接触できたのは吹雪だけだった。

以上の状況証拠から、警察は吹雪を容疑者と推測していました。

でも、何となく腑に落ちないミコは、もう一度真白に話を聞くことに。

リンクにできた穴は、あらかじめ使用者が埋めておくのがマナーだと言い、真白が穴に氷を詰める様子を興味深く眺めていたミコ。

真白が美音と吹雪の関係を知っていたことを聞き、「なぜ美音がすぐに死んでいると判断できたの?」「自分が懇意にしていた吹雪が疑われているのを喜んでいるように見える」と、鋭い指摘をします。

ですが、あくまで「自分は犯人じゃない」と言い張る真白。

再び森野に状況報告をしたミコは、リハで暗転していた5分間、真白の姿を見なかったかもしれないと思い出しました。

そこで、本当に5分間で殺人ができるのか、検証を始めたミコ。

ですが、何度やっても5分を超えてしまいます。

その様子を、陰でこっそり見ていた森野。

さすがにへばってしまったミコを見かね、自分が交代すると姿を見せました。

ミコとは違うルートを通り、5分以内に戻って来た森野。

これで真白のアリバイは崩れました。

でも、決定的な証拠がなく、もう一度現場を再確認することにしたふたり。

美音の遺体写真の掌には小さな傷があり、犯人と揉み合った時にできた傷だろうと推測した森野。

そこで、ミコは事件後に会った真白が、いつもつけていたネックレスをしていないことを思い出しました。

新たな疑問が浮かんだふたりは、もう一度真白の元へ。

ミコはズバリ真白が犯人だと宣言し、彼女のアリバイ工作を話し始めました。

  • 森野の話によると、吹雪はミコの名前すら知らなかった。
  • 真白は、吹雪が美音を殺したように見せかけた現場を目撃させるために、ミコを呼んだ。
  • 自分達でも5分間の犯行が再現できたため、アスリートの真白の足の速さなら十分可能。
  • 選手のダメ出しをした真白が、実際は成功していたジャンプを失敗だと怒っていたことから、真白は彼女の演技を見ていなかった。
  • 選手達のスマホやタブレットのパスコードを知っていた真白は、吹雪のスマホを覗くこともでき、美音と吹雪が会う約束をしていたことも知っていた。

ですが、「全て状況証拠でしかない」と食い下がる真白。

それも想定内だったミコと森野は、彼女をリンクに連れて行きました。

そして、真白がいつの間にか失くしたと言い張るネックレスを、殺人の証拠だと言い、リンクから見つけ出したふたり。

真白はとうとう観念し、罪を認めました。

  • 美音は吹雪の才能をわかっていないのに、姑息な手段で自分から奪った。
  • 吹雪は自分の大切な作品だったが、彼から絶縁宣言をされた時、その気持ちは消えた。
  • そして、他の人間の手によって、彼が駄作になるくらいなら、自分の手で阻止するしかない。

そんな身勝手な動機で、吹雪に罪を被せた真白が、全く理解できないふたり。

でも、ミコは「まだやり直せる」と励まし、「最後にもう一度だけ滑りたい」という真白の演技を、森野と一緒に見守ったのでした。

そして、ミコのおかげでまた現場に戻ることができたと素直に感謝した森野。

数日後

収監中の坂浦に面会し、改めて冤罪事件のことを謝りました。

その上で、事件の真犯人を探そうとしていることを告げた森野。

すると、坂浦は「慧が事件について何か知っている」とほのめかすのでした。

今回は、有名ミステリー作家というネームバリューが完全に裏目に出てしまったミコ。

でも、結果的には、ミコの推理力を見くびった真白が大誤算だったという感じですね。

とはいえ、突然吹雪に見限られた真白が、前回坂浦に裏切られたミコの姿と重なって、ちょっと切なくなってしまいました。

師弟関係って、周囲が思うより、もっと複雑でドロドロした関係なんですね。

吹雪も最初は純粋に真白を慕ってたと思いますが、恐らく皇真白という目標の壁が高すぎて、努力だけじゃどうにもならないと限界を感じてしまったんでしょうね。

人は、自分が簡単にできることは、他人にもできると思い込んでしまうことってありますよね。

それが才能のせいだなんて自覚してないから、できない相手の辛さもわからないし、厳しく言い続けることがさらに精神的に追い込むことになって、まさに負のループ。

吹雪が感情を爆発させてしまう前に、もっとちゃんと本音で向き合えていたら、この悲劇は避けられたかもしれません。

彼を作品だとモノ扱いする真白にはちょっとドン引きしてしまいましたが、プレゼントのネックレスを最後まで大事に身に付けていたあたり、無自覚な恋愛感情もあったかもしれませんね。

殺人の過程はかなりドロドロでしたが、最後の村上佳菜子さんの演技は圧巻でしたね。

そして、BGMが別れの曲というところが、フィギュアと吹雪との決別宣言のようで、さらにグッときてしまいました。

冤罪事件の方は、これからもっと深堀りしていきそうですが、慧はここぞとばかりに怪しい行動を取りますよね。

実は、まだ明かされていない森野との因縁があるとか?

イップス克服の鍵となる重要案件だと思うので、今後も要注目ですね。

第8話ネタバレ

ある日、BSの恋愛トーク番組『ナンリサ・窪タツの恋するクリニック』にゲスト出演することになったミコ

ですが、現場入りした瞬間に、一気にテンションガタ落ち。

というのも、売れっ子恋愛小説家のナンリサこと南条理沙は、過去に雑誌で自分よりミコが大きく取り上げられたことで、一方的にミコを妬んでいました。

現場で顔を合わすなり、嫌味の言い合いになり、楽屋で思わずげんなりするミコ。

一方、リサは恋仲の人気俳優・窪タツこと窪田達臣から連絡を受け、すぐに楽屋を出ます。

そして、近くにいたスタッフにペンダントの鎖が絡まったと声をかけ、パーテーションの億で動画配信を始めました。

ですが、それは実はアリバイ工作で、あらかじめ録画していた動画を流しながら、そっとその場を抜け出した理沙。

帽子や上着で変装して、監視カメラに映らないよう注意しながら、大道具倉庫にやって来ました。

そこは、いつもの理沙と達臣の逢い引き場所でしたが、自分が既婚者だったことがバレても、全く悪びれずに不倫関係を続けようとする達臣に、一週間前からもやもやしていた理沙。

「やっぱり許せない」と呟きながら、達臣に床に落としたリップクリームを拾わせ、彼の頭上に近くにあった石膏像を落としました。

頭から血を流し、即死してしまった達臣。

理沙は無表情のまま、リップクリームを拾い、すぐにゴミ箱に捨てました。

ですが、その場面を子役オーディションに来ていた少女に見られてしまいます。

彼女は驚いた顔をしてすぐに走り去ってしまいましたが、理沙は監視カメラを気にして追いかけることはできませんでした。

その後

しばらくして、ネックレスが直ったタイミングで、配信が終わった体を装って姿を現した理沙。

その直後、ミコはスタッフから収録中止を告げられました。

一瞬ドッキリを疑ったものの、本当だと悟り、驚きを隠せないミコ。

しばらくして警察がやって来ましたが、さすがに事件に遭遇しすぎだと酒井と水田に心配されるミコ。

ふたりに胡散臭いお祓いの儀式をされていると、そこに森野が登場。

いつも来るのを渋っているせいか、ミコ樋口も驚きを隠せませんでした。

現場検証の結果、

  • 死因は石膏像が当たったことによる脳挫傷。
  • 死亡推定時刻は15時~15時半の間。
  • その間、現場に出入りしたのは窪田達臣のみ。

以上の事実から、警察は事故の可能性が高いと判断していました。

ですが、何となく腑に落ちない森野とミコ。

遺体をくまなく観察し、殺人の証拠を探し始めたのでした。

一方その頃

オーディション待ちをしている少女を見つけた理沙。

彼女がどこまで見ていたか確かめようと、声をかけるチャンスをうかがっていたところ、警察の事情聴取を受けることに。

ですが、取材と称し、ミコが張り付いていることが気に入らない理沙は、ミコの質問にはガン無視。

そして、達臣のプライベートは知らないと言い張ります。

さらには、急いでいるからと急な退室。

彼女の怪しすぎる言動に、ミコはますます犯人の疑いを深めたのでした。

森野はミコの主観だと真剣に受け止めていないようでしたが、いつもみたいに香水がきつくないだの、衣装がいつもより少ないだの、ミコは鋭い指摘を続けます。

そんな中、達臣が匿名のメッセージアプリを使っていたことがわかり、相手が愛人だと確信したミコ。

スタッフに話を聞くと、以前、理沙と達臣が大道具倉庫から出て来るのを見かけたが、付き合ってないと思うとの返答。

さらに、犯行時刻頃、彼女は理沙が動画配信している声を聞いていたものの、姿は見ていませんでした。

それが腑に落ちない森野とミコは、直接理沙に直談判することに。

理沙のスマホを確認したところ、動画の配信時刻は犯行時刻頃とかぶっており、アリバイは成立。

そして、「私を疑ってるのか」と言われ、やはりイップスが発動してしまった森野。

そのままフラッとどこかへ消えてしまいました。

その後も、テレビ局内をうろうろしている理沙が気になったミコは、彼女に度々しつこく絡み、取材と称して、警備室の防犯カメラ映像を見せてもらいます。

そこで、1週間前に理沙が同じことを頼んで来たと聞いたミコ。

他のスタッフにも確認すると、衣装係の女性は、いつもは当日10着用意するのに、今日は1週間前から決めていたと告げました。

その後

うっかりドッキリに引っかかってしまったミコ。

ですが、そのついでに隠しカメラの映像を見せてもらうと、犯行時刻頃に倉庫から出て来た犯人の姿を捉えていました。

それだけでは証拠が弱いと森野に言われ、また悩んでいたミコ。

そこに森野が戻って来て、オーディションの少女から得たヒントから、理沙がスマホを2台持っていたことに気づき、アリバイ崩しの希望が見えてきました。

一方その頃

ようやく少女に接触できた理沙。

彼女が大道具倉庫にいたことを咎めた上で、黙っている代わりに、誰かにそのことを聞かれたら、「知らない」「見てない」と答えろと圧をかけました。

その後

しばらくして再び理沙の楽屋を訪れたミコと森野。

理沙が犯人だという証拠を語り始めました。

  • 事前に防犯カメラの映像を見たのは、カメラの画角を把握しておくため。
  • 犯行時刻にアリバイ作りをするため、2台のスマホを使って、時間差で動画配信と録画を行っていた。
  • 1週間前に衣装を選んでいたのは、このアリバイのためだった。
  • そして、同じ位置に三脚を置くために、わざわざバミリをしていた。

それらの証拠をつきつけても、涼しい顔で「状況証拠でしかない」と聞き流す理沙。

そこで、森野は少女を呼び、話を聞くことに。

理沙は一瞬焦りますが、少女は言われた通りに否定し、ホッと胸をなでおろします。

ですが、彼女が東京出身なのに関西弁で答えたとわかると、「理沙が指示した」と即座に突っ込むミコ。

そして、少女が大道具倉庫で理沙がリップクリームを捨てているのを見たと打ち明けると、理沙はとうとう観念し、罪を認めました。

そして、実は自分は全く恋愛経験がなく、全て想像で恋愛小説を書いていたことと、達臣を本気で愛してたから裏切られたことが許せなかったと悲痛な思いをぶつけてきます。

そんな彼女に慧を紹介し、また新作の小説を読みたいと励ますミコ。

理沙も少し苦笑しながら、ミコの新作を楽しみにしていると答えるのでした。

今回も意図せず殺人事件に巻き込まれたミコですが、もはや行く先々で事件に巻き込まれてしまう某漫画の主人公のように見えてきました。

でも洞察力の鋭さは相変わらずで、そこはさすがミステリー作家だし、もう樋口以上に森野のバディにふさわしいレベルですね。

まあ、疑わしい相手が、ライバル作家の理沙だったから、余計にムキになったのかもしれませんが。

今回の痴情のもつれの末の殺人というテーマ自体はよくありますが、自分は何のダメージも受けずにいい思いだけしようとする達臣には、全く同情できませんでした。

命を失うという報いは受けたけど、理沙はその罪でまだ苦しまないといけないわけだし、人を見る目がないとここまで不幸になるのかと、ちょっと怖くなってしまいました。

理沙は人当たりがいい分、余計に恋愛経験豊富だと誤解されてしまったんでしょうけどね。恋愛小説を書いてるからって、全てが実体験なわけじゃないし、その一部分だけを見て、勝手に自分の理想像を作り上げられてしまうのって辛いですよね。

私自身も、何かひとつできると何でもできるように思われて、苦労した記憶があります。

人の本心なんて、その人にしかわからないことなのに。

そういう意味で、理沙は今までで一番気の毒な犯人だったような気がします。

それでも、ミコの言葉で少しでも救われたようで、ちょっと安心しましたが。

もうここまできたら、森野もミコも、復帰の方向で進むのかな?

歪な十字架模倣事件のこともあるし、明るいハッピーエンドとはいかないかもしれませんが、ちょっとでも明るい結末に向かっていることを信じたいですね。

第9話ネタバレ

工事現場で働くフリーターの宮永隆一は、何をやっても不運続きでした。

友人の大城俊と一緒に起業したものの、宮永だけが失敗し、大城は今や有名なインフルエンサー。

そんな彼の動画に毒づきながら、仕事に出かけたものの、資材を運んでいる途中で転び、コンクリートの中に腕を突っ込んで怪我し、さらにズボンのおしり部分が破れてしまいます。

そして、深夜に落ち込みながら帰宅すると、ポストには消費者金融からの督促状が。

それを無視して遅い夕食を取ろうとした直後、大城からのテレビ電話。

宮永は見栄を張って、大会社の社長を装っていましたが、ボロが出る前にさっさと通話を切ってしまいます。

さらにその直後、消費者金融業者の佐久間康が取り立てにやって来ました。

こっそりベランダの窓から逃げ出した宮永でしたが、あっさり見つかってしまい、思わず逃げ出します。

ですが、途中で自転車を将棋倒しにしてしまい、その先の道も工事中。

とうとう追い付かれてしまった宮永は、土下座をして猶予が欲しいと頼みますが、「あんたみたいな不運な奴を食い物にできるのは幸せ」だとあざ笑うように告げられ、思わずカチンときた宮永。

何度も脇腹を蹴られ、さらにカッとなり、近くにあった工具を手に取ると、思い切り佐久間の頭を殴りつけました。

そのまま地面に倒れ込んだ彼は、頭から血を流して絶命。

その直後にパトカーのサイレンが聞こえ、怯える宮永は、凶器をズボンのポケットに隠し、またも逃走。

そして、道路に出たところで、車に撥ねられてしまいました。

それからしばらくして

見覚えのない部屋で目覚めた宮永。

そこは、宮永を車で撥ねた犯人の自宅でしたが、やけに低姿勢な彼は、治療費として札束を渡し、平謝り。

大金に気を良くした宮永は、すぐに出て行こうとしましたが、腰を痛めて転びそうになり、血の付いた凶器を落としてしまいます。

その時、運悪く、佐久間の遺体が発見されたというニュースが流れ、宮永が犯人だと悟った男性は怯え始めます。

そして、後ずさりした拍子に絨毯で足を滑らせ、机の角に頭をぶつけて死んでしまいました。

さらに困惑した宮永は、そのまま逃走しようとしましたが、玄関先に突然来客が。

それは、小説の取材に来たミコと付き添いの森野でした。

戸惑いつつも、ふたりが家主と初対面だと気づいた宮永は、彼に成りすますことにし、とりあえず家に招き入れます。

そして、適当に話を合わせていたものの、さっぱり家主の正体が分からない宮永。

ですが、話を聞いているうちに、家主の男性が人気動画配信者のマジシャン赤影だと気づきました。

赤影の動画を確認し、ネタを見せると安請け合いしてしまったことを激しく後悔した宮永。

とっさに子供のマジック動画を真似し、即興でお札マジックを披露しました。

ですが、しょぼすぎるとあからさまにがっかりするふたりに、焦った宮永は、もっとすごいマジックを見せると、また口から出まかせを言ってしまいます。

そして、そんな風にテンパりまくる宮永を不審に思い始めたふたり。

その矢先、樋口から連絡があり、ちょうど佐久間の事件を捜査中でした。

すっかり青ざめた宮永は、突然体調不良を訴え、部屋を出て行ってしまいます。

その隙に、宮永の分析を始めたふたり。

ミコは、宮永の挙動不審な言動から、彼が赤影ではないことを見破り、さらに赤影を殺した犯人ではと言い出します。

そして、家の中に赤影の遺体があると決めつけ、家捜しを始めました。

しばらくして

宮永が戻って来ると、森野は腹痛を装い、トイレに行くフリをして別の部屋を家捜しします。

そして、庭に停めてあった車に不自然なへこみを見つけました。

さらに、衣裳部屋にこっそり隠してあった宮永が着ていた服も見つけ、血の付いた靴下にびっくり。

その間、ミコからどうでもいいことを根掘り葉掘り聞かれていた宮永は、心底うんざり。

森野が戻って来たタイミングでふたりを追い返そうとしましたが、ミコは紅茶のおかわりでねばります。

そして、宮永がキッチンに消えると、また捜査を再開したふたり。

宮永が靴下で血を拭き取ったことから、犯行現場はリビングと断定。

ですが、遺体は一向に見つかりません。

そこに樋口酒井から連絡があり、佐久間を殺した犯人の足取りが途中で消え、付近で通報のない交通事故があったと聞かされました。

その話から、宮永の正体に気づいたミコは、彼を問い質すことに。

偽物だとバレた宮永は、「本物はどこにいるんだ」と食い下がりましたが、滑車トリックで赤影の遺体を天井裏に隠したことをあっさり見破られてしまいました。

さらに、佐久間殺しの犯人ということまで見抜いたミコ。

とうとう観念した宮永は、「本当についてない」とため息をつき、ようやく罪を認めました。

ですが、赤影が事故死だったと聞き、思わずぽかんとしてしまったミコ。

さすがに彼の不幸体質に同情し、でも全ては運のせいではなく、本人の気の持ちようだと励ましました。

そして、ようやく自分が物事の本質を見ようとしていなかったことに気づいた宮永。

全ては自分の自業自得だと再認識したのでした。

今回はかなりコント感の強い犯人でしたね。

確かに人間誰しも、何をやってもうまく行かない時はありますが、ネガティブ思考だとどんどん不幸を引き寄せるって言いますし。

スピリチュアルな思考と言ってしまえばそれまでですが、偶然のアクシデントを深く受け止め過ぎなんですよね、きっと宮永は。

そして、人のことも自分の物差しで測るから、余計に大城のことも妬ましく思ってしまうのかもしれません。

宮永の嘘を素直に喜んであげる彼は、きっと心からいい人なんだろうと思うし、そういう人徳があるから、また人が寄って来るんだと思います。

今回は、衝動殺人も赤影の無関係な事故死も、ほとんどもらい事故みたいなもので、宮永を殺人犯と呼ぶには少しかわいそうな気がしましたね。

とはいえ、誰もがいつ犯罪者になるかもしれないという意味では、かなりリアリティのあるストーリーだったと思います。

ミコも森野も大活躍だったわりには、宮永の個性が強すぎてちょっと地味に思えるほどだったので、次回はさらに目立つ活躍に期待したいですね。

第10話ネタバレ

ある日、とあるビルのエレベーター内で、神奈川県議会議員の串鉄昭の射殺死体が見つかりました。

そして、壁には令和のねずみ男と名乗る犯人の声明文が。

その内容は、串鉄が10年前のトンネル崩落事故で多くの犠牲者を出した悪人だと断罪するものでした。

それから数日後

今度は都内のホテルの一室で、鍋鳥建設の社長・鍋鳥幸三が殺害されました。

そして、今回も同じように、令和のねずみ男からの犯行声明文。

神奈川の事件から興味を持っていたミコは、遺体が発見された日、早速現場に乗り込みました。

樋口の報告によると、

  • 死亡推定時刻は昨夜10時から11時の間。
  • 鍋鳥は、串鉄に賄賂を送った上、トンネル工事で手抜きし、崩落事故を起こしていた。
  • でも、その事故は串鉄に揉み消してもらい、罪には問われなかった。

それを聞いたミコは「これは殺されても仕方ない」と被害者に同情しませんでしたが、ねずみ男のことが一切報道されなかったことに疑問を持ちます。

森野によると、それは模倣犯を出さないための警察側の配慮でした。

そんな中

突然取材したいと現場に乗り込んで来たフリージャーナリスト・新正誠

彼は、鍋鳥が重罪を犯しておきながら法に裁かれないことに憤っており、誰かが正確な報道をするべきだとジャーナリズム精神を力説しました。

森野は、新正がマスコミが知るはずのない令和のねずみ男を知っていたのが引っかかりましたが、彼は「ジャーナリストだからそれくらい知っている」と反論します。

ですが、粘りも虚しく、新正はあっさり追い返されてしまいました。

その後

新正のことが気になり、カフェで彼の書いた記事を調べてみた森野。

彼は普段から、法で裁かれていない権力者の記事ばかり書いており、ミコはすぐに彼が令和のねずみ男ではないかとピンと来ました。

森野も同じように考えていましたが、突然話を切り上げようとそわそわ。

そこに、森野が先日ミコにプレゼントの相談をしていた相手の女性が現れます。

彼女は森野をおじさんと呼び、ミコは一瞬パパ活と勘違いしましたが、実の姪っ子・木原茜でした。

森野は彼女に指輪をプレゼントし、ミコは思わずドン引き。

茜も気まずい様子で、彼氏のことで相談があると言いかけたものの、そのまま店を出てしまうのでした。

その後しばらくして

ミコが商店街をうろうろしていると、男性が一緒に歩いているのを見かけます。

その男性は、先日現場で騒ぎ立てた新正誠でした。

ミコは気になってふたりの後をつけ、森野に連絡しましたが、捜査会議中だった彼はガン無視。

ついにスマホの電源を切られてしまい、思わず苛立つミコなのでした。

一方その頃

茜の誕生日を祝いながら食事をしていた茜と新正。

元気がない様子の彼が気掛かりな茜は、突然、串鉄と鍋鳥が殺された話題を出し、彼が事件に関係しているのでは?と探りを入れて来ました。

それを完全否定しつつも、突然茜に別れを切り出した新正。

納得できない茜は、10年前のトンネル崩落事故で新正が両親を亡くしていることを持ち出し、さらに追及しようとします。

そこに、まだ新正の自宅前で張り込みを続けていたミコが突入。

新正とミコが顔見知りだったことに驚く茜。

さらに、ふたりが15時頃、鍋鳥の殺害現場で会っていたことを聞き、ますます不審がります。

ミコが詳しく聞き出そうとすると、あっさりと昨夜の夜行バスで大阪に行っていたと打ち明けた新正。

彼を疑うミコは、新正が串鉄と鍋鳥のことを特に激しく非難していたこと、そして犯人がねずみ小僧とねずみ男を間違えていると指摘します。

複雑な表情で黙り込んでしまった新正を見た茜は、突然彼が浮気していると声を荒げ、ビンタを喰らわせると、ミコを連れて部屋を出て行きました。

それと入れ替わりに、新正の家を訪ねて来た森野。

新正はあっさりと中に入れたものの、「茜とは別れた」と、すぐに追い返そうとします。

ですが、鍋鳥がなぜ串鉄の時のように銃殺ではなく、殴られた跡もあったのかと質問を続ける森野。

新正は「銃で撃っても死ななかったから」と答えましたが、「なぜ撃った後に殴ったと分かった?普通は殴って油断させてから撃ち殺すのでは?」とさらにつっこむ森野。

新正は「単純に逆の可能性を考えただけ」と答え、森野はその意見にあっさり納得。

ですが、さらにアリバイ確認しようとしたことで、「自分を疑ってるのか」と問い詰められてしまいました。

イップス発動かと思われる中、ぐっとこらえた森野。

話を続けようとすると、茜がアリバイを証明できると言われ、結局呼び戻された茜とミコ。

茜はスマホの位置情報から新正が高速バスに乗っていたと証言しますが、スマホだけを移動させていたのではと疑う森野。

さらに、行きはバスで、帰りは新幹線だったことにも疑問を持ちます。

茜に定期的にメッセージを送っていたという証言も、タブレットで遠隔操作ができると、即座にひっくり返すミコ。

そして、森野は、スマホだけを高速バスに乗せてそのままホテルに向かい、鍋鳥を殺害した後、早朝大阪でスマホを引き取り、新幹線で東京にまた戻って来たとアリバイ工作を証言したのでした。

必死に止めに入ろうとする茜を尻目に、「茜をアリバイ工作に利用した」とさらに追及を強める森野。

とうとう観念した新正は、自分の過去を打ち明け始めました。

  • 最後まで事故の責任を取らなかった串鉄と鍋鳥を許せず、その調査のためにジャーナリストになったこと。
  • その糾弾記事も認めてもらえず、平和に生きているふたりを目の当たりにした怒りで、自分が鉄槌を下すことに決めたこと。

そんなヒーロー気取りの彼を、「個人的な復讐を果たしただけ」と、珍しく大声で諫めた森野。

ミコは、こんな状況でも新正は茜を大切に思っていたのだろうと感じ、茜もまた同じ気持ちでした。

新正がやったことは許されないけど、本当に憎むべきは串鉄と鍋鳥のような人間だと、同情もするミコ。

森野と少し感傷に浸りながら、改めて歪な十字架模倣事件の真犯人を探さなければと決意を新たにしたのでした。

その後

また歪な十字架模倣事件のことを洗い直していた森野。

そこに樋口が現れ、慧も新正のことを調べていたと告げます。

さらに、久保碧という女性に接触していたことを聞くと、ミコの小説の一部が目に留まり、すぐにどこかへ向かおうとする森野。

一方その頃

その久保碧の自宅では、本人が胸のあたりを真っ赤に染め、横たわっていました。

その胸に刺さっていたのは小さな十字架

そして、それを無言で見下ろしている慧。

彼はしばらくすると、何事もなかったように玄関ドアから出て行くのでした。

金も地位もある人間は、罪からも守られるというのは、現実でもよくある話ですね。

確かに、間接的に人を殺しておきながら、謝罪すらしないというのは、新正が許せない気持ちもよくわかります。

でも、個人的な恨みを世間の総意みたいにして殺人を正当化するのは、やはりモラル的に間違ってると思うし、実際に罪を犯してしまった時点で裁かれるのは自分の方なんですよね。

それがさらに理不尽だし、今回の場合はたとえ仇討ちだとしても、情状酌量の理由になって欲しいと心から思いました。

でも、それより驚いたのが、森野の豹変ぶり!

身内が絡んでいたせいかもしれませんが、イップス発動しかけても、逃げずに新正と対峙したところは、かなり男らしかったですね。

このままイップスを克服できるという兆しならいいんですが、ここにきて、まさかの慧に真犯人疑惑!?

知ってる人が犯罪者だとわかったら、ミコはもちろん、森野も尋常ではいられないだろうし。

たまたま居合わせただけというミスリードだと信じたいですが、最後まで心をざわつかせる展開に、ハラハラが止まりませんね。

とにかく、どう転ぶにしろ、みんなが納得できるような結末に期待したいと思います。

第11話(最終回)ネタバレ

思いがけず、殺人現場に遭遇してしまった

とりあえず、玄関ドアノブとインターホンの指紋を拭き取り、アパートからこっそり抜け出すと、近くの草むらにスマホを捨て、どこかへ去って行きました。

一方その頃

母親の墓参りに来ていたミコ

すると、そこには母親の好物だった締美屋の大福が。

ふと昔のことを思い出したミコは、なんとなく懐かしい気持ちになり、自分も立ち寄ります。

昔馴染みの店主から親し気に話しかけられ、5度目のサインを求められたことに、複雑な気持ちになるのでした。

一方

久保碧のアパートに直行していた森野樋口

インターホンを押しても反応がなく、なぜかカギが開いていたドアを開けると、彼女の遺体と遭遇。

そして、彼女の傍らには8年前に湯上幸を殺したのは自分だという、犯人からの声明文が。

すぐに酒井達も合流し、現場検証が始まりました。

死亡推定時刻は、午前11時~11時30分の間で、凶器は行方不明

森野は8年前にはなかった犯行声明文が気になりますが、その理由を「別人が誤認逮捕されて悔しかったから、真犯人が自分アピールをしたかったからでは」と分析した樋口。

森野は妙に納得したものの、これで異口の冤罪確定という樋口の言葉に、少し難しい顔を向けるのでした。

そんな中

自分の事務所に向かった慧は、警察が張っているのを見て、またどこかへ逃走。

慧と連絡がつかないことを怪しみ始めた森野は、ミコが慧を自宅に呼んでいると聞き、樋口と共に突然押しかけてきました。

そして、唐突に久保碧のことを話し始めたふたり。

ミコは被害者の名前を聞いて、すぐに歪な十字架模倣事件を思い出しました。

樋口の話によると、

  • 久保碧は玄関前で刺されており、誰かを招き入れようとして殺された。
  • 犯人は被害者と顔見知りの可能性が高く、慧は彼女と面識があった。
  • 慧が今日彼女と会う約束をしていた。

以上の事実から、ふたりは慧を容疑者と考えており、思わず耳を疑うミコ。

ですが、畳みかけるように、さらなる証拠を突きつけて来る森野。

  • 慧が8年前の事件に異常に詳しかったこと。
  • 異口治に会っていたこと。
  • 執着性と歪んだ愛情を持つ完璧主義の人間という犯人像、が全て慧に当てはまる。
  • ミコが自分より小説に夢中になるのが悔しくて、慧が小説を壊してやろうと模倣事件を起こした。

これが森野の結論でした。

慧が必ずミコを頼ってくるはずだと言われ、ミコは慧のスマホに電話しますが、電源が切れていました。

そこでふと、クローゼットの中に隠れている慧を見つけてしまったミコ。

ミコは森野の追及にシラを切りますが、樋口がミコを警察に連れて行こうとすると、とっさに姿を現した慧。

必死に無実を主張しましたが、クローゼットから血のついた靴を見つけ、「これが証拠だ」と問い質す樋口。

困惑する慧は「誰かに嵌められた」と告げ、これまでの経緯を話し始めました。

  • 数日前、事務所に差出人不明の封筒が届き、中に久保碧の住所が書かれていた。
  • 何となく胸騒ぎがした慧は、すぐに本人に接触。
  • 彼女は慧のことも小説のことも知らない様子で、逆に怪しまれてしまった。
  • そして今日、突然彼女からショートメールが届き、再び自宅に向かうと、すでに彼女は殺されていた。

慧の話は真実味がないと憤る樋口でしたが、ミコは慧が今朝締美屋で大福を買い、母親の墓参りに行ったことを告げ、「現場までの距離を考えると死亡推定時刻に間に合わない」と、慧犯人説を否定します。

それでも尚、証言の証拠がないと、しきりに慧を警察に連行しようとする樋口。

その時、森野のスマホに誰かから連絡があり、「事件は解決した」と唐突に告げる森野。

森野は樋口が犯人と断定し、事件を推理し始めました。

  • 8年前にはほとんど残さなかった犯行の証拠を、今回は残しすぎている。
  • それは、慧を犯人に仕立て上げるための小細工。
  • さらに、犯行声明文を見て、普通なら逃げられてラッキーなのに悔しいという感想を言った。

実はこの時点ですでに樋口を疑っていた森野は、酒井と水田を樋口の自宅に向かわせていたのです。

樋口の自宅の壁には、8年前の事件のことや、森野がこれまでに解決した事件の新聞記事がびっしりと貼ってあり、その中央には森野の写真が飾られていました。

そして、机の引き出しには血のついたナイフが。

この間、森野は樋口をひとりにさせないように、慧犯人説をでっち上げ、時間稼ぎをしていたのでした。

もう言い逃れできないと思ったのか、あっさり自分が犯人だと自白した樋口

  • 森野に心酔していた樋口は、何とか森野に認められたかった。
  • そこで、森野が解決できない事件を起こそうと、彼が大ファンのミコの小説を真似ることにした。
  • ミコの小説の登場人物と同姓同名の湯上幸を見つけた樋口は、すぐさま彼女を殺害。
  • 実は湯上幸は警察上層部の人間の愛人だったため、誰かが不倫発覚前に早期解決しようと、冤罪の異口治を脅して自白を強要した。
  • 彼が罪を認めてしまったため、樋口は自首できなくなり、森野もポンコツ化。
  • すっかり落ち込んでいたが、ミコと出会ってから有能になった森野に期待し、新正と慧を巻き込んで派手に事件を演出した。

彼の自慢気な暴露話に思わず呆れ返るミコと、固い表情を崩さない森野。

樋口は笑顔で森野に手錠をかけてもらおうと両手を差し出しますが、酒井に制止され、そのまま連行されていったのでした。

その夜

「自分のせいで迷惑をかけた」と、改めて慧に謝ったミコ。

ですが、慧は事件以来書けなくなっていたミコを心配し、自分の意思で事件を解決したいと意気込んでいたのです。

もう忘れようと言うミコに対し、「異口治が釈放されるまで諦めない」と決意を新たにする慧。

そしてミコも、小説家をやめないと約束するのでした。

その後

しばらくして、無事釈放された異口

坂浦と面会し、涙交じりに彼を叱りました。

その様子を、少し複雑な表情で見つめていたミコと慧。

森野も改めて異口に謝罪し、彼は怒りに震えながらも「ありがとう」とぶっきらぼうに告げたのでした。

その間も相変わらず、タレント活動を続けていたミコ。

新番組をオファーされ、思わず苦い顔をしますが、実は新作を執筆し始めていました。

早速森野に批評してもらうミコでしたが、「10ページだけじゃ何とも言えない」と微妙な反応。

そこに上司から呼び出しがあり、いつものように張り切って取材に向かうミコなのでした。

最終的に冤罪事件の真犯人は、まさかの樋口でしたね。

主人公のかなり近い位置にいる人間が怪しいというのは、推理ものにはあるあるな展開ですよね。

でも正直、「お前かよ」という感想しか出てきませんでした。

前々から森野に心酔していて、ミコに嫉妬しまくりなのはわかってたけど、「森野に振り向いて欲しかったから人殺したかまってちゃん」というオチは、なんとなく腑に落ちない。

慧が嵌められただけだったのは、予想通りでホッとしましたが、あれだけ意味深に引っ張った冤罪事件なら、もう少し複雑な理由が欲しかったです。

そこだけは残念ですが、森野はかなりイップスが改善してきたようだし、完全復活できる可能性もでてきましたね。

ミコも冤罪事件が解決したことで、ようやく胸のつかえが取れたみたいだし、少しでも書けるようになったのは、大きな進歩だと思います。

近い将来、ミコのイップスが新作として世に出て、森野も有名人になるという、明るい未来に期待できそうですね。

まだしばらくは、ふたりとも現状維持という感じですが、個人的にミコの新たなフェーズは、タレントではなく、事件解決アドバイザーとか、刑事に近い位置に行くような気がしました。

結局上層部の不倫が発覚したのかとか、冤罪を公表したのかとか、坂浦はいつ釈放されるのかとか、明かされなかったところも気になりましたが、とりあえず希望を持てそうな雰囲気だったのは良かったと思います。

イップスの最終回の結末予想と考察!

原作やネタバレ情報がない「イップス」。

書けなくなった作家と解けなくなった刑事がどのような結末を迎えるのか、予想してみました。

2人がイップスをどう乗り越えるのかに注目です!

このイップスに関して、6話でようやく原因が判明しました。

それは、8年前に起こった『歪な十字架模倣事件』でした。

概要は、都内のスナック経営者・湯上幸が胸に十字架を刺されて殺された事件のこと。

被害者の名前と殺し方が、ミコの小説『歪な十字架』と全く同じだったため、巷では模倣事件と呼ばれていた。

この事件の容疑者として逮捕された、タクシー運転手の異口治。

彼のタクシーに被害者の血痕があったことから、警察は犯人と断定していました。

そして、異口の取り調べを担当したのが森野。

彼は異口から「卑怯者」「どうせ、あんたも俺を疑ってるんだろ」と暴言を吐かれた。

これは現在も、森野がイップスを引き起こすトリガーになってますね。

最初は罪を否定してた異口が、数日後、突然自分が殺したと自供し、送検、投獄された。

森野は誤認逮捕の可能性を考えているが、未だに真相はうやむやなまま。

この件で度々異口の冤罪を訴えていたのが、ミコの運転手・坂浦猛。

実は彼は、異口と内縁の妻・文香の息子だった。

そして、ミコも『歪な十字架模倣事件』の件には異常な拒否反応を示しているため、森野はミコのイップスの原因もこの事件にあると考えています。

今後、この事件の真犯人を見つけ出し、事件を解決できるかどうかが、2人がイップスを乗り越えるカギになりそうですね。

7話終盤で、このことに関して、坂浦は慧が何か知っているような口ぶりでした。

慧が誰かの墓参りをしているという意味深なシーンもあり、彼がこの事件の関係者と繋がりがあることは間違いなさそうですね。

慧は樋口にも警察の機密情報を知ってることを突っ込まれていたし、もしかして、彼が冤罪事件に加担していた可能性も!?

これを裏付けるかのように、10話ラストでは、ミコの小説の登場人物と同姓同名の久保碧が殺され、その現場に慧が居合わせているという、いかにもサスペンス的な展開が!

この予想は当たって欲しくないですが、いずれにしろ、慧が最後のキーパーソンになりそうですね。

最終回結末予想① イップスを乗り越える

2人がイップスを乗り越え、作家としても刑事としても大活躍するハッピーエンドを予想!

イップスという単語がタイトルにある通り、2人は様々な事件を通してイップスを乗り越えていくのではないでしょうか?

1話完結のストーリーのため、ミステリー作家としても警視庁捜査一課の刑事としても大活躍し、最終的には自分の立ち位置に戻ることができそうですよね。

最悪なコンビと言われた2人がイップスを乗り越え、どんな変化をもたらすのか気になります!

最終回結末予想② イップスはそのまま

イップスは乗り越える事ができないという少し切ない結末も予想!

元々イップスというのは簡単に乗り越えることができません。

そのため、イップスを乗り越えなくとも、2人は同じ悩みを抱える者同士として最高のコンビになるのではないかという予想もありそうですよね!

2人は2人なりに、様々な事件を通して成長していく姿を見ることができそうです。

最終回結末予想③森野が辞職?

森野が過去の冤罪事件で慧に訴えられるのでは?という、まさかのバッドエンドも予想!

2話のラストから、森野の名前をやたらと気にしているミコの弟・慧。

その深刻な表情から、森野が何か重大な事件に関わっていた可能性が高いです。

慧はすでに何か秘密を掴んでる様子ですが、ミコも森野を取材するうちに、そこに辿り着くかもしれません。

この事件に彼のイップスの原因がありそうですが、慧から徹底的なダメージを与えられた森野が再起不能になり、刑事を辞めてしまうという展開もあるかも?

最終回結末予想④ミコが刑事に転身?

ミコが刑事という新たな才能が開花し、その実力が認められて、刑事にスカウトされるという、ちょっと斜め上の展開も予想!

事件現場に首をつっこみすぎて、もはや刑事の一員と化しているミコ。

作家ならではの好奇心と観察眼、洞察力は、意外と事件解決に貢献していますよね。

まだ若干、森野と樋口には邪険にされてますが、森野は少なからずミコに気持ちを救われてるし、樋口も今は、「自分が森野のバディなのに」という嫉妬心が勝ってるのかも?

でも、今後どんどん事件を解決していけば、ふたりもミコの実力を認めざるを得ないし、刑事として第二の人生を歩むという新たな選択もありそうですね。

色々予想してきましたが、最終的には、現段階でふたりともイップスを克服したとは言えない感じでした。

森野は現場から逃げ出さない程度にはイップスが改善され、ミコもとりあえず全く書けないというスランプ状態からは脱したようです。

ふたりとも、はっきりとは口には出さないけど、もう心からお互いを必要としている感じだし、今後もコンビのように行動を共にするんでしょう。

樋口は結局のところ、ミコを認めていたわけではなく、自分の未来計画のための駒として、理解するフリをしていただけでした。

バディだと信頼していた樋口に、犯罪を犯してまで自分の関心を引こうとしていたと言われた森野が、思わず無になってしまった気持ちはよくわかります。

憧れの上司に認めてもらいたいと純粋に考えるのは悪いことじゃないけど、樋口は完全にさじ加減を間違えてしまいましたね。

そもそも、知らない間に自分の写真を飾って崇められてるとかいう時点で、かなり気味悪いですけどね。

ほんの少し、樋口の承認欲求は満たされたようですが、釈放されたらまた何かやらかすかもしれないと思うと、森野の心労は今後も続きそうですね。

とはいえ、完全復活したふたりも見てみたいし、続編かSPにも期待したいと思います。

イップスの原作ネタバレと最終回まとめ

「イップス」まとめ

  • 原作漫画や原作小説はないオリジナルドラマ
  • 主演は篠原涼子さんとバカリズムさんのW主演
  • 放送は全11回と予想!

今回は2024年4月スタートのフジテレビ系金曜新ドラマ「イップス」についての情報をお伝えしました。

サスペンスだけど、犯人を先見せするという古畑味がありながらも、思わずクスッとしてしまう小さな笑いを散りばめた、バカリズムさんっぽい世界観も垣間見えました。

色んな要素が詰め込まれた、ニュータイプの推理ものという感じで、肩肘張らずに楽しめる作品だったと思います。

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